走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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アルファ166があるじゃないか・・・

Alfa166001.jpg

アルファ166ほど評価の微妙なアルファ・ロメオはないと思います。

アルファ164の後継車種として、1999年にアルファ・ロメオの最上級車種としてデビューしたアルファ166ですが、販売は思わしくなく、その後継モデルの開発もキャンセルされてしまい、現在このクラスはアルファ156の実質後継モデルであるアルファ159に統合されてしまいます。
そんなアルファ166ですが、発売当初はアルファ164からの乗り換え需要を狙って、アルファ164オーナーズクラブにも紹介があり、試乗する機会を設けてくださったり、雑誌の取材やらを受けたのですが、アルファ164が好きで集まっているオーナーにアルファ166がウケるはずもなく、リップサービスで誉めはするものの、皆は心の底ではアルファ164が最高!と思っており、この後継車を気に入っていないことは明白でした。

特に発表された当初はそのデザインに賛否両論が渦巻きましたし、販売を始めてからはその車格からライバルであるメルセデスのEクラスやBMWの5シリーズと比較され、製造品質についてあれこれ言われ、フェイスがイマイチだらしないとの悪評で、2004年にマイナーチェンジをしてジゥジアーロがフツーのフェイスに変更をしたら、途端に今度は前のフェイスの方が良かったとか何とか・・・(笑)
とにかく非オーナーである外野の声が大きく、意外にオーナーからのナマの声が聞こえてこないのは、ひとえにその販売台数の少なさによるものではないかと思います。

Alfa166002.jpg

アルファ・ロメオ全般に言えることだと思うのですが、そのデザインの先進性(特異性?)は発表されてすぐの時期では拒否反応の方が大きく、しばらく経ってから・・・と言うかむしろ生産中止の声が聞こえてくると、ようやく正当な評価を受けるということの繰り返しであったと思います。
ところがアルファ156で、その今までの傾向はイッキに払拭され、発売と同時に大評判となったのはご存知の通りですが、そうなったらなったで昔からのアルフィスタは素直に喜べないのもまた悲しい性なのでしょう。
そんな中にあってアルファ166は久しぶりに新車を見たときに意見が分かれたモデルで、その意見が分かれるところがアルファ・ロメオらしいモデルであったと言えます(苦笑)。

デザインは当時のアルファ・ロメオデザインセンター(Centrostile)でアルファ156、147と立て続けにヒットを飛ばしたワルター・デ・シルバによるもので、既に完成していたアルファ156のイメージを踏襲しながらデザインされたアルファ166は、そのボディサイズ以上に存在感のあるデザインに仕上がっていたと思います。
アルファ166のデザイン上のハイライトはボディサイドの窪みで、かつてこれほどまで大胆にプレス処理でボディを抉ったクルマは無かったのではないかと思います。おそらくプレス工程で相当なコストアップを覚悟しなければならなかったと思いますが、アルファ147でも採用されたこのアイキャッチはデ・シルバのデザインアイデンティティとして、アルファ164のサイドプレスラインがそうであったのと同様に、この時代のアルファ・ロメオの特徴となっていました。

エンジンラインアップは2.0L直4TS(ツインスパーク)エンジンに始まり、2.0LV6Turbo、2.5L V6、3.0L V6、3.2L V6、に加えて直5ディーゼルと豊富で、日本には2.5Lと3.0LのV6エンジン搭載モデルが輸入されました。
ミッション形式も5速、6速MTにZF製4速ATとアイシン製5速ATが搭載されたのですが、どういうワケか日本に輸入されたのはZF製の4速ATモデルのみでした。この車格から考えると、セレスピードではなく、通常のATミッションが選ばれたのは当然と言えば当然でしょうが、何故アイシン製のものではなかったのかは謎です。
確かにこのクラスのクルマを通常のMTでドライブしよう・・・というオーナーなぞ殆どいないと考えるのは常識で、カタログモデルは無情にもATのみの設定となっていたのですが、アルファ・ロメオに限って言えば決してそんなことはなく、むしろ恐らく最後・・・と思われたオリジナルのV6エンジンを思う存分唄わせたいと考えると、MTという選択は充分あり得たと思います。
実際に初期の輸入ロットで「間違えて」(笑)、輸入されたMTモデルはあっという間に売れてしまい、正規モデルのATがなかなか売れないという結果となってしまいました。せめて受注後本国オーダーであったとしても、MTモデルの輸入をしていたなら、他社のライバル車と差別化できてもう少し売れたかも知れませんが、もともとがそんな少量販売を狙っていたワケではなかったでしょうから、それは「ないものネダリ」でしょう。

私もまだ正規輸入される前に並行業者が輸入したドイツ仕様の2.5L ATモデルに試乗したことがありますが、正直あまり印象は良くありませんでした。もちろん各部の建てつけや内装の質感はアルファ164と比べると雲泥の差で、アルファ・ロメオもここまで来たか・・・と感涙モノだったのですが、いざ乗り出して見ると、回転半径の大きなところはご愛嬌としても、そのATのフィールが何とも悪く、某○菱のディアマンテのような乗り味だったと記憶しています。
また当初は感涙を流した内装も、並行輸入業者の強みで、在庫していたライバルであるメルセデスのEクラスやBMWの5シリーズと並べて見比べてみると、やはり見劣りする部分もあり、その社長には「並べて売らないほうが良いよ」とアドバイスしたのを憶えています。

当時ようやく実用的になってきた電子制御デバイスはほぼテンコ盛り状態で、コーナリング時の横滑りを制御し、危険回避時のドライバー操作を補助するVDC(ビークル・ダイナミック・コントロール)、駆動輪スリップを防ぎ適切な駆動力を確保するASR(アンチスリップ・レギュレーション)、駆動輪のホイールロックを防ぐMSR(エンジンブレーキ・トルクコントロール)、緊急制動時に最大制動力を発揮するブレーキアシスト機構HBA(ハイドロリック・ブレーキアシスト)などの装備は確かにライバル車には抜きん出ていましたが、それは新型車であれば当然と言えば当然でしょう。
これらの制御デバイスも当時は、アルファ・ロメオであることを考えると、本当に動くのか?と心配になる気持ちのほうが強かったのですが、考えてみるとこれらはアルファ・ロメオが開発したワケはなく、BOSCHやシーメンスと言った制御メーカーが開発したものでしょうから、その信頼性はクルマ本体以上であると思います(苦笑)

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最大の問題はインパネのコントロールパネルで、ICS(インテグレーテッド・コントロールシステム)と呼ばれるそれは、フルオートエアコン、ラジオ、トリップコンピューターなどを一括してこの画面で操作し、さらに標準装備されているナビゲーションシステム、10スピーカーサウンドシステム、DSPデジタルアンプ、6連装CDチェンジャーなども、この画面で集中制御するようになっていました。しかもその操作はタッチ式液晶画面で行うもので、もしこの液晶パネルが壊れたらどーなるのか?と恐ろしくなるシステムでした。
さらに、日本仕様に搭載されていたナビゲーションシステムはお世辞にも最新式とは言えず、むしろ旧モデルの在庫処分品を買い叩いたのではないか?と思わせるレベルでしたから、このICSは故障のリスクのみを抱えた邪魔モノでしかありませんでした。

いずれにせよアルファ156の成功を受けて登場した、アルファ・ロメオのフラッグシップサルーンであるアルファ166は日本だけでなく、本国でもあまり売れなかったモデルです。
ではダメクルマなのか・・・と言うと、今となってはその魅力がどんどん増しているアルファ・ロメオの大穴クルマではないかと思います。

今回、何故急にアルファ166を取り上げたのかと言うと、アルファ164オーナーズクラブの仲間であるC君がこのアルファ166を20万キロ乗ったアルファ164の後継車として購入したからなのですが、その個体はゴダワリ抜いて選ばれたもので、次回のブログで是非ご紹介したいと思います。

さて、C君の選択は正しかったのでしょうか・・・。

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テーマ:アルファロメオ - ジャンル:車・バイク

コメント

ありゃりゃ・・・

ネタが被ってしまいました(^^;
でも166、前期型モデル限定なら私は大好きです。
あの泣きっ面がたまらないんですよ(笑)

  • 2009/07/15(水) 00:22:51 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

はやく次回が読みたいです。わくわく。

  • 2009/07/15(水) 02:09:10 |
  • URL |
  • チェリー #6AWUBD.o
  • [ 編集]

>こ~んずさん
ありゃ・・・本当ですね。というか周囲のブログは166ばかり(苦笑)

>チェリーさん
遠路をお疲れ様でした。それにしても似合ってましたよ。次回の詳報をお楽しみに・・・。

イギリス仕様のMTが間違って20台ほど入ってきたんですよね。ボルケーノ・ブラックで内装が真っ赤っかで。STR(スポーティ・スロットル・レスポンス?)ていう装置もついていて、でっかいアルファでもスポーツしなさいといいう意味と勝手に解釈していました。購入を検討して何台か試乗しました。結局買いませんでしたけど。

  • 2009/07/15(水) 10:35:31 |
  • URL |
  • なごやまる #-
  • [ 編集]

>なごやまるさん
確かそうでしたね。私も実物を見たことがありますが、右ハンドルだったので・・・でした(笑)
STRは今回の個体にも付いていたのですが、オーナー曰く「面白い」そうですよ。

Alfa166、結構気になってたクルマですが、
個人的にはビーエム5やメルセデスのE
へのアンチテーゼとしていいセンいってるな
と思ってました。

6MTだったら買いだな、と思ってたの
ですが、タマは少ないですよね、、、
さらに統合コントロールのようなお節介?な
デバイスが引っかかって踏み切れません
でした、、苦笑

  • 2009/07/15(水) 21:40:02 |
  • URL |
  • chifurinn #UwkW36/E
  • [ 編集]

>chifurinnさん
結構気になってた方が多いんじゃないでしょうか。そして踏み切れなかった理由も皆さん同じようなところなんでしょうね。
そして、今になって「買い」だと思うようになってきたのも面白い現象だと思います。

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