走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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継いで行くもの

2002車両集合

以前から考えていたことなのですが、アルファ164オーナーズクラブの事務局を卒業することにしました。

そもそも自分が設立したクラブでもないこのアルファ164オーナーズクラブの運営を何故引き受けることになったのかは過去のブログ記事で、「オーナーズクラブの罠」「私たちの選択」「オーナーズクラブへの誘い」の三回に亘って詳しく書かせていただきましたのでそちらをお読みいただければと思うのですが、気がつけば足掛け9年という長い期間、事務局としてクラブの運営に携わることになってしまいました。
このクラブの創立者である初代会長から引き継いだ当初から、クラブランという全国統一イベントと支部の寄り合いと呼ばれる夜の集会(笑)以外の運営に関わる事項は手探り状態で一から考えていかなければなりませんでした。

今から思えば、引き継いだ当初は気負いや責任感といった動機が原動力になっていたと思うのですが、元来の性格からか、「皆が楽しんでいるのを見るのが楽しい」ということが一番のモチベーションになるにつれ、クラブ活動の運営はそれほど負担とは思えなくなって行きました。実際、クラブランと呼ばれていた全国イベントでの企画から当日の仕切りまで数年は全て自ら行って来たのも、なるべく参加するメンバー全員に楽しんでもらおうと考えてのことでした。特に当日最大の目玉であるタイムラリーのコース設定を手伝っていただくと、その方はこのタイムラリーには参加できなくなってしまうため、私一人でコース設定を行うことが一番多くの参加者にタイムラリーを楽しんでもらう方法だったのです。
よく皆さんから大変ですね…と労っていただいたのですが、自分自身はそれほど大変なことだとは思っておらず、上記の動機のほうが強かったために、この方法が一番と合理的に判断することができたのではないかと思います。

またクラブ運営に関しても執行部と呼ばれたメンバーの有志の皆さんとともに、単にクラブ活動の企画に関する相談だけでなく、クラブ運営の根本に関する事項に至るまで一つ一つ丁寧に議論しながら進めて来たのは、私たちが創立者という立場ではなかったために、そもそもオーナーズクラブはどうあるべきかという根本的な考え方を共有する必要があったためで、時には激論になるような意見の対立も運営メンバーのオーナーズクラブに対する考え方を理解する一助となりました。

ところが一方でジレンマがあったことも確かです。創立者=会長というクラブですと良い意味で「唯我独尊」的にクラブ運営を進めることができますが、私たちのように「引き継いだ」運営スタッフはどうしてもメンバーの希望を気にしてしまい、おおよそ答えが一つではないであろうこの難題を気にかけるあまり、「自分たちがやりたいことをやる」という、少し強引かも知れませんが一方で企画にあたっては強力なモチベーションとなるコンセプトが欠けてしまっていました。

そのことに気づいた私は、「アルファ164生誕20周年パーティ」というクラブ創立以来最大のイベントを半ば強引に企画して行きました。すなわち企画にあたっては「自分自身がやりたいことをやる」というコンセプトを一番に考えて、「皆さんどうしたいですか?」という意見の集約を殆どやらなかったのです。その企画から当日に至るまでの詳細は同じく過去のブログ記事、「イベントの裏側」「難航する会場探し」「ドタバタのイベント準備」「想定外の台風」「展示車の選定」、でその詳細について記事にしましたのでよろしければ再度お読みいただければと思います。
後にこのことについて他の運営メンバーからお叱りをいただくこともありましたが、それは覚悟していたことで、私としては確信犯的にそのやり方を取ることにより、節目を迎えたこのオーナーズクラブの今後の運営について一つの実験を行ったつもりでした。

結果としてこのパーティは大成功だったと思うのですが、実験としては失敗だったと思います。
それはこの後に「次はこんなことをやりたい」と言い出す強力な企画推進者がメンバーの中から現れなかったことで、私としてはメンバーの中から、「こんなことをやりたい」という意見だけでなく、「だからオレがやる」と先頭に立ち、「賛同してくれるなら手伝ってくれ」と周囲を巻き込んでそれを実現して行くメンバーが現れて欲しかったのです。
もちろんこのクラブ運営のやり方はメンバーの最大公約数的な満足は得られないかも知れません。気に入らない方も出てくるでしょう。しかしメンバーの参加動機が多様化する中にあって、仮に一部のメンバーであったにせよそのメンバーの最大満足を引き出す方法は、クラブをリードするスタッフが「楽しんでやっている」イベントだから「参加して楽しむ」ことではないかと思ったのです。運営スタッフにとっても参加するメンバーにとっても、「マンネリ」と「継続力」との違いは、運営する側が「やらされ感」か「楽しいからまたやろう」のどちらを感じているかでその印象が決まるのではないかと思います。

こうしたイベントを企画したことのある方は皆同じだと思うのですが、自分が企画して実行したイベントの参加者が笑顔で帰っていくのを最後の一台まで見送るのが一番の至福のときで、誰から感謝されるのではなく、その笑顔を見送ることがそれまでの様々な苦労を吹き飛ばし、次回へのモチベーションとなるのです。

私はこのパーティを最後にクラブ運営から身を引こうと考えていましたが、結果として上記の企画推進者が見あたらなかったために、しばらく続投するしかありませんでした。
執行部メンバーの中には、入会受付やメンバーへの連絡、そして対外的なクラブの窓口といった私の事務作業の負担を心配してくれる方もいましたが、一方でそれを誰かが交代してやるのは無理というのも執行部メンバーの実感だったようで、結果としてその時の退任は許してはもらえませんでした。
私自身はこうした事務作業はさほど負担ではありませんでしたし、「案ずるより生むが易し」で実際にやってみるとそれが大した負担ではないことは分かっていましたが、皆さんがそういう実感を持つのは理解できましたし、自分自身がやり易いように工夫してきた事務処理手順が必ずしも新しくそれを担当する方にとってやり易いとは限らないことも想像することができました。

しかし、最大の問題はこうした定型的な事務作業の負担ではなく、それを苦にしないモチベーションとオーナーズクラブ運営に対する企画実行力でした。
どんなに些細な事務作業であったとしてもこのモチベーションがなければ苦になるのは当然ですし、「こんなことをやりたい」と考えてそれを実現することをモチベーションとすることができるスタッフがいなければ、営利団体ではないこうしたオーナーズクラブの前途は厳しいものがあると思います。

様々な実験を繰り返しながら行ってきたオーナーズクラブの運営は、それが次の世代に引き継がれなければこれからは弊害になるでしょう。私自身がアルファ164を降りてしまった今、これからも運営メンバーで居続けることが良いことだとは思えませんし、私のやってきたことが今後のスタンダードになることは決して望むところではありません。
すなわち、引き継ぐべきものはその具体的な「やり方」ではなく前記のモチベーションで、それさえあればまた新しく試行錯誤を繰り返しながら次の時代を作っていくことができると思います。

半ば強引に運営スタッフを卒業することにしたのは、そうすることにより新しい世代が自らの力でオーナーズクラブを運営して行って欲しいと考えたからで、私たちが初代会長から突然突きつけられたクラブ存続か否かの選択肢をもう一度突きつけることにより、今まで当たり前のように存在したオーナーズクラブという環境は、自分たちがそのキャスティングボートを握っていることに直面すれば、それが原動力となり新しい時代を切り拓いてもらえると信じたからなのです。

こうしてアルファ164オーナーズクラブは以前からの運営スタッフに加えて新しいスタッフが加わることにより、再出発することとなりました。おそらく暫くは手探り状態が続くでしょうし、試行錯誤から失敗もあることと思います。願わくばその失敗を恐れずに、自分たちがやりたいことを追求して行って欲しいと思います。
それこそがオーナーズクラブの原点であり、世代を超えて継続するための唯一の方法だと信じています。
そして彼らがアルファ164とそのアルファ164を通じて繋がった仲間を愛している限り、必ず次の時代を造って行くだろうと思います。

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コメント

長い間

お疲れ様でした&ありがとうございました。
これからは”相談役”として頑張ってくださいね(笑)

  • 2011/08/16(火) 10:26:54 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

>こ~んずさん
本当にありがとうございます。
相談役なんてできるかどうか分かりませんが、引き続きよろしくお願いします。

  • 2011/08/16(火) 21:57:58 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

これから楽しく!

ブログ復活なによりです!!!
おめでとう&お疲れ様です。

オーナーズクラブって何なんでしょうね!?
僕もわかりません。
去年一年いろいろ悩みましたが、結局は自分自身が楽しむことと割り切ることにしました。お互い大変なクルマに乗ってる以上、いつまで続けられるかなんてわかりませんし、自信もありません。クラブを名乗りながらこんなことを言うのは無責任かもしれませんが正直それが本音です。とにかく今は走れるだけ走ろうと思って暑さにめげず毎週末朝夕六甲山を走っています。壊れたら壊れたでまた治せばいいし。。。
走ってナンボ!ですよ!!!

  • 2011/08/19(金) 22:31:02 |
  • URL |
  • てい@124CLUB #AVChMHfA
  • [ 編集]

>てい@124CLUBさん
イロイロとご心配をかけてすいませんでした。私もこうしたクラブ運営には滅私的な奉仕精神も必要だとは思いますが、むしろ快楽追求をリードする姿勢のほうが重要な気がします。
どんどん楽しんじゃってください。
なかなか同窓会に出席できずにすいません(汗)

  • 2011/08/20(土) 09:59:05 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

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