走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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大阪の魔窟

Yanagihara10.jpg

柳原メンテナンスにはその腕を見込んで全国から様々なクルマがやって来ていました。
しかし、一見すると旧車専門のように見られてしまいますが、ちゃんとAlfa155なども車検整備で入庫していましたから、決して敷居の高い工場ではありません。
それにしても入庫しているラインアップは凄く、緑スパの状態が気になりながらも眼を奪われるクルマばかりで、部品待ち・・・を良いことにじっくりと観察させていただくことができました。
四国自動車博物館もそうでしたが、お邪魔にならなければ、ここも一日居ても全く飽きることがありませんでした。

まずはGiulia Sprint 1300GTA Junior CORSAです。この個体のオリジナルは1300GTA Juniorでそれだけでも価値が十分あるにも関わらず、オーバーフェンダーを追加し、CORSAバージョンに変更されていました。

1300GTA10.jpg
GiuiiaGTA.jpg

そのボディの加工は完璧で、ノーマルのスリークなGiulia Sprintを獰猛なイメージに一新していました。良く普通のGiulia SprintをGTA風に改造したものを見かけますが、最初に見たときにこれもそういった改造車かと思い、近づいて仔細を観察して見ると、これがオリジナルがそうであるように、GTAから改造された「正しい」個体であることが分かりました。

1300GTA11.jpg

エンジンはツインプラグヘッドを持つGTAのそれで、このエンジンだけでも随分と価値のあるものです。しかもそれは日本のAUTO DELTAとも言える「柳原チューン」なのですから、もはや無敵でしょう。

1300GTA14.jpg

軽量化されたGTAの特徴であるドアノブです。単にアルミのハンドルが付いているだけのそれは、このGiuliaがタダモノではないことを主張しています。

1300GTA15.jpg

ホイールもこれまた垂涎のカンパニョーロのCORSAホイールを履いていました。オリジナルはマグネシウム製で、現存していたとしても劣化しており、とてもサーキット走行などには使えないそうですが、このホイールは現役で、どうやらレプリカのようでした。しかし、この形状のホイールを履いているだけで佇まいが締まって見えます。

そしてそのGTAの奥にリフトで上げられたクルマは・・・

2000Spider.jpg

なんと、2000Spiderです。1958年にカロッツェリア・トゥーリングのデザインにより発表されたこのSpiderは希少車中の希少車です。是非とも観察したかったのですが、リフト上でもあり適いませんでした。しかし、リフトに載っていたからこそ撮影できたこのカットは興味深いのではないでしょうか。

2000Spider2.jpg

それはブレーキで、アルフィン・ドラムという形式です。当時はディスク・ブレーキがまだ一般的ではなく、熱がこもり易くすぐにフェードしてしまうドラムブレーキが主流でした。しかし、このアルフィン・ドラムという形式は、ドラム・ブレーキのケースに放熱用のフィンを付けることにより放熱効果を高めたもので、当時の高性能車がこぞって装備したブレーキです。
そしてその能力はヘタなディスクブレーキ以上だそうで、旧車で最も不安な制動力をカバーする当時の「高級装備」です。

長期整備のクルマ達も超絶モノです。

2600SZ1.jpg

このリアビューからこのクルマの名前を言える方が何人いるでしょうか?(笑)

2600SZ2.jpg

特徴あるフロントマスクはスペースの問題もあり撮影できなかったのですが、これは2600SZというこれまた非常に珍しいクルマです。直列6気筒エンジンを装備した2600シリーズのシャーシーにZAGATOがボディをデザインしてグランド・ツアラーに仕立てたクルマで、その内装も高級感があります。
この個体には東京のガッタ・メラータのステッカーが貼られていました。同じ伊藤忠オート出身の仲間ということで持ち込まれたのでしょうか。

ABARTH SIMCA

さらにその隣はABARTH SIMCAです。こんなクルマがサラリと置いてあるのですから恐れ入ります。

ABARTH SIMCA2

こちらのコクピットは2600SZと異なりレーシーものでした。しかし欠品もないようで、整備内容は聞きそびれてしまいましたが、すぐにでもエンジンに火を入れれば走り出せそうな状態でした。

一体日本に何台あるんだ?というクルマがここに集まっていることが、柳原メンテナンスの経験と技術力を物語っているのですが、どれだけ技術力があっても部品がなければどうしようもありません。
こういった希少車の維持についての最大の問題は、整備データでもボディでもなく部品だと思います。
昔からそうでしたが、欠品した部品は代用品を探し、それでもなければ自作する・・・といった採算を度外視した整備をしていただけるのは、クルマに対する愛情がなければできないことだと思います。

大阪の魔窟の実態は全国のイタ車乗りの駆け込み寺でした。

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テーマ:イタ車 - ジャンル:車・バイク

コメント

やはり推測どおりCORSAヴァージョンでしたか。このグラマラスなフェンダーは正面から見るとチョット愛嬌があって好きなんですよね。
しかしCORSAへのモディファイが多いのでストラダーレのGTAが逆に貴重だったりします(笑)
カンパのElectronはオリジナルじゃないんでしょうか。オリジナルの特長は全て備えているように思えましたが。

>部品だと思います
これらの希少車は間違いなく部品で苦労すると思われる個体でしょうね。
それをワンオフでも作ってくれるようなショップとお付き合いしてなければ維持は断念しなければならないんですから。

  • 2009/04/07(火) 07:20:00 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

IKEAさん
確かにスリークなGiuliaに最近は魅力を感じますね。別に食傷気味ではないんですが(笑)
部品の一品製作も機械部品だからできることで、電子部品なら不可能なので80年代以降のクルマが寿命が短くなっているのでしょう。

噂の柳原メンテナンス、すごいですね。
信頼が信頼を生むというか、類は友を呼ぶというか(^_^;)。
ヘタなイタリア車のミーティング以上の濃さがありますね。

  • 2009/04/07(火) 12:39:56 |
  • URL |
  • pekepeke #-
  • [ 編集]

>pekepekeさん
やはり経験深いというのが一番で、その経験をベースにした代用品や製作部品の実績なんでしょうね。きっと試行錯誤もあったでしょう。
昔は、Giuliaのオーナーで財布が厳しいお客には純正のマフラーではなく、ナンとランサーEXのマフラーを付けてました(笑)。なんでもサイズが殆ど一緒だそうです。
もちろん、今となってはランサーEXのほうが入手難ですが(苦笑)

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