走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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4キャラットの希望

現在のアルファ・ロメオは低迷していると言って良いでしょう。このブログの読者の方はご存知の通り、アルファ・ロメオはその100年に及ぶ歴史の中で幾多の経営危機を経験して来ましたので、現在の状況は決して目新しいものではないのですが、アルファ156以降でアルファ・ロメオのオーナーになった方からすると、現在の状況は初めての経験で、心配で仕方ないのではないでしょうか。
特にディーラーにとっては「売るタマ」がないのが実情で、クルマの魅力以前の問題で、経営を考えると単に「冬の時代」などとは言っていられないと思います。

アルファ・ロメオの魅力はその歴史に裏付けられたスポーティイメージと独特のハンドリング、そして他の何物にも似ていないアルファ・ロメオと人目で分かるスタイリングだと思うのですが、それらのどれ一つも欠けることなく高度にバランスしたモデルこそが、アルファ・ロメオを復活させることができるのではないかと思います。

日本における最初のアルファ・ロメオ冬の時代は伊藤忠モータースの販売撤退でした。当時のアルファ・ロメオは製造品質に問題があり、上記の三点を満たすどんなに魅力的なモデルがあったとしても、クルマとしての信頼性がなければ競争力なぞあるワケもなく、マニアの指名買いのみではディーラーとして経営ができない事態となっていました。どんなに魅力的なクルマであっても、国内に正規ティーラーがなくなるということはメンテナンスや部品供給の問題から販売が先細りになることは必至で、後にアルファロメオ・ジャパンが設立され大沢商会やコーンズ・モータースが販売に乗り出すまでの間、日本ではアルファ・ロメオは死んだも同然の状態となったのです。

東日本大震災の影響で国産車が減産を余儀なくされた一時期、即納状態で販売できるアウディやVW、そしてBMWなどのドイツメーカーは販売を伸ばしたのですが、その恩恵にもフィアットは殆ど預かることができませんでした。
それは単にフィアットも売るタマが無かったからで、ドイツメーカーのコンパクトクラスのモデルに比べて、フィアットやアルファ・ロメオが製造品質において劣っていたわけではないと思います。

アルファ・ロメオはその危機的な時期にあって、いつもスペシャル・モデルを発表しそれを販売の起爆剤として来ました。それはSZ(ES30)では成功した?のですが、残念ながら8C Competizioneではそのイメージを他のモデルに引き摺りすぎて失敗しているような気がします。
しかし、次に発表された4C Conceptではその8C Competizioneのイメージが見事に昇華されています。

alfa4c-01.jpg

この4C Conceptはまず商品企画が優れています。私はアルファ・ロメオのスポーティモデルにとって重要なポイントはそのサイズと軽さだと思っています。歴代のアルファ・ロメオのスポーティモデルは決してマルチシリンダーエンジンを使った高出力とそれを受け止める強靭なシャーシーの組み合わせではありませんでした。もちろんTipo33のようなモデルもありましたが、それでも現代の基準で見たときにはそのコンパクトさに驚くことでしょう。
むしろ販売やスポーツイメージに寄与したのは、一連のZAGATOデザインのモデルやGiulia Sprint GTAなどで、これらは軽量なボディに4気筒DOHCエンジンを搭載したモデルでした。しかもそのStradaleモデルは過度なチューニングは為されておらず、オーナーのドライビングテクニックと資金力によりチューンアップの余地が充分に残されていたのです。

alfa4cfluidmetal003.jpg

さて、今年の3月のジュネーヴで発表されたこの4C Conceptですが、8C Competizioneのときとは異なり、発表当初から市販化を前提としていました。
ミッドに搭載するエンジンも「現実的」な三代目Giuliettaに搭載されている1.7リッター直列4気筒ターボで、そのパワーは200hp以上というのが公式発表ですが、実際のGiuliettaのエンジンは235hpを発生していますので、現実的には「それ以上」と見て間違いはないでしょう。一方で車重は、8C Competizioneで採用されたカーボン・ファイバー製のシャシーにアルミニウムで作られたサブフレームの組み合わせから、850kg!と言われていることから、素晴らしい走行性能を予感させることができます。実際、設計予測値では0-100kmの加速を5秒で達成し、最高速度は250km/hとのことですので、立派なスーパースポーツモデルと言うことができます。
もちろん実際に市販化される場合に、この高価なシャーシー形式が採用されるかどうかは定かではありませんが、仮に車重が1t前後になったとしても「必要にして充分」で、この4Cを見かけだけのコスメクルマになることはないでしょう。

alfa4cfluidmetal01.jpg

サスペンスションはコンベンショナルなフロントがダブルウィッシュボーン、リアがマクファーソン・ストラットで、重量配分は40:60とのことですので、これが電子制御デバイスなしの制御系であれば随分と乗り手を選ぶモデルになると思うのですが、アルファ・ロメオはこのモデルにアルファTCTと呼ばれる乾式のデュアル・クラッチ・トランスミッションを採用し、例のD.N.A.システムも採用するとのことですので、一般のドライバーにも充分乗りこなすことのできるモデルになるのではと思います。
ちなみにD.N.A.システムとはエンジンや電子制御系装置の特性を統合的に「D=ダイナミック」「N=ノーマル」「A=オール・ウェザー」の3種類に切り替えられるシステムで、ダイナミックな動力性能と、環境適合性や効率性、さらに高い快適性を合わせ持つことが可能で、なおかつあらゆる路面状況下において安全にクルマをコントロールできるという、現代のアルファ・ロメオ自慢の技術です。私にはさっぱり理解ができないのですが、すでに「MiTo」などの市販モデルに採用されているこのシステムは電子制御であるが故に、そのプログラミングを変更して発展させることが可能で、どうやらこの4C Conceptではさらに進化したバージョンが搭載されるということです。
願わくば、電子デバイスなしの6MTバージョンなんかも検討して欲しいのですが、それはこのご時世では「ないものねだり」でしょう。

alfa4cfluidmetal02.jpg

3月のジュネーヴで発表されたこの4C Conceptですが、更に9月のフランクフルトでもさらに煮詰めたモデルが展示されていました。外見上の違いは発表時に身に纏っていた「ラーヴァ(溶岩)・レッド」と名付けられたマット・レッドから今度は「液体金属(Fluid Metal)」という名前のシルバー・グレイに変更されていたのですが、敢えてSpiderモデルなどのボディ形式を変更して来なかったのは単なる開発資金不足ではなく、市販化へ向けた開発に集中したためだろうと思うことにしましょう(苦笑)
ボディデザインはカロッツエリアではなく、アルファ・ロメオの社内デザインセンターであるCentro Stileだそうですが、そのデザインは伝統のレッドよりもこのシルバーの方が映えるのではと思います。

alfa4cfluidmetal04.jpg

8C Competizoneは一般ユーザーには「高嶺の花」であり、事実イメージリーダー的要素が強いモデルであったと思うのですが、この4Cはその全長4m以下、ホイールベース2.4m以下というサイズといい、Giuliettaと共通のエンジンといい、当に「手の届く」スペシャルモデルであって欲しいと思います。
可能であれば、ある程度重量を犠牲にしても販売価格をあまり上げずに、限定モデルではなくカタログモデルとして販売して欲しいと思いますし、この4Cがアルファ・ロメオ復活の起爆剤になって欲しいと心から願っています。

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テーマ:イタリア車 - ジャンル:車・バイク

コメント

ご無沙汰致しております。
時々、訪問させて頂いておりましたが、思いがけずブログの再開を発見できて本当に嬉しい限りです!
ところで4Cですが… 次期FX候補筆頭です。そのためには、なるべく廉価での供給を切に願っています!
(ちなみにGiuliaは元気にしております。間もなく2回目の車検です。)

  • 2011/09/15(木) 02:29:25 |
  • URL |
  • mamezo #-
  • [ 編集]

>mamezoさん
お久しぶりです。またご愛読をよろしくお願いします。
4Cを待ち望んでいる方は多いのではと思います。アルファ・ロメオの理想(現実的?)のラインアップはMito、Giulietta、Duettotanta(Spider)、4C(GTV)に加えてアッパーミドルのスポーツセダンなんですが・・・。

  • 2011/09/15(木) 07:08:37 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

軽いなあ。
なんでリアはストラットなんでしょ?エンジン横置き?
(Giuliettaと共通だから当然かもしれませんが)

  • 2011/09/15(木) 07:49:12 |
  • URL |
  • S氏 #-
  • [ 編集]

ご無沙汰しております!!

待っておりました~
再開するのを・・・
最近高島平方面にはご無沙汰ですが、おひげのおじさんとは時々泡の出る冷たいのを飲んでいます。
また、更新を楽しみにしております!!

>Sさん
恐らく横置きでしょうね。Z軸モーメントの物理的な問題はあるのでしょうが、ロータス・エリーゼがそうであったように、軽量が七難隠しているのでしょう。

  • 2011/09/15(木) 22:42:36 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

>わんこS木さん
ご無沙汰してます。また性懲りもなく書き始めていますので、引き続きご愛読をお願いします。

  • 2011/09/15(木) 22:44:02 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

価格次第では相当魅力的なモデルですよね。
サイズ&パワーがちょうどいい感じ♪
スタイルは個人的には好みではありませんが、黒なんか良さそう^^

  • 2011/09/16(金) 17:29:25 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

>こ~んずさん
500~600万円位で何とかなってくれると良いんですけどねぇ。
Brera Independentのマットブラックなんか凄そうですね(笑)
でも、誰が乗るんだろう・・・。

  • 2011/09/16(金) 22:21:13 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

4C、本国5~600万、日本仕様700強って気がします。Duettotantaは切にあのフォルムを願いますが、ルノーWINDみたく、500とかをベースにお安くコンパクトスポーツオープンを作ってもらえないでしょうかね(^^ゞ

  • 2011/09/20(火) 14:20:57 |
  • URL |
  • pekepeke #-
  • [ 編集]

>pekepekeさん
なかなかの推理ですね。でも、カーボンボディで発売されるとこの値段でも厳しいかも知れませんね。

  • 2011/09/20(火) 20:02:23 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

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