走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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バブルの功績~アルファ・ロメオの広報誌~その弐

前回ご紹介したアルファ・ロメオの広報誌の日本語版「Quadrifoglio」に関しては、予想外に多くの反響をいただきました。それらは「懐かしい・・・」というものから、「初めて見た・・・」というものまで様々なのですが、懐かしいと感想をお寄せいただいた方の中にもどこかに失くしてしまった・・・という方もおり、今回ネタにさせていただいたことで、改めて残念がっていらっしゃるようです。

こうしてブログを書いていて思うのですが、文章を世の中に残すというのは結構難しいことで、単行本として世に出たものであれば、例え売り切れたとしても再版されれば、半永久にその文章は世の中に出続けることとなります。一方で雑誌などは一度印刷されると追加されることはありませんので、その記事は基本的には読み捨てられてしまうのが運命で、一度発行された雑誌の記事はそのダイジェスト版(最近の流行のようですが)などが出版されない限り、ヒトの目に触れ続けることはありません。さらにご紹介している広報誌などはもっと悲惨で、それを発行した企業ですら保管していないケースが多々あるのです。

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そんな儚い雑誌や広報誌の記事の中にも、読み捨ててしまうのはあまりに勿体無い力作が多々あり、今回ご紹介しているアルファ・ロメオの広報誌もその中の一つだと思います。
手許に送られてきた当時は、創刊号の内容の濃さに驚いたものですが、こうしてご紹介するために改めて全体を読み返してみても、その驚きは色あせることがありません。
本日ご紹介する第2号は創刊号から半年後の1992年6月に発行されたもので、創刊号に負けず劣らずの内容です。

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巻頭特集は創刊号と同様にイタリアの文化を紹介したもので、「ベネチアと肩を並べるもうひとつの水の都トレヴィーゾ」と題して、日本人には殆ど知られていないもう一つのイタリアの水の都を紹介しています。

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ベネチアが海水の都であることに対して、トレヴィーゾはアルプス山脈の伏流水が流れ込む真水の都で、中世にベネチアを外敵から守るための要塞都市として築かれ独特の文化を持つ街・・・だそうです(苦笑)

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他の広報誌と一線を画すのがこの「Quadrifoglio」で、新型車であるアルファ155の紹介記事がなんと見開き1ページしかないのです(笑)
本来ならば大々的に採り上げるべき題材も、そんなものをこの広報誌の読者が望んではいないことを良く知っているのか、自分たちがどーでも良いと思っているのか・・・不思議な広報誌です。

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そして遥かに多くのページを使って特集しているのが、「アンティーク時計の歴史にその名を記した逸品の輝き」と題した、機械式のアンティーク腕時計の紹介ですから恐れ入ります。

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そして続けて特集されているのが、「ハリウッド黄金時代のスターが愛した名車たち」と題して、パリのバガテル公園で開かれたエレガンス&レストレーション・コンクールの模様を紹介しています。

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ここで採り上げられているのは往年のハリウッドスターが所有していた名車たちで、その中にちゃんとアルファ・ロメオも含まれています。
戦前から富の象徴はロールス・ロイスではありましたが、それだけでなく、ブガッティ、イスパノ・スイザ、デューセンバーグなどと並んで、アルファ・ロメオもそのスポーティさからハリウッドスターに愛されたモデルであったことが分かります。

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そして、「サーキットを駆ける百戦錬磨マシンと若き精鋭」と題して、イタリア国内レースで活躍する新進ドライバーとそのマシンを紹介しているのですが、日本では殆ど知られることのないイタリア国内レースの事情が分かり興味深い内容となっています。

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紹介されている写真はどれも美しくも、珍しいものばかりで、やはり日本語で読めることがありがたいその記事の内容とともに楽しませてくれます。

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最後は創刊号からのシリーズ企画で、「レースに勝てるファミリーカーづくりに燃えた男たちの栄光と挫折」と題して、カロッツェリアの歴史を紹介しています。

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その栄光側はスタビリメンティ・ファリーナで、その創設者であるジョヴァンニ・ファリーナとその弟であるピニン・ファリーナの存在により、現在までもカロッツェリアの代表的会社として有名であるのに対して、挫折側はファルコで、あの有名なアルファ・ロメオのワークスドライバーであったアントニオ・アスカリの兄であるヴィットリオ・アスカリによって設立されたファルコ社は、後にその営業譲渡によりツーリング社にその業務は引き継がれ、社名は消滅してしまうという運命を持つ会社です。

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それにしても何という広報誌でしょうか。確かに新型車の紹介は他の自動車雑誌などに多く特集されていますし、広告も出していますので、わざわざ広報誌で採り上げる必要はないのかも知れませんが、社運をかけてFIAT Tipoとシャーシーを共有し、FF化した新型ベルリーナであるアルファ155よりも、昔のカロッツェリアの紹介に遥かに多くのページを割くような編集方針は、本気で広報誌を営業ツールとして考えているとは思えません。

それがアルファ・ロメオの良いところと言えばその通りなのですが・・・(笑)

次回は第三号の内容をご紹介したいと思います。

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テーマ:アルファロメオ - ジャンル:車・バイク

コメント

よい時代でした

クアドリフォリオもそうでしたけど、豪カレンダーとかも営業が家まで届けてくれたのを思い出します。あの頃は「お客様」として扱ってくれてました。その数年後、「もうあなたの車は古いからうちでは診れない」といわれディラーに行くことがめっきり少なくなりました。

  • 2009/06/26(金) 11:37:49 |
  • URL |
  • なごやまる #-
  • [ 編集]

>なごやまるさん
たしかに当時のディーラーはアルファ・ロメオのユーザーを大事にしていましたね。
ヤ○セとまではいかないまでも、マニュアル化された丁寧な応対ではなく、アルファ・ロメオを買ってくれた・・・という気持ちが感じられました。

広報誌とはいえないですけど大沢自動車のころもアルファロメオニュースっていう小冊子がありましたよね。

  • 2009/06/26(金) 20:00:10 |
  • URL |
  • なごやまる #-
  • [ 編集]

>なごやまるさん
なんとなく憶えてます(苦笑)
広報誌というより、確かショールームで配布されてたパンフレットみたいなものではなかったでしょうか?
こういったものこそ読み捨てられてしまう運命で、持ってる方がいれば大切にして欲しいですね。

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