走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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第三期クルマの魅力

しばらくDUCATI900との格闘記をお届けしていると、だんだん何のブログだか分からなくなって来ました(苦笑)ので、本来のテーマに戻りましょう。
中古車の流通パターンはそれがどのクルマであってもほぼ同じプロセスを辿るのではないかと思います。

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初期の段階(勝手に「第一期」と呼びます)は新車で販売されている時期の中古車で、まだタマ数が多く、しかも中古車となって値段が安くなるために、新車で手が出なかったユーザーがこぞって買い求めるために安定したマーケットを形成します。クルマの程度もまだ新車が販売されているのでワンオーナーものが多く、ある程度のバラツキはあるものの、それほど大きな程度の差は見られません。

そしてもう少し年月が経ち、ちょうど新車での販売が終了する辺り(「第二期」)になると、そのクルマの人気に応じてマーケットは大きく二分されて行きます。
人気車の場合は需要がまだ多いにも係わらず、供給(中古車)が少なくなって行くために高値安定という状態になるのに対して、人気が落ちて来たクルマはどんどん底値になって行き、それが下取りの値段にも影響するため連鎖的に値段が落ちて行きます。しかし、一方で悪いことだけではなく、人気中古車が売れるが故にその程度が悪いクルマですら販売されてしまうのに対して、不人気車の場合は程度の悪いものは淘汰され始め、まだ玉石混交状態ではあるものの、徐々に市場に出回るクルマはその厳しい選択の目をパスした個体が主になって来ます。一時期こうして流通台数が減ることにより、流通価格が反転して上がる場合があります。それは需要が供給を上回ることによるものですが、それもある程度までで価格は低価格で安定して行きます。

そしてさらに年月が経つと、価格は第二期と違った意味で二極化(「第三期」)して行きます。それは製造から10年が経過した頃で、人気車も不人気車も仕入れたままではなかなか販売することが難しくなって来ます。どこまで整備に予算を割けるかによって販売価格は大きく異なってくるのですが、一方で市場が求める値段はそのクルマに満足な整備をさせてくれる値段ではなくなって来ます。
「バリモノ」と呼ばれるごく少数の低走行車は高値で売られる一方で、標準的な状態のクルマはほぼ底値状態となります。
こうなると、第二期に始まった淘汰は単に不人気車だけではなくほぼ完全となり、本当に欲しい少数のユーザーとそのためにきちんとメンテナンスされた少数のクルマとがバランスされた市場を形成するようになるのですが、この状態になると一般の中古車店では手に負えず、スペシャルショップと呼ばれる専門店での扱いが主になります。

一般的なクルマの中古車市場はこの第三期を最後にフェードアウトして行くのが普通です(「第四期」)。そこから先は市場というより希少車という名前の相対に近い取引となり、もはや相場を形成するような流通量ではなくなります。
そのクルマがどうしても欲しいユーザーは個人売買で熱心に探し続けるか、スペシャルショップがようやく手に入れた個体に初期化投資を自らが行い手に入れることになります。

ここから先はレストアを伴うクルマですが、全てのクルマがレストアの対象になるワケではなく、それはもはや市場と呼べる規模ではありません。あるときは為替の変動により、国内にあるクルマが海外に流出したり、また一方で海外から流入することによりそのタマ数は変化しますし、マスコミが取り上げたり、ドラマの劇中車として使用されたりするとその需要が増えたりもしますが、それも一時的なもので市場という観点から見るともはや無いも同然と言えるでしょう。

さて、愛するアルファ164の現状は第三期の末期から第四期で、以前にご紹介したアルファ164Q4のように前オーナーのもとできちんとメンテナンスを受けたクルマにはある程度の値段がつくのですが、一方で第二期から第三期を経ているため素材としては淘汰後であるものの、初期化を行わなければクルマとして乗り出すことのできない個体は、その投資を業者が販売前に行うことはなく、事実上値段の付かない底値となっています。

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この個体はアルファ164QV(Quadrifoglio)で、私が1年前に好奇心から見に行ったものでした。この時点で1年近く在庫しており、乗り出しには初期化費にある程度の投資が必要でしたが、残念ながらその費用を加味するとこのお値段は高く、「ここまで下げてくれたら・・・」という価格を提示して見送った個体でした。

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しかし、前述のように淘汰の後に生き残っている個体なので、その素材としての程度はなかなかのものでした。エンジンに関してはカムシャフトカバーがなかったりしていましたが、基本的にはオーバーホールが前提ですが、アイドリングも安定しており、12VのV6エンジン特有のタペット音も出ておらず、現状でも特段の問題はないように思われました。

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室内は残念ながらオリジナルのステアリングやシフトノブが交換されてしまっていましたが、シートの程度はまだ良いものでした。唯一の問題はファンルーバーのフィンが折れてなくなってしまっているもので、おそらくカップホルダーか何かを付けていたのでしょう。こうした室内パーツは欠品となっているために、中古部品を探して補修するのは結構大変です。

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必ずと言ってよいほど垂れてくる天井の内張りはしっかりしていました。恐らくボディカラーが白であったおかげで室内にあまり熱が篭らなかったせいかも知れません。またウインドウに貼られたUVカットフィルムもそれなりの効果があることが実感できました。

残念ながら値段が折り合わず、縁がなかったこの個体ですが、後に不思議な再会を果たすこととなりました。新しくアルファ164オーナーズクラブに入会したメンバーの愛車がナンと!このクルマだったのです。

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新しいオーナーの許でコツコツとリフレッシュされたこの個体は、店晒し状態で見たときに比べると遥かに素晴らしい状態となっていました。
私が素性が良いと思ったことに間違いはなかったことはとても嬉しかったのですが、ここまで仕上げるにはそれ相当の費用と熱意が必要だったでしょう。
この個体は私ではなく、この新しいオーナーの許に来て正解だったと思います。

アルファ164に限らず第三期以降のクルマを購入することは一見すると無謀に思われるかも知れませんが、その手段と部品があるのであれば、自分が納得できる「この世に一台のクルマ」を作り上げることができ、その愛着は単に「掘り出し物」を見つけるよりも強いのではないかと思います。
一方で、その過程のみを楽しむ方もいらっしゃり、底値で買ってきたクルマをコツコツ仕上げ、仕上げてしまったら欲しい方に売ってしまい、また対象となる底値クルマを探す・・・という真の変態道(笑)もアリで、個人的にも第三期以降のクルマに魅力を感じてしまうのは、きっと私も普通のクルマ選びができなくなってしまっているからなのかも知れません。

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テーマ:アルファロメオ - ジャンル:車・バイク

コメント

真の変態道

あまり自覚は有りませんが、このカテゴリーの人間なんだろうなぁ・・・

  • 2009/08/24(月) 12:25:52 |
  • URL |
  • でぽ #eOmU3R2Q
  • [ 編集]

>でぽさん
決してでぽさんの顔を思い浮かべてこの記事を書いたワケではありませんよ~(笑)
でも、自覚があるのであればきっと、間違いなくそうでしょうね。

ほんと、自分の車を510さんが見ていた車だったとは驚きでした。
自分の元に来る前を知ることができなんか嬉しいです!
これからも更なる美しさを求めて精進するのみです(笑)

>centrostileさん
このクルマが復活して本当に良かったです。あのままだとどんどん程度が悪くなって行くだろうと心配していました。
すでに見違えるようにまでリフレッシュされていましたので、その熱意に脱帽です。

>centrostileさん
で、S氏のフロントスポイラーが来るわけですね?イイネ

ちょうど今の中古車市場を見る限りQVは第4期、Q4は第3期ながらもこの1年で相当相場が下がりましたのでまさに末期かもしれないですね。

この第3期に来てようやく、新車当時免許すらなかった人間がようやく手に入れられるようになったように思います。ですが、この世代となると初めて164に触れるわけで、そうなると相場とかそういうものについてあまり見境無く勢いで購入してしまうような気がします(反省)


  • 2009/08/24(月) 22:00:36 |
  • URL |
  • masaking #-
  • [ 編集]

>masakingさん
第3期や第4期のクルマは理屈や理性で買うクルマではなく、情熱で買うクルマだと思いますよ(苦笑)
だから、勢いで買うのが正解です。そして買ってからは理性的に初期化するのが正しい道楽ではないかと思います。

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