走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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イタ車50,000kmの法則

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手許にやってきたこのLANCIA THEMAは実は主治医であるクイック・トレーディングの長期在庫車でした。
クイック・トレーディングはメンテナンスガレージですから、元来は中古車の売買は殆ど行ってはいないのですが、このクルマはもともとがメンテナンスで入庫していたクルマで、前オーナーがクイック・トレーディングでクルマを買い替えたために、「止むを得ず」下取りで買い取ったクルマです。
しかし、このような経緯からするとこれほど素性がはっきりとしたクルマは珍しいでしょう。前オーナーは新車でオートザムから購入し、メンテナンスをクイック・トレーディングで行っていたのですから、クルマのメンテナンス歴に関して情報が不足しているということはありません。
中古車を買って初期化する際に重要なのがこのメンテナンス情報で、仮に整備記録が全て揃っていたとしても、「どこで」「誰が」整備したのかによってその信頼性も随分と変わるのではないかと思います。今回のようにメンテナンス歴に加えて、その記録も記憶も全て主治医の許にあるというクルマはそれだけで随分と安心できるものです。

以前にも書きましたが、私自身はクルマは「走ってナンボ」だと思っています。ですので雨の日や夏場に乗れなかったり、乗っていく場所を選ぶようなクルマにはあまり魅力を感じません。従ってアルファ75に始まった私の地獄クルマ?のメンテナンス経験は、全て日常のアシとして「乗り倒した」ことによるものだと思っています。そんな経験から導き出した一つの法則が「50,000kmの法則」というもので、少なくとも90年代のイタリア車に関して言えばこの法則はかなりの確率で適用されると思います。
それは、走行距離の50,000km毎にその時期にあったメンテナンスを行わなければならないという法則で、最初の50,000kmの場合のメンテナンスはその殆どが交換を前提としている消耗品と言ってよい部品なので、それさえちゃんと交換してやれば、そのクルマは日常のアシとしてそれからも何の問題もなく走ることができるのです。中古で走行50,000kmのクルマを購入する場合は、このメンテナンスを実施しているかどうかが最大の決め手となります。ちゃんとメンテナンスされており、その整備に信頼がおけるのであれば、少々高くてもその個体は「買い」でしょうし、一方で未実施の場合はそれを理由にちゃんと値切って、信頼できるメンテナンス工場に任せるのが良いでしょう。

そして、次に走行100,000kmになると二回目の消耗部品メンテナンスの実施に加えて、各部品の経年劣化による交換(リフレッシュメンテナンス)が必要となってきます。ホンキでそのクルマに乗り続けたいのであれば、この100,000kmの時点でどれだけこうした部品を交換してやれるかによってその後のコンディションが大きく変わります。もちろんいつ頃に走行が100,000kmに達したかは結構重要で、すでに製造から年月が経過し部品が製造中止になっていたりすると、どんなに乗り続けたくてもそれは不可能となってしまう場合もあります。一方である程度の部品を揃えてこのリフレッシュメンテナンスをすることができれば、さらに走行150,000kmまでは今までと同じように日常のアシとして乗り続けることができるでしょう。

この法則をベースに考えて、私自身は今回916Spiderを降りる決意をしたのですが、一方でこのLANCIA THEMAは20年オチであるにも関わらず実走行は僅か58,000kmで、同じくこの法則により、第一回の通常メンテナンスを終了している個体であったことから、次の100,000kmまでは楽しむことができるであろうと考えた末に入れ替えることにしたのです。
もちろんこの法則が100%当てはまるワケではなく、20年という年月の経年劣化に加えてTHEMA特有の弱点などはこれから思い知る?ことになるのでしょう(笑)

いくら整備済みとは言え、長期在庫車であったことからも乗り出しにはそれなりのメンテナンスが必要で、車検を取得するに際して、主治医は各部の点検調整に加えて全ての油脂類の交換をしてくれました。
後は実際に乗り出してから…ということで一旦引き取ることにしたのですが、実際に乗ってみると気になるところはちゃんと出てきました。

まずは外装です(苦笑)。やはり長期在庫というだけあって塗装の表面が劣化していました。恐らくコンパウンドで磨いてやれば見違えるようになると思いますのでお願いすることにしました。

また錆が出ているワイパーアームはみすぼらしいので中古パーツを入手して交換してもらうことにしました。

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次に気になったのがウインドウ周りのメッキモールです。このメッキモールはTHEMAのスタイリング上のアクセントになっている部分なのですが、酸化して白濁してしまっていました。これは業者に頼まずに自分で何とかしようと思っています。

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機関は主治医が随分と手を入れていたこともあり、絶好調と言って良いコンディションでした。今まであまりLANCIAのエンジンには好印象がなかったのですが、このTHEMAのエンジンには好感が持てました。もちろん車格を考えるとスポーティに過ぎるのは言うまでもなく、本来ならばもっとトルクの厚い6気筒エンジンが似つかわしいのでしょうが、個人的にはこのアンバランスが好ましく思えます。
しかし、クラッチフィールがどうも良くありません。クラッチが繋がるポイントが随分と手前ですし、発信時に1速でクラッチを繋げるとスナッチが出ます。最初は慣れれば…と考えていたのですが、どうも慣れの問題ではなさそうです。これはクラッチの交換時期か?と思い、整備記録を調べてみると30,000km時にクラッチを交換しています。レリーズの調整で治るかも…という主治医の言葉に甘えて一度点検をお願いすることにしました。

ちょっと気になっているのはアイドリングで、当初の800rpm程度のセッティングではハンチングが出ていました。気になったので少し上げてもらい現在は1200rpm程度で落ち着いているのですが、アイドリング回転としては明らかに高く、燃費にも良くはありません。センサーの不具合かも知れませんのでテスターを使って要チェックでしょう。

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頭の痛い問題はタイヤで、THEMAの標準タイヤは195-60-15というサイズなのですが、この個体はホイールがSppedline Corseに交換されており、タイヤは205-55-15という外径が一回り小さいタイヤを履いていたのです。ホイールそのものはヘタにインチアップされていないので全然構わないのですが、タイヤはいただけません。スピードメーターやトリップメーターの表示も誤差が出てしまいますし、何となく格好良くありません(笑)
ちょうどホイールアライメントをチェックしようと思っていたこともあり、この際ですのでタイヤは交換しようと思っています。

最初はこんなものか…と思っていたのですが、実際に乗ってみると妙に気になるのがシフトフィールで、どうしたものかこのクルマのシフトはリンケージがぐにゃぐにゃでまったく剛性感がありません。「糖蜜をかき混ぜるような」というと美しい表現ですが、個人的には全くいただけません。同じエンジンを搭載しているDELTAはもちろんもっとしっかりしたシフトフィールですので、この個体特有の不具合かも知れませんし調整で治るのかもしれません。もし同じモデルに乗った経験がある方がいらっしゃれば、シフトフィールについて情報をお寄せいただければ有難いです。

さらに乗っているとブロワーファンの異音が気になってきました。これからの季節には必需品であるエアコンは主治医が以前に整備したこともあり、びっくりするくらい良く効くのですが、ときどきファンから異音がするようになりました。この異音はアルファ164では有名な「鈴虫」で、ファンモーターの軸からの異音だと思われますが、アルファ164の情緒ある?音と違って、小さなジェットエンジンのタービン音のような高音が聞こえてくるため煩いことこの上ありません。これも長期在庫の弊害で頻繁に動かすようになると馴染んでくるのかもしれませんので、暫く様子を見ることにしますが、対策としてはダッシュボードをバラして注油という大工事になってしまうでしょうから、ホンキで何とかするのであればそれなりの覚悟が必要でしょう。

実は数日乗ってみた結果はこの程度で、正直言って拍子抜けしてしまいました。過去の経験から、乗り出しで出る不具合はもっと多く、その不具合箇所は何かしらある程度の初期化整備が必要なポイントを教えてくれるものなのですが、今のところは安心して外装や内装に手を入れて行けそうです。
もちろんイジワル魂のたっぷりつまったイタ車で、しかも相当な年増のTHEMAですので、安心させておいてどんな仕打ちを用意しているのか分かったものではありませんので油断は禁物です。

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テーマ:イタ車 - ジャンル:車・バイク

コメント

タイヤチャートを見ると確かに195/60R15 外径 615mmに対して205/55R15 外径 607mmと1cm弱外径が小さいです。タイヤを見てもそれほど違和感を感じなかったのですが恐るべしランチスタの観察眼(笑)スピード、トリップの誤差はもともとの計器の精度がそこまで高いとは思えないのですが......

  • 2010/06/14(月) 12:12:06 |
  • URL |
  • なごやまる #-
  • [ 編集]

OIL交換はどうしてますか?

いつもブログを拝見しているのですが、OIL交換の記事はあまりなかったようですが・・・主治医任せではないのですよね!!ご自分でやるのですか?ふと興味が・・・銘柄やインターバルはどれぐらいでしょうか?

>なごやまるさん
個人的にはタイヤは純正サイズ以外は百害あって一利なしだと思います。特にイタリア車の場合はクルマの性能だけでなく乗り味といったソフトの面でもタイヤサイズは重要で、これは元に戻そうと思います。

>わんこS木さん
そうですか?結構オイルについても書いているつもりだったんですが(苦笑)。私の場合、オイル交換は5000km毎、エレメントは10,000km毎とごく普通のインターバルだと思いますよ。オイル銘柄はクルマによってその相性もありますので、ナンとも言えませんが・・・かつての916SpiderはBP CORSE CLASSIC GP 15W-50という化学合成油を愛用していたのですが、製造中止になってしまいました(泣)

かつての相棒テーマターボ

はじめまして。
89年式の同色のコヤツを95年に中古で購入し、2年弱乗っていた者です。
懐かしいです。この車にはホントに惚れ込んでましたので、同じようにこの車を好きという人が居ると自分のことのように嬉しくなります。
同じと言いましたが、内装のクロスはベージュ系の色でした。
あと、致命的なぐらい違ったのは、欠陥を抱えた車で、
購入後1週間経った晩の高速で、マフラーから大量の煙を吐き出したのです!!!
その量はハンパではなく、
煙幕で後ろが見えませんでした!!

原因はタービンの欠陥で、
タービンを冷却する
オイルの通り道を傷付けてオイルの侵入となったのでした。
修理後のターボの効きは全然違いました。
そんな事以外にも色々なトラブルに見舞われましたが、不思議と全然後悔などしたことが無いほどにこの車にはそれを補って余りある魅力満載でしたね~。
良き主治医も居られるし、少しでも長くお付き合いできたらいいですね。

>daiちゃんさん
コメントありがとうございます。元オーナーの方に読んでいただけると心強いです。皆さん幾多の経験をされていると思いますが不思議とそれも楽しい思い出となるのがイタ車なんですよね(苦笑)

トルコのPlatanouseです。ランチアご購入おめでとうございます。今回は実名で投稿します。実は今モディファイを施したLanciaに乗っています。
ランチアはヨーロッパ市場でフィアット製エンジンをターボチューンして車種を展開しています。
もしかしたら未だに昔から培った、車へのこだわりを主張しているのかもしれません。
Themaをぜひかわいがってください。

>Bilginさん
お久しぶりですね。お元気ですか?
LANCIAにお乗りとのことですがどのモデルなんでしょうか?よろしければ是非紹介してくださいね。

今度こそアルファロメオといきがってショールームにいき、結果的にランチア乗りになってしまいました。トルコではフィアット、アルファロメオ、フェラーリ、マセラーティ、イヴェコのトラック、ニューホーランドのトラクター、フォードの車種一部がごちゃ混ぜに販売されています。(笑)
今乗っている車は2代目イプシロンの限定車、モモデザインです。イタリヤ本土でクレームで返品されトルコに渡った地獄クルマです。
ぜひ一度「地獄クルマを訪ねて」で紹介していただきたいです。

>Bilginさん
なかなか面白そうなディーラーですね(笑)
しかし、MOMO Designのイプシロンは日本でも販売していましたが、どんなクレームだったのでしょうか?
個体としてのクレームなのか車種としてのリコールなのか??
実際に乗ってみてそのクレームの原因は分かるのでしょうか?
謎は深まるばかりです(笑)

テーマターボ万歳!

はじめまして。私も以前にテーマターボにはまり、部品取り車を含めターボばかりを7台購入しました。殆ど自分で整備しているのでイジリ倒しましたが、最後に手に入れた5万キロ台のフルノーマルに感動し、ノーマルが一番と再認識しました。今は、昨年からアルファ75TSにはまり、短期間で3台(1台は部品取り)購入し、91年式の4万キロ台のグリーンメタをアシにするべく格闘しています。そのうち何処かでお目にかかるかもしれませんね。

  • 2010/07/05(月) 07:45:49 |
  • URL |
  • ペタンコ #-
  • [ 編集]

>ペタンコさん
始めまして!7台ですか・・・(汗)
そして・・・75TSということは私と真逆から攻めてるワケですね(笑)
私もどこかでお目にかかるのが楽しみになってきました。

おっと、エアコンのブロア~

おっと、エアコンのブロア~は、エンジンルーム側から簡単にアクセス出来ますよ!!
テーマって、不思議!!

  • 2010/07/31(土) 00:39:27 |
  • URL |
  • kuzuya4 #-
  • [ 編集]

>kuzuya4さん
この記事を書いたときには手許にクルマがなかったため、思い込みで書いてしまいました(汗)
確かにあっけないほど楽チンな場所にブロワーモーターがあるので拍子抜けしてしまいました。アルファ164とは段違いです(苦笑)

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