走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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イベントでの掘り出し物

ALFAROMEO DAYなどのイベントでの楽しみの一つは、会場に出店しているブースを見て廻ることだと思います。
日本全国から集まってくる業者の出店は、以前から雑誌の広告などで知っていても遠方で行けなかったり、通販ではなく直接現物を見て買いたいものなどを一度に見ることができるため、考えようによっては通常の値段より少々高くても良いような気がするのですが、こうしたイベントではそれがさらに安くなっている場合が多いのです。しかも、アルファ・ロメオのイベントだと、それに関連するものだけを出品されていますので、通常の店内で探す手間も省けるという利点すらあります。
また、慣れてくると目指す商品が売れてしまわないように祈りながら、イベントの終了間際までじっと我慢して、そろそろ店じまいを始めようかという時に、「持って帰るくらいなら安くしてでも売ったほうが・・・」と店主を説得して、目指す「お宝」を捨て値でゲットすることだってできるのです(苦笑)。

というワケで、毎回イベントに参加するとこうした出店を見て掘り出し物を探すのが常ではあるのですが、最近は掘り出し物に出会うことがめっきり少なくなってしまいました。理由は簡単で、以前なら苦労して見つけて感動した商品も、今やインターネットで検索すれば簡単に見つけることができるようになったために、そもそも「掘り出す」必要がなくなってしまったからなのですが、便利になったことと引き換えに楽しみも少なくなってしまったような気がします。

それでも出店巡りをやめられないのは「ひょっとしたら」と思うからなのですが、以前にお邪魔したカフェ・ド・ジュリアでその「ひょっとしたら」に巡りあうことができました。

ProGiuli001.jpg

それはずっと探していたプラスチックモデルで、イタリアのPROTAR社製のGiulietta Spiderの1/24スケールのものだったのですが、このPROTAR社は残念ながら倒産してしまったために、その製品は今や絶版となってしまい、こうした機会でなければ入手ができないのです。

PROTAR社はイタリアの会社で、オートバイレーサーでイタリアの国民的英雄であるタルクィニオ・プロヴィーニ氏によって設立された会社です。1950年から1960年代に大活躍した彼は、1966年のマン島のTTレース後の練習中に時速200kmの速度で壁に激突する大事故を起こしてしまいます。幸い一命は取りとめたものの、ライダーとしての生命を絶たれてしまい、自分がそれまでに乗ったオートバイを模型化して販売する会社を作ったのがこのPROTAR社の始まりです。
社名のPROTARは彼の名前であるPROvini TARquinioから取ったもので、そのユニークなモデルラインアップは決して、「売れるから・・・」といった動機で選ばれたものではなく、自分の選手時代の思い出のバイクを模型化するという極めて「私的」な動機でした。

おそらく数ある模型メーカーの中で、このような会社はないでしょう。商売で模型を作るのであれば、客の好みを考えるのは当然で、日本であれば戦艦大和に零戦、スカイラインGTにタイガー戦車と、とにかく何が売れるのか・・・を必死に考えて商品企画をするものです。田宮模型もモノグラム社も、おおよそ世界中のどの模型メーカーも皆、創業以来そうして模型を作ってきたのです。
ところがPROTAR社は「ボクが乗ってた思い出のバイク」を次々と製品化して行きます。おそらくオートバイレーサーとして財を成したからできたことだとは思いますが、プラスチックモデルの金型は高価で、ある程度でも売れなければ大赤字となってしまうのです。
さすがに後には、競技用自転車やクルマなどもモデル化するようになりましたが、それでも飛行機や戦車などには一切手を出さず、自分が作りたいものだけをモデル化するという羨ましい経営を貫き通したのですが、その結果はやはり倒産となってしまい、2003年に同じイタリアの模型メーカーであるイタレリ社に吸収されてしまいました。
一部の製品はその後、イタレリ社やさらにOEMで金型の供給を受けたドイツレベル社から販売されていますが、残念ながら商業ベースのこれらの会社が生産するのは、PROTAR社のラインアップの中でも「売れ線」のモデルのみですから、アグスタだのモトグッチだの往年のレーサーバイクやツール・ド・フランスで使用された自転車のモデルなどは今や絶版となっています。

ProGiuli003.jpg

そんなコダワリのPROTAR社のモデルの中にあってまだ「売れ線」がクルマのモデルで、このGiulietta Spiderは他に競合するモデルがないために、今尚唯一のモデルです。当初はエンジンレスでボンネットのみをルーバー付きにして、Giulia Spiderとしても販売されていました。更にMille Migliaに出場したモノポストスタイルのものも販売されていたのですが、その中で限定でエンジンパーツとクローズドにできるよう幌が追加されたモデルがありました。私は残念ながらこれらを買い逃してしまい、過去に買えたのはエンジンレスのGiulia Spiderのモデルだけでした。
以前にも書きましたが、こうした輸入モデルは「一期一会」で、見つけたときに買っておかないと必ず後悔するものです。

ProGiuli002.jpg

そして、ずっと探していたのがその限定のエンジンパーツが付属したGiulietta Spiderのモデルだったのですが、何気なく覗いたカフェ・ド・ジュリアの会場の中の、とある出店にこのモデルが積んであったのです。
骨董品屋での振舞いも同様ですが、まだ値段が分からない時点で決して興奮してはいけません。さりげなさを装いながら、「ふ~ん」といった感じで、まずは手にとって検分します。するとナンと、その限定版とエンジンレスの通常版の2種類の箱があります。そこで、初めて冷静に「これ幾ら?」と聞くと、驚いたことに当時の販売価格より安く、しかもどちらも同じ値段だという答えが返って来たのです。

ProGiuli004.jpg

こうなると冷静さを保つのは困難です(笑)。考えているフリをしながら、しばし時間を稼ぎ、「じゃあこっち・・・」ともちろん限定版を選んで、お金を払ってからガマンできずに種明かしをすることにしました。箱に貼ってある"Limited Version"というシールにどれ程の意味があるのかを説明したところ、店主はちょっと残念そうな顔をしていました(苦笑)。
そしてさらにその理由が分かったのですが、彼はサービスで自らが部品から型を取って作ったというシルバー製のライトリムやドアハンドルなどを「おまけ」で付けてくれていたのです。
同じ値段で売るのであれば、通常版のほうに付けるべき「おまけ」を、より価値のある限定版に付けてくれたのですから、私にしてみれば笑いが止まらなかったのですが、おかげでこうして永らく探していたGiulietta Spiderをゲットすることができました。
残るはモノポストバージョンですが、これも気長に探せば掘り出せるような気がしてきました(笑)

ProGiuli005.jpg

プラスチックモデルとしての出来栄えは、残念ながら良いとは言えません。限定で付属するエンジンも実際に組んで見せる価値があるか・・・というと微妙です。
しかし、PROTARの社長がコダワリ抜いて作ったモデルですから、それは出来の良し悪しだけで評価してはいけないものだと思います。
多少、パーツの組み合わせが悪くても、モールドがボッテリしていても、その情熱に応えるためには同じく情熱をもって組み上げるのがモデラーというものでしょう(苦笑)

それにしても・・・一体いつ作るのでしょうか(爆)
例のDUCATI 900 MHRを仕上げなければ・・・(汗)

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コメント

この場の横にいましたが、そうでしたか・・・? しかし全くのポーカーフェースでした。サスガ!あの店員は友人です。

>BUSSOさん
とんでもない!大興奮してたんですよ(笑)
それにしても、あの方の出品物はマニアックでしたね。是非よろしくお伝えください。

凄く良い物をゲットされましたね!僕も欲しいです(笑)完成の暁には是非見せてください!きっとカッコイイと思います。何年でも待ちます・・・(爆)

  • 2009/06/22(月) 22:51:51 |
  • URL |
  • kobu #-
  • [ 編集]

>kobuさん
>何年でも待ちます・・・
待たれてもねぇ。でも思い入れの深いクルマはなかなか作れないんですよね(笑)
アタマの中ではもう5台くらい並んでいるんですが・・・(爆)

これ

中身も詳細も知らないのですが、コノメーカーのジュリエッタ2つ持ってます。
E/gレスなのか、限定なのか・・・

今度見て見ますねぇ~

しかし深い、深すぎる(笑)

  • 2009/06/23(火) 12:39:09 |
  • URL |
  • おかんの頭の頭 #a2H6GHBU
  • [ 編集]

>おかんの頭の頭さん
あるところにはあるんですね(笑)
限定版かどうか是非確認してみてください。もしエンジン付きだったらビンゴ!です。
こんなこと書いてるから「ヲタク」と言われるんでしょうけど、プラスチックモデルって深いです(苦笑)

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