走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ヤル気のないGiuliaのホンキ

F-1を開催することのできる国際格式のサーキットとしては、鈴鹿や富士が有名ですが、地方の小さなサーキットはモータースポーツの裾野を広げるためにも必要な施設だと思います。
こうしたショートサーキットは経営的にも苦しく、騒音問題に加えてコースの安全面など様々な課題に直面しています。
訪れる私たちからすると、最大の問題はそのロケーションで、都心から遠いのは仕方ないにせよ、ICを降りてからさらに山の中にあるためとにかく時間がかかるのですが、そんな常識を覆すサーキットが完成しました。それは袖ヶ浦フォレストレースウェイというサーキットで、アクアラインを使えば都心から1時間という好立地にあるサーキットです。

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JAFの公認も取得したコースレイアウトは素直でありながら、タイムを詰めるには相当な練習と頭脳を必要とするコースで、決して大排気量/大馬力車が有利ではないサイズのコースです。
こうした中規模のコースはそのコースレイアウトの問題ではなく、セーフティエリアの問題から限界まで攻めることを躊躇わせるものなのですが、公認を取得しただけのことはあり、そのセーフティエリアも良く考えられており、仮にコースアウトしたとしてもダメージは最小限に抑えられるよう工夫されています。
また名前のとおり森の中にあり周囲の景色が美しいのも特徴で、環境に配慮した厳しい?騒音規制も設けられています。実際にコースの各所に音量計が設置されており、基準を超える音量を発生するクルマが走行した場合は、即オレンジボール(不良車両)ということで、コースから出なくてはならないなど、これからのモータースポーツが周囲の環境を保全しながら周辺の住民とどう共存して行くかを考えたサーキットとなっています。

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グランドオープン前ということで、まだクラブハウスやガソリンスタンドなどレースを行うための全ての設備があるワケではありませんが、一足早くコースを走る機会がありました。以前から気になっていたサーキットでしたので、是非にと思っていたのですが、なんと申し込みのタイミングを逸してしまい、今回は見学・・・ということで、主治医のクイックトレーディングの仲間たちの走行会の応援?に出かけることにしました。
もう一つの理由は友人のR君がATのGiulia Sprintでこのコースを走るとのことでしたので、その冷やかし(見物)のためでもあったのですが、果たして「ヤル気のない」Giuliaとそのオーナーは新しいサーキットでどんなドライビングを見せてくれるのでしょうか(笑)

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サーキットに到着したときには当にコースインの最中で、例のGiuliaもちょうどコースインするところでした。周囲の今どきのクルマ達の中にあって完全に浮き上がっているだけでなく、同じGiuliaでもヤル気満々のレーシング仕様のクルマと異なり、ノーマルのGiulaは最早同じモデルとさえ思えません(笑)

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ところがオーナーのR君はヤル気満々で、走行会ですので特にレーシングスーツ着用の義務はないにも関わらず、正装での参加です。クルマとアンバランスなことこの上ありません(爆)
しかも彼はどこに出かける場合にもビジネス用のカバンを持ってくるという奇行の持ち主で、こうなるとアンバランスを通り越してアブナい人に見えます。

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さて、いよいよ走行会の始まりです。ピットは横の壁のないオープンピットでありながら広々としており、ピットレーンも幅の広いスペースが確保されています。

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富士や茂木ではコース全体を見渡すことはできませんので、実際に撮影するためにはクルマで外周路を走り回って撮らなければならないのですが、このピットの屋上に上がると殆どコース全体を見渡すことができます。

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走行会は一度に結構な台数のクルマが走るのですが、浮き上がったR君のGuiliaは違った意味で目立つためにスグに分かります。
そして、意外なことにそのドライビングはレコードラインに忠実で、コーナーへの切り込みも適切です。

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考えて見ればR君はレーシングカートを始めたそうなので、ノンパワーのステアリングでのスポーツ走行に慣れているのでしょう。パワーアシストのないステアリングでスポーツ走行をする場合は、どうしても切込みが遅れがちになり、しかもその舵角が足りないという「手アンダー」という状態になりがちなのですが、それを早めのステアリングワークによりコントロールすることができれば、結果として最小限の舵角でコーナーを回ることができるのです。そしてそれはクルマの姿勢を安定させ、タイヤグリップに頼らないコーナリングをすることとなり、クルマに優しく、しかも速く走ることができるのですが、彼のGiuliaを見ていると全くその理論どおりのドライビングで、もっと亀のように抜かれまくるのかと思いきや、意外に善戦しているのです。

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最大の見せ場?がこのシーンでした。こともあろうにデルタ・インテグラーレを抜こうとしています(爆)
これは彼のドライビングが正しかったことの証明で、舵角が最小限だったので、コーナーへの進入速度がデルタよりも速く、結果としてアウト側に膨らんでいるように見えるのですが、これはまだ余裕があるために走行ラインをわざと外して次の右コーナーでデルタのIN側につこうというラインです。
走行会ですので、無理をせずに結果として抜きはしませんでしたが、レースであれば確実にオーバーテイクできたシーンでした。

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周囲の人間はおろか、本人もビックリするほどだったATのGiuliaのサーキット走行だったのですが、それには理由があると思います。
まずはドライバーで前記のようにレーシングカートの経験があるためにレコードラインをちゃんと掴んでいたことでしょう。そして最大の要因はこのATにあったのではないかと思います。経験のある方は分かっていただけると思いますが、レーサーでもない一般のドライバーがノンパワーのステアリングを片手で操りながらシフトチェンジをするのは実に大変な作業です。少なくともATであったためにコーナーでは両手でステアリングワークに集中できたことはレコードラインをキープすることに大いに役立ったでしょう。
加えてATのギアセッティングがこのコースにマッチしていたことも挙げられるでしょう。下手な電子制御のない機械式の3速ATはこのコースでGiuliaをちゃんと全開走行させることができ、コーナー出口の加速において不利にならなかったのではないかと思います。

貴重な日本に1台しかない純正のATを搭載したGiulia Sprintをサーキットに持ち込むという行為は無謀ではあるのですが、その「ヤル気のない」フリで居並ぶ周囲のクルマの度肝を抜くのはドライバーだけでなく見ている側も痛快でした。
こうなったら彼には現代のトイネ・ヘイゼマンよろしくATのGiulia使いとして全国のショートサーキットを荒らしまわって欲しいと思います。

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テーマ:サーキットを楽しもう - ジャンル:車・バイク

コメント

せっかく見学に来てくれたのでサービス写真だったのに、アブナい人なんて言い方されるなんて聞いてませんよ(泣)
そんなことより走行終了後ゼッケン剥がしたら、塗装まで剥がれて地肌丸見えです。どうせボロいからいいですけどね(笑)

  • 2009/11/19(木) 01:23:37 |
  • URL |
  • ryuta #-
  • [ 編集]

>ryutaさん
いえいえなかなか格好良かったですよ(笑)
ボディは○引さんが待ってますから・・・。

早かった・・・本当!

2回目の走行の時に後ろを走っておりましたが簡単について行けると思ったのが大違いじりじりとはなされてしまいました!!R氏恐るべし!!

>わんこS木さん
このR氏の恐るべきトコロはその雰囲気で、日常は全くヤル気のないところなんです。普通はレーシングスーツ着て始めてのコースに出たら多少は燃えるじゃないですか?でもこの男からはヤル気が感じられないんですよね。そこがこの男の侮れないところなんです。もしこれからコースでバトルする機会があれば注意してくださいね。インを刺したりせずフニャ~と抜いて行きますから・・・(爆)

地方のミニサーキットを三十路もとっくに過ぎたのにバリバリ走っていますが、やはり最近サーキットで思うのは若い人が全然いないってことです。30~40歳ぐらいの人ばかりです。たまに若い人もいますが、そういう人に限ってそんな高いいいクルマで走るんかい!とツッコミをいれたくなるような方が多いように思います。モータースポーツの底辺がこの状態では、日本のモータースポーツには明るい未来がないように思えてなりません。。。

  • 2009/11/19(木) 22:50:41 |
  • URL |
  • masaking #-
  • [ 編集]

>masakingさん
ローリング族やルーレット族などがきちんとモータースポーツを楽しんでもらえると良いですね。
警察も検挙するだけでなく、彼らをサーキットに連れて行き、交通機動隊の隊員が一緒にサーキットを走るとかそんな交通啓蒙をやると拍手喝采なんですが(笑)
そういうことに交通違反の反則金を使うのであれば大賛成です。

ATのGiulia Sprintがあるなんて知りませんでした。

北米輸出仕様?

  • 2009/11/22(日) 09:25:21 |
  • URL |
  • ジャンニ #90LdKUd6
  • [ 編集]

>ジャンニさん
このクルマについてのご紹介は以下の記事をご覧ください。
当時はあまり需要がなかったようですが・・・。
http://ig510190.blog83.fc2.com/blog-entry-494.html

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