走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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田宮模型 1/24 Giulia Sprint GTA製作記1

最近は、
「お前のブログはクルマネタじゃなくプラモネタばかりだ」
とか、
「走ってナンボ」じゃなく「造ってナンボ」に改名したら・・・?

と、陰口どころか面と向かって言われるようになってしまっていますが、懲りずにまたプラモデルを造って行きたいと思います(苦笑)。
LANCIA Stratos HFの製作記事では様々なツールや社外パーツを使って、基本的なカーモデルの製作についてご説明したのですが、それはStratos特有のテクニックではなく、基本的にはカーモデル全般に適用されるテクニックです。そして1/72スケールの零式艦上戦闘機21型とSpitfire Mk.Iaの製作記事では、筆塗りにより使用感の再現というテクニックについてご紹介しました。
このテクニックは飛行機モデルだけでなく、戦車などのAFVモデルにも応用できるテクニックですし、カーモデルであってもこうしたテクニックを使うことにより、使い込まれたクルマを表現することができるのですが、今回の製作テーマはある特定の車両の再現というものです。

こうしてプラモデル製作を趣味にしていると、「自分の愛車をプラモデルで再現してくれ」と頼まれることがあります。過去にもそういった依頼は結構あったのですが、それはせいぜいボディカラーをその依頼主の愛車と同じ色に塗り、ナンバープレートを自作する程度で、アフターパーツで売っていればそのクルマが履いていた純正以外のホイールまで交換することは可能ですが、社外品のエアロパーツなどでドレスアップをされてしまうと、再現するにしても当時の私の製作技術では不可能で、結果として依頼主と同じボディカラー程度で許してもらったものでした。それでも大感激されましたので、自分の愛車、それが現在のものであれ、過去のものであれ、がミニチュアモデルとなって手許にあるというのはクルマ好きの方にとっては格別のものなのでしょう。近年、国産ミニチュアカーの新製品が新車ではなく昭和の時代のクルマ達が多いのは、単にコレクター向きの市場だけではなく、過去に乗っていた(憧れだった)クルマということで、コレクターではない普通のオトナにもアピールしているのではないかと思います。

24GTA007.jpg

しかし、今回依頼されたテーマはお世話になっているクイック・トレーディングの寺島社長が1990年に参戦したタルガ・フローリオの出場車を再現するという難題です(苦笑)。
寺島社長はWRC、パリ・ダカールラリー、タルガ・タスマニアラリーと海外のレースに参戦した経験が豊富で、その際の様々なノウハウが現在の仕事にもフィードバックされているのですが(たぶん・・・)、他のレースが最新の戦闘力を持ったクルマでガチで勝ちに行っているのに対して、このタルガ・フローリオはヒストリックカーレースのためにその出場車は最新のモデルではなく、AlfaRomeoのGiulia Sprint GTAでした。海外のこうしたヒストリックカーレースではその出場規程が厳格で、クルマの素性を証明するFIAの認定するHistoric Regularity Car Passを取得していなければならず、しかもそれだけでも参加希望者が多いために、主催者によりさらに絞り込まれるという出場するだけでも「狭き門」です。
しかし、ちゃんとクラス入賞をしてしまうところは流石なのですが、ドライバーもさることながら、このGiulia Sprint GTAは寺島社長の所有車ではなく現地調達?したもので、それもアルファ・ロメオのレーシングチームとして有名なChiappariniの所有するクルマだったのです。

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その模様はドキュメンタリー番組としてテレビ朝日により放映されましたので、現在では珍しくない日本からのこうした海外での文化的にも認知されているレースイベントへの参加が、いかに当時は珍しいものであったかを物語っています。

寺島社長が借り出したChappariniの許にあったGiulia Sprint GTAは基本的には外観はほぼノーマルですが、そのチューニングはAutoDeltaのワークスチューンに準じたもので、サーキットでのスプリントレースとは異なり、タルガ・フローリオのような公道レースを走るにはかなり大変だったとのことですが、それはモデル化にあたっては障害とはならないことはせめてもの救いではあります(笑)
外観はほぼノーマルですので、特別な改造は必要ないのですが、室内はロールケージが組まれており、シートもレース用のバケットシートに交換されレーシングハーネスが取り付けられています。これらを再現しなければなりませんので幾つかの追加工作が必要となるでしょう。
最大の問題はカラーリングの再現で、レース出場に際して貼られたステッカーやゼッケンなどはこのクルマ特有のものですので、それを限られた資料写真(スナップですが)から再現するのが今回の製作において最大の課題ではないかと思います。

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ベースとなるキットは悩んだのですが、やはり田宮模型の1/24スケールのものにしました。実はこのGiulia Sprintのモデルは歴史的にも不遇で、これだけメジャーな車種であるにも関わらず、1/43スケールのホワイトメタル製やレジン製のガレージキットを除けば、殆どキット化されませんでした。
そんな中でようやく発売されたのがグンゼ産業(現GSIクレオス)の1/24スケールハイテクモデルで、このキットはホワイトメタル製のシャーシーにプラスチック製のボディパーツ、エッチングでできた細部パーツなどが組み合わされた上級者向きのもので、造り上げるだけでも結構大変なものでした。後に簡素化したプラスチックパーツだけのキットも発売されたのですが、これらも全て現在は絶版になっています。
一方で田宮模型のものはグンゼに遅れて二番手として発売されたのですが、グンゼのキットとの差はエンジンや足回りが忠実にパーツ化されているだけでなく、田宮模型特有の部品成形のシャープさと組み立て易さで、こうした改造をするベースには適したキットと言えます。ただし、おいおいご説明して行きますが、どうした訳かこのキットは普通の田宮スタンダードとは程遠く、パーツ同士の組み合わせなどが往年のESCIのキットレベルで、組み立てに当たっては加工が必要な箇所があります。
また、残念なことにこの田宮模型のキットも現在は生産休止となっており、一度再生産されたのですが現在は店頭在庫のみとなっているようです。私は発売されたときに買ってストックしていたので、今回はその手持ちのキットを使用することにしましたが、もし店頭で見かけた方は「とりあえず」買っておくことをオススメします。

ジゥジアーロデザインのGiulia Sprintの外観は実に複雑な曲面で構成されており、グンゼのキットの時もそうでしたが、その造形について賛否両論があり、この田宮模型のものに関してもベストとは言えず、「どっちもどっち」という評価であることは、いかにGiulia Sprintのボディが見るヒトによって感じ方が異なっているかを物語っていると思うのですが、私自身も田宮模型のものは面構成が少し直線的すぎる気がします。
この辺りは感覚の違いですので、自分が納得できればそれで良いと思いますので、今回の製作にあたってはボディを修正はせずに、個体の再現に注力したいと思います。

それではキットを見てみましょう。

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パーツ構成そのものは田宮スタンダードと呼べるもので、ハセガワのStoratos製作時に泣かされたボディとシャーシーの合体もさほど問題もなさそうです。特筆すべきはエンジンの再現で、ちゃんとGTA特有のツインプラグのヘッドが再現され、ボンネットも可動し完成後はエンジンを見せることができるようになっています。当初はボンネットを固定するつもりでいたのですが、このエンジンパーツを見ているうちに、エンジンルームも手を入れてみたくなって来ました(苦笑)。

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一方で、資料としてお預かりした写真などを見ると、前述したようにこの個体特有の改造箇所があります。
一番の大物はレーシングモディファイで、室内は後席が取り払われロールケージが入っています。これは仕方ありませんので改造して造るしかないでしょう(泣)。

シートもGTAのストラダーレ仕様とは異なり、コルビュー風のバケットシートにレーシングハーネスが取り付けられており、ステアリングも純正がヘレボーレ製のウッドステアリングだったことに対して、MoMo製のPrototipoに交換されています。そして写真で見るとサイドミラーがVitaloniのSebringミラーに交換されています。
こうした変更はこの個体を特徴づけるものですので無視するワケには行きません。

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さてこれらのパーツをどうするか困ったのですが、思い切ってストックしてあるキットから流用することにしました。そのキットとはUnion製のアルピーヌA110で、随分と旧いキットです。実はこのキットはエレールというフランスのメーカーの金型を流用したキットで、Unionという日本のメーカーが再販したものです。当時は1/24スケールでアルピーヌA110のキットというのはこのエレール製のみで、永らく市場から消えていましたのでUnionの再販には狂喜して買ったものです。
「最上級者向け」と謳っているだけあって確かに初心者には手に負えず、組み上げるのも一苦労なキットなのですが、設計がフランスのメーカーだけあってその細部への拘りは行き届いており、ゴルディーニチューンのエンジンもちゃんと再現されており、製作に当たってはチャレンジ精神を掻き立てるキットでした。しかし、現在は田宮模型から決定版とも言えるキットが発売されており、わざわざこのUnion製のキットを造る意味が薄れてしまいました。
そして有難いことにこのキットのパーツから上記の改造用パーツが流用できるので、恐らく造ることのないことからこのキットを潰す決断をしました。

まずはシートですが、左が標準のシートで右がA110のバケットシートです。

24GTA013.jpg

ステアリングも同様で左がヘレボーレで右がPrototipoです。モールドがダルなのは年代モノですので仕方ありませんが、スポークに穴を開けたりしてブラッシュアップをしたいと思います。

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そしてサイドミラーですが、同じく左が純正のミラーで右がSebringミラーです。

24GTA015.jpg

おおよその製作方針が決まりましたので、それでは早速製作を始めることにしましょう。

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テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

コメント

!寺島さんすげー。全然話してくれないからそんなの知りませんでしたよ。

模型作りいいじゃないですか。

模型って必ず嘘(言い換えるとアレンジ)を入れないとダメなんですよね。
本物と全く同じにスケールダウンするのは可能なんですが、
実物とは見る視点(特に近くで見た時)が違うので人間の目の特性上
見え方が変わってしまう(実物は広角で撮った感じ?)。
間近で見る機会の多いクルマならなおさら違和感が出ます。
この辺のアレンジが各社の解釈(モットー)の違いで出ますね。
(単純にへたくそな所もありますが・・・。)

  • 2012/03/06(火) 09:10:04 |
  • URL |
  • S氏 #-
  • [ 編集]

>Sさん
クイック・トレーディングのHPで見ることができますよ。
http://www.quick-t.co.jp/information/history.htm

立体造形は難しいですね。芸術と違って具体的なモデルがあるミニチュアはディフォルメするにしても人間の視覚を通して感覚で認識しているものに近づけなければなりませんから、正解がないです。

  • 2012/03/06(火) 20:13:47 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

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