走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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100周年目のALFAROMEO DAY ~その四~

前回に引き続き特別展示車のご紹介です。

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良くも悪くも自動車史に残るアルファ・ロメオがこのアルファスッドではないでしょうか。FF形式による合理的なパッケージングにジゥジアーロによる素晴らしいデザイン。さらにアルファ・ロメオによる小気味良いハンドリングを与えられたアルファ・スッドは後に大流行する「ホット・ハッチ」というジャンルの魁となりました。
一方で劣悪な製造品質と粗悪な鉄板により不具合とボディの錆が頻発し、アルファ・ロメオの品質に関する評価を地に落としたのもこのアルファスッドだったのです。

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それでもこのアルファスッドが魅力的なのはその絶妙なサイズとハンドリングです。後に加えられたSprintはAlfetta GTと同じコンセプトのスタイリングですが、さらにシャープに纏められています。

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そのFFモデルであったアルファスッドの後継モデルがアルファ33でした。実用車としては実に優れたパッケージングと必要充分な性能からスマッシュヒットとなったモデルですが、あまりに華のない外観から、このジャルディネッタと呼ばれたワゴンに至っては、日本ではアルファ・ロメオのニセモノとまで言われたそうです(苦笑)

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どういうワケか今回の展示車はアルファ75が充実していました(苦笑)。日本に正規輸入が再開された際にはこのアルファ75とSpiderからスタートしたために日本でアルファ75は馴染みのあったモデルなのですが、やはり一番厳しい時代のモデルであることもあり、その品質は劣悪でした。これは日本に輸入され一番販売されたモデルである2.0TSです。

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一方こちらは日本には正規輸入されなかったV6の5MTモデルです。縦置きのV6エンジンはとろけるようなフィーリングでした。

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日本でのアルファ75の最上級グレードがこのV6 Milanoと呼ばれたATモデルでした。確かにATのイージードライブはアルファ75にはマッチしていたのですが、スポーツセダンとして振り回すにはMTの方が好まれました。

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アルファ75の最高峰がこのTurbo Evoluzioneでした。そのスタイリングは獰猛でアルファ75のオーナーはこの外観をお手本にモディファイをしたものです。

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そのアルファ75のシャージーとエンジンを流用して限定で製造されたのがZAGATO SZでした。初代のSZと区別するためにその型式名からES30と呼ばれるのですが、別名はIL MOSTRO(怪物)でこの名前のほうが外観に似合っていたかも知れません。

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さらにそのSZをオープンにしたのがRZでこちらの方が生産台数も少なく希少です。

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アルファ164はFIAT傘下となったアルファ・ロメオの経営を上向かせる原動力となったモデルです。後のアルファ156にその記録を破られるまでは、アルファ・ロメオの歴史の中で最も多く生産されたモデルでした。
その中でも限定で製造されたQuadrifoglioはそのエンジンフィールを絶賛され、かの小林彰太郎氏に「これ一台で充分」とまで言わしめたモデルです。

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アルファ164の最高峰と言えるモデルがこのQ4でオーストリアのシュタイヤー・プフ社と共同で開発した4WDシステムはこのアルファ164Q4のみに搭載されたメカニズムでした。このボディカラーはプロテオレッドと呼ばれ、その名前はこのQ4のコンセプトモデルであったプロテオに塗装された特別なカラーに由来しています。

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FIAT傘下で初めて最初から開発されたのがこのアルファ155でした。FF形式となりシャーシーをTipoベースにすることには異論もありましたが、それでも最初のモデルはアルファ75譲りのアルファ・ロメオ伝統の4気筒DOHCエンジンを搭載していました。このモデルはその貴重な初期のアルファ155で、後期のブリスターフェンダーではないためナロー8Vと呼ばれているモデルです。

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こちらは日本で企画されたアルファ155をベースにZAGATOがスタイリングを担当したTI-Zというモデルです。ノーマルのアルファ155に比べると発売当時の価格は高価で、「欲しくとも手が出なかった」方も多かったのではないでしょうか。

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Tipoベースのシャーシーはアルファ155だけでなく、アルファ・ロメオの伝統でもあるSprintとSpiderにも用いられました。そのSprintに相当するのがこのGTVで、ピニンファリーナ時代のエンリコ・フミアさんのデザインでした。日本にはアルファ・ロメオ純血の2.0L V6エンジンにターボチャージャーを組み合わせたモデルが輸入されました。

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そのGTVの屋根を切ったのがSpiderと思われていますが実は逆で、エンリコ・フミアさんによるとSpiderのデザインが先で、後にクローズドとしてGTVはデザインされたものだそうです。そのSpiderはそれまでの115Spiderからスタイリング上は全く決別し、発表当初は物議を呼んだ前衛的なスタイリングでしたが、最近になってようやく見慣れて来たのか、一般の方にも褒められることが増えたような気がします(笑)

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Tipoシャーシーはさらに使用されることになります。ボトムレンジを担うアルファ145はアルファ33の後継モデルとして開発されましたが、シャーシーはアルファ155と同様にTipoをベースにしていました。日本に正規輸入されたのは2.0Lの4気筒DOHCエンジンを搭載したトップグレードでしたが、本国では1.7Lの水平対抗エンジンなど、アルファ33譲りのラインアップで発売されていました。

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一方でこちらは正規輸入されなかったモデルです。アルファ146はアルファ145のノッチバック版でリアにトランクスペースを持つのが特徴です。スタイリングを見るとどちらかというとアルファ33の正常進化版はこのアルファ146かも知れません。どうして当時、輸入されなかったのか定かではありませんが、今見ても実用的で魅力的なパッケージングだと思います。

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アルファ166はアルファ164の後継モデルとして開発されました。デザインはワルター・デシルバによるもので、成功したアルファ156のスタイリングと共通したコンセプトですが、特徴あるフロントマスクが好き嫌いを含め、話題になったモデルです。しかし後にマイナーチェンジされ、ジゥジアーロデザインにより通常のフェイスに変更されると、一転して初期型のフェイスの方が良かったと言われ、アルファ・ロメオにおけるデザインの難しさを象徴するエピソードとなりました。

戦後のアルファ・ロメオ量産車の歴史絵巻を見るような展示車両で、もちろんアルファ156や147と言った大ヒットとなったモデルや115Spiderなどは展示車として見るよりも、会場で参加車両として多く見ることができましたので、結果としてこのALFAROMEO DAYでその殆ど全てのモデルを見ることができたと言って良いでしょう。

長編連載となってしまいましたが、次回はそんな会場で気になった車両をご紹介したいと思います。

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テーマ:イベント - ジャンル:車・バイク

コメント

懐かしい~。スッドなんて涙がちょちょぎれそうです。オーナーの方は大変でしょうがなんとか維持して、その勇姿を披露し続けてほしいっす。

  • 2010/05/19(水) 19:09:26 |
  • URL |
  • なごやまる #-
  • [ 編集]

>なごやまるさん
何度も書いてますが、スッド、33、アルフェッタを維持するほうが、ジュリアを維持するよりずっと根性が必要なんですよね。しかも世間からは新車が買えないビンボー人だと思われますしね(爆)

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