走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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環境負荷の大きい車

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全く地獄巡りにならない916Spiderですが(苦笑)、おかげさまで先日10万キロを達成しました。
私が購入したときが走行56,000kmでしたから、自分自身では44,000km走ったことになりますので、その総括を・・・と思って調べてみたのですが、特に総括するような問題はありませんでした(苦笑)
メンテナンスもその殆どが消耗したパーツの交換と、経年劣化した部品の交換でしたので、設計上の問題点や製造上の問題点による大きな不具合は出なかったと言って良いでしょう。
そういった意味では同年式の国産車と比較して、決してアルファ・ロメオだから手が掛かるとは言えず、むしろ他車と比べても優等生ではないかと思います。

そんな優等生の916Spider2.0TSは、それでも1996年式ですから、製造から13年が経過したことになります。そして、今年の自動車税は昨年までの39,500円ではなく、43,400円との納付通知が届きました。何故?と思って東京都主税局HPの説明を見ると・・・、

「3 環境負荷の大きい自動車に対する重課
適用対象 4月1日現在、新車新規登録後
・ディーゼル車…10年を超えるもの
・ガソリン車・LPG車…13年を超えるもの
重課率 概ね10%

対象外 ・一般乗合用バス
・被けん引車
・電気・天然ガス・メタノール車
・スクールバス

備考 都が指定する粒子状物質減少装置を装着するディーゼル車及び1945年(昭和20年)までに製造された自動車(ヴィンテージカー)は、納期限までに申請することにより重課分を減免します。」

と記載されています。従って通常の税額である39,500円との差額3,900円は「重課算税」ということになります。そしてその理由が・・・「環境負荷の大きい自動車」だからだと言うのです。

これは、「新車=低排出ガス車=環境負荷が少ない」という短絡思考の税制ですが、本音はその減税分をそれ以外のクルマの税額を上げることにより相殺しようという魂胆で、そこには論理的な根拠も何もあったものではありません。
しかもどんなクルマであれ、環境に負荷を与えるのは走っているときのことで、自動車税は車そのものの所有に課せられる税金ですから、走行距離には全く関係がないのです。すなわち、一ヶ月に数回しか乗らない「環境負荷の大きい自動車」と、毎日乗っている「環境に優しい自動車」のどちらが本当に環境に負荷を与えたのかという視点が全く欠落しているのがこの税制だと思います。
一応、1945年(昭和20年)までに製造されたヴィンテージカーは重課しない・・・という分別は働いたようですが、それは税収全体を見たときに、「微々たるもの」だったからで、ヴィンテージカーに対して何かしらの見識があってそうしたとはとても思えないのです。

社会財源としての自動車税の使用目的がどーの・・・とかの「そもそも論」は置くとして、自動車税の税収総額を見たときに、百歩譲って低排出ガス車を減税するのは良しとしましょう。しかし、その減税のツケをそれ以外のクルマに「無理やり」持って行くのはどうかと思います。
さらに千歩譲って(笑)、どうしてもツケを廻すなら別の理屈でそうして欲しいものです。

こういった社会システムは一つのメッセージ性を持つものです。世の中全体がハイブリッド車や低排出ガス車に乗り換える行為を善とし、旧いクルマをきちんとメンテナンスし(整備不良は論外)、大切に乗っているオーナーを「環境に負荷を与えている悪いヤツ」と見なすような誘導的な論理展開は如何なものかと思います。

確かに世の中は不景気ですから、アノ手コノ手でクルマを買い替えてもらうように官民一体となって大キャンペーンを行うのは理解できます。景気浮揚策としての減税も良いでしょう。
しかし、この制度は単に税負担の内部構造を変えるだけのことで、減税をしたわけでも何でもないのですが、世の中の大多数は減税をしたと思っているのではないでしょうか?そして将来は「あのとき減税したから・・・」ということで、消費税やら何やらの増税の理由として使われるのではと考えてしまいます。
また、自動車税全体の税収を維持しようと考えたときに、どんどん減税対象車が増えてくると、それ以外の車の税金が禁止税的に増える可能性もあるのです。

ここまで私は文句を言ってきましたが、私は割高な自動車税を払いたくないと言っているワケではなく、払わせ方が気に入らない・・・と言っているのです。以前のブログでハイブリッドカーの問題点について書きましたが、社会全体のエネルギー消費を考えたときに、どんなに排気ガスがクリーンになったとしても、どんどんそのクルマに買い換えて行くことは、その新車製造のためのエネルギー消費と、廃車のためのエネルギー消費を加味して考えないと、必ずしも望ましい結果であるかどうかは分からないのです。

私たちの自動車趣味は、密室の中で誰にもメイワクをかけないで楽しむことのできる趣味ではなく、社会の中で認めてもらえなければ成り立たない趣味だと思います。ですので、世間の人々からどう見られるかというのは結構重要で、ヒトから後ろ指を指されるような趣味は決して続けられないものです。
従って、私たちの趣味に対する社会的認知とその存続のためには、この自動車税の重課理由は由々しき問題だと思うのですが、意外に声を上げる方が少ないように思います。

今はたかが3,900円かもしれませんが、将来は大好きな愛車を手放さざるを得ない状況になるやも知れません。
今一度、この課税システムについて考えて見る必要があるのではと思います。

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テーマ:ひとりごと - ジャンル:車・バイク

コメント

>510190さん
 正に仰るとおりで、既にお忘れかも知れませんが164は¥56100-です(爆)それは良いとして、明らかに燃費の悪いミニバンでもエコの4つ★で優遇されたり、逆に優秀なVWのTSIエンジンがその恩恵に与れないなど・・自動車の性能そのものに対する課税ではなく、ただ上辺だけの増減税という無知な発想が丸見えですね(笑)

  • 2009/05/22(金) 01:05:25 |
  • URL |
  • kobu #-
  • [ 編集]

こんばんは、510190さん。僕も同感です。

3年前にもめた、中古家電の規制の一件を思い出しました。
どこか?それの車版のような気がしてなりません。
(当時の坂本龍一氏のコメントをアップしておきます。)
http://eritokyo.jp/independent/nagano-pref/r-sakamoto0001.html

『13年を経過した車を廃車にして、環境対応車(新車)に買い換える場合の補助制度』
というのもありますね。
ここまでくると、大事に大切に(個人の思い入れがあるとか)乗り続けている人まで
エコに無関心なの?とか、なんか税金で損をしているよねだとか、言われかねません。

それに、エコ減税ですけど、
例えばレクサスLS600h。10・15モード燃費はたったの12.2km/L。
ハイブリッドだから、1,000万円以上する贅沢車に50~70万の減税・・・。

やっぱりおかしいと思いますよ。




  • 2009/05/22(金) 02:59:58 |
  • URL |
  • ろっそこるせ #.6MExQKs
  • [ 編集]

こんにちは!初めて書き込みさしていただきます。
ほんとうに憤りをかんじますね。
おっしゃる通り、景気浮揚とエコと言う大義名分の下での姑息なやりかただと感じます。
それと510190様がおっしゃっていた、ハイブリットカー問題、私も凄く共感いたします。
エコと歌えど、あきらかに経済最優先が見え見えで・・・否定するつもりは無いのですが。
なにか大きいうねりの中で本質的な事が失われるようで、考えさせられます。







>1945年(昭和20年)までに製造されたヴィンテージカーは重課しない

というのもすごい発想。戦前の車がどれくらい残って動いているのかは知らんが。

せめて80年代のイタ車で電気系統が弱く、部品の供給も絶たれたおよそ日常に使用するのに適さない車も除外してくれるとありがたいのだが。いわゆる社会不適合車に乗っているのに重課はちょっとね。

ちなみにうちのアルファは2台とも車齢13年以上、当然ひっかかっています。

  • 2009/05/22(金) 12:29:13 |
  • URL |
  • なごやまる #-
  • [ 編集]

CO2削減がうまく行ってないのか、国内自動車メーカーへの間接的施しなのか、最近のやり方は雑で下品ですよね。
「ハイブリッド」というトヨタ・ホンダの商標的なものを減税条件に入れるナンセンス加減というか、あんな謳い文句で国民を誤魔化せると思っているところがあさはかと言うか。。。

  • 2009/05/22(金) 12:36:30 |
  • URL |
  • pekepeke #-
  • [ 編集]

>kobuさん
確かに2.5L以上のクルマの場合はもっと高いですよね(苦笑)
失礼しました・・・。

>ろっそこるせさん
そう言えば立ち消えになった中古家電問題ってありましたね。
徴税システムとして見たときには自動車税は良く出来たシステムだとは思いますが、その課税根拠が伴っていないとそれだけで不公平感が増してしまいます。

>きょきさん
初コメントありがとうございます。
私が天邪鬼なせいか、世の中がエコと連呼すればするほど、「本当にそれはエコなのか?」と疑ってしまいます。
ハイブリッドはその最たるもので、それで儲かるのは自動車メーカーだけじゃないの?と思ってしまいます。

>なごやまるさん
>せめて80年代のイタ車で電気系統が弱く、部品の供給も絶たれたおよそ日常に使用するのに適さない車も除外してくれる。

だから捨ててハイブリッドカーに買い換えろ!と言われてるんですよ~。
そこには個人の思い入れとか文化遺産とかの観点はないようですね。

>pekepekeさん
デトロイトじゃなくても自動車関連で成り立っている産業は多いと思いますね。回りくどい減税による利益誘導と、公的資金注入とどう違うのか?と思ってしまいます。どうせ財源は赤字国債で、そのツケは次世代が払うのですから・・・

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