走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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道路は誰のもの・・・?

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民主党の圧倒的勝利に終わった選挙ですが、ようやく日本も二大政党制となり成熟した民主主義国家になったと喜ぶヒト、はたまた民主党なんて派閥争いで自民党から弾き飛ばされた落ちこぼれの集団なんだから、主張の異なる二大政党とは言えないと皮肉るヒト、ちょっと自民党にお灸を据えてやろうと民主党に投票したら大勝ちしちゃって「こんなハズじゃなかった」と慌てるヒト・・・。
現在の状況に対して様々な論評がありますが、個人的には確かに「自由」民主党と「社会」民主党であれば主義主張の異なる二大政党と言えるのかも知れませんが、残念ながら日本の社民党はプラグマティズムのかけらもない理想論に終始し、とても政権を担おうなどという意思が感じられません。従って、相手が民主党であれば、ヘタすれば自民党内の一派閥のほうがより政策の違いが明確なのでは?と感じるのは私だけではないでしょう。

民主党もそれは分かっているようで、自民党との政策の違いを何とか作らなきゃ・・・と無理やり作った感のあるマニュフェストを見ると、ホンキでやろうとしていることと取りあえず書きましたという内容との差が明確で、本当にこのレベルの政策立案能力で脱官僚政治など実現できるのか・・・と不安になってきます。個人的には民主党に頑張って欲しいとは思いますが、思い切って副大臣クラスはどんどん民間登用して、官僚に対向できる頭脳集団により組閣をして欲しいと思います。

そんな民主党のマニュフェストの中に「高速道路の無料化」があり、民主党が勝った割りにこれには反対も多いようです。輸送機関として自動車と競合関係にあるJRや航空会社が反対するのは理解できるのですが、高速道路が混雑する・・・と反対している一般ドライバーや運送業者がいると聞いたときに私はそのあまりの見識のなさに愕然としてしまいました。
日本人は長い間、「高速道路=有料=車が少ない=速い」という論理に慣らされて来ました。しかし、この論法での鍵は真ん中の「有料=車が少ない」という部分で、この論理構造により高速道路が「高速」で走ることのできる道路である限り、高速道路は公共のものではなく利用者が建設費や運営費を負担するゴルフ場のような単なる会員制道路でしかないことになると思います。

日本の国内の自動車の総量が決まっている以上、仮に高速道路を無料化して自動車が集中したとしても、その分一般道の交通量が減るだけで、昔と違ってVICSなどの道路情報が移動中に入手できるドライバーは空いている道路を選択して走ることになるはずです。そうすると交通量は高速道路と一般道で平均化されるだけで、一般道に接続するICの場所により部分的にその傾向が出たとしても、決して高速道路だけが混雑するという結果にはならないはずです。

そもそも日本ほど有料道路がある国はありません。東京-大阪間で約500km(約300マイル)をクルマで移動するのに、10,000円(約100ドル)払う・・・とアメリカ人が聞くとほぼ全員が目を丸くします。
さらに驚かれるのは、その「プレミアム」な道路をクルマが多く走っていることで、アメリカであれば、そんな道路は大金持ち以外は誰も使わないそうです。その彼らの論理からすれば、「日本はこれだけロードプライシングしているのであれば、さぞかし税金から道路建設には金が出ていないのだろう」と考えるのが普通でしょう。
しかし、現実は自動車を持つことにより私たちは様々な税金を払っています。自動車を買えば自動車取得税を払い、買ってからは毎年自動車税を払い、燃料を入れる度に揮発油税を払い、車検の際には重量税を払う・・・と自動車を持つことにより支払わなければならない税金は数多くあります。さらに交通違反の反則金は国庫納付金として信号や標識の設置財源として使用されるのですからこれまた財源という意味では税金と同様でしょう。

もし、日本がシンガポールのように自動車の総量を抑制するために禁止税的に税金を高くしているのであれば、残念ながらその目的は失敗したと言わざるを得ないでしょう。一方で直接利用者負担により道路インフラを作るのだ・・・という論理であれば、道路はそこを走るヒトのためのものだけでなく、物流の恩恵を受ける全ての国民のための社会財であるという観念が欠落しています。

民主党がどこまでホンキなのかは良く分かりませんが、税金の徴収とその支出には論理が必要で、その論理に矛盾がないことが大前提だと思います。無駄遣いだの何だのはその次のハナシではないでしょうか。インネンをつけられカツ上げ同然に持っていかれた金をパチンコで摩られたと文句を言うヒトはいないでしょう。文句を言うべきはそもそものカツ上げのはずです。
矛盾した論理をリセットするという意味で高速道路の無料化を議論することは重要だと思います。
それは高速道路に限らず、永年にわたり安定した単独政権と、少しでも楽して徴税し、自分たちの都合でそれを使いたいと考える官僚達により、いつの間にか何となく「当たり前」になり、「ちょっと変」と思いながら、「まあいいや」と走ってきたこの国そのものをもリセットするキッカケになるのではと思うからです。

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テーマ:ひとりごと - ジャンル:車・バイク

コメント

アメリカのフリーウェイは州単位の管轄で、道路財源は州税だったと記憶しています。すなわち自動車を使用しない人もフリーウェイのために税金を払っているということです。そう考えれば日本のほうが公平な気もするのですが・・。その辺は高速道路を日本のように「贅沢」と考えるのか、アメリカのように「社会インフラの一部」と考えるのかで捕らえられ方は変わってくるでしょう。
ただしアメリカのフリーウェイの多くは設置も簡単でメンテの手間も掛からない、「コンクリート舗装」です。この舗装は継ぎ目が多く、日本のアスファルト舗装と比較すると走り心地は正直悪いです。このあたりはドイツのアウトバーンも似た状況だったと記憶しています。また最近はアメリカでも耐久年数を過ぎた道路が増えており、その作り替えのために有料化の方向が進んでいるようにも聞いています。

日本はそもそも土地代が高く山がちなのは仕方ないとしても、コンクリート舗装でよければもっと高速網は広がっているかもしれませんし、高速料金は今ほど高くないのかもしれません。

また香港なども高速料金は安いですが、その代わりガソリン税と自動車税が異常に高く、それが道路財源になっていると聞きます。その辺を考えると国ごとに事情は異なるので、単にコスト面だけの比較は出来ないと思いますが。

  • 2009/09/13(日) 20:59:04 |
  • URL |
  • もりおか #-
  • [ 編集]

>もりおかさん
道路財源を誤魔化さずに明確にし、それを誰がどのように負担すべきか・・・という議論をすべきだと思います。
アメリカで社会保険を導入しようとすると、何で他人の保険料を負担しなきゃならないんだ・・・と反論が噴出するのに、道路財源は皆が負担を認めていることに注目すべきだと思います。
すなわち、いつのまにか摂られているという税金ではなく、納得して納税したいと思うんですよね。

なんでこのネタには他の方からのコメントが無いんでしょう・・・?(笑)

  • 2009/09/17(木) 01:12:30 |
  • URL |
  • もりおか #-
  • [ 編集]

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  • 2009/09/13(日) 20:19:43 |
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