走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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フェラーリ250GTOの製作~メッキパーツについて~

以前のDUCATI900の際にも書きましたが、プラスチックモデルのメッキパーツというのは功罪あり、個人的にはいらないと思うパーツ処理です。
プラスチックモデルがまだ子供のものであった時代は、塗装をして組み立てるのは上級者だけで、殆どの子供はパーツをランナーからむしり取り、塗装せずに各パーツを接着して組み立てていたものです。ですので、無塗装で組み立てたときにも実感が出るように、塗装する際の下地色としては邪魔な色でパーツを成型したり、パーツにメッキをしたりしているのですが、メッキパーツの問題は2点あります。

まずはランナーから切り離したりバリを取るためにヤスリをかけたりする際に、メッキが剥がれてしまうという問題です。タミヤ模型のモデルはそれを最小限にするためにメッキパーツのランナーと部品との間の枝は最も細く作られ、しかも切り離す場所が目立たない場所になるよう設計されていますが、その他のメーカーのものや旧いキットではランナーからメッキパーツを切り離しただけで、その跡が目立ってしまいます。また接着する面もメッキがついていると接着剤の力が弱くなってしまい、うまく接着できません。
また、メッキの光りすぎによりかえって実感が殺がれ、いかにもオモチャ然とした仕上がりになってしまうことがあります。では、上から塗装すれば良いのですが、メッキは塗料をはじいてしまうため、うまく塗装できないのです。

250GTO-036.jpg

このフジミのキットも最近のキットであるにも係わらず、そのメッキは昔と同じでいかにも・・・という出来栄えで、パーツ割もランナーから切り離す場所を考えた設計とは思えません。加えて一部にバリが出ていました。これらを削るとメッキは剥がれてしまい、とてもそのまま塗料でタッチアップして誤魔化せる状態ではありませんでした。

余談ですが、プラスチックモデルの金型もその他の工業製品の金型と同様で、使い続けると痛んできます。この金型の保守も重要で、きちんと補修をしないと雄型と雌型の間に隙間が出来てしまい、そこにプラスチックが流れ込み、「バリ」と呼ばれる余分なものが部品と一緒に成型されてしまいます。
残念ながらフジミの金型はタミヤのものに比べると精度が甘く、新作であるにもかかわらず一部にバリが出ていたりパーティングラインが太くなっていたりしています。ということは製造し続けられた旧い金型だとこの状態はもっと顕著でしょう。それもプラスチックモデルですから当たり前と言えば当たり前なのですが、組み立てる側の余計な処理が増えることには違いありません。と言うか、タミヤが群を抜いて優秀すぎるのですが・・・(苦笑)
ですので、プラスチックモデルは初期ロットを買うのが鉄則で、基本的にはどんどん製品の品質は悪くなって行くものなのです。すぐに作る予定のないモデルにもかかわらず新製品を買う理由は、決してコレクションのためだけではなく、こうした理由もあるのですが、なかなか理解をしてもらえません(苦笑)

本題に戻りましょう。250GTOのハイライトの一つであるANSAの4本出しマフラーのエンドは、実物もメッキされているためにこのキットでもメッキパーツとなっています。
一方のグンゼ産業のものはマフラー本体からホワイトメタル製のパーツになっており、エンドの部分は金属磨きで磨いてやることにより素晴らしい実感を得ることができます。
最初はこのエンド部分をコンバートすることを考えたのですが、残念ながらプラスチック製のマフラーにホワイトメタルのエンドを付けるとエンド部が重くなりすぎてしまい、マフラーが折れてしまいそうなのでアキラメざるを得ませんでした。
下の写真の左側がグンゼ産業のホワイトメタル製のリアエンドです。まだ磨く前ですがこれを金属磨きで磨いてやると落ち着いた素晴らしい光沢が再現されるので残念です。

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しかし、とてもメッキパーツをそのまま使う気にはなれませんでしたので、メッキを剥がす処理をして塗装により仕上げることにしました。
メッキを剥がす方法はイロイロありますが、ペーパーで削り取ってしまうのが一般的でしょう。この方法はバリやパーティングラインも削ることができるので一石二鳥なのですが、細かいパーツだとそのペーパーがけも大変です。
下の写真の左側はランナーから切り離した状態で、右側はパーティングラインをヤスリで削ったものです。メッキが削れてしまいタッチアップどころでは修正できないのがお分かりいただけるかと思います。

250GTO-032.jpg

今回は、メッキ剥離液という秘密兵器?を使用してメッキを剥がすことにしました。
金属のように電気を通す材料にメッキをする場合は電解メッキと呼ばれる方法でメッキされるのですが、これは材料に電気を通して電位差を生じさせ金属を表面に付着させるというメッキ方法ですので、逆の電位を与えてやればメッキを剥がすことが可能です。恐らく理科の実験でやった方も多いのではないでしょうか。
しかし、プラスチックは電気を通さないので、金属分子をコロイド状になったパラジウム触媒によって表面に付着させる無電解メッキという方法でメッキされています。このメッキを剥がす場合は剥離液と呼ばれる薬品を表面に塗布してやるのですが、それが今回使用するメッキクリーンという剥離液です。

250GTO-033.jpg

使い方は簡単でまずは部品を動かないように固定してやり、筆で剥離液を塗ってやります。今回は全体の剥離ですので部品全体に塗ってやりますが、接着する面のみにこの剥離液を塗ってやればそこだけメッキが剥離されますので、いちいち接着面をヤスリがけする手間を省くことができます。

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10分ほど放置してやればメッキが剥離液に溶け出し下地が現れてきます。この時点で塗り残した部分をチェックできますので、メッキが残っている部分に再度剥離液を塗ってやります。

メッキが剥がれたら表面に残った剥離液を水で洗ってやれば終了です。

250GTO-035.jpg

後はクロームシルバーで塗装してやるのですが、メッキよりも落ち着いて実感が増していると思います。
250GTOの組み立てに際してはメッキパーツをそのまま使うか、剥離して塗装し直すか、その部品によって使い分けてみようと思います。

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テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用

コメント

メッキはクルマのプラモの鬼門です。
正直、作業として軽減できる場合とありがた迷惑の場合がありますが、僕はどちらかというと肯定派。
タミヤのメッキは上品でよろしいかと。で、保護にメタルプライマーを塗って仕上げてます。
因みにメッキ落としは漂白剤風呂です。接着面はカッター鉋攻撃(笑)
メッキ剥がすのはケースバイケースですねぇ。

  • 2009/10/04(日) 20:02:12 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

そうか!!

IKEAさんに作ってもらえばいいんだ!(笑)

  • 2009/10/04(日) 20:45:21 |
  • URL |
  • こ~んず #-
  • [ 編集]

>IKEAさん
メッキは好みの問題ですからね。タミヤのメッキは艶も抑えてあり上等なのですが、それでも私はどうも苦手です(笑)
漂白剤でメッキが落ちるのは初めて知りました。今度試してみます。

>こ~んずさん
私が何故、こんな製作記を書いているかと言うとこ~んずさんのような方にチャレンジしてもらいたいからなんですよね。
ボケ防止にもなるから一石二鳥ですよ(笑)

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