走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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Club ZAGATO Giappone 2011 ~その壱~

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Club ZAGATO Giapponeは珍しいカロッツェリアのワンメイククラブです。考えて見ればイタリア車そのものはメイクス毎にその歴史に裏付けられたアイデンティティを持ち続けており、それがスポーツモデルから何の変哲もないセダンに至るまで共有されているのが魅力なのですが、さらにカロッツェリアはその特徴をより鮮明に打ち出さなければ他社との差別化が図れませんから、現在生き残っているカロッツェリアは他社と異なる独自の魅力を持っているが故に生き残っていると言えるでしょう。
私たちがPININFARINA、BELTONE、ZAGATOといったカロッツエリアのデザインしたクルマを、例えチーフデザイナーが異なっていたとしてもひと目で見分けることができるのは、それが各社のデザインに関する伝統的な独自性を持っているからで、その中でもZAGATOがこうしてそのメイクスや年代を超えて連帯することができるのは、ZAGATOのデザインコンセプトが明確でしかも魅力に溢れているからに他なりません。

私も過去のブログ記事でZAGATOのことを書かせていただいています。
その後のザガートと題した記事では、ZAGATOの1970年代以降の苦難の時期のことを。そして、未来への提言と題した記事ではTZ3を中心に最近のZAGATOについて書かせていただきました。

そして、今回のミーティングで様々なZAGATOを見ることができ、ZAGATOデザインに共通するその魅力を感じることができました。これからお伝えするこの記事で少しでもそれを感じていただければと思います。

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まず最初はMORETTI 750 Sport ZAGATOです。MORETTI社は1991年に廃業してしまったのですが、一般的に知られているFIATの特装車を製作する前は独自設計の量産車やレーシングモデルの開発を行っていました。この個体はそのMORETTIが独自にクルマを製造していた時代のもので、フレームからエンジンに至るまで全て自社の設計で、このZAGATOボディはワンオフで製作されたものです。しかも製作されると同時にMille Migliaに参戦したヒストリーを持つ希少車中の希少車です。

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あまりに有名なFIAT Abarth 750です。AbarthとZAGATOは技術的に補完関係にあり、Abarth Magicと呼ばれた小排気量のエンジンを限界までチューンし、「大排気量のクルマをカモる」という目的のためには、空力特性に優れた軽量なボディワークが必須で、ZAGATOの持つエアロダイナミクス技術とアルミボディの軽量化技術とがコラボすることにより歴史に残るモデルを輩出することができたのです。

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こちらはルーフの膨らみがないモデルです。ZAGATOは後のALFAROMEO Junior-ZやES30を除くと、その殆どが手作業による少量生産により製造されたモデルが殆どですので、様々な仕様が存在するのが特徴です。ある意味、全てがワンオフと言ってよいでしょう。

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ZAGATOと言えばこのALFAROMEO SZをイメージする方も多いのではと思います。アルファ・ロメオがスペシャルモデルとしてレース参戦を目論んでいたGiulietta Sprint Specialeに対してユーザーの依頼がきっかけで製造されたこのSZはZAGATOの得意とする軽量故にGiulietta SSよりも性能が良くなってしまい、結果としてメーカーの公認モデルとして製造されることになりました。図らずもZAGATOとしては画期的な大量生産となったSZですが、それでも生産規模は6年間で180台ほどでしたから充分製造は可能で、殆ど手造りに近い製造プロセスはそのままでした。

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SZはさらに発展し、軽量化のために鋼管をトラス状に組み合わせたチューブラースペースフレームを採用したTZへと移行して行くのですが、空力性能もさらなる進化を遂げます。
SZの最終モデルに採用されたコーダトロンカがそれで、従来のラウンドテールのボディと区別するために後にSZ2と呼ばれることとなりました。SZ2は生産台数が30台程と言われており、SZに比べるとさらに個体差が大きいと言われています。
このSZ2に関しては過去のブログ記事でALFAROMEO Sports Collectionの中で2度にわたってご紹介していますので、興味のある方はそちらも併せてお読みいただければと思います。

ALFAROMEO Sports Collectiion 37
ALFAROMEO Sports Collectiion 70

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SZからTZに進化したZAGATO製のアルファ・ロメオでしたが、ビジネスとしてはあまり嬉しいこととは言えず、TZはストリートユースには不向きなためにコンペティション用のみの少量生産に留まることとなりました。そのためにZAGATOは路線変更し、アルファ・ロメオに高級スペシャルモデルの製造を提案します。その提案から生まれたのがこの2600SZで、当時のハイエンドモデルであった直列6気筒エンジンを搭載した2600シリーズをベースに、エルコーレ・スパーダのデザインによるクーペボディを架装したのがこの2600SZです。しかもZAGATOは量産性を考慮し、それまでの軽量化技術のキモであったアルミボディではなく、スティール製のボディで製造を提案します。実はこの変更はZAGATOにとっては戦略的な変革で、それまでの性能アップを目指したボディの軽量化だけでなく、ある程度の量産が見込めるラグジュアリーなスペシャルモデルを受託製造することを期待してのことでした。結果として2600SZは2年間で105台が製造されたのですが、この経験は後のJunior-Zへと引き継がれることとなります。

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次回はアルファ・ロメオ以外のZAGATOモデルをご紹介していきましょう。

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コメント

Zへ

510さん

確かに本ブログでは、結構沢山ZAGATOについて触れられてますよね。その164にも通じる直線的でありながら存在感のあるデザインとZのエンブレム、更にはOPENであることから、三つ槍のスパイダーザガートなどは如何でしょうか?恐らく、ネタ的にも事欠かないとは思うのですが、、(笑)
本当は「蛇」にお戻り頂きたいのですが、、、

  • 2011/12/18(日) 00:48:48 |
  • URL |
  • ZAGATOR #jhHw6g8s
  • [ 編集]

>ZAGATORさん
また無茶振りを・・・(笑)
一度マイクロデポモノを見たことがあるのですが、散々手を入れてある個体で素晴らしいコンディションでした。
222の壊れ方は部品、製造、整備品質の三重苦の複合体ですからメンテナンスだけでは解決できず、根本的にやり直さなければムリでしょう。
残念ながらその根性はありませんねぇ(苦笑)

  • 2011/12/18(日) 05:04:04 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

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