走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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バブルの功績~アルファ・ロメオの広報誌~その参

アルファ・ロメオの広報誌であるこの「Quadrifoglio」に関しては、その内容をもっと詳しく・・・とのご要望も頂いているのですが、流石に著作権等の問題もあり、その内容をお伝えするには限界があるのですが、それでもこの第三号は詳しくお伝えしたい・・・という欲求が湧き上がってくる内容です(苦笑)

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第三号が発行されたのが1993年4月なのですが、ご存知のように1993年はアルファ155V6TIがそれまでのイタリアツーリングカー選手権からDTMに出場し、総合優勝を成し遂げた年で、それまでのFFのアルファ・ロメオなんて・・・という不人気を払拭し、"Forza AlfaRomeo!"とばかりにアルフィスタが熱狂した年でもあります。

それでも巻頭特集は創刊号からブレることなく、知られざるイタリア紀行?で、今回はアブルッツオというアペニン山脈の山間の街を紹介しています。

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この記事を読むまで全く知らなかったアブルッツオはイタリア半島の中ほどの東のアドリア海側、ちょうど長靴のふくらはぎの下辺りにある街だそうで、中世の雰囲気が色濃く残る場所です。

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とにかく掲載されている写真が素晴らしく、それを見ているだけでも行ってみたい・・・と思わせる記事で、この創刊号から第三号に亘っての特集は珠玉の紀行文となっています。

そしてこの第三号で最も興味深かった特集が、「復活したレーシングドライバー、ナニーニ、155GTAとQ4を語る」という記事で、内容もさることながらその見開きの写真があまりにも素晴らしいのです。

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この構図のセンスは流石です。合成写真で1台のアルファ155を表現しているのですが、左半分のノーマル155Q4の横にはレーシングスーツ姿のナニーニが、そして右半分のレーシングカラーを身に纏った155GTAの横にはタキシード姿でシャンパングラスを持つナニーニが立っているという構図は、そうそう考え付くものではありません。
まさにメーカーの広報誌ならでは・・・といった写真ですが、その記事内容はさらに濃いものです。

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アレッサンドロ・ナニーニはF-1パイロットとして将来を嘱望されていた1990年にヘリコプター事故で右腕切断という大怪我をし、そのドライバー生命を絶たれてしまいます。それでも度重なる手術とリバビリを続けた彼に、ドライバースシートをオファーしたのがアルファ・ロメオで、新型155GTAでイタリアのスーパーツーリズモ選手権へ出場することになったのです。
アルファ・ロメオもアルファ75が旧態化し、BMW-M3に苦戦していたレースでのトップ争いへの復帰と、ナニーニの復帰を切に願っていたからで、ナニーニの起用はある種の賭けだったと思います。

しかしその賭けにアルファ・ロメオが望外に勝利したことはその後のDTM、ITCでの彼の活躍を見れば分かるのですが、この記事が書かれた当時は、まだDTMでの活躍前であったことを考えると、彼の試乗記はそれを予感させるものとして実に興味深いものがあります。
彼はこの記事で、レーシングウェポンとしてこのアルファ155GTAをトップ争いができるクルマであると評価しているのですが、それは同時に彼自身もレースでトップ争いができる状態にあることを実感させてくれます。
そしてアルファ155Q4をスポーツセダンとして絶賛しているのは、メーカーの広報であることから当然とは言え、その内容には説得力があります。
とにかくこの記事は読み応えがあり、全文をご紹介できないのが本当に残念です。事実、当時の彼はアルファ155Q4を愛車としており、それで居並ぶ高級車を差し置いてモナコのパーティ会場にも乗り付けたそうですが、そのときのエピソードもふるっています。

そしてイッキにマニアックな記事に戻るのですが、今回のテーマは「ノスタルジーを満タンにして振り返るガソリンポンプの歴史」と題したガソリンスタンドにある給油ポンプの変遷についての記事です。

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どんなものであっても、掘り下げていくと薀蓄があるものですが、ガソリンポンプという当たり前?のものをこれほどまでに深く考察した記事があったでしょうか。デザインとしても優れているこの給油ポンプはアートとしても成立していると思います。

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続いての記事は連載のカロッツェリアの歴史シリーズですが、いよいよ真打登場ということで、今回はピニンファリーナの特集です。

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以前の特集で紹介されたスタビリメンティ・ファリーナ社から独立することで設立されたピニンファリーナは、1930年から現在に至るまでイタリアのカロッツェリアをそのデザインだけでなく経営戦略の上でもリードし続けている会社ですが、この記事での最新作はアルファ164で、ピニンファリーナが求め続けた自動車の美しさが連綿とその作品の中で受け継がれている様が良く分かります。

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初期のピニンファリーナの作品であるアルファ・ロメオの6C/8Cをベースにしたものも、当時の時代の最先端を行くスタイリングであったことが分かります。

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そしてさらに最新のアルファ164に至るまで、本文8Pによりその歴史を紹介しているのですが、専門書に比べると随分と簡素化されているものの、ツボを抑えたその記述はピニンファリーナのクイックレビューとして価値のあるものだと思います。

どうやら発行時期からして、ナニーニの記事だけでは不十分と考えたのか、恐らく急遽追加されたのであろう記事が、アルファ155GTAのレースでの活躍を報じたこのコラムです。

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そして、いよいよ翌年からデビューすることになるDTM仕様の155V6TIのプロトモデルも紹介されています。

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最近ではhpiのミニチュアで再現されたこのプロトモデルですが、小さく写真が掲載されている例のカラーリングを施される前のブラックボディは違った迫力があります。

そして最後はようやく広報誌らしく(笑)、アルファ・ロメオのアクセサリー類の紹介です。
今でこそ様々なアルファ・ロメオグッズが販売されていますが、当時はまだ貴重で、メーカーノベルティの枠を超えたセンスのあるこれらのアクセサリーはそのお値段も結構なものでしたが、欲しくなる逸品ばかりでした。

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お伝えしたように、アルファ・ロメオの広報誌である日本語版の「Quadrifoglio」はこの三号で途絶えてしまいます。
これだけの内容ですので、年1回の発行でも良いので続けてもらえればと思いますし、実際にそう願っているアルフィスタは多いでしょう。
全紙面が美しいアート紙と、その紙質にふさわしい写真で綴られたこの広報誌の復活を願って止みません。

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テーマ:アルファロメオ - ジャンル:車・バイク

コメント

ご無沙汰いたしております。
以前、「掘り出し物」のGT1300Jrの件でご相談させて頂いたmamezoです。その節はお世話になりました。おかげさまで無事にGiuliaとの生活を始めることができました。機会があれば、お披露目したいと思っています。その際は、心ゆくまでご検分いただき、初期化などのご相談に乗って頂けますと幸いです。ブログも開設してみました。早速510190さんの記事を引用してみたのですが宜しかったでしょうか?

  • 2009/07/11(土) 03:13:15 |
  • URL |
  • mamezo #-
  • [ 編集]

>mamezoさん
こちらこそお久しぶりです。アルファ・ディにお越しになっていたそうで、気が付かずすいませんでした(汗)
その後Giuliaの調子はいかがでしょうか。基本的にはタフなクルマですからそれまできちんとメンテされていた個体をさらに初期化してやると、ナニゴトもなく乗れますよ。是非末永く可愛がってやってくださいね。
引用でも何でもOKですし、ブログはリンクさせていただきますね。あまり気張らずにウダウダ書くのが長続きする秘訣です(実感)ので、ムリしないで下さいね。
ATのGiuliaは涼しくなったら(苦笑)、ちゃんと試乗記を書こうと思っているのですが、2000ccということもありそのトルクカーブと原始的なATのギア比が合って、意外に良いんです。ご期待ください。

アルファデイのパーティーで、青がえるさんにご挨拶させて頂いたので、お話が伝わったのでしょうか。
家族連れだったため、2日目はゲームコーナーやスキー場の売店・バドミントンのお伴などで、あまり会場内でゆっくりできませんでした(苦笑)お目にかかれず残念でした。
あッ そういえば! エプロン姿でうれしそうに8Cに乗っていかれた笹本さんは拝見しました!
ATのGiuliaの試乗インプレ、楽しみにしています。

  • 2009/07/12(日) 00:47:39 |
  • URL |
  • mamezo #-
  • [ 編集]

>mamezoさん
そうだったんですか?きっと私たちのパーティ会場に遊びに来られるかな~とお待ちしてたんですが・・・(笑)
また機会がありましたら是非クルマを見せてくださいね。

コレもいいですね

ちょー、いや(笑)
それにしても広報誌とはいえ、内容がマニアックですよね、普通のメーカーじゃ絶対こんな内容では作れないと思います。

ちょーだい♪(爆)

  • 2009/07/12(日) 17:47:40 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

>こ~んずさん
あ・げ・ま・せ・んっ!!!!

3作すべて紹介して頂きありがとうございました。
ナニーニの復活は嬉しかったですね。
この頃はネットもなく、DTMのアルファで走っているのを確認する為に
いろいろ雑誌で記事を探したのが懐かしいです。

  • 2009/07/13(月) 22:28:07 |
  • URL |
  • ito #cks3dOnk
  • [ 編集]

>itoさま
ちょっと間が開いてしまってすいませんでした。
もっと詳しく内容をご紹介したいのですが、イロイロ制約があるもので・・・(苦笑)
でも、機会があればスキャナサービスなんてのも企画したいと思っていますのでご期待?ください。

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