走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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Alfa RZの初期化~その弐~

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Coppa di Tokyoの模様をお伝えしているのですが、Alfa RZの初期化作業についてもお伝えしなければなりません(泣)。若干、オーナーへの作業連絡の目的もあるのですが、初期化の進捗について「番組を中断して」お伝えしたいと思います(笑)

マフラーを交換し無事に車検を取得したAlfa RZですが、公道を試運転しながら問題点を洗い出して行くこととなりました。
いざ走り出して出てきた最初の問題はエンジンの不調でした。確かにアイドリング時のバラつきと燃料が濃いという問題は分かっており、恐らく走っていると安定してくるのでは?とタカを括っていたのですが、やはり車検のために整備していると交換が必要な部品として、燃料ポンプ、燃料フィルター、燃料ポンプリレー、ECUリレーに加えて、ECUに信号を送るO2センサーと水温センサーがピックアップされました。
この交換部品の内、センサー以外の部品は長らく動かしていなかったことに起因するもので、ガソリンタンクに殆ど燃料が入っていなかったためにタンク内部が腐食し、その不純物を燃料ポンプが吸ってしまったのでは?と考えられました。確かに日本のような高温多湿の環境で、燃料タンクに何も入っていない状態で放置するとタンクの内部が腐食してしまうことは容易に想像できます。
Alfa RZのように日常のアシとして使われないクルマは、燃料タンクの腐食防止のために常にガソリン満タンが望ましい状態であることは言うまでもないのですが、言うは易く行いは難しで、めったに走らないクルマのガソリンタンクを常に満タンにしておくという行為は経済的にもなかなか難しいことです。しかし仮にガソリンタンクを交換するとなると大工事になってしまいますし、エンジン不調の原因にもなるのですから、修理代とガソリン代とを比較して考え、心を鬼にして?なるべく満タンにしておきたいものです。

これらの部品は全て国内で調達できるのですが、問題はそのお値段で正規ルートで手配するとその総額は12万円にもなってしまうのです。そこで、国内二次ルートで部品を探してみることにしました。
過去の記事にも書きましたが、正規ルートとはインポーター/ディーラーからの部品手配で、ここで手に入るのであれば何の苦労もないのですが、Alfa RZのようなクルマのパーツは最近になって輸入されたものではなく、昔の部品帳簿記載の価格がそのままであったり、調達した際の為替レートで部品代が計算されていたりするために、現在の為替感覚からすると理不尽と思えるほど高価なのです。一方で国内二次ルートは必ずしも昔仕入れた部品ではなく、これまでの販売ニーズによって手配されてきた在庫ですので、その為替レートも適切で、モノによっては半額で手に入れることができる可能性があります。
一方で、もちろん希少部品は「それなり」のプレミア価格で設定されていますが、そうなれば海外から直接輸入してしまえば現在の円高のメリットを受けることができます。一般の整備工場はそんな面倒なことをしないだけで、個人で探し出す手間さえ厭わなければ、こうして部品代のコストを抑えることが可能です。結果、国内の二次ルート3社からこれらの部品を半額で入手することができました。

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エンジンの不調はO2センサーの不良でした。どうやらコネクター部分に水が入り端子が腐食していたようです。主治医がコネクターを磨いたところ復活しました。しかしエンジン内がカーボンで相当汚れており、マフラーから盛大にカーボンが出たそうです。確かに見ると交換したばかりのマフラーエンドはカーボンで汚れていました。

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ここからはバトンタッチして私がシェイクダウンをすることとなりました。廻していなかったエンジンに少しずつ負荷をかけてスムーズに廻るように慣らし運転をしながらのチェックです。
今回の慣らし運転は3速から4速で3000rpmから4000rpmまでゆっくりとアップダウンを繰り返しながら走行し、この回転域がなめらかに廻るようになると、次は4000rpm-5000rpmを同様に行うというやり方で、走行しながら行うことによりエンジンだけでなくそれに伴う駆動系も併せて馴染ませて行きます。こうすることによりエンジンのピックアップが良くなりスムーズに廻るようになってきました。

交換したマフラーは素晴らしいの一言です。SuperSprint製のマフラーはステンレスながらその肉厚がスチール製と同様で軽量化には寄与していないのですが、それよりも味付けが素晴らしいマフラーです。
アイドリング時はとても静かで、純正のスチールマフラーと変らないのですが、2000rpmから3000rpmという中間加速時にはマフラーから心地よい音が響いてきます。そしてさらに回転を上げていくと今度はマフラーの音がなくなり、V6エンジンからの音が聞こえて来ます。
名機と呼ばれたアルファ・ロメオのV6エンジンはその回転フィールだけでなく音も素晴らしいのですが、従来の社外マフラーはその排気音は聞こえてもこのV6エンジンの音を消してしまっているものが殆どでした。
しかし、このマフラーはちゃんとその素晴らしいエンジンからのフォーンという音を聞かせてくれます。RZのようなオープンで走行していると、ちゃんと後ろから聞こえてくる音と前から聞こえてくる音が聞き分けられるので、余計にこの味付けを感じることができます。

こうなると相対的に問題になってきたのがタイヤで、現在履いているのがPOTENZA GRIDⅢという10年以上前のタイヤなのです。グレードそのものには何の問題もないのですがタイヤのゴムが賞味期限を過ぎており、乗り心地が悪くなっているだけでなく恐らく限界領域が相当低くなっているだろうと思われます。ですので、今回のエンジン慣らしも直線でしか行わず、コーナーでは極力減速して安全策を取ったのですが、それでも冷やりとする場面がありましたので、予算に余裕ができれば真っ先にタイヤを交換すべきでしょう。

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さらに、こうしてシェイクダウンを行っているとオーバークールという問題が出てきました。何と贅沢な…という問題ですが、オーバーヒートよりはマシとは言え、オーバークールもエンジンに良くありませんし、何よりヒーターが効かないため寒いことこの上ありません(苦笑)
どうやら過去に加工されたラジエーターファンのサーモスタットが原因のようで、夏場のオーバーヒートを嫌って加工されたこのファンスイッチの設定温度が低すぎるためにすぐにファンが廻り始めてしまうようです。これは調整してもらうことにしました。

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さらに細かいことですが、リモコンミラーの不動とオーディオのオートアンテナの不動を発見しました。リモコンミラーの不動原因は簡単にチェックでき、左右とも動かずにモーター音がしなければスイッチを含めた配線関係の不具合で、どちらか一方は動く…といった不具合はミラー側に問題があるのですが、今回は左右ともウンともスンとも言いませんので配線関係でしょう。このリモコンミラースイッチは共通部品ですから交換もできますが、殆どが接点不良ですからまずはバラしてチェックしてもらうことにします。
パワーアンテナも全く動きませんので併せてチェックしてもらいましょう。

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このAlfa RZは個人売買で購入したものですので、内外装のリフレッシュも必要です。外装はどうやらコーティングが施されていたようで美しい状態でしたが、それでもタールや虫のぶつかった跡などがありましたので、いつもの秘密洗車場でリフレッシュしてやることにしました。
Alfa RZのデザインはナニモノにも似ていない素晴らしい個性を持っているのですが、その構造を見ると雨の中のドライブを全くといって良いほど想定していないことが良く分かります。例えばリアのソフトトップを収納するハードカバーはその開閉部まで緩やかに下がるデザインとなっています。ということは雨水は走っているときには後方に流れるために問題はないのですが、停まっているときやブレーキング時にはその開閉部に向かって流れて来て、そのままボディ内部に入ってくるのです。本来ならばその開閉部の下に雨水が外部に逃げるよう雨どいを作るものですが、実際に見て見るまで信じられませんでした。同時のこの構造は水を無造作に流すような洗車もできないことを意味しています。

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今回はコーティングを剥がさないようにスポンジにたっぷりとつけたシャンプーの泡でボディを洗ってやり、極力水が室内に入らないように泡を洗い流してやりました。セーム皮で水分を拭き取るまでのプロセスで、結果としてボディの状態をチェックすることができます。その洗車の中で新たに見つけたのがフロントバンパー右横の蜘蛛の巣上のクラックですが、FRPの場合はある程度は止むを得ない経年劣化ですので、過度に神経質にならずに見過ごしておくのが精神衛生上も平和でしょう。

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コーティングへのダメージを極力少なくするように、ピンポイントでピッチクリーナーをスプレーしてこびりついたタール汚れや虫の跡を取ってやるのですが、やはり不充分な箇所も残ってしまいました。本当ならばコンパウンドで取ってしまうのですが、それはコーティングをやり直す際の作業としましょう。

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続いて内装のクリーニングです。外装はコーティングのおかげで美しい状態を保っているのですが、意外と放置されているのが内装です。簡単なクリーニングでも随分と見違えるようになるものです。

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まずは内装の樹脂部分のクリーニングです。黒の樹脂パーツは汚れているのが分かりにくいのですが、それは汚れていないという意味ではなく、私は一般的なアーマオールの樹脂クリーナーを使っていますが、ウェスにつけて拭くとこれだけの汚れが出てきます。

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本来ならば次に保護ツヤ出し剤を塗って仕上げるのですが、あのテカリが嫌いな方もいますので、今回はクリーニングのみに止めました。

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次にレザー部分のクリーニングですが、私が使っているのはアメリカ製のレザーケア/クリーナです。本格的にリフレッシュするのであればハイド・フードなどのレザーケアクリームを使うべきなのですが、これらはマジメに?使おうとすると結構な手間と労力を必要とするのです。一方でものぐさなアメリカ人向けのケミカルは、使い方が簡単な上にその仕上がりも上々で、実は使ってみるとスグレ物が多く、このレザーケア剤もウェスにつけて拭き上げるだけというお手軽なものですが、安物のレザーケア剤特有のベタつきもなく、レザーもツヤが出るだけでなく柔らかく仕上がります。ダッシュボードやコンソールのレザー部分もこのクリーナーで仕上げると見違えるようになりました。最近はあまり見かけなくなりましたが、もし見つけたら「買い」の一品です。

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運転席が使用後で助手席が使用前です。

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最後に社内の塗装部分にワックスを塗って内装のリフレッシュも終了です。

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引き続き残りの調整を主治医にお願いし、今週末にオーナーに引き渡したいと思います。
今回は行きがかり上、納車整備とリフレッシュのお手伝いをすることになってしまいましたが、私自身は業者でもブローカーでもありませんので、くれぐれも誤解のないようにお願いします(笑)

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コメント

なんだか自分のクルマでないような気がしてきました。
今回は行きがかり上、納車整備とリフレッシュをお願いすることになってしまいましたが、私自身はアラブの王様ではありませんので、くれぐれも誤解のないようにお願いします(笑)


  • 2011/11/29(火) 00:16:07 |
  • URL |
  • ryuta #-
  • [ 編集]

>ryutaさん
私自身も「何もそこまで」と思いますが、始めたら止められないんですよね(笑)
でもES30に関しては興味があったので良い勉強になりますよ。おそらく今後はこの個体がベンチマークとなり、もしこれから見立てをする機会があれば的確な作業ができると思います。恐らくまだまだ初期化の試練?があると思いますが、何とかなりそうな気がしてきました(苦笑)

  • 2011/11/29(火) 00:21:53 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

洗車しにくいクルマってありますよね。
私のCAEもそう。自分で洗う時は湿らせたタオルで汚れを取って、
しみが残らないようにすぐに乾いたタオルで拭き取ります。
そんな感じなんで、ドロ跳ねは出来る限り避けます。
外見ラリーカーなのに・・・。
車内はプラむき出しな部分があまりないので放置です。皮もないし。

  • 2011/11/29(火) 07:35:42 |
  • URL |
  • S氏 #-
  • [ 編集]

>Sさん
クルマの設計って単にスタイリングやパッケージングだけではないことが良く分かりますね。でも、日常の使い勝手や排水がどーのなんてことを超越したクルマもちゃんとあるもので、その苦労もこうしたマスターピースを持つオーナーの楽しみなのかも知れません。R君にはオーナーの特権として?苦労してもらいましょう。

  • 2011/11/29(火) 19:02:11 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

510さん

R.Z.、新車みたいです。週末が楽しみですね!いやいや、素晴らしい!何だか宮大工さんか職人さんのように”も”思えてきました。

  • 2011/11/30(水) 01:30:51 |
  • URL |
  • ZAGATOR #jhHw6g8s
  • [ 編集]

>ZAGATORさん
プロのボディケアの職人さんに比較するといい加減な作業ですから恐縮してしまいます。でも、もしこれが自分のクルマだったらもっと徹底的に・・・(苦笑)

  • 2011/11/30(水) 21:59:23 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

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