走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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岡崎氏の見たアルファ164Q4

昨日のブログを書くために手許の資料をひっくり返していたら、結構な数の昔の雑誌が出てきました。
私は、どうも「捨てるのが下手」な部類に属するようで、特にクルマ関係の雑誌や資料などは特に整理するわけでもなく、単に捨てないだけなので、いざ探すとなると「確かあったよな~」と本棚やクローゼットをひっくり返すことになります。そうすると思わぬ「戦利品」を見つけたりして、これも結構楽しいので「整理しない言い訳」にしています。

アルファ164を自動車ジャーナリストの皆さんはどう評しているのか?ということで、昔の雑誌をひっくり返して見つけた記事は結果として、我らがモリケータ氏(もう勝手にそう呼んでしまいましょう!)の評論ばかりになってしまいましたが、では、評論しているのはモリケータ氏だけかと言うとそんなことはありません。

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CAR EX誌の1995年4月号にアルファ164Q4に関する記事が載っているのですが、単に日本に導入された際の紹介記事かと思いきや、あの自動車評論界の巨匠、岡崎宏司氏が1ページにぎっしりと!アルファ164Q4に関する試乗記を書かれています。

岡崎宏司氏はモーターマガジン誌の編集を経てフリーになられた方で、「車の動質」に関する研究を深め、周囲からは「教授」とまで呼ばれるほどです。そして、その特定の車種に偏らない自動車全般の評論は、軽自動車からフェラーリまで的確かつ深遠で、単に「乗った感想」ではなく読者に説得力のある評論を行ってきた方です。

では岡崎氏はアルファ164Q4をどう見たのでしょうか?
まずはスタイリングについては…、

「164は美しい。アルファロメオの、ピニンファリーナの、“美しさへの憧憬の深さ”を想うだけで、僕は164に惹かれる。鋭いモダーンさに貫かれ、合理的なパッケージングを抱きながら、効率という名の乾いた印象などは欠片ほども感じさせない。この1点の魅力だけでも、164を手に入れる理由は十分成り立つ。
 ピニンファリーナの描いた164の姿形に、それほど僕は惹きつけられているということだ。」

とそのデザインに関しては最大級の評価を頂いています。そして試乗した感想として…、

「Q4は、マシーン的、あるいはウェポン的なものではなく、あくまでもエンターテイナーとしての速さを目ざしたクルマだということである。
 そして、そこにこそ、Q4最大の魅力のポイントがあり、アルファならではのなんとも美味な味わいが隠されているのだ。」


と総評しています。実はこの総評はとても的確なのですが、その根拠として続けて書かれているのは…、

「すばらしいレスポンスのV6と最高のフィールをもつゲトラク製6段MT、しなやかなフットワークと軽快なタッチのブレーキ…、そしてそれらのバランスの妙が、走り出した瞬間からなんとも心地好い感触をドライバーの五感に送り込んでくるのだ。それは全身の快楽のツボが、見えない何者かの指先で押さえられているかのような気分、とでもいえばいいのか。
 この種の快楽は、日本車では味わえない。しかも、これは、五感が磨かれていればいるほど、深く身体に染み透ってくる類の快楽である。
 つまり、多くの多くの体験を重ね、数々の美味を味わってきたドライバーほど、アルファが長い時をとおして蓄積してきた快感要素の多くを感じ取ることができるということだ。
 そして、そうしたドライバーは走り出した瞬間から、ワインディング・ロードを7~8分のペースで駆け抜けるようなシチュエーションまで、それこそ最高の快楽と喜びを味わうことができるのである。」

とアルファ164Q4のスポーツサルーンとしての本質を見事に表現されています。
どんなクルマでもサーキットに持ち込んで限界まで振り回し、その限界領域の高低や挙動のみでそのクルマを一刀両断に評価するアホな自動車ジャーナリストと異なり、過去に本当に様々なクルマに乗ってこられた岡崎氏だからこそ、短い試乗で見抜いた本質だと思います。

事実、私自身がサーキットで体感した限界領域の挙動を…、

「しかし、全開領域に入ると、路面や勾配の違い、コーナーやスピードの違いなどによって、Q4の操縦特性は強い初期アンダーから軽度なオーバーまで、刻々と変化する。しかもその変化には予知しにくい、不連続性の強い要素が多分に入っている。」

とちゃんと書かれており、だからダメではなく…、

「しかし、何度も話したとおり、7~8分の領域で走るQ4の魅力には格別のものがあるし、基本的にはそこを狙ったクルマだと考えるべきである。そして、4WDシステムもドライ路面での走りがどうのこうのというより、あらゆる路面でのより高い操縦特性と、より高いアベレージ・スピードの確保にプライオリティを置いての採用だと思う。」

アルファ164Q4が目指したものを的確に表現されていました。
オーナーが時間をかけてこそ見極めることのできる、そのクルマの特徴とトレードオフ(何を犠牲にして何を得るか)を試乗の中で見抜くだけでなく、それを文章で表現する能力は流石です。

ちょっと嬉しくなって、引き続き本棚探索を続けて見ましたので、その戦利品のご紹介はいずれまた…。

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コメント

164はステキだ

164は本当に最高のクルマだ ただ1つ残念なことは 愛することはできても・・・硬いことだ抱いても痛い。

  • 2007/02/05(月) 23:20:03 |
  • URL |
  • びるげいつ ぶっそ2 #Tzwnz1rc
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