走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

LANCIA Storatos HF 製作記5

重ね塗りすると表面が乾いても内部はまだシンナーが残っているため、完全に乾燥させるために2,3日は放置します。

続いてグリーン部分の塗装のためのマスキングを行います。このように複数色のどちらを先に塗るかは単に面積の大小ではなく、発色と透過性によって決めます。ホワイトやイエローといった透過性の高い色は、例え面積が少なくてもベース色として最初に塗っておいたほうが発色が綺麗です。もしストライプなどでどうしても後で塗りたい場合は、マスキングの後に一旦ベースホワイトを塗ってから塗り重ねると良いでしょう。

Sto053_20111220214929.jpg

マスキングにはマスキングテープを使用するのですが、一番重要なのが塗装の塗り分け部分です。マスキングテープも各種ありますがやはりタミヤのものが一番使いやすいと思います。塗り分け部分に使うマスキングテープの最大の注意点はその断面で、マスキングテープをそのまま貼るとテープの断面が汚れていたりギザギザになっていたりして塗り分け面が美しく仕上がりません。タミヤのものはケースに入っており断面にゴミがつかないようになっています。最低でも塗り分け面はタミヤのものを使い、それ以外の単にマスクすれば良い部分にはホームセンターなどで売られている一般のマスキングテープを使うと多少は経済的だと思います(これまたたかがしれていますが)。
塗り分け部分に使うマスキングテープは、一度下敷きなどに貼り付けてデザインナイフでテープの端を切って、その切断面を塗り分け部分に使用すると良いでしょう。

Sto054.jpg

塗り分け面が直線でしかも平面の場合は幅が広いマスキングテープでもOKですが、曲面であったり周囲に凸凹があるような場合はさらに細く切ったマスキングテープを使います。マスキングテープはある程度であれば曲線にも馴染みますが、極端なアールやゼッケンサークルのように丸くマスキングしたい場合は、予め下敷きに貼り付けてカッターで切り出してから使います。マスキングテープに対して、マスキングシールという平面状のものも販売されていますので、用途に応じて使い分けると良いでしょう。

Sto055.jpg

塗り分け部分に貼るマスキングテープは特に密着させておかないと、少しの隙間でもスプレー塗装をしたときにその隙間から塗料が染み出してしまいますので、爪楊枝や綿棒を使って念入りに密着させてやります。

Sto056.jpg

フロントのルーバーや給油口の裏もちゃんとマスキングしておかないとスプレーが断面に吹き出してしまいます。スプレーの際のマスキングは念には念を入れて塗装しない部分を完全に覆うことが重要で、「この程度なら・・・」という妥協は禁物です。どんなに完璧を期しても吹きこぼれは起こってしまうものですが、その修正は面倒ですから最低限に止めたいものです。

Sto057.jpg

グリーンの指定はMr.カラーのデイトナ・グリーン(No.66)で、たまたま手元にあったので(しかも新品・・・)、缶スプレーを使用します(笑)。実は個人的にはこのストラトスのグリーンはもう少し濃いグリーンのような気がしていたのですが、調べて見るとどうやらアリタリアのロゴのグリーンと同じ色調のようなので、これで良いようです。

Sto058.jpg

色というのは実に難しいもので、肉眼で見てもその日の天気や光りの当たり具合によって印象が変りますし、屋内であれば照明光源の種類(蛍光灯、白熱球、水銀、ハロゲン、LEDなど)で全く変ってしまいます。ましてや写真や映像で見る場合はもっと複雑で、フィルムの感光剤の特性や現像条件に加えて経年劣化の問題もありますし、印刷物であればさらにインクの条件が複合されるために、実物の色を特定することを困難にしています。

以下の写真は1975年 SANREMO RALLYを走っているStoratosの写真です。

1975SanRemo Sto1

上記のように複合条件がありますので、この写真だけで色を特定することは困難です。しかしヒントとなるのはボディカラーとAlitaliaのロゴカラーが同じ色調ということです。同じフィルム内で撮影されたのですからこれらの複合要因は同じく影響していますので、少なくともこの写真から言えることはロゴのグリーンとボディのグリーンは同じだということでしょう。

それではAlitaliaのグリーンとはどんな色なのでしょう。

Alitalia_boeing.jpg

写真はAlitalia航空の機体写真です。航空会社に限らず、コーポレートカラーは厳密に指定されていますので、機体毎の個体差はないと考えるべきで、その色調を見る限りやはり明るいグリーンのようです。
人間の感性は微妙ですので、最後は自分がこの色と思えば正解だと思いますし、ましてやミニチュアで見る場合はさらにバイアスをかけて調整する必要があります。ミニチュアモデルの色についてはまたどこかの機会で触れたいと思いますが、悩み始めるとキリがありません(苦笑)。

今回のストラトスの場合はこのグリーンで塗るボディ前背面は複雑な形状をしているために、本来ならばエアブラシの細吹きで塗装してやったほうが隅々まで塗料が均一に乗って美しく仕上がるのですが、前述したような基本を守ればエアブラシが無くてもこの程度の形状であれば缶スプレーで充分塗装は可能です。前回の記事でも書きましたが、砂吹きから始めて、前背面の凸凹した部分にもスプレーが満遍なく行きわたるように、様々な角度からスプレーしてやります。もう一つのウラ技は奥まったスプレーが入りにくい部分に予め同色を筆で塗ってやる方法で、塗料の厚みを増やしたくない場合などには効果的です。

Sto060.jpg

砂吹きはこの程度で一旦乾燥させます。

Sto061.jpg

合計で薄く5度塗り位スプレーしています。

マスキングテープは塗料が完全に乾燥してから剥がしますので、その間は並行してシャーシーの組み立てを行います。カーモデルの場合はパーツ構成が簡単ですので説明書の組み立て順を守る必要はなく、塗装の効率を考えながら仮組みを行い、パーツ毎に塗装するのではなく、塗装前に接着できるパーツはどんどん組んでしまいます。

Sto059.jpg

まずは組み立て説明書に記載されている塗装指示を見ながら同じ色で塗るパーツをピックアップし、該当するパーツをランナーから切り離します。
初めてプラモデルを造る方が意外に失敗するのがこのパーツの切り離しです。子供の頃は手でむしりとったり、工具がない場合は爪切りなどでパーツを切り離したものですが、どうしてもパーツ本体に傷をつけてしまい悔しい思いをしたものです。

Sto062.jpg

ランナーからパーツを切り離す際にはプラスチック用のニッパーを使います。プラスチック用のニッパーは刃が薄く、合わせた時に両刃に隙間がないものを選んでください。私はなるべく小さな隙間にも入っていけるように写真の小型のものと普通の大きさのものを使い分けていますが、あまり小さいと切り離しの際に力が多く必要となりますので、自分の握力とも相談して選ぶと良いでしょう。また、プラスチック用のニッパーは他の用途に使ってはいけません。プラスチックより硬い金属線の切断に使うとあっという間に刃が欠けてします。

Sto073.jpg

パーツはランナーと呼ばれる枠の部分とゲートと呼ばれる細い枝で繋がっています。そのゲートの部分を切り離すのですが、パーツとの直近で切断するとパーツに傷をつけてしまう可能性がありますので、少し離れた部分を切断するようにします。また切断する際にパーツ側に余計なテンションがかかるとパーツを傷つけてしまいますので、刃を当てる方向に気をつけて一気に切り離します。ニッパーの刃が入らない小さなパーツはデザインナイフを使って切るのですが、その際には切るパーツが動かないように、またパーツ側にテンションが加わって折れないようにカマボコ板などを利用して固定してやります。

Sto070.jpg

実はこの当たり前の手順をベテランのモデラーでもつい面倒でサボってしまうことがあり、そうした時に限ってパーツを傷つけてしまうのです。

Sto072.jpg

切り離したパーツは失くさないようにユニット毎にトレーに入れておきます。このトレーも100均ショップの調理用品コーナーで見つけたもので、ホームセンターなどでパーツトレーとして販売されれいるものを買うよりずっと安く買うことができます。

Sto064.jpg

と言っているそばからやってしまいました。どうもハセガワのプラスチックは脆いようです(泣)
しかしこうして割れてしまった場合でも部品さえ失くしていなければ瞬間接着剤でリカバリーできます。

Sto065.jpg

瞬間接着剤も様々なブランドがありますが、私が最近使って良かった瞬間接着剤が「Mr.ジャストはけ塗り瞬着」というもので、ビンの蓋にはけが付いており使いやすい上に、アルミ製の袋に入っているために保存ができるというものです。以前から瞬間接着剤は使っていましたが、使い切る前に固まってしまい、仕方なくまた買って来るという繰り返しでしたが、この瞬間接着剤は袋を密閉(チャックがついています)しておけば保存ができるというスグレ物です。

Sto066.jpg

切り離したパーツにはゲートの一部が残っていますので、ヤスリやデザインナイフなどで削り取ってやります。また、パーツにはパーティングラインや突き出しピンの跡が残っていますので、併せて整形しておきます。パーティングラインについては以前の記事で説明しましたが、突き出しピンとは金型から成型後にプラスチックを押し出して外すための可動ピンでどうしてもその跡が部品に残ってしまいます。

Sto067.jpg

目立たない場所や後から他のパーツを接着することにより隠れてしまう場合は無視しても構いませんが、目立つ場所にあったり部品の接合面にある場合は整形しておく必要があります。突き出しピンの跡は二種類あり、目立つ場所にある凹んでいる部分はパテで埋めてやり、凸の場合はペーパーで削ってやります。

Sto068.jpg

ペーパーが入らない場所は秘密兵器の登場です(笑)。写真はモデリングチゼルと呼ばれる模型加工用のノミです。一定の角度で削ってやれば面白いように削ることができます。手許にない場合は眼鏡用などの精密マイナスドライバーの先を研いで代用することもできます。
当たり前ですが、接合面にあるピン跡で凹んでいるものは放置しても問題ありません。

Sto071.jpg

塗装前に組み上げておく部品を接着して次はボディ以外の塗装に移ります。

クリック↓お願いします!

にほんブログ村 車ブログ アルファロメオへ
にほんブログ村
スポンサーサイト

テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

コメント

そういや昔マスキングゾルなんてのもありましたね。
>ミニチュアモデルの色についてはまたどこかの機会で
もうこれだけで言わんとしていることがわかります。
1/700くらいのを作ってると色もそうですが艶でもかなり考えました。
でも結局理屈通りに作るより感性で作った方が魅力あるものができたり・・・。
うまく嘘を織り交ぜないといい仕上がりにならないんですよね。
わたしは頑固なんでそのへんが上手くないんです。

  • 2011/12/26(月) 07:20:30 |
  • URL |
  • S氏 #-
  • [ 編集]

>Sさん
マスキングゾルは今も愛用してますよ。特にキャノピーの枠なんか未だに重宝しています。
ミニチュアモデルの色は本当に難しいです。大きいモノを遠くから見たときの色を近くで見る小さいモノに再現するワケですからそのままの色を塗っても実感が湧かないんですよね。ですので、例えば私は1/24スケールに実車の塗料を使うのには違和感があるんです。それで実車に忠実・・・と胸を張るのはミニチュアモデルとしてはどうかと思います。
あっ、ブログネタを書いてしまいました(笑)

  • 2011/12/26(月) 21:43:05 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

ミニチュアを本物と同じ色に塗っても本物っぽくならないというテーマは面白いですね.自分はまず環境光,次に鑑賞距離が理由かなと.一般的にミニチュアは彩度,艶を落とすとしっくりくることが多いように思います.
自分は写真が趣味なんですが,あまりにも理想的な条件で撮られた写真は「プラモデルみたい」って言われますよね.

  • 2011/12/28(水) 23:43:07 |
  • URL |
  • Hiroshi #-
  • [ 編集]

>Hiroshiさん
撮影条件も大きな要因だと思いますね。特に自然光を再現するのではなくライティングでミニチュアを撮影すると影が飛んでしまいのっぺりとした絵になってしまいます。私の場合はホンキで撮る場合、わざと強い光源をサイドから当てるようにしています。ブツ撮りとしては反則かも知れませんが極端なシャドウが本物と違ってミニチュアの縮小された小さな凸凹を強調して少しホンモノらしく見えると思っています。

  • 2011/12/29(木) 00:34:14 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ig510190.blog83.fc2.com/tb.php/857-1e460319
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。