走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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憧れのポケール

私の手許には、恐らく後の人生で全て作れるとは思えない程のプラモデルがあります。そしてそれらは一度は「組み立てた」ものなのですが、その組み立て方は殆どのモデラーが一度は罹患する「積んどく病」という病気によるものです。

この病気は別名「未完成病」とも呼ばれ、プラスチックモデルを買うと、箱を開けてパーツを検分し、組み立て説明書を見ながら、あそこをあーして、こーして・・・とアタマの中で組み立ててしまうというもので、それをひとしきりやった後は、「とりあえず」満足してしまい、キットそのものは積んで置かれてしまうこととなります。かくして、どんどん実際には組み立てていないキットばかりが溜まっていくという副作用を生むことになるのです。

そして、そのアタマの中でのシュミレーションで、恐らく二度と箱を開けることのないものと、ひょっとしたら本当に作るかもしれないものに分類されるのですが、二度と箱を開けることのないものとは、あまりにパーツ割やバリが酷かったり、自分のスタンダードレベルで完成させるためには相当の改造を要すると判断されたものなのですが、じゃぁ何故そんなキットを買ったのか・・・と言うと、これまた悲しい性で、以前の記事でご説明した「一期一会」の法則に従ったまでのことなのです。

それらは圧倒的に輸入キットに多く、店頭で一度手にしてしまうと、「これを逃したら二度と手に入らない・・・」という脅迫観念に襲われ、気がつくと買ってしまったものなのですが、そんな中にあって、永年そのどちらにも分類できずにいたキットがポケール社のFerrari Testarossaです。

Poteata001.jpg
サイズが分かるようにタバコの箱を一緒に写してみました。1/8スケールを実感していただけるかと思います。

ポケール(Pocher)社はイタリアの精密模型メーカーで、その1/8スケールという大型模型はワンオフで作られるハンドメイドのモデルと競合するほどの出来栄えでした。素材はプラスチックをメインにしていながら、ボディはダイキャスト製の焼付け塗装済みで、併せてその個々の部品に様々な素材を組み合わせて作られたキットはマニアの垂涎の的となっていました。
設立当初はごく普通のプラスチックモデルを製造していたポケール社ですが、その精密射出成型の技術に目を付けた、同じくイタリアのリバロッシという鉄道模型のメーカーの傘下に入ります。
リバロッシは精密な金属製の鉄道模型を製造しており、これからの素材としてのプラスチックに着目していたからなのですが、奇しくもポケール社はこのリバロッシの傘下に入ったことにより、一方で精密な金属部品の製造が可能となり、勇躍1/8スケールという前代未聞の組み立てキットを開発することになります。
当初、選ばれた題材はクラッシックカーのラインアップでした。大スケールのこれらの自動車模型のマーケットは完全にオトナのもので、実際のクルマが買えるほどの大金を投じてハンドメイドの模型を購入する顧客層があったため、その高価な値段でも充分販売が可能だと考えてのことでした。
特筆すべきはリバロッシ社の金属加工技術を導入したワイヤースポークホイールで、その素晴らしい出来栄えがなければ1/8スケールという大スケールでのクラッシックカーは成立しなかったでしょう。

Potesta002.jpg
ずっしりと重い箱を開けると整然とパーツが詰まっています。

Potesta003.jpg
ダイキャストパーツは焼付け塗装されています。ボディシェルは強度も充分で経年変形もありません。

ロールス・ロイス、ブガッティ、アルファ・ロメオ、メルセデス・ベンツなどの戦前のモデルが続々と開発され、その精密な出来栄えにマーケットは目を見張りました。もちろんそのお値段も超弩級で、発売当時は為替の問題もあったとは思いますが、優に5万円~10万円近くしたと記憶しています。
後に、クラッシックカーのラインアップから手を広げ、今回ご紹介するFerrari TestarossaやF40、さらにポルシェ911など現代のクルマも手がけるようになったのですが、従来と同じコンセプトで作られた1/8スケールのこれらのキットはどれもが決定版と呼べるもので、モデラーなら一度は作ってみたいと思わせるものでした。

Potesta004.jpg
プラスチックパーツです。パーツ割りや部品点数は標準的だと思いますが。やはり1/8スケールだと全てが大きいです。

しかし、その後のポケール社は様々な問題を抱えることになります。一番の問題が版権で、ロールス・ロイスやフェラーリのモデルを新規に開発したり販売できなくなってしまいました。また親会社であるリバロッシが倒産してしまったこともあり、現在は活動を完全に休止しており、ポケール社そのものが倒産したのかどうか定かではありませんが、結果としてポケール社の全てのモデルは絶版となってしまいました。確かに再販を願う声は世界中にあるのですが、版権の問題に加えて金型の権利、製造技術などの点から、他社においてもおいそれと再販はできないと思われます。

日本に輸入されたポケール社の製品は少なく、このTestarossaも苦労して入手したのですが、さすがにこれだけのキットとなるとアタマの中でシュミレーションするのも困難で、買ったは良いけど放置してあったというのが実情です。
内容はご覧のとおりで、組み立て説明書を見るだけで、実車の構造が分かる優れものです。ただし、組み立てることを前提に良く見ると、この説明書は結構不親切なところもあり、田宮模型の組み立て説明書のように、そこに書いてある通り組めば出来上がる・・・というシロモノではありません。

Potesta005.jpg

例えばエンジンパーツだけでもこれだけの部品が用意されており、パイピング程度で特に追加加工をせずとも精密な水平対抗12気筒エンジンが組みあがります。と書きましたが、このキットの組み立てには結構な組み立てスペースと、それなりの技術が必要ですので、初めてモデルを組み立てる・・・というヒトには向かないと思います。また、前述したように組み立て説明書の不親切な部分は、作り手がある程度自動車の構造を理解しているという前提でのもののようですので、それらの知識も多少は必要かと思います。

Potesta006.jpg

オークションなどを見ていると完成済みのものはたまに出品されていますが、全くの未組立品は殆ど見ませんので、どうやらこれは貴重品のようです(苦笑)
しかし、このまま持っていても一生組み上がるとは思えませんので、どなたかちゃんと組み上げてくださる方にお譲りしようと思います。
オークションに出品していますので、欲しいという方は是非入札をお願いしますね(笑)

クリック↓お願いします!
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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

コメント

510190さんに考え直して頂き、秋のクラブランのオークションに完成品として出品を切に願うのは僕だけではないでしょう(爆)

  • 2009/06/28(日) 16:15:40 |
  • URL |
  • kobu #-
  • [ 編集]

>クラブランのオークションに完成品として出品

それでもいいけど、完成させたら・・・
ちょーだい(爆)

  • 2009/06/28(日) 18:03:46 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

>kobuさん
これを完成させてオークションに寄付は・・・あり得ないでしょう(笑)
だいいち、落とした方はどーやって持って帰るの?

>こ~んずさん
あ・げ・ま・せ・んっ(笑)
ただし、こ~んずさんが落札したのなら特別に製作は請け負ってもいいですよ(苦笑)
追加加工はエンジン内部のパイピング程度しかやりませんが・・・。

うちには1/12のフェラーリF1(タミヤ)がありますが、結構組むのにもお金かかるんですよねー。
特に大スケール物だと塗装代がばかになりません。
私は自分が購入したクルマは模型作ってます。(無い場合はミニカーで済ましますが。)

  • 2009/06/29(月) 16:29:58 |
  • URL |
  • S #bUIzCHQE
  • [ 編集]

>Sさん
初めまして。
確かに大スケールのものはそういったコストもバカになりませんよね。
じゃぁ小スケールのものは・・・というとエッチングパーツやらでこれまたお金がかかるのですが(苦笑)

はじめましてじゃないです(笑

CAE ストラトスのSです。わかりにくかったでしょうか。
ストラトスも75サンレモ仕様を童夢の1/12の再販キットで作ったんですが、クルマの前のオーナー氏にあげました。(クルマのかわりに)
もう一度作る気合が無いのでストラトスはCM’sのミニカーを買って済ませています。

  • 2009/06/30(火) 17:16:46 |
  • URL |
  • S #bUIzCHQE
  • [ 編集]

>Sさん
し、失礼しました(笑)
お元気ですか?
ストラトスの75サンレモ仕様はハセガワ1/24の限定版でありますね。カルトグラフのデカールが付いてます。

おっ、例のポケールのテスタロッサですね!
190さんにコイツの存在を教えてもらい、ミニカー屋のショーケースに飾ってある実物を見て、どうしても欲しくなって友人にネットオークションから落札してもらって手に入れ、現在は自宅の居間の特等席に飾ってあります。(もちろん完成品を購入しました)
ディスプレイするのに華を添えようとリカちゃん人形を乗せたところ、ギリギリで乗れるのですが、彼女はアタマがデカくてアンバランスになってしまうので止めました。
次にバービーを乗せたところ顔は小顔でgoodなのですが足が長すぎてひっかかります。
彼女たちを乗せたければ1/6サイズが必要のようです。

ところで我家のテスタは手に入れた時からテスタの特長でもある左側のミラーとマフラーエンンドが1本欠品しております。
あらっ?写真をみるとありますねぇ
・・・ミラー

  • 2009/06/30(火) 19:36:24 |
  • URL |
  • 笹本隆太郎 #-
  • [ 編集]

笹本さん
正直、笹本さんのお宅でバービーちゃんが乗ってるテスタロッサを見たときに、なんだか見てはイケナイものを見てしまったような気になりました(爆)
左側のドアミラーとマフラーエンドを差し上げたい気持ちはあるのですが・・・そんなことしたらキットが完成しなくなりますので(苦笑)、ガマンしてください。

型取りすれば・・・

板橋の工場でお会いしたことがあるかもしれません。
περιと申します。

僭越ながら、ランナーつきでも型取っておけば複製できるやもしれません。

うちでは、155 V6 TIが作りかけです・・・

  • 2009/07/01(水) 00:43:25 |
  • URL |
  • περι #-
  • [ 編集]

>περιさん
ははは・・・(笑)
シリコン樹脂で型取りですね。そんなことができることはナイショにしておいてください。
あのヒトはやれ!と言うに決まってますから・・・(爆)

おかげさまで新しいオーナーの許にお渡しすることができました。
願わくば・・・完成させていただけることを祈っています。

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