走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

プロとアマの違い

他人のクルマの面倒ばかり見ていては愛車のThemaの機嫌を損ねてしまいますので、少しは構ってやらねばなりません(苦笑)。
先日ランプの点灯不良の原因となったカプラー交換をしたのですが、それでも暗いことには変わりなく、やはりH.I.D.ランプに交換することにしました。
最近は多くのクルマに装着されているH.I.D.方式のランプですが、後ろにぴったりこの装着車に着かれると、バックミラーへの映り込みが眩し過ぎてメイワクなために、個人的にはあまり好きではありませんでした。
しかし世の中の趨勢がH.I.D.ライトになるにつれ、従来のハロゲン方式で、さらにリフレクターが曇ってしまった旧車のライトはまるでスモールだけで走行しているように見えてしまい(苦笑)、もはやこれまで…と交換することにしたのですが、このH.I.D.交換ユニットは調べてみるとそのお値段はピンキリで、正直一体何が違うのか分からなくなってしまいました。

そもそもH.I.D.とはHigh Intensity Discharge lampの略で、金属原子高圧蒸気中のアーク放電による光源の総称です。難しい理屈は省略しますが、要は今までの電球はフィラメント部分の発光を利用しているのに対して、H.I.D.はガラス管内に封入されたガスを放電させることにより発光させる方式で、その特徴はフィラメントがないために球切れがなく長寿命であることと、白熱バルブに比べて明るい上に消費電力が低いため発熱も少ないことです。
こう書くと良いことずくめのようですが、従来のフィラメント方式に比べると欠点もあります。
前述した前車両や対向車に対する眩惑の他にも、そのお値段が高価なことで国産のリプレイス品ですと3万円~5万円もするのです。さらに放電効果を利用しているために点灯してから光量が安定するまでに時間がかかること。発熱量が少ないため積雪地ではライトに積もった雪が溶けにくいなどがありますが、ランプの基本である明るいことが七難を隠していますので、いつまでも毛嫌いせずに交換してみることにしました。

HID002.jpg

ネットで調べて見ると前述したように国産メーカーの交換キットに対して、輸入品ですと3,000円程度で販売されています。内容を良く見るとバラストと呼ばれる安定器やリレーなど全てセットされており、特に買い足さなければならないモノはないようです。と言うことはこのお値段の差は品質と保証の差であろうと思われます。
今回はチャレンジ精神を発揮して、その輸入品の中でも少しでも安心なPhilips社製のバルブを採用しているキットを購入することにしました。購入する際にはバルブの色温度を指定するようになっています。蝋燭の火と同様に温度が上がるとランプの色は青色に近くなりますが、一方で必ずしも明るくなるとは限りません。調べてみると車検適合の限界らしいのでその中でも6000K(ケルビン)を指定してみました。

HID003.jpg

程なくして届いたキットを開けてみるとちゃんと欠品もなく左右の部品が入っておりまずは一安心です(苦笑)。
同封されている取り付け説明書にも外箱にも製造者に関する記載が一切ないのが笑えますが、その取り付け説明書には結構厳しい注意書きが書いてありました。

「HIDはリレー、バラスト、バーナーの3点からなる単純なシステムです。機能不具合の原因特定はテスターでどこまで電源±がきているか計っていただければ簡単に特定できます。その簡単な作業を理解できない方は危険ですので専門店に依頼してください」

消費者に対してナンと上から目線の説明文なのか…と驚きましたが、考えて見れば不注意で不慣れな作業は危険ですし、それに起因するトラブルを全てメーカーに持ち込まれても困ってしまうのも良く分かります。特にこの製品のように製造者の連絡先が分からない場合は、この苦情や質問は販売店に殺到することになるのでしょうから、このくらいビシっと言っておいて丁度なのかも知れません(笑)

流石にそのくらいの簡単な電気は理解していますが(笑)、取り付けは主治医にお願いすることにしました。
今回は取材も兼ねてその配線作業の一部始終を見学させてもらったのですが、以前のブログでご紹介したシロート作業とは全くレベルの異なるプロの技を見ることができました。

HID001.jpg

作業は先日地獄クルマとしてご紹介したQuattroporteと並んで行うことになったのですが、主治医から「まるで地獄絵図のようだ」と言われてしまいました(爆)
まずは既存のランプの取り外しですが、痛んでいるゴムカバーが割れてしまいました。

HID004.jpg

たかがゴムカバーですが、ランプユニットに水分が入ることを防いでくれる大切な部品です。本来ならば交換したいところなのですが、入手難ですのでシリコンゴムで補修することにしました。

HID005.jpg

配線そのものは簡単で先日交換したランプの三極カプラーを利用してH.I.D.のランプに接続するのですが、ここで問題が発覚しました。恥を忍んで告白してしまいますが、私は結線を間違えて+と-を逆に結線していたのです(泣)。電気の流れは逆になってしまいますがランプは点灯するために見過ごしてしまいました。こんな初歩的なミスをしたのはプラスとマイナスに加えてアースの三本のラインを一気に切り飛ばして結線したためで、プロであってもこの間違いを起こさないように一本ずつ結線して行くそうです。

HID006.jpg

全ての結線をもう一度チェックしてやり直していただいたのですが、私がギボシ端子を用いて結線したのに対して、主治医は直接皮膜を剥いた電線同士を結んで結線します。そしてさらに予め通しておいたビニールチューブを火であぶって完全に密着させることにより水分が入ってリークしないようにしていました。

HID007.jpg

左右カプラーをH.I.D.ユニットに繋いで点灯試験をして見ました。Hi-Loもちゃんと切り替わることを確認し、いよいよ最終の仕上げです。

HID008.jpg

シロートであればそのままにしておくケーブルもちゃんと蛇腹状の配線カバーを使って一つに束ねます。こうした小技もプロの仕事で、エンジンルーム内に配線がのたくっていると何かの拍子にショートしたりする可能性があります。見た目に美しいだけではなくちゃんと理由がある作業です。

HID009.jpg

カプラーも外れないようにビニールテープで固定します。このビニールテープは一度貼るとどんどんと収縮していくという便利なもので、私自身は説明されるまでその存在を知りませんでした(泣)

HID010.jpg

最後にバラストを固定して作業は終了で、随分とすっきりと配線が纏めることができました。
今回の作業を間近に見せていただき、プロと呼ばれる方の仕事がいかに細かな配慮に満ちているかが良く分かりました。結局、私のようなシロートとの違いは確実に手順を飛ばさずに行うということで、だからこそプロとして均質な作業ができるのでしょう。反省することしきりです。

さて、そのH.I.D.の明るさですが、H.I.D.装着を前提に設計された最新のクルマと異なり、今までのランプユニットをそのまま流用しているために本来よりも暗くなっていますが、それでも充分に明るくハイパワーのH.I.D.特有の青白い光ではなく、どちらかというとハイワッテージのハロゲンランプのような光色です。
耐久性はこれからの課題ですが、まずは満足しています。

クリック↓お願いします!

にほんブログ村 車ブログ アルファロメオへ
にほんブログ村
スポンサーサイト

テーマ:イタリア車 - ジャンル:車・バイク

コメント

後付けHIDってオートレベラー機能が無いと思うのですが、車検通るんでしょうか?
あと、私は後ろにHID車に張り付かれた時より、LEDブレーキランプ車の
真後ろに付いた時(特にプリウス)の方が目が痛くてイヤです。

  • 2011/11/13(日) 07:49:16 |
  • URL |
  • S氏 #-
  • [ 編集]

暗いと怖い~

お化けのようなタイトルですが
156の初期型は暗いハロゲンのため深夜の東北道でバス、トラックなどの大型車両に直前の割り込みでひやっとする経験を多々して、6年前にHIDに同じ主治医にて交換しました。スタンレーー製と言うこともあって今まで何のトラブルもありませんでした。かえって消費電力の軽減にも一役買っているようです。

  • 2011/11/13(日) 10:38:28 |
  • URL |
  • わんこS木 #-
  • [ 編集]

理屈が分かっていればそれほど難しくない作業ですが、510さんの仰るとおりプロはちょっとした部分でもしっかりやりますね。
実際私もハーネス屋時代にはショートや短絡なんて絶対ありえない作りになっていました。
室内用ハーネスでは金属部分に少しでも当たる部位には数種類のスポンジ状のモノが貼られて振動で音が出たり傷にならない様になっていますし、エンジンルーム内のハーネスはすべて防水、使われているテープもエンジンルーム専用の耐熱タイプです。
何かと便利だし今でもたくさん持っているので必要ならあげますよ~

  • 2011/11/13(日) 19:52:06 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

>Sさん
車検に関しては確認してみますね。
最近のLEDランプに関しては眩しく感じることがあります。多分に車高の問題もあるかと思います。特にストラトスの様に車高の低いクルマだと運転者の視線に真正面から光が入ってきますからね。一方でThemaの様なセダンの車高だとSUVのLEDランプが眩しい時があります(苦笑)

  • 2011/11/13(日) 22:35:26 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

>わんこS木さん
H.I.D.の欠点はこの明るさに慣れてしまうことだと思います。そうすると通常のハロゲンランプのクルマを見落としてしまうのは良く分かります。
特にトラックのような車台が高く、運転者の視線が遠くなりがちなクルマにとっては逆に危険な場合もあるでしょうね。

  • 2011/11/13(日) 22:38:21 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

>こ~んずさん
プロってやっぱり凄いなと思いました。様々な可能性に対する対策と配慮に加えて均質な作業を繰り返すことができるという点ではプロに敵うことはできません。
今度配線をするときには連絡しますので材料と共に上京してください(爆)

  • 2011/11/13(日) 22:41:12 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

私も目が悪いので、HIDは必須です。ハロゲン→キセノンと変遷してきましたが、ヘッドライトがLEDになればそれは相当電力消費に貢献すると思います。最近童夢の工場で2008年にルマンにでたS102というレーシングカーをみましたが、すでにポジション、ブレーキランプ類はすべてLEDになっていました。電力が少ないのに明るいなんて本当技術の進歩ってすごいなと関心しました。

  • 2011/11/15(火) 23:51:06 |
  • URL |
  • masaking #-
  • [ 編集]

>masakingさん
パワーLEDの進歩は著しいものがありまますね。青色ダイオードで有名な某社が10年ほど前に出したパワーLEDは確か50万円程したと記憶しています。LEDは通常の電球と異なり光の指向性がなくフラットな形で発光します。ですので光エネルギーが一方向に収束しないため、使いづらかったのですが、リフレクターの改良によって自動車用を始め照明用に使われるようなりました。専門的なことを言えば、フライアイと呼ばれるレンズ形式のリフレクターのディンプルの中心にLEDを配置することにより小さな光束を一方向にまとめることができ、随分と明るくすることができるようになったのです。このおかげでLEDランプには指向性を持たせることができるようになったのですが、一方である角度から見るとやたら明るく感じてしまうのはそのせいでもあります。ヘッドランプに求められる光量と光束をLEDで達成するには現在のようにLED素子を数多く集める方式ではなく、より大容量のLED開発が待たれますが、LEDを大きくすると基盤の発熱量が大きくなりすぎてしまい耐久性に影響するようで、この基盤の放熱が今後の課題になるでしょうね。

  • 2011/11/16(水) 00:04:54 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ig510190.blog83.fc2.com/tb.php/834-3cfb4a44
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。