走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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Club ZAGATO Giappone 2011 ~その弐~

今回のZAGATO Club Giapponeのイベントではコンクールデレガンスも行われたのですが、その栄えある一位に選ばれたのが、このO.S.C.A 1600GTでした。

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ご存知のようにマゼラーティ兄弟がオルシにマゼラーティの経営権を売却した後に立ち上げたのがO.S.C.Aで、彼らが目指したコンペティテヴなクルマ造りはO.S.C.Aに継承され、一方のマゼラーティは高級GTカーのマーケットに進むことになります。

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そのMASERATIのZAGATO代表作がこのZAGATO Spiderではないかと思います。222をベースに作成されたSpiderはスパイダーと言うよりコンバーチブルで、以前に仔細に検分したことがあったのですが(謎)、そのトップはとても一人では開閉できないほど重量がありしっかりとしていました。

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さらに222ベースのスペシャルなクーペがKARIFです。敢えてノーマルの222ではなくこのKARIFを選択するのは相当な趣味人だと言えます。

さて我が(笑)LANCIAですが、こちらはFlaminia Sportです。Flaminiaはランチアの高級セダンとして開発されたのですが、そのホイールベースを短縮しZAGATO得意のアルミボディが架装されています。このサイズのクルマではあまり必要があったとは思えないのですが、ZAGATOのデザインアイコンになったダブルバブルがこのルーフにもデザインされています。ちなみにFlaminiaには様々なボディバリエーションがあり、BerlinaとCoupeはピニンファリーナが、GT、コンバーチブルはトゥーリングがデザインしていました。

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LANCIAのZAGATOと言えば、一番ポピュラーなのがこのFulvia Sportではないでしょうか。小型セダンとして開発されたFulviaは後に自社デザインのCoupeを開発し、ラリーで活躍したのはご存知の通りですが、さらにZAGATOがデザインしたスペシャルモデルがこのSportです。当初はアルミ製のボディで製作されたのですが、後にスティール製に変更されました。前述したようにZAGATOが少量量産を受託するべく経営方針を変更する過渡期のモデルです。

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こちらは前期型です。最初の700台がアルミボディであったと言われていますが、この個体がアルミ製かどうかは分かりませんでした。

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LANCIAにおけるZAGATO最後の量産モデルがこのHyenaです。HyenaはDeltaをベースにアルファ・ロメオのJunor-Zのような枯れることのないデザインを・・・という要求から生まれたモデルでしたが、量産するにはそのコストが嵩みすぎてしまい結果として希少車となってしまったモデルです。

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ちなみにHyenaのリアガラスはSZ(ES30)と共通で、両モデルのオーナーが補修部品としてお互いの名前で探し回ったという逸話があります。

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ZAGATOはイタリア車のデザインばかりを手がけていたわけではありません。一番有名なのがASTON MARTINで、その中でもDB4GTZがあまりに有名ですが、ASTON MARTINは歴代のモデルにZAGATOデザインのものがあります。

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ASTON MARTINのV8をベースに製作されたのがこのV8 ZAGATOです。Devid BrownによるASTON MARTINで採用された下膨れのフロントグリルも同じくZAGATOデザインのアイコンとなり、その後のASTON MARTINのZAGATOデザインに継承されることとなります。

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そのフロントグリルがさらに過激に?なった例がこのDB7 ZAGATOです。単品パーツでみると下品この上ないのですが(苦笑)、不思議とASTON MARTINのボディとの組み合わせであれば優雅な中に獰猛なイメージが加わり、実に魅力的となります。ちゃんとダブルバブルのルーフがこのモデルがZAGATOデザインであることを主張しています。

ZAGATOは積極的に日本のメーカーともビジネスを拡大しようと考えていました。特にトヨタとのコラボレーションは有名で、その代表作がこのTMI・VM180 ZAGATOです。トヨタは本業の大量生産モデルとは別に、こうした少量生産のスペシャモデルをトヨタ・モデリスタ・インターナショナルが企画し、VISTA店を販売チャンネルとして通常のトヨタ車のモデルでは飽き足らない顧客に向けて提案していました。

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MR-SをベースとしたこのモデルはAピラー、ガラス、ドアミラーを除く全てがZAGATOによりデザインされており、それまでのZAGATOとのコラボモデルとは一線を画す、よりZAGATO度の高いモデルとなっていました。

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さすがにここまでオリジナルのMR-Sと異なってしまうと、通常のMR-Sの生産ラインでは製造できないために、実際の生産はトヨタ・テクノクラフトが担当したのですが、当然コストは嵩み、販売的には成功とは言えませんでした。

トヨタであればこの程度で止めておけば・・・という例がHarrier ZAGATOです。同じくモデリスタの企画で実現したのがこのHarrier ZAGATOで、生産はトヨタ自動車九州が一般のHarrierの製造と共に担当しました。

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トヨタ自動車九州(現在はレクサス工場)はかつて仕事で関わったことがあり、このHarrier ZAGATOの製造に関わる逸話には事欠かないのですが、テクノクラフトと異なり、一般の製造ラインの中でこのモデルを製造するのは相当大変だったようで、担当した社員にとっては「思い出したくない」モデルだそうです(苦笑)

一方のNISSAN車をベースにしたものはあの故桜井氏が手がけたAUTECH JAPAN社の企画で製造されました。代表作はAUTECH ZAGATO Stelvioなのですが、レパードをベースに製作されたStelvioは国内生産ではなくイタリアで製造され、日本へは輸入車扱いとなっていました。商業的には決して成功とは言えなかったのですが、その第二弾として企画されたのがこのGaviaです。同じくレパードをベースにしてはいるものの、Stelvioと比較すると随分とコンベンショナルにまとめられており、ルーフのダブルバブルがZAGATOデザインであることを主張しています。

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会場の外でも様々なグループが見学に来ていたのですが、こちらの駐車場も見ていて飽きませんでした。

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今回のイベントでは、ZAGATOのデザインコンセプトをメイクスを超えて横断的に見ることができました。考えて見ればこれは貴重なことで、特定のカロッツェリアの作品だけをメイクス、年代を超えて見ることができる機会は滅多にありません。しかもそれは博物館に飾ってあるクルマではなく、生きて走っているクルマ達でした。
願わくば、これからもこのイベントが継続して、さらに他のカロッツエリアの作品も同様に集まることができるイベントがあれば素敵だなと思います。
現在、カロッツェリアは真冬の時代であり、これからの時代をどう生き抜いて行くかを模索している状態だと思います。しかし、クルマがEV化する過程の中にあっても、そのメカニカルコンポーネンツが成熟するとともに、より一層デザインが重要になってくると思います。クルマが白物家電ではない以上、そこにオーナーが個性や美学を求めるのは当然で、カロッツェリアが活躍する余地はまだまだあると信じています。

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テーマ:イベント - ジャンル:車・バイク

コメント

ZAGATOに限らず古いスポーツカーでダブルバブルルーフが採用されてるクルマがありますが、
これ空力まで考えてのことだったんでしょうか?
エコカー筆頭のプリウスは空力から変形ダブルバブルルーフを採用していたと思います。
単に車高を低く抑えたいけどヘッドクリアランスが・・・
っていう理由だけではあのルーフにはならないと思うんですが。

  • 2011/12/20(火) 07:57:04 |
  • URL |
  • S氏 #-
  • [ 編集]

ハイエナ..... フロントガラスとかも同じ部品だったような気が.....

  • 2011/12/20(火) 10:23:41 |
  • URL |
  • なごやまる #-
  • [ 編集]

>Sさん
私見ですが、ZAGATOがバブルルーフをデザインした当時は現在のようにコンピューター解析も風洞もない時代でしたから、恐らく最初はユーザーからの希望だったと思うのです。ヘッドクリアランスがもっと欲しいと言われ後からアルミボディを叩いてバブルルーフにしたのではないかと思います。アルミの手作業によるボディ加工はこうした実験的なボディ製作には向いており、コーダトロンカも実際に様々な形式が試作され、実際にサーキットを走行してテストした後に採用されたことからも、バブルルーフも結果として空力にも効果があることが分かりその後の多くのモデルに採用されたのではと想像します。

  • 2011/12/20(火) 19:51:10 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

>なごやまるさん
確かに写真を見ると似てますね(笑)
私が探してくれ・・・と頼まれたときは、フロントガラスはまだ部品が出ましたが、リアは破損率が低いのかもともと部品が少なかったようです。
それにしてもZAGATOはガラスの型をケチったのでしょうか・・・?。

  • 2011/12/20(火) 19:54:20 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

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