走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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田宮模型 1/24 Giulia Sprint GTA製作記2

いよいよ製作のスタートですが、まずはボディの塗装準備から始めます。
パーティングラインはなるべく目立たない場所に入るよう設計されているのですが、このキットの場合もボディの上面の両端にフロントからリアに走っている「峰」の部分を使って上手に処理しています。しかしパーティングラインのせいでこの峰が「切り立って」いますので、「丘」になってしまわないように、ペーパーで慎重に削ります。

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このパーティングライン処理の最大の難所がCピラーの付け根の部分です。パーティングラインがバリのように出っ張っているだけでなく、ラインの左右に段差ができています。
これは金型の左右に寸法上の狂いがあるということで、従来の田宮模型では考えられないことです。特に最近の金型は昔と違って職人が手で彫るのではなく自動機が加工しているはずですので、この段差は加工時のデータ上の問題だと思います。下手に削るとボディラインを狂わせてしまいますし、窓枠のモールドを削ってしまう可能性がありますので、小さく畳んだペーパーで慎重に削ります。

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次の問題はサイドミラーの取り付け部分です。キットではボディにその取り付けのための窪みがモールドされているのですが、実車にはない窪みですし、今回はVitaloniに変更しますので、この窪みを埋めて本来のボディ表面の状態に戻さなければなりません。

24GTA019JPG.jpg

こうした窪みを埋める方法ですが、私の場合はランナーを炙って線を作ってそれをまず接着してから隙間にパテを盛っています。ラッカーパテはどうしても乾燥すると縮んでしまいますので、大きな窪みを埋めるためにはパテで埋める部分をなるべく少なくしておかなければなりません。そのために「足付け」と呼ばれるこうした処理を行うのですが、ポリエステルパテやエポキシパテを使えば収縮が起こりませんので、使用するパテを変えるのも良いかも知れません。

24GTA018.jpg

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パテが乾燥したら表面をペーパーで均すのですが、またまた秘密兵器?の登場です。この「タイラー」という製品はプラ製の平面の台座にペーパーを貼ってあるもので、各種の番手のものが色分けされて販売されています。

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使ってみた感想は、実に使いやすく、こうしたボディ表面の処理では余計な部分を削りすぎることなく仕上げることができました。

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エンジンフードの裏面にはちゃんとプレスリブが再現されているのですが、突き出しピンの跡がありますので溶きパテを使って埋めておきます。

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またエンジンルームのバルクヘッドのパーツにモールドされたリレーボックスは別に加工しますので削り取っておきます。

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まずは室内ですが、キットではリアシートとリアトレーが一体でモールドされており、それをボディパーツに取り付けるようになっています。

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リアシートは使用しませんのでまず、リアトレーとシートを切り離します。

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実物はリアシートの下はボディパネルなのですが、キットではパネルの表現はありませんので、その再現をしなければなりません。

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まずはシート下の窪みをプラペーパーで塞ぎます。

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リアのフロアパネルには強度を増すためにプレスによりリブが入っています。実物を見たことがなければ適当に誤魔化してしまうのですが、残念なことにGiulia Sprintは身近にあるために(苦笑)、その形状も分かってしまいますので、プラ板で再現することにしました。

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実物のリアはこのように複雑なパネルの形状をしています。

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0.5mm厚のプラ板を切ってまずこのパネルの形状を作ります。

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さらに溶きパテを塗ると段差がなだらかになり、その後パテが乾燥したらペーパーで表面を滑らかにして削りこんで行けばプレスされたパネルのように見えてきます。

24GTA032.jpg

リアトレーは切り離したために独立して取り付けなければなりません。ステーを2mmφのプラ棒で作成しそこに取り付けるようにします。横方向のステーはタイヤハウスに渡すことができるのでですが、それだけでは強度がありませんので、縦方向に柱を立てることにします。
こうした加工用に使うプラスチックの板や棒は様々なメーカーから販売されており、もともとは建築模型用の材料なのですが模型専門店で購入することができます。
一般的に手に入るのは田宮模型から発売されているプラバンやプラ棒という名前の工作用材料なのですが、各社の材質は微妙に異なっており、田宮模型のものは材質が硬く強度がある一方で、曲げたりする加工にはあまり向いていません。一方でこのEver Green製のものは材質が柔らかく加工が容易で、様々な形状のものが揃っていますので重宝しています。

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こうした補強はプラスチックを接着しただけでは強度がありませんので、中心にピンバイスで穴を開けて真鍮線を芯にするとしっかりと取り付けることができます。

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リア以外のフロアパネルの形状は問題ありませんが、突き出しピンの跡が残っていますので削っておきます。このような加工をしても実際は殆ど見えることはないと思いますが、万が一見えてしまったときに興醒めになりますので、こうした手間をかけてしまうのですが、自己満足の世界なのかも知れません(笑)

24GTA036.jpg

ここまで準備できたらサーフェイサー吹きを行います。
キットのモールドは赤で、塗装しなくても出来上がりが栄えるようにとの配慮なのでしょうが、塗装を行うモデラーにとってはこの色は迷惑で、何色でボディを塗装するにしてもベースは白が一番楽なのです。

24GTA042.jpg

サーフェイサーを塗装する目的は本塗装のための下地だけでなく、ボディの窪みや傷などをチェックするためなのですが、やはり埋めておいたサイドミラーの穴のパテが縮んでしまっていました。
さらに溶きパテを盛って削ることにします。

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パテが乾燥する間にボディの形状を見て見ましょう。赤のモールド色のときにはあまり気にならなかったのですが、こうしてサーフェイサーを塗るとボディの形状がはっきり分かるようになります。

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フロントの形状はまずまずで問題ないと思います。特にGiulia Sprintで重要なのがフロントの下部の丸みで、ここが印象を決めるアクセントとなっていることが良く分かります。

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サイドビューでやはりこのキットの問題点が露呈します。特にリアウインドウからテールへの「尻下がり」がキットでは足りないことが分かるかと思います。

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テールの形状に関してもキットでは角張り過ぎており、このせいでテールの絞込みが緩く見えてしまっています。実際に上から見ると、テールの絞込みはちゃんと再現されていますので、やはりリアの傾斜が足りないこととテールの形状がこうした印象に影響しているのでしょう。

24GTA041.jpg

また、キットで足りない部分がボディ両端の「峰」の高さで、下の写真でそれが良く分かると思うのですが、実車のこの部分は意外にしっかりと峰があるのです。

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この部分の修正は大変な作業ですので、「心を鬼にして」目を瞑ることにします。いつの日かGiulia Sprintの決定版がレジンキットではなく通常のインジェクションキットで発売されることを願っていますが、現在のプラスチックモデルの市場を見ると難しいかも知れませんので、納得の行くGiulia Sprintのモデルを手にしたければボディ形状にも手を付けるしかないでしょう。

さて、パテが乾燥したら再度削って滑らかにして、もう一度サーフェイサーを吹きます。

24GTA048.jpg

可動するボンネットは合わせがきっちりとし過ぎており、サーフェイサーを塗装して本塗装をすると浮き上がってしまうので、この段階で裏面を削ってスリ合わせをしておきます。

24GTA047.jpg

さらに続いて室内にロールケージを自作して行きます。

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テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

コメント

いろいろ勉強になります

いろいろ勉強になります。
ほんとおっしゃる通り、やはり実車と何かイメージが異なっているのですね!
いつかこのモデルを造る機会があった時ににその分析も参考にさせて頂ける点、とても有り難いです(^^)
どこかで決定版を出してくれれば悩まないで済みますが(苦笑)

  • 2012/03/12(月) 01:35:10 |
  • URL |
  • @ #-
  • [ 編集]

リアのバルクヘッド(座席背もたれ裏の部分)ですが、GTAを含む段付きジュリアクーペでは、リブの間のくぼんだ部分は穴が開いていてトランク内部が見えるようになっています。また、リブのアレンジも異なっていて、リアショックアブソーバーにアクセスするための独立した蓋(記事内のリアバルクヘッドの写真で両端に見えているねじ止めされているカバー)は段つきにはありません。細かい指摘で申し訳ありませんが、ご参考まで。現在日本に居ないので母の段付き各車の写真は撮れませんが、こちらのリンク内の写真を見ていただくと、形の違いが判っていただけると思います: http://www.alfaholics.com/our-cars/alfaholics-cars/restoration-project/stage-2-roll-cage-fitment-first-public-outing-79/

  • 2012/03/12(月) 01:40:40 |
  • URL |
  • AlfisTaiga #QYkCXdn.
  • [ 編集]

>@ #- さん
そう言っていただけると励みになります。個人的にはこうしたプラモデルは「らしく」見えれば良い程度にしか思っていないのですが、Giulia Sprintの場合はどうも気になってしまいます(苦笑)
猛者の方はフロントは田宮、リアはGUNZEと合体させて造るそうなのですが、どちらも希少キットですので、そんな贅沢もなかなかできません。
ポリパテ盛って削るしかないでしょうね(笑)

  • 2012/03/12(月) 04:05:48 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

>AlfisTaigaさん
ご指摘ありがとうございます。本当に助かります。ご紹介いただいたサイトは知っていたのですが、それほど隅々まで見てはいませんでした。しかし、トランク筒抜けとは・・・(苦笑)
見てしまった以上は何とか誤魔化してでも(間を黒く塗りますか)再現したいと思います。
本当に有難うございました。
>母の段付き各車
恐ろしいお母様で・・・(笑)ひょっとして岐阜方面の有名人の方でしょうか??
間違っていたらすいません。恐らくお目にかかったことがあるかと思います(苦笑)

  • 2012/03/12(月) 04:10:20 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

お久しぶりです

大変ご無沙汰しています。昨年夏からブログ復活されてたんですね!お元気そうでなによりです。

ジュリアのモデル製作、実車のレストアもかくやといわんばかりの緻密な作業をされてますね!
実車をすぐに確認できるという環境もあるでしょうが、510サンのジュリアにたいする
思い入れを感じてしまいます 笑

仕上がりを楽しみにしています!

  • 2012/03/12(月) 19:32:57 |
  • URL |
  • chifurinn #UwkW36/E
  • [ 編集]

>Chifurinnさん
こちらこそご無沙汰してます。
こっそりと再開し、題名も変えましたので気が付かない方もいらっしゃるかと思います(URLが一緒だからムダか・・・)が、相変わらずの能書きブログですので引き続き御笑覧いただければ有難いです。
Giuliaは思い入れというより周囲が「ふ~ん」と許してくれない車種なのでこうしてダメ出しをして予防線を張ってるんですよね(笑)。
でも、様々な新しい技法にもチャレンジして行きますので、失敗の様子を是非お楽しみに・・・。

  • 2012/03/12(月) 19:51:17 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

勉強になります。不器用ものですが、いつか作ってみたいですね。まずは見かけたら買わねばw。

  • 2012/03/13(火) 12:38:03 |
  • URL |
  • pekepeke #-
  • [ 編集]

>pekepekeさん
GUNZEのキットはオークション以外で見つけることはできないでしょうが、田宮のものはまだ可能性がありますので、見つけたら買っておいて損はないでしょう。田舎の模型屋なんて狙い目です(笑)
以前、主張先の米沢で模型屋を見つけて大量買いしてしまい、同行していた部下の女子社員に呆れられました(苦笑)

  • 2012/03/13(火) 14:04:15 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

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