走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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メッキパーツのリフレッシュ

メッキ表面に限らずツヤがなくなる原因は表面の粗化にあります。平坦な表面は光を一定方向に反射しますが、表面がでこぼこになっていると光が乱反射しツヤがなくなるのです。磨くことによってツヤが出るのはこのメカニズムによるもので、表面が滑らかになると光の反射が一定となり結果としてツヤが出るというワケです。このようにツヤ出しの理屈は全ての表面に共通なのですが、問題は何故表面がでこぼこになったのか…です。

メッキの表面がでこぼこになる原因の一つは表面の酸化です。もともとは金属表面のサビ止めのために施されたのがクロームメッキですが、メッキ面も全く酸化しないかと言うとそんなことはありません。そしてその酸化が進行すると表面が酸化膜で覆われてしまいます。きれいに一定の膜厚で酸化膜ができるとそれはそれで一定のツヤになるのですが、それは表面処理の一種として酸化させる場合で、自然の酸化は単なる錆ですので表面のムラとなってツヤがなくなってしまうのです。メッキの表面にできる場合は、一般的にこれを白ボケと呼んでいるようです。

ですので、まずはこのメッキパーツの表面の酸化膜を除去してやります。ウエスで強くこすったときに黒くなるのであれば、表面が酸化していると考えて間違いはないでしょう。
磨きには基本があり、例えそれがどんなものであろうと荒目から細目へと研磨方法を換えてやるのが普通です。ところがメッキ面の膜厚はミクロン単位と薄いために、削りすぎると下地が出てしまうのです。従ってメッキ面を完全に削り取ってしまわないように少しずつ磨くしかないのですが、そうすると手間ばかりかかってなかなか光沢が蘇ってくれません。このメカニズムを図示するとこうなります。

HOLEZERO2.jpg

従って完全に平坦になる手前までは磨きによって表面を削り、最終的に残った窪みの部分に浸透性の光沢復活剤を使って、上図のようにこの無機質の粒子でその穴を埋めてやることにより表面を平坦にし、結果として光沢が蘇るという理屈なのですが、今回私が使用したのはHOLE ZEROという商品です。

まずは最初の磨きですが、ここでのポイントは削り過ぎないことと作業性の両立です。作業性を良くしようと思うと粗く削るような研磨をしなければなりませんが、そうすると削りすぎてしまう可能性があります。では…と細かく削るといつまでたっても削れない…というジレンマに陥ってしまうのです。
そこでその両面のバランスが取れた研磨方法は?ということで今回試してみたのは台所用のクリームクレンザー、金属磨き剤(PIKAL)、そしてメッキ磨き用のNEVER DULL、最後はアルファ・デポの坂野社長ご推薦のスポンジ研磨材の四種類です。

LTR002_20100623210721.jpg

研磨に際してはボディを削ってしまわないように、マスキングテープで養生をして実験スタートです。こういうところをサボると作業性が悪くなってしまったりついボディの塗装面を削ってしまったりと散々な結果になりますので、「急がば廻れ」でしっかりと養生しておきましょう。

クレンザー

まずはクリームクレンザーですが、使用方法は台所での使用と同じで台所用のスポンジに水を含ませてクレンザーをつけ直線的に磨いてやります。すると泡がちゃんと黒ずんで来ますので酸化膜が削られていることが分かります。

クリームクレンザー

クレンザーは意外にメッキ表面の金属と研磨粒子の相性が良く、表面の酸化膜の除去には向いているのですが、それ以上の研磨となると粒子が細かすぎるのか作業性は悪く、このレベル以上の研磨には時間がかかりすぎることが分かりました。

PIKAR1.jpg

次に、PIKALですが当然のことながら仕上げには向いているのですが初期研磨には全く向いていませんでした。磨いても磨いてもはかどらず、従って今回のような重症の白ボケの初期研磨にはオススメできません。

NEVERDULL.jpg

NEVER DULLは研磨剤を含んだ綿で必要な分量を千切って使うのですが、クリームクレンザーとほぼ同様の効果がありました。綿はちゃんと真っ黒になり酸化膜が削れていることが分かるのですが、クレンザーと同様の理由から作業性が悪く今回の作業には不向きでした。これも仕上げに使うべきでしょう。

LTR003_20100623210721.jpg

最後に試したのがスポンジ研磨材です。これはアルファ・デポの坂野社長のご推薦で、わざわざお電話をいただき薦めていただきましたので急遽今回の実験候補に加えさせていただいたものです。スポンジ研磨材とは研磨剤がスポンジの表面に貼り付けてあるもので、曲面になじみやすいため私も以前からプラスチックモデルの表面仕上げに使っていたものです。正直言ってこうしたサンドペーパーをいきなり使うことには抵抗があり今回の作業には考えもしませんでした。ですのでさすがに最初から粗目の番手を使用する勇気はなく、800-1000番相当の極極細目という仕上げ用の細かいものを使用することにしました。

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使ってみた結果ですが、とにかく作業性が良く、上記のクレンザーの半分の時間で同じレベルまで削ることができました。最終的に別の方法で仕上げるという前提で初期の粗磨きに使用するのであれば、これほど作業効率の良い研磨方法はないと言えます。
例えば、ちょっとくすんだ程度のメッキ表面であればこのスポンジの極極細目で磨いてからPIKARもしくはNEVER DULLで磨いてやれば充分光沢が蘇るでしょう。

ホールゼロ

しかし今回は重症ですので、このスポンジ研磨材で表面を磨いてもまだくすみは完全に消えません。その理由は最初に書いたようにまだ窪んだ部分が残っているからです。そこでHOLE ZEROを付属のスポンジにつけて塗ってやると…

ホールゼロ2

どうでしょう?完全に光沢が復活しました。正直言って理屈は理解していたのですが、実際にその結果を見るとやはりビックリしてしまいました。他の部分も見てみましょう。

スポンジ研磨後

スポンジ研磨剤で磨いた状態です。

ホールゼロ塗布後

HOLE ZEROを塗った後です。

実はこのHOLE ZEROの理屈はメッキ表面だけでなく樹脂パーツの表面の白濁にも使用できます。試しにドアノブに使用してみると…

ドアノブ1

使用前ですが、ご覧のように塗装や表面処理を施していない樹脂パーツは永年の紫外線や酸性雨などの攻撃により白濁してしまっています。

ドアノブ2

HOLE ZEROを塗るとこのようにツヤが蘇りました。塗るだけでツヤが蘇るのならこんな美味しいハナシはないでしょう(笑)。気をよくしてサイドモールにも使って見ました。

モール

この効果がどの程度持続するのかはこれからの実験ですが、今回のメッキモールのリフレッシュはとりあえずは成功と言えるでしょう。経過についてはまたお知らせしたいと思います。

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テーマ:イタ車 - ジャンル:車・バイク

コメント

HOLE ZERO、よさそうですね。
> この効果がどの程度持続するのか

ここ、期待ですね。

  • 2010/06/29(火) 12:27:07 |
  • URL |
  • pekepeke #-
  • [ 編集]

>pekepekeさん
このテのケミカル剤はまずは理屈にあっていて次に持続性だと思います。
今のところは大丈夫そうですが・・・(苦笑)

お見事!

写真でハッキリ判るぐらいキレイになりましたね!

やはりクルマは光るべき処はピカピカに、黒い部分は黒々としているとキレイに見えてGoodだと思います。

欧州車のメッキモールの再生にはイロイロ試した結果、3Mのスポンジ研磨剤が一番使いやすく効果もありました。
アウディやメルセデスのメッキモール再生にも効果抜群です。
状態の悪い物には「極細目 スーパーファイン #320~#600 」から始めると効率が良かったです。ただし粗めの番手は磨きすぎると下地を出してしまうので要注意ですね。

「HOLE ZERO」良さそうですね!
効果の持続力を是非教えてくださいませ。
良ければ使ってみたいと思います。

  • 2010/06/29(火) 14:25:01 |
  • URL |
  • でぽ #eOmU3R2Q
  • [ 編集]

>でぽさん
プロの方に誉めてもらえるとは・・・(笑)
でもこういうのって楽しくなりますね。やはり600番は怖くて使えませんでしたが次回はチャレンジしてみようと思います。
耐久性はまたレポートしますね。

プラッスチック部の白濁対策の効果が気になります。
時々別記事の片隅で良いのでHOLE ZEROの一言レポートをお願いします。

  • 2010/06/30(水) 13:45:58 |
  • URL |
  • keno #-
  • [ 編集]

>kenoさん
お困りなんですか?
耐久性についてはそのうちレポートしますが・・・(笑)
ところで愛車がGTRomanに載ってましたね。

元164OC、GTウイングつきビアンコ164Lのえばです。ご無沙汰しております。

テーマに乗り換えられたのですね。私も、以前、164の前にテーマに乗っていました。私のテーマの場合、内装、外装、機関すべて×の現状格安で買ったので、はじめのうちは本当に大変でした。うちのHPにもテーマのことをいろいろ載せているので、もしよかったらのぞいてやって下さい。では、テーマネタの更新を楽しみにしています。

  • 2010/07/03(土) 16:18:33 |
  • URL |
  • えば #14QSu2/s
  • [ 編集]

>えばさん
お久しぶりですね。初めて大阪であのウイング付きの164を拝見したときに度肝を抜かれたのを思い出します。
HPは是非拝見させていただきますね。

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