走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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灼熱のConcours d'Elegance~その伍~

Modern Classicと名付けられたClass-Dは1961年から1975年までのモデルです。私にとってはClassicとは呼べない年代ですが(苦笑)、考えて見れば30年以上経っているのですからもはや立派なClassicでしょう。

1961年 MERCEDES BENZ 190SLです。
190SLは名前を300SLから取っていますが、実際は全くの別物でした。そのネーミングと300SLほどの高性能ではなかったことがかえって幸いして、扱いが楽な190SLは空前のヒットとなりました。

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その190SLの由来となった300SLも会場に展示されていました。

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そしてその隣は現在によみがえった300SLとも言えるSLS AMGです。新旧のSLがこうして並んでいる姿は圧巻ですが、クルマから発せられるオーラのような威光はオリジナルである300SLのほうが勝っていたように思います。

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しかし、このクルマばかりはオーラのレベルが違っていました。それはSLR マクラーレン・スターリングモスです。

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お値段は1億円!。しかも世界で75台しか生産されないという超限定車で、加えてマクラーレンSLRのオーナーにしか販売されないというエクスクルーシヴがテンコ盛りのクルマです。

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さて気を取り直してClass-Dの出場車をご紹介しましょう。
1962年 PRINCE Skyline Sports Convertibleです。
1960年代以降に多く見られたイタリアのカロッツェリアとのコラボレーションの魁となったのがこのPRINCEのSports Convertibleです。ミケロッティのデザインによる美しいConvertibleはSkylineの中でも希少中の希少なクルマですが、当時の日本でこんなクルマを買える購買層なぞ殆どなかったために、多分に試作的な意味合いが強いモデルだったのでしょう。その細部の仕上げもとても採算が取れるとは思えない仕上がりでした。
ベスト・レストア賞を受賞したのは当然でしょう。

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1964年 ALFA ROMEO Giulia TZです。
もはや何も言うことがないモデルです。この個体は昨年のCoppa di Tokyoに展示されていたのと同じクルマですが、そのコンディションは素晴らしく、仔細に眺めればTZのボディが実に複雑な曲面で構成されていることが良く分かりました。
ダイナースクラブ・ベスト・オブ・ザ・パブリック賞(一般投票による優勝車)を受賞したのですが、一般の方が見ても素晴らしいコンディションであったということでしょう。

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1966年 DE TOMASO Vallelungaです。
私も初めて見たのですが、そのコンパクトなボディサイズとカロッツェリア・ギアによるスタイリングはとても魅力的でした。デ・トマソはイタリアの自動車メーカーの中でも波乱万丈なメーカーでしたが、それ故に残念ながら今はもうこの世にはありません。このクルマはその希少性からかクラス三位を受賞しました。

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1966年 HONDA S800です。
コンクール・デレガンスに出品されることに少し違和感を覚えたのも確かですが、こうして並べて展示されていると周囲の名車達に全くひけを取ってはいませんでした。特にこの個体はホンダR&Dでフルレストアされたとのことで、そのコンディションは素晴らしいものでした。

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1966年 FERRARI 275GTB/4です。
個人的には250GTOよりもクルマとしては美しいと思っているのがこの275GTBです。確かにコンペティションモデルとしては250GTOのほうが遥かに有名ですし、その生産台数からも希少であることは確かなのですが、こちらのピニンファリーナによるデザインのほうが伸びやかなフォルムであると思います。その存在感故にクラス一位を獲得したのも尤もだと思います。

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1968年 MASERATI Ghibliです。
発表当時はDaytonaやMiuraのライバルとして比較されたGhibliですが、巨匠ジゥジアーロのデザイン力は流石で、こうして間近に見ると直線と曲線が微妙に組み合わされ、力強さとエレガンスを併せ持ったフォルムを形成しています。恐らく見る角度や見るヒトによって、あるときは優雅なクルマであったり、スパルタンなクルマに見えるのではないでしょうか。そしてGhibliの魅力はまさにその多面性にあると思います。

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1970年 TOYOTA 2000GTです。
ロータスを参考にしたと言われているX型バックボーンフレームや当時のヨーロッパの様々なGTカーの影響を受けたと思われるスタイリングではあるものの、その全てが純粋に日本の技術で造られた2000GTは日本の自動車史に残る名車であることには変わりないでしょう。面白いことに単体で見るとバタ臭いスタイリングもこうして他のクルマと並べて見るとちゃんと日本車に見えるから不思議です。

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1971年 LAMBORGHINI Miura P400Sです。
注目という意味では一番人気だったのでしょうが、さすがにMiuraに投票するのは憚られたのか無冠に終わりましたが、そのコンディションはコンクール・デレガンスに出品されるに相応しいものでした。クルマについては私なぞが語る必要はないと思いますが、そのメカニズムの先進性だけでなく、ガンディーニのボディデザインももっと評価されて良いのではと思います。

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1973年 FERRARI 365GTB/4 Daytonaです。前回に引き続き特別審査委員長を務めたレオナルド・フィオラバンティの代表作なのですが、歴代のピニンファリーナのデザインによるフェラーリの中でも特異な存在ではないかと思います。それは単にエレガントなだけでなくダイナミズムと融合したスタイルであることで、後のフロントエンジンフェラーリのスタイリングに多大な影響を与えたモデルであると言えます。クラス二位を獲得したのは決して審査委員長に気を遣ったからではないでしょう(笑)

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1973年 MERCEDES BENZ 600 Pullman Limousineです。
異色の出品車と言ってよいでしょう。770Kグロッサーメルセデスやマイバッハの流れを汲む戦後のメルセデスですが、どうしてもヒトラーの愛車のイメージが見え隠れしてしまうのはクルマにとっては悲劇でしょう。それでも純粋にクルマとして見たときには極めて先進的で、ロールスやディムラーの独壇場であった高級リムジンの市場において、メルセデスが単に伝統あるプレステージだけでなくテクノロジーでもリードすることができたのがこのPullmanだったと思います。

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1975年 MASERATI Boraです。
スーパーカー世代には堪らないクルマだと思いますが、冷静にそのメカニズムを見ると当時のマゼラーティの親会社であったシトロエンのハイドロ技術が採用され、実に恐ろしい仕立てとなっています。スーパーであったのは残念ながらその性能ではなく外観だけで、ジゥジアーロによるボディデザイン故に評価されているモデルではないでしょうか。

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1975年 FERRARI 365GT4/BBです。
高級スポーツカーマーケットで一人勝ち状態であったフェラーリをある意味で震撼させたのがランボルギーニ・ミウラで、そのミウラ・ショックに対する回答がこのフィオラバンティがデザインした365BBでした。時代はミッドシップでなければスーパーカーとして成立できないほどで、もはやフロントエンジンのDaytonaでは顧客を満足させることはできなくなっていました。

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五回に亘りご紹介した東京コンクール・デレガンスですが、会場に足を運ぶことができなかった皆さんに少しでも、「行った気」になって頂けたなら幸いです。

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テーマ:イベント - ジャンル:車・バイク

コメント

DE TOMASO Vallelungaといえば

懐かしいです。その昔、親父が購入の一歩手前までいったいわくつき(?)の車であります。カタログとか見積もりとかまだ実家に残っていたと思います。今思えばなぜVallelungaだったのか理由を聞いておけばよかったのですが。考えればそんな親だから息子が変態自動車趣味に走っていても何ら不思議ではないですよね(笑)

  • 2010/08/11(水) 11:57:17 |
  • URL |
  • なごやまる #-
  • [ 編集]

Boraかっこいいですね。
特別審査委員長には申し訳ないですが、この中で一台を選ぶならやっぱミウラですね~。

  • 2010/08/11(水) 12:25:42 |
  • URL |
  • pekepeke #-
  • [ 編集]

個人的には

ミウラがダントツです(笑)
後のクンタッチといいガンディーニは本当に天才だと思います。


  • 2010/08/11(水) 19:28:14 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

>なごやまるさん
立派なDNAだと思います(苦笑)。
親がファセル・ベガとかに乗ってると子供はどーなってしまうのでしょうね。

>pekepekeさん
ミウラに一票ですか(笑)
スーパーカー世代の方ならカウンタックやミウラにはどうしても反応してしまうのでしょうね。

>こ~んずさん
いましたね。スーパーカー世代が(笑)
ガンディーニは天才というより鬼才ではないでしょうか。でも、ランボルギーニが最後のカウンタックを彼に贈呈しようとしたら、「過去の作品には何の興味もない」と断られてしまったというエピソードを聞くと、鬼才に加えて変人かも知れません。もらっときゃいいのに(爆)

ありがとうございました。行った気になりました。MASERATI Boraという名前は幼稚園のころから知っていましたがそんな車だなんて初めて知りました。テレビ番組の「スーパーカークイズ」?をいつも見ていたのを思い出しました。

  • 2010/08/12(木) 09:30:21 |
  • URL |
  • norizo #-
  • [ 編集]

>norizoさん
ボーラやメラクは隠れファンが多いのではと思います。ちなみにマゼラーティはボーラという名前を商標登録しなかったために後にVWが使ったんですね。今では考えられないハナシです。

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