走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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上げ膳据え膳のイベント~その弐~

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気持ちの良い隊列走行で一路次の集合地点である君津PAを目指します。ES30のSZ/RZは走行しているときが一番生き生きして見えるクルマです。その一番魅力的な姿をドライバー自身は見ることができないのが皮肉ですが(苦笑)、路上で出会ってこのクルマが20年以上前にデザインされたクルマだと信じるヒトはいないでしょう。

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追い抜かれて気持ちの良いクルマはそうそうあるものではありませんが、その数少ないクルマがこのES30ではないかと思います。買ってから後のことはともかく、随分とお値段もこなれて来ました。今後二度と似たようなクルマが世の中に出ることはないでしょうから一生に一度は…(笑)

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こうして君津PAに到着してまたまたオハナシで時間が過ぎ(苦笑)、次の目的地であるマザー牧場に出発することになったのですが、ここで笹本氏が私にキーを渡します。もう疲れてしまったのかと思いきや、青ガエルさんのJuniorZ 1600を運転すると言うのです。本当に疲れるからという理由で私を多摩まで呼び出したのかと疑問が出てきましたが(笑)、いたって元気なのは良いことです。

さて、私はと言えば自分の164Q4と別れて以来の久々の運転です。
製造から20年近く、走行も10万キロを超えたクルマは、例えそれが同じモデルであっても個体差のほうが遥かに大きいものです。気持ちとしてはかつて15万キロを共にした自分のクルマとは別モノという気持ちで、純粋なインプレッションが出来るようにと乗り込みます。しかしドライバーズシートからの眺めはかつての愛車と同じで、唯一の違いは日本仕様で標準であったRECARO製のシートだけです。私の164Q4はドイツからの中古並行輸入車だったので、純正のMoMo製のシートでした。ホールド感が違うのは当然なのですが、MoMo製のシートの方が座面が低かったため、こちらは座ったときに若干アップライトな景色になってしまうのがMoMo製のシートとの違いです。

それでもシフトを1速に入れた途端に自分の愛車の記憶が蘇って来ます。特にこの個体の素晴らしいのはそのシフトの剛性感で、ゲトラグ製の6速MT特有のしっかりしたリンケージを感じることができます。アルファ・ロメオのシフトはどちらかと言うと少し緩いのが特徴なのですが、アルファ・ロメオの歴代モデルの中で唯一、ゲトラグ製のMTを搭載したこのアルファ164Q4だけはそのシフトフィールは別物です。私の愛車はそのリンケージが緩かったためにここまでの剛性感は損なわれていましたので、コクッコクッと入るギアはこの個体が新車の味わいを残す「上物」であることを感じさせてくれます。

エンジンは笹本氏が最近施したフラッシングの効果か、回転フィールが素晴らしく、しっとりと滑らかに回ってくれます。アルファ・ロメオのオーナーの方でエンジンオイルを交換してエンジンが滑らかに回るようになった実感を持たれる方は多いと思います。実はこれも今や珍しい体験で、今どきの国産車ではエンジンオイルを交換しても何も変らないのが当たり前なのです。ところがこのフラッシング処理は、単にエンジン内部のカーボン除去によりフリクションが減ったというだけではなくインジェクターも洗浄することになるために、エンジン全体がスムーズに回るように感じられます。しかもそれは粘度の低い化学合成油を入れたときの、シャーンと上まで回るけどトルクがスカスカといった演出的な体感ではなく、ちゃんとエンジンが仕事をしているスムーズな回転フィールでした。

安心して一段低いギアを選び、エンジン回転を高めにキープしながら君津PAからマザー牧場までのワインディングを軽く走って見たのですが、唯一の問題がステアリングフィールで、パワステポンプの不調かステアリングのフィードバックが途中で変化します。つまり同じ力でステアリングを切って行くと途中で重くなったり軽くなったりするのです。その差は僅かですし、おそらくオーナーの笹本氏は慣れてしまっているのでしょうが、最近の彼のブログで触れられている4WDのアクチュエーターの不調が影響しているのかも知れません。

実はその後の復路は私がずっと運転をしたのですが、かつて自動車評論家の森慶太氏がこのアルファ164Q4を評して書いた「なんだか分からないけどありがたいクルマ」というフレーズが蘇って来ました。その何ものにも換え難いビスコマチックによる4WDは、緩い下りの高速ワインディングでその魅力を発揮します。本来ならばアクセルを抜いてスピードを緩めるカーブを逆にアクセル・オンで走ると、後ろから押されるような弱いプッシングアンダーを感じながら、あくまでもオン・ザ・レールでコーナーを抜けることができるのです。この瞬間がアルファ164Q4の最大の魅力で、このままどこまでも走って行けそうな気持ちにさせてくれます。

さて、マザー牧場に到着したのですが、ここで事件?が起こりました。駐車場料金を取られるのは仕方ないとしても、目指す売店でソフトクリームを食べようとすると入場料を払って中に入らなければならないのです。

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それでも何とかソフトクリームを食べたい私たちは一計を案じました。誰か一人が入場し全員のソフトクリームを買って入場口の外で待っている皆に渡せば良いのです。つまり誰かにパシリになってもらえば良いということで、それではとジャンケンで最後に負けた二人の内の一人が入場料を払い、もう一人が買いに行くこととなりました。
大のオトナがマザー牧場の入場口前で真顔でジャンケンをする図も凄いものがありますが、こうした勝負事に滅法弱い私は案の定、ソフトクリームを買いに行くこととなってしまいました(泣)。
驚いたのが売店でアルバイトしていた女の子達で、客が一人で「ソフトクリーム11個下さい。」とやって来たのですから、早速ソフトクリームの大量輸送手段を皆で相談し始めました。二つづつ手で持ってピストン輸送するしかないですね…という結論になりかけた時、一人の女の子が、「これ…使えませんかね」と出してきたのが何かの梱包材でダンボールに4つ穴が開いている板でした。早速、コーンを差し込んで見ると使えそうです。かくしてピストン輸送は2往復で終わり(笑)、パシリの大役?も無事に完了することができました。

こうして念願の?ソフトクリームも食べ終わり、ようやく昼食場所に出発することになったのですが、緩~い幹事さんであるが故にキビキビと道順を案内するのではなく、電話番号を基に皆のナビで調べる…という現地作業となってしまいました(笑)。
だんだんこの緩さに慣れてきた私は、こうして次の行き先を調べるのも楽しくなってきました。しかし、地図が古いのか、はたまた店がマイナーなのか(苦笑)、なかなか出てきません。それでも何とか場所を見つけ、いざ出発することになったのですが、今度は青ガエルさんのご好意でJuniorZ 1600を試乗させていただくことになりました。

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試乗したコースはマザー牧場から昼食場所までの短いワインディングでしたが、105系Giuliaの懐の深さを改めて再確認させてくれた試乗でした。
JuniorZについては過去のブログで紹介していますので、詳しくはそちらをお読みいただければと思いますが、実際の試乗ではアルファ164以上に個体差があるのは当然で、今回のインプレッションがJuniorZに共通したものではないことをお含みおき頂ければと思います。

JuniorZのシャーシーとエンジンはGiulia Sprintと共通ですのでJuniorZのエンジンバリエーションである1300と1600の違いもGiulia Sprintのその違いと同様です。すなわちトルクの細い1300ccエンジンのパワーバンドを維持しながら絶対的なスピードではなくそのドライビングを楽しむか、トルクに余裕のある1600ccエンジンでクルージングも楽しむかの違いで、青ガエルさんもその違いからこの希少な1600を選んだとのことでした。

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ドライバーズシートに乗り込むとGiulia Sprintとの違いを感じることができます。インパネは楕円を基調とした随分と近代的なデザインとなっています。そして視界の広さはGiulia Sprintと比べて歴然としており、デザイナーであるエルコーレ・スパーダの意図したボンネットの低さの恩恵を感じることができます。
一方でGiulia Sprintと共通なのはシフトポジションで、その独特な斜めに伸びたシフトは初めて運転するドライバーは戸惑うかも知れませんが、リンケージは至って普通で、この個体は古いアルファ・ロメオ特有の2速をなめてから1速に入れるという儀式も必要ありませんでした。

走り出してすぐ1600ccエンジンの恩恵を感じることができます。低速でも粘りのあるエンジンは、よく言われる高回転を維持しなければ…という制約がないのですが、2基のウェーバー40DCOEのおかげで中低速から盛り上がるトルクカーブは充分ヤル気にさせてくれます。特に3000rpmから上では豪快なエクゾーストノートと天井知らず?と思わせるようなトルクの盛り上がりで、踏まずにはいられないエンジンでした。
トルクの太さはシフトチェンジの際にも良い影響を及ぼしており、加えてきちんとメンテナンスされた個体ではダブルクラッチも必要なく、ゆっくりとシフトチェンジさえしてやればスムーズなギアダウンが可能です。

ステアリングは当たり前ですがノンアシストで、低速での取り回しには力が必要ですが、走り出してしまえば特に力は必要なくスムーズな操舵が可能です。ただボール&ナット式のステアリングギアは現在では一般的なラック&ピニオン式のギアと異なり、センター付近がダルなことに加えて切り始めにちょっと応答が遅れる傾向があるのですが、それも慣れてしまえば予測して切り始めることができる範囲で、むしろクルマの性格に合ったものでした。

総じて言えば、Giulia SprintであろうがJuniorZであろうが、この年代のアルファ・ロメオはそのメンテナンスが重要で、きちんと初期化して適切なメンテナンスを行った個体であれば、世間で言われる儀式とお約束のドライブテクニックは必要ないと思います。そんなところでマニアを気取り、「運転にコツがいるんだよね」と自慢するくらいであれば、きちんとメンテナンスを行い、青ガエルさんのように気軽にステアリングを預けて、「古いアルファも素敵でしょ?」と布教活動をするほうが、ずっとスマートで格好良いと思います。

昼食前の前菜で桃源郷を味わいながら、昼食場所の漁師料理かなやに到着です。

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テーマ:ツーリング - ジャンル:車・バイク

コメント

学生時代を思い出すツーリングですね。
510さんの歳になっても(失礼)そんな仲間がまわりにいるのがうらやましいです。

  • 2011/10/19(水) 07:46:53 |
  • URL |
  • S氏 #-
  • [ 編集]

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  • 2011/10/19(水) 08:23:30 |
  • |
  • #
  • [ 編集]

>Sさん
確かにみんな学生みたいなノリですが、Sさんの周りにもきっといると思いますよ。と言うかそういう仲間を作っちゃえばいいんですよ(笑)

  • 2011/10/19(水) 20:08:08 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

千葉なら私の庭ですよ!
マザー牧場を降りて房総スカイラインが好きでした。
でもマザー牧場に向かう下りの方がとんでもないスピードが出て痛快です、プチターンパイクみたいで(笑)

  • 2011/10/21(金) 08:40:14 |
  • URL |
  • こ〜んず #JalddpaA
  • [ 編集]

こ~んずさん
もう立派な山形県人なんですから(笑)
確かにちょっと山側に入れば楽しそうな道が一杯ありますね。ただしいきなりトラクターが出て来ますが(笑)

  • 2011/10/21(金) 19:01:52 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

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