走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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海外部品輸入地下組織のオシゴト

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いつの間にか海外から部品を調達するようになってしまいました。
当初は自分のために始めた輸入で、一番最初に輸入したのはアルファ・ロメオ、フィアットの部品を扱うアメリカのInternational Auto Parts(IAP)からだったと思います。その後にイギリスのDemon Tweeksなどにもオーダーするようになったのですが、一般的な通販と同じで、在庫の照会から発送手配まで各社毎に対応が異なっており、新しい相手にオーダーする場合は、本当に無事に届くかヒヤヒヤしたものです。それでも頼んだ部品が到着して、その中味を検品するのは楽しみで、いつの間にか日本国内で欠品している部品だけでなく、その他のものも頼むようになり、さらに現在では自分のための部品というより、仲間のための代理手配ばかりとなってしまっています。

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殆どのユーザーは通常は整備工場が部品をオーダーして交換してしまいますので、こうして部品に触れたりする機会はないのですが、個人で部品手配をするとその部品を詳細に観察することができるため、金属加工の精度であったり、その構造や材質を見て、壊れるべくして壊れたことを妙に納得できたりして、それだけでも手許に部品が来ることは随分と勉強になったと思います。
もちろん海外で部品を調達する最大の理由は国内では手に入らないからなのですが、この手に入らない・・・というのが曲者で、自動車部品には様々な流通経路があり、一概に手に入らないとは言えない部分もあるのです。

アルファ・ロメオを例に取ると、通常の調達ルートはインポーターであるフィアットグループ・オートモービルズ・ジャパン(旧FAJ)からとなります。インポーターは責任在庫として自分達が輸入したクルマの部品は日本国内で在庫を持っていますので、殆どの整備工場はこの調達ルートで部品をオーダーします。ディーラーなどは在庫データベースの端末を持っており、その場で在庫の有無を確認することができますので、もし幸いなことに国内で部品があれば、中1日程度で部品を手に入れることが可能です。しかし、不幸にも国内在庫がなく、本国在庫であった場合には暫く待たなければなりません。これが一般的に「本国オーダー」と呼ばれているもので、1個の部品をイタリアから日本に送るのはあまりに不経済ですので、通常は数ヶ月に一度、まとめてこうしてオーダーされた部品が送られてきます。タイミングがうまく合えば1ヵ月程度で部品は届くのですが、最悪だと半年ほど待たされる場合もあります。

そして本国在庫もない場合は、「欠品」という状態になるのですが、欠品にも2種類あり、一次的な欠品で再生産されるものと、生産中止によりもう二度と手に入らないものがあるのです。
本国の在庫データベースを確認すればそのどちらであるかが分かるそうなのですが、再生産予定のある欠品であったとしても、その再生産がいつになるかは、何せ相手はイタリア人ですので、「神のみぞ知る」という状態ですから、もはやこれは「手に入らない」と考えるのが妥当でしょう。
以上のように、正規の部品ルートでは国内在庫でない場合はまずアキラメるのが普通で、殆どの整備工場は国内在庫がなければ、この時点で投げ出してしまうのが当然だと思います。

それでもアキラメられない場合は、国内二次ルートと呼ばれる独立した部品問屋に在庫を照会することになります。現在では大阪藤栄商会とキオラパーツセンターが有名ですが、これらの問屋は独自のルートで入手した部品を在庫で持っていますので、正規ルートで欠品となっている部品も在庫していることがあります。

通常はここまで探してなければ日本国内にその部品はない・・・ということになりますが、更にスペシャルショップは自分達の顧客のためにこうした手に入りにくい部品を持っている場合があります。
しかし、残念ながらそれを探す方法は、一軒一軒聞いてみるしかありませんし、もし仮にあったとしても前記のように、これらの部品はあくまでその店の顧客のための部品ですので必ずしも売ってくれるとは限らないのです。

こうなると海外で部品を探すしかないのですが、海外でもこの部品調達の構造は同じで、アルファ・ロメオを販売している国の通常ルートで探して国内在庫があればOKですが、仮に在庫が無いと結局イタリア本国オーダーとなり、日本からオーダーするのと同じ結果となってしまいます。しかし、アメリカなどは上記の二次ルートが充実しており、実際に様々な欠品部品が独自に再生産されて在庫されているのです。しかし、一方でこういった再生産品の中にはオリジナルとはかけ離れた粗悪なものがあったり、反対にオリジナルよりも改良され遥かに素晴らしい品質のものもあったりで、その見極めが重要となってきます。
さらに、OEM品と呼ばれているものの情報も重要です。これはアルファ・ロメオに部品として納入していた外注メーカーが独自に販売している部品で、基本的には純正部品と同品質です。しかし、アルファ・ロメオの在庫データベース上には表示されないために、この部品はどのOEM部品が適合する・・・という情報を持っていなければ手配ができません。
そして加えて言えば、ちょっとした加工で取り付けることができる部品や、分解して一部を取り替えることにより再生できる部品の情報など、裏ワザに類する知識も必要で、こうした情報を総動員して部品を調達してくるのですから、その部品を手にするまでのストーリーは本当にエキサイティングなものとなるのです。

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(115Spider用のフロントライトリムです。国内の二次ルートで現在も入手可能ですが、お値段は倍ほど違います。)

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(アルファV6エンジン用のカムシャフトギアです。こんな部品も海外からならば入手することができます)

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(必ず一度は破れるアルファ164用のヒーターコアです。もはや国内在庫はない部品です)

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(これは裏ワザ部品です。アルファ164用の燃料ポンプですが、通常の部品は外側のケースと一体となっており、生産中止品です。しかし交換するのは内部のポンプ本体のみですので、該当するものをOEM製品で探し出し、燃料ポンプをバラして取り替えることにより、燃料ポンプを復活させることができます)

ここまでお読みいただければお分かりかと思いますが、海外で部品を調達するには・・・、

1.いかに多くの国にネットワークがあるか
2.再生産品の品質評価が適確であるか
3.OEM製品の適合情報を持っているか
4.裏ワザ?の知識があるか

があることに加えて、代金決済の方法や処理の仕方が妥当であるか、パッキングの丁寧さ、メールのレスポンスなど、通常の通販業者としての標準的なレベルをクリヤしている業者といかに出会い、そしてお互いの信頼関係を構築できるか・・・に繋っていると思います。

現在は紆余曲折があったものの、Alfissimo Internationalというアメリカの業者に出会うことができたため、こうしてありとあらゆる手段により部品を調達しているのですが、アルファ164を手放してしまった現在のほうが、以前よりアルファ164の部品に詳しくなっているのもフクザツな心境です(苦笑)

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テーマ:アルファロメオ - ジャンル:車・バイク

コメント

いつも大変お世話になっております。m(_ _)m
510さんが居なかったら私も「放り投げるという危機」に遭遇していたでしょう。

>再生産品の中にはオリジナルとはかけ離れた粗悪なものがあったり、反対にオリジナルよりも改良され遥かに素晴らしい品質のものもあったりで、その見極めが重要となってきます。

私が以前510さんに部品をお願いした中で、オリジナルより効果を感じたのは「Alfissimoの改良版ACコンデンサ」でした。
容量も大きくなっていて、よく冷えるようになりました。予算の都合でACコンデンサのみの交換だったので効果も分かりました。おススメです。

ホントにホントに感謝しております!

地下組織を除名処分にならないように気をつけま~す(^^)/

部品探しで苦労した身としては非常に共感のもてる話題でした。
そこらへんのショップよりずっとパワフルですね。
軽口をたたくだけであてにならないショップは沢山ありますよ。
私も探してるときに510さんに出会ってれば・・・。

  • 2009/07/04(土) 09:21:38 |
  • URL |
  • S #KDd60DfA
  • [ 編集]

素晴らしいです

ここまでくるまでの510さんの苦労が良く分かります。
私には出来そうで出来ない聖域なんですよね(語学力が・・・)
今回も155TSの件でご迷惑おかけしました、次はMi16の部品を探してくださいね(爆)

  • 2009/07/04(土) 09:26:34 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

>おてつさん
頑張って維持されているのを知っているだけに何かお役に立てることがあれば・・・と思っているんですよ。
以前の構成員の動機は海外からのほうが安いから・・・という理由が多かったと思いますが、最近は国内では部品が手に入らないために、頼られることが多くなってきましたね。責任を感じます(笑)

>Sさん
ショップの弁護をするワケではないのですが、こんな部品捜索をビジネスでやったら部品代を2倍で売らないととても合わないですよ。ショップはメンテナンス作業がオシゴトですから、正規ルートで手に入らない部品は「ない」と断らないと作業が止まってしまうと思います。
私も仲間のためならやりますが、これを仕事にしようとはとても思いませんね(苦笑)

>こ~んずさん
語学力なんか必要ないですよ。メールでのやりとりなら最近は良い翻訳ソフトがありますし、フランス語で本国オーダーなんてやってみませんか?

510さん
このたびは大変お世話になりました。主治医からも、大変助かりましたと伝言ありました。これからもお手間かけますが、見捨てないでください。よろしくお願いいたします

  • 2009/07/04(土) 11:04:14 |
  • URL |
  • レボ #COSg1Z5.
  • [ 編集]

510さまには本当にお世話になっております。
今回もまたお世話になってしまいました。
510さまにいろいろと手配してもらっていなかったらきっとQ4はあの事故で手放すことになっていたに違いありません。
510さまは私にとっての隣人であります。

  • 2009/07/04(土) 11:40:48 |
  • URL |
  • masaking #-
  • [ 編集]

私も510さまには本当にお世話になっております

いゃ~海外からの部品調達は 大変ですね~感謝でいっぱいです。ところで・・間違ったパーツは?どうなるのだろう・・・間違いは?ないのですかね~高額のパーツだったら・・イタ過ぎる~

  • 2009/07/04(土) 20:58:53 |
  • URL |
  • yuichi #Tzwnz1rc
  • [ 編集]

今まさに地獄(?)に片足突っ込もうかとしております(苦笑)
これからいろいろとご教示のほど、よろしくお願いいたします。

  • 2009/07/05(日) 07:59:43 |
  • URL |
  • きゃつお #-
  • [ 編集]

>レボさん
今回はお待たせしてしまいすいませんでした。グループ購入ですと、部品の集積に時間がかかってしまいますので、もし緊急ということでしたら単独輸入手配しますので言ってくださいね。

>masakingさん
大げさな・・・(笑)
現在P/Sポンプはリビルト中です。ヒーターコアとホースは私の手許に届いていますので、もし先にご入用なら言ってくださいね。
これからも「良きサマリア人」になれるよう頑張ります(苦笑)

>yuichiさん
間違って部品が届いてしまうことはありますよ。
オーダーミスであれば引き取るしかありませんが、発送ミスの場合は送り返すか、日本国内で売りさばくしかありません。先日も間違って届いた115Spider用のANSAマフラーを格安で放出しました。
しかし、その代金より時間のほうが問題で、もう一度正しい部品を送らせるので、また時間がかかってしまうのですよね。
現在は、発送前と発送時にダブルチェックするようにしていますが、相変わらずボケてくれます(苦笑)

>きゃつおさん
意外かも知れませんが、164QV用のパーツは結構入手できます。
アメリカで164Sとして売っていたので生き残っている個体も多く、部品も供給されるのでしょうね。
少なくとも164Q4よりも安心ですよ~。

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  • 2013/10/19(土) 17:17:34 |
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chevrolet parts

Despite the myriad of parts under the hood, your tires on the only parts that actually contact the ground (hopefully). Every few weeks check your car's tire pressure. Tires leak over time; they need to be filled. If they’ re underinflated, the treads ...

  • 2009/07/09(木) 23:54:17 |
  • chevrolet parts

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