走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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模型ヲタクの祭典

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幕張メッセで開催された全日本模型ホビーショーに行ってきました。
幕張メッセと言えばモーターショーの会場で有名ですが、私自身は以前の勤務先で出展者としてその準備から撤収まで通い詰めたことがあるのですが、こうして一般来場者として訪れることは滅多に無く、とても新鮮な気持ちで見物することができました。

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この全日本模型ホビーショーは今年で51回目となる伝統の見本市で、日本の主な模型メーカーが出展しています。
会場に入って最初に感じたことは…、

「子供がいない!!!」

というもので、模型という趣味がもはや子供の趣味ではなく、大人の趣味としてしか存在していないのでは?と思わせる光景でした。プラモデルは私たちの年代にとっては男の子の遊びとしてメジャーで、草野球で遊ぶと同時にプラモデルを造るという文武両道?は当たり前でした。ところが昨今は、ミニ四駆やガンプラは別にして子供が実物をベースにしたスケールモデルを造るという遊びは全く廃れてしまい、今や私と同年代のオヤジばかりが会場を埋め尽くしているという事態になってしまいました。模型メーカーもそのことは良く分かっており、もはやどうやって子供にもう一度模型という趣味をアピールしようかという努力よりも、大人のモデラーに如何にアピールするかという製品企画の方に力を入れているようでした。
確かに、こうした大人のほうが単価の高いキットを買うことができるでしょうし、工具や材料にもお金を使ってくれるでしょう。しかし、いつの日かこの大人達はもっと年をとり、目も薄くなり、手も動かなくなり、模型趣味を引退することは必至で、模型メーカーが生き残るためには次世代の顧客層をどうやって形成するかが大命題ではないかと思います。

難しいハナシとは別に残念なことに私もそのオヤジの一人であり、琴線に触れる製品が数多く出展されていましたので、それらを独断と偏見でご紹介して行きたいと思います。

まずは京商のブースです。京商はプラモデルというよりRCとミニチュアカーのメーカーですが、京商もご多分に漏れずオトナを狙い撃ち?にした新製品を出展していました。

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定期的にブームが訪れるのがこのスロットレーシングではないでしょうか?私の子供の頃は第一次のスロットレーシングブームで、街中にはスロットレーシング場が多くあり、子供にはとても遊べないお値段のクルマが信じられないスピードでコース上を疾走する姿を「指を咥えて」見ているしかありませんでした(苦笑)

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この新しい京商のスロットレーシングカーは1/43スケールで、コースのクオリティも素晴らしいものでした。そして何より重要なのがそのコースを走るクルマですが、明らかにオトナをターゲットにしており、しかもそのクオリティは見ての通りとてもスロットレーシングカーではなく、普通にディスプレイにも耐えるクオリティでした。京商のことですからある程度販売が見込めるとなれば、今後は車種のバリエーションも増えるでしょうし、Giulia Sprint GTA対BMW2002tiiなんてバトルをコース上で再現することもできるかも知れません。

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そして度肝を抜かれたのがRCの飛行機でした。正直言って今までそれほど気にしていなかったのですが、こんなコトになっているとは思いもしませんでした。今までのRC飛行機は実機をモデル化していたとしても、「飛ぶ」ことが最優先で、その制約からスケールモデルとしては見られたものではなかったのですが、この再現度の機体が本当に飛ぶなんて恐ろしい世の中になってしまったものです。

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まずは田宮模型のブースに直行したのですが、田宮模型のブースは人だかりでなかなかゆっくりと見ることができません。田宮模型も模型産業の将来を考えて女の子向きの手芸工作セットなど様々な試みがされていましたが、もちろん従来のモデラー向きの新製品が主流であることは当然で、伝統の1/35スケールの新製品戦車などの展示にオジサンたちは老眼のために眼鏡を上げて(笑)、食い入るように見入っていました。
実はあまりの人だかりで写真が撮れないほどだったのですが、各社の「イチ押し」は艦船模型で、特に従来の1/700スケールのウォーターラインシリーズと呼ばれる洋上に浮かんだ姿を再現したモデルに加えて、より大スケールの1/350スケールの艦船模型が数多く出展されていました。そのラインアップはやはり帝国海軍の軍艦がメインで、その考証も行き届いており、加えて別売りのエッチングパーツにより手すりやマストなどが精密に再現できるように工夫されています。しかし、それらの別売りのエッチングパーツまで全て用意すると価格は軽く1万円を超えてしまいますし、そのエッチングパーツの加工は子供には手に余るだろうと思われ、明らかにオトナをターゲットにした製品です。

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そんな中で思わず欲しいと思ったのが、この1/48スケールのハリケーンでした。これは田宮模型が提携しているイタリアのイタレリ社の製品で、おそらく1/48スケールのハリケーンの中では決定版となるであろうと思われます。
理由が良く分からないのですが、最近人気急上昇のフィンランド空軍のデカールもセットされ、田宮模型版ではオリジナルのフィギュアも付属するようですが、キモとなる機体表面の羽布の表現が素晴らしく、発売された暁には必ず購入しようと思いました。

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続いては飛行機模型の老舗であるハセガワのブースです。まずはハセガワらしい新製品である1/48スケールのEA-18G Growlerです。これはお馴染みのF/A-18 Hornetの電子戦改装版で、現行のA-6 Intruderを改造したEA-6B Prowlerの後継機となります。
電子戦機とは敵の対空ミサイルのレーダー波を探知し、妨害電波を発信してミサイルの照準を狂わせるための機種で、その外観上の特徴はもちろんその電子戦用の各種アンテナと妨害電波発信用ポッドです。それらの装備に加えて、このEA-18Gは自機防衛用の対空ミサイルなども装備可能となっており、主翼下は賑やかな装備で一杯でモデラーの製作意欲を掻き立ててくれます。

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田宮模型がイタレリ社と提携しているのに対して、ハセガワはレベル/モノグラム社と提携しています。レベル/モノグラム社はアメリカのプラモデルの老舗であるレベル社とモノグラム社が合併した会社で、アメリカとドイツで別々に製品開発をしています。そのアメリカレベルの新製品がこの1/48のヘルダイバーでした。コクピットの再現と穴が無数に開けられたダイブブレーキの表現が素晴らしいモデルでした。

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もう一方のドイツレベル社の新製品はこの1/32スケール!のハインケル He111で、とにかくデカかったです。

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同じく1/32スケールのアラド Ar.196です。Ar.196はドイツの誇る第二次大戦中の傑作水上機ですが、さすがドイツレベル社の製品だけあってその細部の再現度は素晴らしいものがありました。

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カーモデルではマニアックなラインナップを誇ったフジミ模型ですが、最近はあまり新製品がなく寂しい思いをしていましたが、そのブースで見つけたテストモデルがこのパンテーラでした。

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テストショットながらそのフォルムは素晴らしく、是非とも発売してもらいたいモデルです。

続いて訪れたのがPlatz(エフトイズ)というメーカーのブースです。昔からのモデラーには馴染みのないメーカーかも知れませんが、精密な1/144スケールの塗装済みブラインドボックスを販売しているユニークなメーカーです。その展示物の中で注目すべきは1/144スケールのウイングキットコレクションで、次回作のシリーズでは大好きなFw190-Dがモデル化されていました。このシリーズにはP-51Bも予定されており、マスタングの中でも一般的なD型より初期のB型のほうが好きなので大歓迎です。詳しい方であれば気が付くと思うのですが、ちゃんとRAF仕様はキャノピーがバブルタイプに変更されています!

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1/144スケールというのはコレクションするにも場所を取らず、工作技術に自信のあるモデラーであれば超精密な追加加工もできるスケールなのですが、一般的なモデラーにとってはあまりに小さすぎ、塗装するにも大変なサイズなのですが、そんな悩みを解消するモデルがこのトミーテック社の販売している「技MIX」という1/144スケールの塗装済組立てキットです。まずは能書きを置いてこの写真をご覧ください。

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これが1/144スケールです。組み立てはともかく私にはこのサイズにこのレベルの塗装は絶対にできません(汗)。機体表面に再現されたコーションマークは圧巻でした。

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オトナをターゲットにしていることは明らかで、別売りのアクセサリーには塗装済みの各種兵装が用意されています。しかも自衛隊らしくちゃんとカラフルな演習用の模擬ミサイルまで用意されており、その中でもこの射撃練習用の吹流しターゲットには感激してしまいました。

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身近になってきた自衛隊の装備類ですが、過去には陸上自衛隊の装備は国民の世論もあり、ニーズはそれなりにあるものの、戦車以外の精密なスケールモデルは殆どありませんでした。航空自衛隊と異なり、陸上自衛隊の装備はその殆どが純国産で独自のものですから、モデル化するのは日本のメーカー以外には考えにくく、ある種日本のメーカーの責任といっても良いのですが、最近ようやく戦車以外のものもモデル化されるようになって来ました。写真は路上でも見かけることの多い、パジェロをベースにした自衛隊の1/2トン小型トラックです。1/43スケールのハンドメイドモデルですが、その精密さには目を見張るものがありました。

完成済みのモデルの代表格がミニチュアカーですが、最近は飛行機のモデルも一般的になってきました。旅客機の完成済モデルは昔から一般的だったのに対して軍用機のモデルは圧倒的に組み立てるものが中心でした。その理由はマニアの鑑賞に耐えるレベルの完成品はハンドメイドのものが中心で、そのお値段たるやとてもコレクションできるレベルではなかったためですが、ようやく最近になって手の届く値段でそのクオリティのものが発売されるようになりました。この辺りの状況はミニチュアカーと同様で、今後は完成済みの精密モデルが多く販売されるであろうと思いました。

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写真はホビーマスター製の1/72スケールF-1支援戦闘機です。スケールモデルでは一般的な1/72スケールで組み立てキットの完成品に迫るクオリティながらリーズナブルなお値段のものでした。

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初めて行ってみた模型ホビーショーですが、この業界の現状と将来の課題を垣間見ることができました。各社は少子高齢化と組み立てキット離れという課題に対して独自のアプローチで挑んでおり、その工夫の積み重ねこそがこの業界を生き残らせることに繋がるのではないかと思います。
人間である限り、いつの時代でも手を使って何かを創造するという欲求は不変だと思いますし、その欲求をどのように満足させるかが模型メーカーのビジネスチャンスだろうと思いますが、一過性の大ブームを狙うのではなく、むしろ堅実に小さいニーズを拾って行くことが生き残りの秘訣ではないかと思いました。

旧帝国陸軍のトラックという、どう考えても爆発的に売れるとは思えないキットを展示しているブースで、背広姿の管理職社員と思しき年齢の人物と、明らかに20代のちょっとヲタクっぽい服装の来場者とが、「旧帝国陸軍の車両の開発コンセプトがいかに欧米のそれと異なるか」について熱く語り合っている姿を見たときに、日本の模型業界の将来はまだまだ明るい…?かも知れないと思いました。

さあ、私も造らなければ…(苦笑)

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コメント

幕張でっせ

510さん

幕張メッセ。。。懐かしいです。私、
以前に数年、海浜幕張のTwin Towerが勤務先であったことがあるのですが、凄いのは、今のオートサロンの3日前の1FのCafe周辺。。。モデルさんと事務所関係者、出展する側の担当者がいるのですが、正にそこは昼間からキャバ!素敵。。。

仕事を忘れ、お茶をしにいったものです(笑)

そういえば、このツインタワー、本当はCORNESが自動車部門の本社を移す予定で、最後に反故にされて、BMWが1Fに展示されることになったと、当時聞きました。。。
次回、海浜幕張周辺で撮影会でもしましょう!(旧プリンス/今のAPAの駐車場は撮影に良いですよね!)

  • 2011/10/23(日) 23:28:41 |
  • URL |
  • ZAGATOR #jhHw6g8s
  • [ 編集]

>ZAGATORさん
確かに往年の幕張メッセはどんなショーでも必ずといってよいほどコンパニオンのオネーチャンがいましたよね。SEMICON-WESTという半導体デバイスや製造装置などの業界見本市に出展していたのですが、こんな技術見本市でもちゃんとコスプレしたオネーチャンがうようよいましたから・・・(笑)
そして幕張周辺は撮影スポットの宝庫ですよね。特に最近は少し寂れたようで余計に撮影しやすくなったと聞いてますから、今度○○の納車記念で撮影会を開きましょうか(謎)

  • 2011/10/24(月) 00:01:04 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

模型好きなんですけどね。
目と腰と指先が衰えたこと。
部屋の片付けが億劫なことで何も作れません。

せめて自分の乗ったクルマだけでもと思ってたんですが
最近クルマ系のプラモは元気ないのでミニカーで済ませちゃったり。

  • 2011/10/24(月) 10:46:45 |
  • URL |
  • S氏 #-
  • [ 編集]

>Sさん
自分のかつての愛車をミニチュアでコレクションする方は多いようですね。EBROなんかはその需要で食べているとか(笑)
そのうち着工中のプラモデルをご紹介しますが、Sさんなら・・・(謎)

  • 2011/10/25(火) 20:17:07 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

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