走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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もう一つの稀少車(アルファ164FL)

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既に街中はおろか中古車店の店頭でも殆ど見かけなくなったアルファ164ですが、それには理由があります。
それは、発表から20年が経過し、クルマとしての賞味期限が終わりに近づいていること。そしてネオ・ヒストリック・アルファとしては中途半端な年式であり、そのセダンというボディ形式から使用方法が趣味クルマではなく、今だに実用車であるために、足クルマとしては整備コストがかかり過ぎること(と思われていること)などから、通常の中古車買取では査定はつかず、オークションでも底値で取引されているのが現状です。

オーナーからすると正直「不当」と思われる相場だとは思いますが、程度の良い個体はオーナーが手放さず、一方で持ちきれなくなって売られた個体は何らかの問題を抱えているケースが多いので、それも止むを得ないのかも知れません。
そのような状態ですので、中々市場では「バリもの」の個体にお目にかかることはないのですが、先日、アルファSpiderを購入したALFA・DEPOTの坂野社長に連絡した際に、

「実はアルファ164を仕入れちゃったんで、一度見てもらえませんか?」

と言われ、ビックリしてしまいました。クルマ屋さんは商売ですので、アルファ164を買い手がまだいないまま仕入れるというのは、正直言って「暴挙」だと言えます。しかも聞けば、限定車であったQV(Quadrifoglio)、やQ4ではなく、FLと呼ばれるモデルだと言うのです。現存しているアルファ164のモデルの中でもFLは、初期型のLから後期型のSuperに替わる間の過渡的なモデルで、オーナーズクラブの中でも最も稀少なモデルです。
ではこのFLは中途半端なモデルなのかと言うと、実はATのアルファ164の中では理想的と言ってもいいモデルなのです。

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まず、外観はエンリコ・フミア氏の初期型オリジナルデザインを踏襲していますが、フロントライトは後期型の薄型のプロジェクター内蔵型になっています。しかし、ボディ/シャーシーは初期型の弱点であった剛性不足を改良すべく強化されており、ドアにはサイドインパクトバーも入れられています。そしてエンジンは24V化されず、トルク感のあるSOHCのままダイレクトイグニッションにより点火されるタイプです。そして内装は後期型と同様にセンターコンソールが一新されたタイプとなっています。つまり前期型のオリジナルデザインと後期型の強化ボディが合わさった「良いトコ取り」のモデルと言えるのです。
ところが、発売時はアルファ164の販売は一段落し、バブルがはじけたこともあって、発売時600万近くしたFLは販売が伸びず、その後のSuperにすぐに切り替わってしまったため、現存する個体は極端に少ないモデルなのです。

早速、見に行ったFLは外観をQ4用のエアロパーツでドレスアップされた、一見するとQ4に見える外観でした。さすがにQ4用の純正ホイールは入手難だったのか、テクノマグネシオのホイールを履いていますが、これだって結構なお値段するホイールです。また塗装は一度塗りなおされているのか、もしくは余程、保管状態が良かったのか、色焼けのないとても綺麗な状態でした。

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次にエンジンルームを開けてチェックして見たのですが、以前のブログに書いたようにクランプを見ると、どこが交換されたのかが推測できます。見たところ、ラジエーターのアッパーホース、燃料ホースなどは交換されているようですが、OHなどの大きな整備歴はなさそうですので、走行42000キロというのは恐らく実走だと思われます。特筆すべきはオイル漏れで、全くと言っていいほどありません。オーナーの整備が行き届いている個体は当然ですが、中古車として流出した個体でこれほど「濡れていない」エンジンは殆ど見たことがありません。

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運転席に乗り込んで、最初にチェックするのは例の液晶インパネですが…ナンと液晶欠けは全くありません。これまた後期型のアルファ164には珍しいことですが、これはまあ、いずれ欠けるでしょう(苦笑)。内装はレザーではなくファブリックですが、アルファ164のファブリックは肌触りが絶妙で、個人的にはボロくなったレザーシートよりもずっと座り心地も精神衛生上も良いと思います。

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軽く試乗させてもらったのですが、鬼門のパワーステアリングの状態も良く、ATもヘンなシフトショックやスリップのない良い状態でした。エンジンもアイドリングでタペット音が少し出るものの、吹け上がりは全くもって正常で、オーバーレーシング製のリアマフラーの程良い快音のせいもあり、久々にSOHCのV6エンジンを堪能させていただきました。
足回りは若干ヘタっていますが、これは年式を考えるとむしろ当たり前でしょう。交換するのであれば純正もしくはモンロー程度にし、ボディを攻撃するローダウンなどはできればしないで欲しいものです。

というワケで、私は坂野社長に

「これ、アタリですっ!」

と感想を伝えたのですが、それにしても…仕入れちゃうかなぁ…(苦笑)。
できれば、アルファ164の良さを理解している新オーナーの元に嫁いで、その新オーナーにはオーナーズクラブに入会してもらいたいものです。

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コメント

Re: もう一つの稀少車(アルファ164FL)

行って来ました、見てきました!

ALFA・DEPOTさんにお邪魔して164FLを見てきました。
いやー、年式の割には外装・内装のヤレも余りなくキレイな固体でしたね。
外装はもしかしたら塗り直し?とも思いましたが、エンジンルームの中は
オイル滲みの形跡が殆ど見られずメンテされてるなーって思いました。

外見もQ4ルックに仕上がってるし、ファブリックシートが見えなければ
まさにQ4スタイルですね。

今の所有している164がATの不調で直すか買い換えるかを悩んでますが、
これがもうちょっと安ければなぁー。

社長さんの腰の低さと温厚さに長居してはきっと巻き込まれてしまう・・・
と思って後ろ髪を引かれる思いで早々に退散してきましたが、ATの
164を狙うなら今はこの固体が旬でしょうね。

正直なところどうです?買いですか?

ん~~。悩むなぁ。。。Q系164も欲しいしなぁ。。。
ん~~~~。

>yossuieさん
そうですか・・・見てしまいましたか・・・乗ってしまいましたか・・・。はいズバリ言うわよっ!
このFLは買いです。何故なら仮に爆安で買っても、初期の整備でこのクルマのお値段との差額くらいは楽勝で掛かるのはyossuieさんもご存知でしょう。そして仮にそれだけ掛けたとしてもこのクルマの程度にはならないと思うからなんです。でも、私なら買った途端にオリジナルに戻しますが(笑)

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