走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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オートモビルアートの世界~AAF作品展から1~

クルマ好きの方であれば、自動車雑誌を講読されている方も多いのではと思います。それらの表紙はそれぞれの雑誌の「顔」としてイメージが差別化されており、ある雑誌は美しい写真を使っていたり、ある雑誌は素晴らしいイラストを継続して使っています。
それらのイラストは単に描写する対象物がクルマであるというだけだと思っていたのですが、「オートモビルアート」という一つのジャンルを形成していることを今回の展示会で初めて知りました。しかもそのオートモビルアートは単なるイラストレーションや絵画だけではなく、プラモデルのような立体造型なども含まれており、クルマを題材にしたアート全般を指しているということをこの展示会で初めて知りました。

普段はめったに美術館や画廊などには足を運ばないのですが、オートモビル・アート連盟の第一回作品展が市ヶ谷の山脇ギャラリーで開かれることを知り、出かけてみることにしました。

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明るいギャラリーの中に一歩足を踏み入れると、そこはどこかで見たことのある作風のイラストが展示してありました。一番驚いたのがその原画のサイズで、正直もっと大きいものだと思っていたのですが、一体どうやって描いたのか・・・と思うほどそのサイズは雑誌などの表紙のサイズに近いものでした。

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CAR & DRIVER誌の表紙でお馴染みの岡本三紀夫氏のイラストです。アクリル絵具を使ったイラストは透明感があり、ボディの光の反射を効果的に使ってそのクルマの特徴を描き出しています。それにしても確かCAR & DRIVER誌は隔週で発行されていたと思うのですが、永年に亘り2週間に一度作品を仕上げるというペースは相当に厳しいと思います。


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展示物の中で一番大きな作品はこのBUGATTIとFERRARI DAYTONAの二点で、特にDAYTONAのノーズの映り込みの表現は圧巻でした。

お目当ての一つは畔蒜幸雄氏のモデル展示でした。氏は昔から模型雑誌にその作例を掲載されていた方で、私も昔から「いつかこんな風に造れれば・・・」と憧れていたモデルフィニッシャーの方です。

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氏が最も得意としているのがアメリカ車で、またそのベースキットが旧いジョーハンやAMTのキットですので、そのフィニッシュまでには幾多の技術が詰め込まれています。
意外に知られていないのですが、アメリカにおけるこうした自動車のプラモデルキットの起源はディーラー向けに製作されたディスプレイ用のモデルで、もともとは販売促進用に製作された非売品でした。それが市販されるようになって一般的になったのですが、当時のモデルはプラスチックの材質も現在とはかけ離れており、このように造り上げるためには相当な技術を必要とします。しかし、氏の作品はむしろその超絶な技術を感じさせず、「当たり前のように」一つのモデルとして表現されています。
それがどれだけ凄いことであるかは、同時に展示してあったベースキットを見れば良く分かります。

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こちらはプラモデルとして市販されていたAMT製のSHELBY COBRA 289です。このキットは私も持っていたのですが、こんなにすんなりと完成させることはできないシロモノです。

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そしてノーマークで驚かされたのが篠崎均氏のペーパークラフトで、以前にも雑誌などで紹介されたのですが、私自身は昔の雑誌の付録レベルね・・・と殆ど気にかけてはいませんでした。

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ペーパークラフトの面白さはこうして二次元で印刷された紙のパーツを組み上げて三次元の立体物を作るということで、すでに印刷してあるのですから塗装する手間が要らないことに対して、紙の特性を考えながら折ったりクセをつけたりして仕上げなければならないという頭脳作業を要求し、子供の知育ツールとしては実に優れていると思うのですが、大人にはなぁ・・・と勝手に思い込んでいたのです。
ところが、この写真の紙パーツが、

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こうなることを見て、これは子供のオモチャではないことを知りました。最早プラモデルに負けない再現度であることはご覧いただければ分かると思います。

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こちらはEPSONのサイトでダウンロードできるエプソン・ナカジマレーシングの各マシンですが、プリンターや用紙といった機材や材料を必要とするとは言え、タダでダウンロードできるのは凄いことだと思います。
プラモデルは材料を用意しないといけないし、塗装が面倒・・・という方はペーパークラフトにチャレンジして見てはいかがでしょうか。私もモデル製作の合間にチャレンジして見ようと思っています。

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コンピュータグラフィックを使った表現として面白かったのがこちらの作品群でした。満川秀男氏の作品はディスプレイ上では3DCGとして表現でき、様々な角度から対象を見ることができます。

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同様のジャンルでテクニカルドローイングというスケルトン画がありますが、前者がその名前の通り、クルマの内部構造を見せるための作品であることに対して、こちらは背景を含めてアート作品として製作されているのは新しいアイディアだと思いました。

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正統派?の作品が斉藤寿氏の作品でした。個人的にこのタッチは好きですので、しばらく見入ってしまいました。

一口にオートモビル・アートと言っても様々なアプローチと作者の作風があることが分かります。次回も引き続き展示会場の模様と私が気に入った作品をご紹介したいと思います。

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テーマ:イベント - ジャンル:車・バイク

コメント

素晴らしいですね。
私はCarマガジンの表紙を描かれてるBow氏が好きです。
以前氏のストラトスの絵を買ったのですが、これが届いてみると雑誌サイズで、
510さんと同じ印象を受けました。(もっと大きく描いて縮小してるんだと思ってた。)

  • 2012/07/04(水) 06:08:55 |
  • URL |
  • S氏 #-
  • [ 編集]

>Sさん
BOW氏のタッチは好きな方が多いと思います。私もカレンダーやタペストリーを購入した経験があります。
絵心のまったくない私にはどんなイラストであっても素晴らしいと思ってしまうのですが、それでも好きなタッチはあり、最近は精密なイラストよりも雰囲気のある作品が好きになってきました。トシをとったのですかね(苦笑)。

  • 2012/07/04(水) 23:42:00 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

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