走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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田宮模型 1/24 Giulia Sprint GTA製作記14

今回はボディがホワイトですのでアクセントのためにパネルラインにスミ入れをします。薄めたエナメルのブラックをラインの上に「置く」と毛細管現象でラインに沿って流れて行きます。多少、塗料がはみ出しても乾いてからエナメルシンナーで拭き取れますので心配要りません。

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以前にもイロイロとスミ入れの実験をしたのですが、パネルラインを強調して効果があるのはこのような明るい色のボディカラーで、尚且つあまりストライプなどのカラーリングがボディ全体に入っていないクルマだと思います。
前回製作したストラトスのような場合だと、パネルラインを強調することによりボディ全体のフォルムの連続性を切断して見せてしまい、折角のスミ入れを煩く感じるのではないかと思います。
同様にラリーカーやレーシングカーなどのカラーリングが施されたものも、折角の連続性のあるカラーリングがパネルラインのスミ入れのために切断されてしまい、ジグソーパズルのクルマのように見えてしまうのではと思います。
今回のGiulia Sprintはスミ入れの効果が高い例で、ご覧のようにボディ全体を引き締めて見せる効果があったのではと思います。

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さらなる改造ですが、フロントの2箇所のバンパー取り付け用の穴とリアの左側の穴には牽引用のフックが取り付けられています。牽引用フックも以前はホワイトメタル製の改造パーツがあり、私も購入してストックしていたのですが、どうやら使ってしまったようで、現在は入手できなくなっていますので、1/20スケールのシートベルトセットからシートベルトアンカーを利用することとしました。

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バンパーの取り付け穴はホワイトパテで塞いでパテが乾かないうちにエッチング製のアンカーを埋めれば接着することができます。

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ライトリムにライトレンズを接着しますが、これも以前にご紹介したように接着剤による曇りや汚れをつけないように、メタルプライマーを接着剤代わりに使います。

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塗装する際のアシとして接着しておいた0.4mm径の真鍮線をカットするとミラー面に先端だけが残り、それがライトのバルブの役割を果たしてくれます。

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サイドミラーのミラー面にはメタルテープを貼り付けると鏡面の表現をすることができます。室内のバックミラーは完成すると殆ど見えませんので、そこまでする必要はないと思いますが、ボディに直接取り付けられるサイドミラーは完成後にも目立ちますので、こうした「ひと手間」をかける価値があります。

ボンネットストラップはホワイトメタルのディテールアップパーツを使います。メタルプライマーを塗り表面をフラットブラックで塗って仕上げます。

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ノギスで測ると取り付けるための脚は直径0.8mmでしたので0.9mmの穴をピンバイスでボンネット側に開けます。

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すでにクリアー塗装を終えていますので、傷をつけないようにゆっくりとドリルを廻します。クリアー塗装は表面が硬いために、ドリルで穴を開けるような加工を行うとヒビが入ってしまうことがありますので、細心の注意が必要です。

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ここでライトやスクデット(盾)を取り付けておきます。

やはり取り付けて思ったのですが、アルファ・ロメオにとってこのスクデットは最大のアクセントで、このスクデットが「決まって」いるかどうかは、モデル全体の出来上がりを左右するポイントだと思います。モデル設計者がそこを理解していると、このスクデットは決してプラパーツにはせずに、多少のコストがかかってもエッチング製にしてシャープさを演出すると思うのですが、残念ながらそこまでの思い入れのある設計者はいないようで、市販のプラスチックモデルの全てがこの部分をプラスチックパーツで成型しています。私たちモデラーに出来ることは、少しでもシャープに見えるように一生懸命削ることで(苦笑)、今回もギリギリまで削り込んで、ようやく何とか妥協できるスクデットとなりました。

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テールライトやナンバーなどのパーツもここで取り付けます。

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テールライトは様々な塗装法があるのですが、私の場合はいちいちマスキングするのが面倒なので、面相筆で塗ってしまいます。ヘッドルーペをつけて集中して塗装すれば何とかなるものです。もちろん一回で成功するのは難しいのですが、クリアパーツ全体をまずラッカー系のクリアーで塗っておき、その上にエナメル塗料を使って塗れば、はみ出したりしてもいつものツマ楊枝修正で余分な部分を削り取ってやることができますし、大きく失敗してもエナメルシンナーで拭き取れば簡単にやり直すことができます。
何でもかんでもエアブラシ塗装というのは準備や後片付けも大変ですし、一度に使う塗料やシンナーの量も多くなってしまい不経済ですので、私はこうした細部の塗装は何とか筆塗りでトライして、どうしても難しい場合のみエアブラシを使うようにしています。

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すでに完成済みのシャーシーにドアのインナーパネル、インスツルメントパネルを取り付けてロールケージを組み上げておきます。

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ドアハンドルはノーマルのGiulia SprintとGTAの識別点の一つで、ノーマルが通常の引き上げ式のドアハンドルであるのに対して、GTAはアルミ製のボディであるために、ドアハンドルは単純なアルミ製のフックでドアのロックピンはボタン状のものが付けられています。

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キットのドアハンドルはプラスチック製ですので、0.8mm径のアルミ線で置き換えます。下がキットのプラスチック製のハンドルで上二つがアルミ線で作り替えたものです。

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またドアノブは写真のような極小のピンで再現します。
今回のGiulia Sprintの製作で実感したのですが、こうした改造パーツや材料も見つけた時に「とりあえず」買っておかないといざ必要となったときに手に入らないことがあります。一つ一つのものはそんなに高価なものではありませんので、プラモデル製作を永い趣味として考えるのであれば、こうしたパーツや材料もストックしておくことをオススメします。

続いてボディにサイドガラスを取り付けてボディとシャーシーを合体します。
実は、相当悪戦苦闘したので写真がないのですが、以前の記事でご紹介したようにこのキットではガラスが4面に分割されています。通常のキットではガラスは一体で成型されているので一発で接着できるのですが、このキットの場合は4面別々に接着しなければなりません。フロントとリアは外側からですので最後に接着すれば良いのですが、サイドガラスは内側からハメ込むようになっています。ここからが私の失敗なのですが、仮組み時には問題がなかったのですが、塗装をすることによりピラー部が太くなってしまい、サイドのガラスがどうしても浮いてしまいピラーにうまく嵌め込めなくなってしまいました。何とか誤魔化して接着したのですが、これからこのモデルを製作される際にはピラー部をマスキングしてクリアー塗料がつかないようにしておく方が良いでしょう。

また、シャーシーとボディを合体する際にどうしてもロールケージが当たってしまい一部を修正せざるを得ませんでした。これは実に単純な理由で、室内寸法をベースに組んだロールケージでしたが、シャーシーにボディを被せる際にどうしても斜めになってしまうために、ロールケージが邪魔になってしまったのです。
プラモデルメーカーには是非考えて欲しいポイントなのですが、このキットの場合はボディが一体成型されており、そのボディを無理やり広げてシャーシーを挟み込む構造になっています。
この方式はカーモデルでは一般的なパーツ割りなのですが、ボディ塗装をし、クリアーでコーティングしたボディを無理やり広げたりすると表面のクリアーが割れてしまうことがあるのです。
できればボディを曲げたり捻ったりせずにシャーシーと合体させる方法にしていただければ、折角仕上げたボディ塗装が最後の最後で割れてしまうといった悲劇を回避できると思いますので、是非ご検討いただきたいと思います。

最後の段階で悪戦苦闘したのですが、ようやく全体が完成しました。

最後にゼッケンデカールを貼るのですが、その前に試走時の状態で「記念撮影」を行いました(苦笑)。

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当初は資料がなかったために、この試走時の状態で仕上げることにしていたのですが、後にゼッケンの細部が判明しましたので、クリアー塗装は終了していましたが、「後貼り」でゼッケンを貼り付けることにしました。

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やはりゼッケンがあった方が雰囲気も良くなりました。
そして忘れていたのですが、トランクフード上のエンブレムを貼り付けて完成です。

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ディテールアップしたエンジンルームも全体のバランスを崩すことなく納まったと思います。

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さらに寺島社長リクエストのディスプレイベースにモデルを載せてみます。これは以前友人に頼まれて造ったDUCATI900のディスプレイベースと同じ仕様で、透明のアクリル板の四隅にネジをつけて脚にしたものです。

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さらに、タルガ・フローリオのエントラントに記念として贈られたプレートを載せると、本当に出走記念として想い出がよみがえって来るのではないかと思います。

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そして気を使うのが輸送用の梱包で、折角のモデルが運んでいる途中で壊れてしまう・・・といった泣くに泣けない悲劇を回避するためには梱包にも細心の注意を払う必要があります。
今回はディスプレイベースに固定せずに納品することになりましたので、モデルはディスプレイケースに入れて中にはクッション材を配置してモデルが動かないように固定します。

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無事にクイック・トレーディングのショールームまで納品することができました。最終的には寺島社長のご自宅の「記念ルーム」?まで輸送しますが、まずは一安心です。

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今回のGiulia Sprint GTAは寺島社長の思い出のクルマを再現するというテーマで製作しましたが、その製作過程で私自身にとっても思い入れの多い作品になりました。結構な時間がかかってしまいましたが、ディテールアップや新材料の試用など、試行錯誤の時間もあったために回り道もしてしまったので、実質の製作時間は製作総時間の2/3程度ではないかと思います。
繰り返しになりますが、私自身はプロのフィニッシャーではありませんし、その製作技術もまだまだ未熟で、今回のモデルも納得の行かない部分が多々あります。
しかし、こうして本当に嬉しそうにモデルを眺めていただいている姿を見ると、製作の苦労も吹っ飛ぶのはアマチュアモデラーの特権?かも知れません。

さて一休みしたら次の依頼物件に取り掛かることにしますが、「箸休め」に自分のためのキットも作るかも知れません。何せ、一生かかっても造りきれないほどのキットが手許にあるのですから(笑)。

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コメント

ただただ、圧巻ですね。
不器用なおいらだと手に入れてもほとんど素で作ってしまいそうですが、作りこまれた作品はすばらしい。

  • 2012/05/16(水) 12:34:10 |
  • URL |
  • pekepeke #-
  • [ 編集]

>pekepekeさん
ありがとうございます。様々な工具や塗料に助けられて不器用な私でもこの程度はできるようになりました。
最近の道具は本当に良く考えられていますよ(苦笑)。

  • 2012/05/16(水) 13:56:52 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

完成おめでとうございます。

プロセスを逐次拝見したうえで完成品を見せられると一層感慨が増すものですね~
モデルを実際に見ると実車を見るときよりも感動しそうです 笑

  • 2012/05/16(水) 14:31:18 |
  • URL |
  • chifurinn #UwkW36/E
  • [ 編集]

>chifurinnさん
ありがとうございます。写真だとあまり「アラ」が見えないのですが・・・(苦笑)。
でも、こうして自分の手で造り上げるとその愛着もひとしおで、そこがモデラーの楽しみでもあるんですよね。

  • 2012/05/16(水) 17:08:14 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

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