走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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灼熱のConcours d'Elegance~その参~

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Class-Bの年代である1931年から1945年は第二次世界大戦という歴史上の区切りのために、一口で「戦前」と括られてしまい、何かとても旧い時代のように捉えられていますが、現代の内燃機自動車の基本的な技術の殆どが確立された時代です。

1931年 ASTON MARTIN International Le-Mansです。
戦前のASTON MARTINは現在の高級スポーツカーというよりももっとコンペティション寄りのメーカーでした。
当時のライバルはブガッティやベントレーで、こうしたモデルを購入するユーザーは自らがレースに出場するためにクルマ選びをしていました。まだレースがプロフェッショナルドライバーのものではなかった旧き良き時代です。

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1932年 FORD Model-A Cabrioletです。
T型フォードは世界初の量産モデルとしてあまりに有名ですが、その後継モデルがこのA型で、そのバリエーションの一つがこのCabrioletです。

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1932年 AUBURN 851 Speedsterです。
戦前のアメリカを代表するスポーツカーがこのオーバーンです。その美しいスタイリングは自動車史に残るだけでなく、様々なクルマのデザインに影響を与えたのですが、このSpeedsterのスタイリングの最大の特徴がこのボートテールと呼ばれるリアのスタイリングで、走り去るクルマの後姿として最も美しいと称されるモデルです。これまた当然のことながらクラス一位を獲得しました。

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1934年 ROLLS-ROYCE PhantomⅡ Continental Sports Saloon by Thrupp & Maberlyです。(右側)
Class-Aの項でご紹介しましたが、ROLLS-ROYCEのPhantomというモデルはROLLS-ROYCEの最上級のモデルとしての位置づけなのですが、これはその第二シリーズのモデルでしかもContinentalというGT(グランドツアラー)モデルになります。ボディを製作したコーチビルダーであるスラップ・アンド・メイベリーはイギリスのコーチビルダーの中では老舗とのことですが、不勉強のためにあまり知りませんでした。

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1935年 AUBURN 12 Speedsterです。
先ほどご紹介したオーバーンのエンジンが8気筒であるのに対して、このクルマはナンとV型12気筒エンジンを搭載しています。当時の高級車市場は多気筒エンジンがブームでしたが、これらのエンジンは航空機用エンジンの技術と根本的に同じで、第二次世界大戦における日米の工業力の差を如実に表しています。

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1936年 LAGONDA LG45 Rapideです。
この名前はいずれもASTON MARTINに引き継がれましたが、もともとのラゴンダ社は独立した自動車メーカーでした。Rapideという名前のこのオリジナルモデルはW.O.ベントレーを主任技師として開発された高性能モデルです。

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1937年 DATSUN Roadsterという日本のモデルです。
722ccエンジンを搭載して量産されたモデルですが、そのサイズや性能はともかくRoadsterボディのデザインは良く纏まっており、同時代の海外のモデルとこうして並んでも遜色は無く、このクラス三位を受賞しました。

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1937年 ROLLS-ROYCE PhantomⅢ Sedanca de Ville by Hooperです。
今までの説明から難しいと言われているROLLS-ROYCEのモデル名も規則性がちゃんとあることがお分かりいただけたのではと思います。PhantomⅢですから最上級モデルの第三シリーズということになります。PhantomⅢの最大の特徴は当時の流行でもあるV12気筒エンジンを搭載していることなのですが、このV12気筒エンジンと聞くと思い出すのが傑作航空機エンジンであるマーリンエンジンでしょう。第二次世界大戦の連合国にもしこのROLLS-ROYCEのマーリンエンジンがなければ、戦争に勝利することができなかったのではとまで言われている技術がこのPhantomⅢには詰まっているのです。ボディ製作はコーチビルダーの名門フーパー社によるもので、クラス2位を受賞しました。

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1938年 BMW 327 Cabrioletです。
昨年のコンクールに出品されたBMW328の発表後にデビューしたのがこの327で、328がスポーツモデルであったのに対して、この327シリーズはグランドツーリングカーという位置づけでした。そのスタイリングは実に先進的かつ洗練されており、河岸のイギリス車のスタイリングと比べると一時代違っているように見えます。

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1939年 ALFA ROMEO 6C2500 Corsa (Tipo256)です。
富士スピードウェイで開催されたVitale Italiaで初めて見たのですが、こんな希少なモデルが日本にあることそのものが実に驚きでした。1939年のイタリアでのレース規定により過給器が禁止されたためにノーマルアスピレーションの6気筒2500ccエンジンを搭載したモデルがこのTipo256でした。残念ながら第二次世界大戦が勃発してしまったためにレースどころではなくなり、ミレ・ミリアも開催が中止されたために華々しい活躍の場を失ってしまった悲劇のクルマでもあります。

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1939年 ROLLS-ROYCE 25-30Hp Wraith Faux-Cabriolet by Van Voorenです。
ROLLS-ROYCEのモデル名を紹介してきましたが、これまでのPhantomと異なりWraith(レイス)はROLLS-ROYCEのラインアップの中でも小型レンジを担当しており、ベイビーロールスと呼ばれていました。
このモデルはそのレイスの中でも珍車で、フランスのコーチビルダーであるVan Vooren社がそのボディを製作しています。しかも資料によるとCabrioletに見える屋根は固定式で、「開くように見せかけただけ」だそうです。
何故そんなボディを製作したのかは定かではありませんが、技術的にもコスト的にも何のメリットもないでしょうから単なるイタズラ心だったのかも知れません。

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さて、少しづつ現代に近づいて来ます。次回はClass-Cという1946年から1960年までの出場車をご紹介しましょう。

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テーマ:イベント - ジャンル:車・バイク

コメント

うう・・・

威厳がありすぎてコメント出来ない(笑)

  • 2010/08/05(木) 07:35:27 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

>こ~んずさん
実際に目の前で見ると圧巻ですよ~(笑)
次回は是非お越しください。

上に同じ

あまりの高尚さにつっこみどころがみつかりましぇ~ん。実物をみると拝んでしまうかもしれません(笑)

  • 2010/08/06(金) 11:12:23 |
  • URL |
  • なごやまる #-
  • [ 編集]

>なごやまるさん
実際に会場に来られなかった皆さんに少しでも臨場感が伝われば良いのですが・・・
本当に拝みたくなる光景でしたよ。

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