走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カプラー劣化の悲哀

世の中のクルマ好きと言われるヒトの中にも様々なタイプがあります。特にメンテナンスに関しては全く自分では何もしない方からおおよそ殆どのことを自ら行う方までいるのですが、その違いは単なる興味の対象の違いだけでなく、整備や工具の使い方の基本が良く分からないのでできない(怖い)という理由もあるのではないかと思います。
かく言う私もどちらかと言うと自分ではあまり整備をしない方だと思います。ある程度走行に影響しない部分は自分でも作業をしますし、当面何とか走行するための応急処置などは自分でやりますが、ちゃんとした整備はプロのメカニックの方にお任せしています。
しかし、あまりに簡単な作業に関しては、それが他のメンテナンスの「ついで」であればお願いするのですが、それだけの作業のお願いだと気が引けてしまうのも事実で、つい自分でやってしまうことになります。

かつてアルファ164Q4のメンテナンスの記事でプラスチック部品の破片地獄のことを書きましたが、LANCIA Themaのような製造から20年以上が経過したクルマのプラスチック部品は経年劣化が避けられず、不用意に外すといとも簡単に壊れてしまうために、それだけでこの年代のクルマの整備を敬遠するメンテナンスガレージもある位です。

今回のトラブルの発端はライトの点灯不良でした。最初は球切れかと思ったのですが、次に点灯したときにはちゃんと点灯したことからどうやら配線の導通不良かカプラーの断線であろうと想像できました。
そこで早速チェックして見るとやはりカプラーで、角度を変えて抜き差ししていると点灯します。

ThemaLamp001.jpg

どうやらこれでカプラーの接触不良であることが判明したのですが、このカプラーはプラスチックの成型品に金属製の接点が組み合わされている一般的なものですので、前記のプラスチックの経年劣化により接触不良が起こっていると考えられました。

ThemaLamp004.jpg

そこで、自動車部品量販店で交換用カプラーを購入して交換することにしました。購入したのはH4用でハイ、ロー、アースの三極の接点があるタイプです。

外してみたカプラーは酷い状態になっていました。

ThemaLamp002JPG.jpg

ケースのプラスチック部分が経年劣化で割れているだけでなく、接点の周囲が熱で溶けてしまっています。これでは最悪は発火する恐れもあり危険です。

作業としては切断した配線と新しいカプラーの配線を接続して終わりですので簡単な作業です。こんなものはブログでご紹介するほどのものではないのですが、配線の接続の基本でもありますのでこれから自分で作業をしてみようという方のためにご紹介することにしましょう。

ThemaLamp003.jpg

用意する工具は電工ペンチと呼ばれる電気コードを加工するための特殊なペンチです。ホームセンターや自動車部品量販店などで購入することができますが、なくてもこの程度の配線接続であれば、普通のペンチとカッターナイフで充分です。でも配線を接続するためのコネクターは用意してください。確かに両端の導線を束ねて結ぶという荒業もありますが、あくまで応急処理に留めておく方が良いでしょう。これもホームセンターなどで雄と雌のセットで売っています。

まずは配線の皮膜を剥いて中の導線を剥きだしにします。

ThemaLamp005JPG.jpg

電工ペンチにはケーブルの太さに応じた様々な窪みがあり、それにケーブルを挟んで皮膜を剥くのですが、中の導線を切らないようにカッターでビニールを切れば同様に皮膜を剥くことができます。この辺の作業は昔モーターライズのプラモデルを作ったことがある方であれば何の問題もないかと思います。

ThemaLamp006.jpg

次にその導線をコネクターに差込んで、電工ペンチで爪の部分を締めて抜けないように留めてやります。電工ペンチがなければもちろん普通のペンチで充分作業できます。コネクターには雄と雌がありますので形状に注意をしてください。写真のように留める場所は二箇所で、外側の爪はビニール皮膜の上にかかるようにします。

ThemaLamp007.jpg

3本ともコネクターを接続した状態です。次に同様に車体側の配線にも同様の作業を行い、コネクターを接続してやります。当たり前ですが接続する配線同志は雄のコネクターと雌のコネクターでなければなりませんので形状に注意して接続してください。

ThemaLamp008.jpg

コネクターを接続したらコネクター部分を保護するためにあらかじめ通しておいたシリコンチューブで保護をするのですが、これまた無ければ絶縁ビニールテープを巻いておいても構いません。当然ですが配線を繋げる際には注意して相手を間違えないようにしてください。コネクターは一度奥まで差し込んでしまうと抜くのが面倒ですので、少し刺した状態で点灯試験をしてちゃんとライトが点灯するかどうか確認してから本接続をすると良いでしょう。

たったこれだけの作業ですが、工具の使い方や電気配線接続の基本が分かると思いますので、怖がらずに機会があればチャンレンジして見てはどうでしょうか。

クリック↓お願いします!

にほんブログ村 車ブログ アルファロメオへ
にほんブログ村
スポンサーサイト

テーマ:メンテナンス&ケア - ジャンル:車・バイク

コメント

電気に弱いを自負するSです。
カプラーが熱で破損って何がおこってるんでしょう?
電球等の熱源のソケットなら(最近思い知らされたので)わかるんですが、
カプラーの端子間の接触抵抗しか熱源ないですよね。
となると、回路自体がどこかで短絡しないと、カプラーが発熱ってないんじゃないですか?

  • 2011/09/28(水) 08:47:23 |
  • URL |
  • S氏 #-
  • [ 編集]

お節介かもしれませんが、今まで電工ペンチを握ったことのない人もブログの読者の中にはいらっしゃるかもしれません。作業を行う際は必ずバッテリーのマイナス端子を外す等、基本的なことも明記された方がいいと思います。
また回路のアース側にギボシのオスを用いることなど基本的なポイントも記載された方がよいでしょう。
シリコンスリーブはなければ買いましょう、絶縁テープでギボシをくるむのは個人的にはNGと思いますが。

  • 2011/09/28(水) 12:02:49 |
  • URL |
  • なごやまる #-
  • [ 編集]

元ハーネス屋が来ましたよ(笑)
回路が短絡していると確実にショートしますので普通はヒューズが飛ぶのが正常ですね、ヒューズが飛ばないと下手すりゃ火災です(^^;
端子自体が古くなると抵抗値等ハチャメチャになってきますから発熱して溶ける事もあります。
古いマセラティのヒューズボックスがよく溶けるのが正にそれです。
経年劣化でハーネス自体も痛んでくるので原因はそれこそ頭が痛くなるくらいになりますが(^^;
ヒューズも古くなると危ないので消耗部品だと思って定期的に交換しておくといいと思います。
ついでに端子側もキレイにしておくと尚いいですよ。

一般的な電工ペンチでの皮剥きも初心者では芯線まで数本切ってしまう事が多いので注意が必要ですね。
電装業ではまず失敗しない皮剥き専用のハンド工具があります(普通は試作等でしか使いません)が一般的ではないかな。
ステレオ等ではいいですが個人的にはギボシ端子自体が好きではないのでエンジンルーム等では違う端子を使っています。
特にエンジンルームのハーネスを弄る時は絶縁&防水が絶対条件です。

  • 2011/09/28(水) 20:05:52 |
  • URL |
  • こ〜んず #JalddpaA
  • [ 編集]

>Sさん
こ~んずさんが書かれている通りです。実際に古いカプラーは熱くなっていましたが、接点復活剤を塗って入れ替えた新しいカプラーは熱くありませんから、接点が酸化により抵抗が増えて発熱したものと思われます。
ハーネスそのものの劣化は最早どうしようもありませんので、問題が起こったところから対処していくしかないでしょうね。
確かSさんはハーネス全交換という荒業を体験されているので安心かと思いますが・・・(苦笑)

  • 2011/09/28(水) 21:13:13 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

>なごやまるさん
ありがとうございます。確かにバッテリー端子の件は書くのを忘れていました。あまりに常識なので普通に作業をされる方には言わずもがなですが、初めてメンテをする方には必要なステップですよね。感電したりヒューズを飛ばしたり二次災害のもとですからね・・・。
私は今までシリコンチューブの代用で絶縁テープを使ってましたが、問題があるのでしょうか?よろしければ教えてください(汗)

  • 2011/09/28(水) 21:17:17 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

>こ~んずさん
そういえば元プロでしたね(苦笑)
的確なアドバイスありがとうございます。意外にメカは大丈夫だけど電気は苦手・・・という方も多いと思いますので、是非ブログで初心者向けの作業ガイドを書いてくださいな。

  • 2011/09/28(水) 21:19:46 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

だってベトベトするじゃないですかぁ(笑)
交換、修理で配線外すときあるじゃあないですかぁ。
その時、ベトベトテープが付いているとテンション下がりまくり。何らかの拍子で配線が抜けた時も、+側にメスのスリーブがついていると端子とボディと接触せずにすみます。主観的なことかもしれませんが、テープだと いかにも やっつけ仕事感がアップします。
プロに修理を依頼してテープで接点を巻いてあったら私ならげんなりしますけど.......

  • 2011/10/01(土) 11:00:45 |
  • URL |
  • なごやまる #-
  • [ 編集]

>なごやまるさん
なるほど・・・(笑)
確かにそうですね。では美しく絶縁テープを巻く自信のない方はシリコンスリーブを使用ということで(爆)

  • 2011/10/01(土) 14:10:55 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

いまさらのコメントですが・・・・

私も、テーマに乗っていたとき、全く同じ状態になりました!

国産の廃車からカプラーを譲ってもらい、それに交換しました!

  • 2011/10/31(月) 22:26:13 |
  • URL |
  • えば #14QSu2/s
  • [ 編集]

>えばさん
決してテーマだからカプラーが溶けるワケではないと思うのですが(苦笑)
旧いクルマの宿命でしょうか・・・。

  • 2011/11/01(火) 21:11:48 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ig510190.blog83.fc2.com/tb.php/812-d1845b1d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。