走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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高知の桃源郷~その参

もはや満腹中枢がやられてしまい、フォアグラのガチョウのように次々と飲み込むしかない状態となってしまいました(笑)
まるで満漢全席を3日連続で食べたような気分なのですが、それでもこの博物館は手を緩めてはくれません。

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何も言うことはないLANCIA Strato'sです。ラリーに勝つためだけに作られた"Purpose Built Car"ですが、そのせいもありラリーでは連戦連勝となりました。しかし、それが災いしてしまい量産車の販売促進にならないことを理由に、隣のFIAT 131 ABARTH RALLYにワークス活動が移ってしまうという悲劇的な結末を迎えてしまったクルマです。
以前にも書きましたが、「どこか切れている」LANCIAの典型だと思います。

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そしてラリーに復活したLANCIAはまたもや037 RALLYというGroupBカーで復帰するのですが、今度はStrato'sの二の舞を避けるために、ベータ・モンテカルロにボディを似せて来ました。もちろんその中味は全く別物で、その活躍にも関わらず、さほどベータ・モンテカルロの販売に結びつかなかったのはご愛嬌です。

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時代はAUDI Quattoroが先鞭をつけたスポーツ4WDに移行して行きます。ターマック(舗装路)ではそのハンドリング性能によりまだまだ勝つことができたのですが、ミッドシップエンジンのリアドライブというコンベンショナルなレイアウトの037 RALLYの戦闘力がなくなって行くのを受けて、「切れている」LANCIAは今度はミッドシップ4WDというとんでもないモンスターマシンを投入します。それがDelta S4というモデルで、これまた当時の量産車であるDeltaに外観を似せて作られたのですが、その過激な性能故にグループBカーは観客を巻き込む大事故を起こしてしまい、WRCにおけるこのカテゴリーは消滅してしまいます。

これほどまでのラリーカーのコレクションは日本でも類を見ないでしょう。ようやく少し落ち着いて来ました。
いよいよ反対側に展示してある国産車を見ながら出口に戻ることにします。

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日本車のメカニズムがようやく世界レベルに到達したのがHONDA S800でした。時計のような・・・と評されたそのDOHCエンジンは、初期のチェーンドライブによる独特の発進時の姿勢とあいまってHONDAの名前をモータサイクルのメーカーとしてではなく、4輪車のメーカーとしてでも世界に轟かせた名車です。

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好き嫌いを超えた日本の名車がこのNISSAN Skyline GTRではないでしょうか。今だに残るその車名は日本車の中でもブランドとして認められる数少ない例だと思います。

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元来モータースポーツにはそれほど積極的ではなかったTOYOTAがル・マン24時間レースに挑むために社運をかけて?製作したのがこの88Cです。残念ながら本番ではリタイアしてしまいますが、その後のTOYOTAのル・マンへの執念は後に実を結ぶことになります。

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これまた渋いラリーカーコレクションです。TA64と呼ばれるTOYOTA セリカのラリーカーです。当時の高性能車の定番であるDOHCエンジンにターボチャージャーを組み合わせたクルマですが、この個体はワークスカーとしてサファリ・ラリーに出場したモデルです。

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懐かしいTOYOTA パブリカです。名前の通り大衆車としてデビューしたパブリカは、ようやくそれまでの大衆車の定番であった軽自動車から、もう少し豊かになった大衆に好評を持って受け入れられることとなったのですが、それだけ国民所得も伸びたという当時の経済状態も偲ばれるモデルです。

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一方で国産高級車の代名詞となったのがこのTOYOTA クラウンです。「いつかはクラウン」という宣伝コピーはクルマがステータスで日本国民全部が上昇志向を持っていた時代の証でもあります。
このR31型クラウンは観音開きドアを持ち、当時のアメリカ車のデザイントレンドが色濃く反映したモデルですが、子供の頃に路上で見かけたこのクラウンはその殆どが黒塗りのハイヤーやタクシーで、プライベートユースでなければ選ばれないこのような鮮やかな色ではありませんでした。

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前でご紹介したパブリカをベースに軽量で空力に優れたボディを載せてスポーツ車として仕立て直したのがこのTOYOTA スポーツ800というモデルです。たった45hpというエンジンにも関わらず、同じく前でご紹介した75hpのDOHCエンジンを搭載したHONDA S800と互角の勝負ができたのは、この軽量で空力に優れたボディのおかげで、この路線を継承していればTOYOTAは面白いライトウェイトスポーツカーを作るメーカーになっただろうと思うのですが、残念ながらこのコンセプトはこれ一台限りとなってしまいました。

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これまた何も言うことはないTOYOTA 2000GTです。ロータスの影響を多く受けているとは言え、純国産で設計・製造されたスポーツカーとしては今尚最も有名なモデルです。当時の技術力の結晶とも言えるこのクルマはコスト的には全く儲からず、早々に製造が中止されてしまったのですが、前のスポーツ800と同様に、このクルマで少数手作りのカロッツェリアのような製造方法を確立していれば、TOYOTAは面白いメーカーになっていたのではと思います。

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「てんとう虫」という愛称で親しまれたSUBARU360です。当時の軽自動車の中では最もスペースユーティリティに優れたモデルでした。外観はもちろんVWのBeetleの影響を受けているのですが、同じ敗戦国で、同じ国民車として開発されたにも関わらず、排気量を差し引いてもBeetleとの差は歴然としていました。

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どういうワケかモーターサイクルの展示スペースに置かれていたMORGAN の3輪車です。確かに自動車とモーターサイクルの中間的なクルマなのでその立場も微妙なのは仕方ないでしょう。
このクルマの日本で最も有名なオーナーはあの宮崎 駿氏で、彼はこのMORGANに同じく彼の大好きな昔の複葉機と同じ臭いを感じるのだそうです。確かにコーナリングにはドライバーの荷重移動が必要ですし、ドライバーには皮製の飛行帽とゴーグルが似合うクルマです。

とにかくこの博物館のクルマ達はそのラインアップが素晴らしいだけでなく、その程度も素晴らしいものでした。どのクルマも整備が行き届いており、すぐに走行できることはその佇まいを見れば分かります。
クルマというのは不思議なもので、「生きている」か「死んでいる」かは何となく見れば分かるものです。「生きている」クルマはそのクルマの魅力が伝わってくるのですが、「死んでいる」クルマは動物園で剥製を見ているようなもので、姿形は同じでも生気がなく、その魅力が半減してしまうものです。

四国博物館のクルマ達はまるで旭山動物園の動物のように、クルマ達が生き生きしていました。
それだけでもここへ足を運ぶ価値があるのではと思います。

念願かなった四国博物館を後にした私たちは、今度は単独行動で一気に室戸岬を目指すことにしました。

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テーマ:ドライブ旅行 - ジャンル:車・バイク

コメント

面白いなぁ

乗れる状態で保存されているからその魅力が増して見えるんでしょうね。
それにしても凄いコレクションだなぁ。

  • 2009/03/29(日) 18:51:24 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

しまった・・・

こんな凄いトコロとは・・・
行っとけばよかったと後悔してます。
当日は予定してたんですが、嫁実家の墓掃除と墓参りが長びいてしまったもので。

しかしココは凄いです。何か世間捜せば1台づつなら見れそうなんですが見られないクルマばかりで、それもまとまってこの数。自動車好きでなくクルマ好きのオーナーの趣味なんですね。

>こ~んずさん
どうです?行きたくなったでしょ?
こ~んずさんなら12時間位で着くのでは?(爆)

>kouichiさん
残念でしたね。確かに夫々のクルマを見る機会はあっても、これだけまとまってお腹いっぱいになる場所はそうはないですよね。

>510190さん
ところで、室戸岬へ何しに行ったの?
中岡慎太郎の像があるくらいしか知らないので。
野市からは国道一本道でしばらく行くと対面一車線で連休等はノロノロ運転だったりするし。

  • 2009/03/30(月) 05:30:08 |
  • URL |
  • Chousuke #-
  • [ 編集]

>Chousukeさん
別に何がある・・・というワケではないんですが(苦笑)、太平洋に沈む夕陽が見たかったんですよ。
確かに国道は対面一車線でしたが全然混んでませんでした。反対車線はその日、女子プロのゴルフトーナメントがあったようで凄いことになってましたが・・・。

ランチアはホントにラリーには特別な情熱を注ぎますよね(笑)
このラインナップは凄いな~
惜しいのはフルビアHFがないことでしょうか。でも510さんの過去記事で目撃してるからまっいっか(笑)
実はデルタS4ってあんまりデザインが好きじゃないんですよね。

  • 2009/04/05(日) 13:38:02 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

>IKEAさん
デザインの好き嫌いはともかく、ランチアの凄いところはこのWRCへの執念でしょうね。とにかく勝ちたい・・・という一心が伝わってきます。
ちょいとラリーにでも・・・なんて軽い気持ちのライバルは歯が立たなかったでしょう。

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