走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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鈑金の職人芸

ようやく事故で入院していた緑スパの鈑金塗装が終わりました。

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今回のようなダメージの場合、一般的にはドアを新品に交換してしまうのですが、最近は環境問題もあり、出来るだけ修復する方法が取られているそうです。
緑スパの場合はドアの部品なぞ出ないこともあり、当然のことながらコストのかかる鈑金を行ってもらったのですが、主治医経由で持ち込まれた鈑金工場は綿引自動車という、老舗中の老舗の工場でした。
この綿引自動車の技術力は抜きん出ており、実際に入庫する自動車もフェラーリなどは当たり前で、ABARTHやらJAGUAR D-typeなどデリケートな曲線を持つ旧車のレストアが得意な工場なのですが、当然のことながらそのお値段も技術に見合った結構なものだそうです。
実際に保険会社は、綿引・・・と聞くと半泣きになるそうで、聞けば今回も主治医との間でこんなやりとりがあったそうです。

保険会社:「どうでしょう幾らくらいかかりますかね。なるべく安く上げて欲しいんですが・・・」
主治医:「あのね。綿引だよ。分かってるよね?そんないい加減な仕事を綿引がやると思う?」
保険会社:「そこを何とかお願いしてもらえませんかね」
主治医:「ムリだね。実際、Spiderのサイドラインはデリケートだからね。たとえオーナーが気がつかなくても、綿引は納得できるまで叩くよ~」
保険会社:「・・・・・」

画像2009_0212_131848AA

かくして、ドアをはずし、ドア内張りを全部剥がし、手叩きでパネルラインを出す・・・という職人技の末にドアは完全に元に戻りました。と言うかその仕上がりは元以上と言って良いでしょう。

さらにダメージは左ドアだけでなくその前後のフェンダー部分にも及んでいました。

画像2009_0212_131934AA

ドア前部分も少しですが、塗装の剥がれがあり、さらに後ろ側にも同様の剥がれがありました。

画像2009_0212_131940AA

自分で起こした事故であればタッチアップで何とか修理してしまうような傷ですが、そんないい加減な作業を綿引がするはずはありません。この両端の塗装の剥がれを修復するために、左パネルを全塗装することとなりました。

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このようにドアは完全に修復され下地塗装を行ってボディに取り付けられます。

画像2009_0225_095641AA

リア部分のマスキングを見ればどこまで塗っているのかが良く分かります。ドアではなくリアパネルの傷のためにここまで塗装するのです。そしてさらにフロント部分はそのパネルの継ぎ目がないという理由で・・・、

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なんと反対側のフロントフェンダーまで塗装することとなってしまいました。ここまでやってもらえると、追加料金を払って全塗装すべきだったのでは?と思ってしまいますが、そうなると右側に結構あるエクボ傷やヘコミを徹底的に修復してくれるでしょうから、その支払額が恐ろしいので、今回は事故修復に留めてもらいました。

聞けば、鈑金で一番難しいのは平面だそうです。確かにパテなどを全く使わずに手で叩いて平面を出すのは難しいとは思います。
一番難しいのが平面が多いトラックなどで、旧車の曲面パネルのほうがやりやすい・・・と事も無げに言うのは、それがトラックであろうと歴史ある名車であろうと作業の手を抜かない職人の誇りなのでしょう。

加えて、バラしたついでに・・・と開け難かったドアノブの調整までして頂き、緑スパは復活しました。
こうなったら次回は右側に貰い事故を・・・(爆)

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テーマ:アルファロメオ - ジャンル:車・バイク

コメント

はぁ~

相手の保険じゃないとお願いできない領域ですねぇ。
ドアのプレスラインのクオリティも完全なイタリア製新品より良いのでは(笑)?

  • 2009/03/09(月) 12:34:33 |
  • URL |
  • pekepeke #-
  • [ 編集]

>pekepekeさん
本当に素晴らしいシゴトでした。
本来ならばプレス金型で成型されているボディを手作業で再現するワケですから難しいだろうと思うのですが、その結果はチリの合い方といい、フェンダー前後の従来のプレスラインとの整合といい、見事としか言い様がありませんでした。

保険屋泣かせでも

ここまで仕上げてもらえるとオーナーには嬉しい限りですね。
右側の貰い事故はともかく(爆)

  • 2009/03/09(月) 19:58:19 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

僕の親父は貰い事故ばかりしてその度に板金で洗車をしてもらっているのでろくに車を洗いもしません。
この点でトルコの交通事情は恐ろしいです(笑)。
でも崖から落ちた車でさえも板金で処理しちゃいます。

改めて見るとドアの損傷は結構深い凹みだったのですね。
それを新品以上の精度で叩き修復するとは神業のようですね。
ペイントの養生といい、熟練の仕事がよくわかりました。

  • 2009/03/09(月) 22:03:50 |
  • URL |
  • chifurinn #UwkW36/E
  • [ 編集]

>こ~んずさん
ここまでやってもらうと右側も・・・(爆)
でしょ?

>Platanouseさん
実は鈑金ってお国柄が良く出るんですよね。日本はストイックなまでに分解して叩くのですが、アメリカはパテを多用します。
オーストラリアとかはへこんだ部分に穴を開けてその穴に工具を入れて引っ張り出して元の形にしてさらに穴をパテで塞ぐという荒業?で修復すると聞いたことがあります。
トルコの技を今度教えてください。

>chifurinnさん
これくらい傷が深いと効率を考えると交換なんでしょうね。
この工場は緑スパと同時にDAYTONAとJaguar D-Typeが入っていたそうです(驚)

緑スパ復活おめでとうございます。
綿引さんって昔オールドタイマーでお見受けしたような…ハッキリ憶えていないのですが。
普通だったらフロントフェンダーでぼかしてしまいそうなのに、反対側まで塗ってしまうとは恐れ入ります。
保険屋さんも内心「とんでもないクルマにぶつけてくれた」って思っているかもね(笑)
そうそう修理費といえば前に代行運転を頼んだ事があるんですが、その修理費絡みで「外車はお断り」だとグチグチ言われましたっけ(苦笑)

  • 2009/03/09(月) 22:27:39 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

>IKEAさん
主治医のところはもう一箇所お付き合いのある鈑金工場があるのですが、保険屋にはコダワリの強いオーナーのたっての希望で綿引に入れた・・・と説明したそうです(笑)
私自身も保険屋さんから電話を貰いましたが、その際に「大切にされているおクルマなんですよね」と言われたので、「一生乗るつもりで手を入れ続けたクルマです」とか何とか答えました(苦笑)

ココまでとは・・凄いですね!もう少しで510さんが塗ったバンパーも綺麗にしてもらえたに残念ですね(笑)でも、保険屋さんが良心的で良かったのでですね・・・万が一タチの悪い某有名保険屋さんだと現状の車両価格以上の金額は払えません!とかなんとかゴネる時もありますから・・・何はともあれですね。

  • 2009/03/10(火) 23:56:02 |
  • URL |
  • kobu #-
  • [ 編集]

>kobuさん
そーなんですよ(笑)
今回は100%貰い事故なので、保険屋も厳しい交渉は控えたようです。相手がレンタカーだったことも幸いでした。
レンタカー会社にしてみれば事故の相手も潜在顧客ですからね・・・。

>一生乗るつもりで手を入れ続けた
なんか、言ってみたいセリフのひとつですね(笑)

  • 2009/03/11(水) 00:07:08 |
  • URL |
  • きゃつお #-
  • [ 編集]

>きゃつおさん
テキトーですよ(爆)
形あるものには必ず終わりが来るものです。でもこのクルマはオーナーが相当気に入っていますので本当に一生モノかも知れませんね。

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