走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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クルマは何処に・・・

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リーマンショックから世界的な不況に見舞われた昨年末、私はQuo Vadisと題した記事の中で、自動車業界も私たちユーザーも自動車の明るい未来を思い描けない…と書きました。
そして一年過ぎた今、状況はさらに悪化しているような気がします。

世界的不況はより出口の見えない状況となり、二番底はおろか三番底までが噂されるようになり、先日のCOP15では世界各国がこの場に及んで団結はおろか、共通認識すら持てないことを露呈してしまいました。
日本はと言うと政権交代によりパラダイムが変革するのでは…という期待は見事に裏切られ、どんな政党の看板を揚げていたとしても、もはや旧態化した政治家という人種には、世の中を変革するパワーがなくなってしまっていることが明確になりつつあります。

考えて見れば、私たちが子供の頃に思い描いていた21世紀は希望に満ちたものでした。クルマはエアカーとなり空中を移動し、チューブの中を高速で走る列車は空を縦横無尽に駆け巡っていました。そして宇宙ステーションはとっくに実用化され、人々は宇宙エレベーターを使って行き来し、月は観光名所になっていました。
SF小説家のジュール・ベルヌが言っていたように、「人間が想像できることは必ず実現する」とは、げだし名言ではありますが、人間は思い描いた輝かしい未来とは別の、悲観的想像を現実のものとしてしまいました。
残念ながら現在の様々な技術は人類の進歩のためではなく、何とかして悪化を遅らせる方法でしかないのですが、自動車の技術も同様で、「夢のクルマ」の実現とはかけ離れた場つなぎ的な方法論の実現に終始しています。

自動車の車輪を転がして移動するという基本的な方法論はその誕生から何一つ変わっていません。動力が動物から蒸気へ、そして石油を燃やす内燃機関へと変化したのはそれがその時代に最も効率が良いエネルギー源であったからで、そういった意味では自動車は何も変わらずに現代まで生き延びてきました。これから将来にその動力が電気になろうと水素になろうと、それは単に動力源が変わっただけのことで、自動車そのものが革新的に進歩したことではないでしょう。

実は、現在の自動車の進歩に今ひとつ夢を持てないのはこれが理由ではないかと思うのです。

排気ガスという内燃機関の宿命とも呼べる副産物をいかに少なくするか…という技術革新は自動車という機能とは直接的には関係がありません。
私たちが望んでいる夢の自動車への技術革新は、単に排気ガスがきれいで燃費の良いクルマなどではなく、走れば走るほど二酸化炭素を吸収したり、移動するためにタイヤを使わなかったり、形が自由に変わったりという現在の自動車に対する概念を覆すようなものではないでしょうか。

私が大好きな旧車も、それはその時代に輝かしい未来を見据えて作られたからこそ今なお魅力があるのであって、現在のハイブリッド車が輝かしい未来を見据えて作られたとは思えない以上、それがどんなに高度な技術の集大成であったとしても、それが魅力としてヒトの心を動かすことができないのも無理はないのかも知れません。
事実、減税だの補助金だのと値段を下げてやっとのことで売っているのが現在のハイブリッド車の実情で、もし本当にそれが魅力のあるクルマであるならば、例えそれが高くても喜んで買われるハズではないでしょうか。

私たちは自動車が過去の遺物になり、骨董品として珍重されるような時代を望んでいるワケではありません。人間が自由に移動できるという道具は恐らく普遍のものであり、それがどんなカタチになるにせよ永遠に人間のそばにあり続けるでしょう。
願わくばそれが私たちにとって、何かほかのものを犠牲にして得るものではなく、人類が等しく享受できる技術であって欲しいと思います。
新しい年がそんな技術革新のきっかけになるような年になって欲しいものです。

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テーマ:ひとりごと - ジャンル:車・バイク

コメント

自己矛盾

エコが売り文句のプリウスというクルマは、石油が無ければ製造できない。
本当のエコというものは、クルマを作らないことなんです。

せめて、いまのエコカー減税と云う嘘は止めてほしいものですな。

  • 2009/12/29(火) 20:42:51 |
  • URL |
  • ジャンニ #90LdKUd6
  • [ 編集]

「政権交代により~」とは選挙やる前からこの結果は分かってたはずですよ。共産主義的政策を打ち出しているのですから今の財政でお金が足りるわけがありません。彼らがやりたかったのは以前の改革で失った既得権を奪回するためだけの政権奪取ですから。ここまで国民がだまされるとは思いませんでしたが。。
で政治家全部が悪いわけでもないのですよ
あと世界景気は出口戦略を見据えてる状況ですよ。アクセス多いのですから経済的なことを書くならもうちょっと勉強してください。

  • 2009/12/29(火) 21:55:58 |
  • URL |
  • なべ #-
  • [ 編集]

>ジャンニさん
エコカー減税…は方や旧車の増税とセットですからね。以前にも書きましたが旧いものを大事に使うこともエコだと思います。

  • 2009/12/30(水) 21:18:48 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

>なべさん
コメントありがとうございます。
私は今の政治家が悪いなどとは一言も言ってませんよ。ただ、政権交代により今の政治システムが何かしら変わることにより突破口が見えるのではないかと期待したんです。それが民主党であれ自民党であれ、現在の政治システムが機能しなくなっている以上、何か新しいやり方を考え出さなければならないのではと思います。その変革にはパワーが必要で、今の政治家にはそのパワーがいまいち足りないような気がしているのですが…。
また経済の問題に関して不勉強であることは認めますが、一方でなべさんが仰る、「出口戦略を見据えてる状況」は「出口」が見えたワケでも、その「戦略」なるものが固まったワケでもないのですから、私のような不勉強なシロートにはそれを指して「出口が見えない」状況なんですが…(笑)
仮に私がもっと経済を勉強したとしても、過去において残念ながら経済学者が未来をコントロールした実績がない以上、それは結果の考察でしかないような気がします。
この発言そのものが不勉強なんですかね(苦笑)

  • 2009/12/30(水) 21:28:24 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

エコカーだけで言えば、エコカーと言われる車は単に燃費性能や排ガスで優れていると言うだけで環境を良くしている訳ではないんですね。
それ以外の車よりも”マシ”なだけで莫大なエネルギーを使ってエコカーですと言われても私はピンと来ないんですよね。
補助金目当てでの乗り換え需要ももうすぐ終わりですし、近所では低価格帯の中古車がまったく動かずに倒産している自動車屋がバンバン出始めています。
年度末にはもっと悲惨になりそうな気配、なんだかなぁ・・・

  • 2009/12/31(木) 00:26:45 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

こ~んずさん
新車を買わないエコもありですよね。
補助金出してもいいくらいだと思いますが、そもそもの目的がエコ推進ではなく、自動車産業振興ですから、中古車を買ったら新車が売れないので、あり得ないでしょう。これだけでも、今のエコ制度の全てがエコを推進したいのではなく、エコとはほど遠い、産業助成であることが分かります。その煽りを食う他の産業はたまったもんじゃないですよね。

  • 2009/12/31(木) 21:38:25 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

世界のほとんどのメーカーが「無駄」がないクルマ作りを追求し続けた結果、もはや自ら無駄になってしまった感があります。これを打ち破る新しいビジョンを示しているメーカーが出てきていないように思います。

モータリゼーションの初期と違って、車を持つことがステータスの時代は終わりましたから、新しいライフスタイルや夢をユーザに与え続けなければ、今の世の中車に100万以上も払うことを納得する人は誰もいないように思います。

  • 2009/12/31(木) 21:52:48 |
  • URL |
  • masaking #-
  • [ 編集]

masakingさん
全く同感です。ワンボックスは飽和状態。RVはデカくて不便。スポーツカーは女の子に不人気ときたら今のクルマに差別化を求めるのはもはや酷でしょう。
クルマの使命は終わったのかも知れませんね。
残った価値観は趣味性しかないような気がします。
ということは私たちの時代?(笑)

  • 2009/12/31(木) 22:10:32 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

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