走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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B-3のモディファイ

以前のブログ記事で、Spider用のドライビングジャケットとしてレザーのフライトジャケットが良いと書いたのですが、最近では街中でそのフライトジャケットを良く見かけるようになりました。定番はMA-1と呼ばれるフライトジャケットで、表生地がオリーブ色のナイロン製で、裏生地がオレンジ色のものなのですが、実際に着ているヒトはこれがフライトジャケットだとは知らずに着ているのかも知れません。

一方でB-3はカジュアルにモディファイされたものから、オリジナルに忠実なものまで様々な種類を見かけるのですが、どうしてもオリジナルに忠実なB-3には目が行ってしまいます。
私自身が着用しているのは、AVIREX社製のB-3なのですが、現在のAVIREX社はカジュアル指向になりかなりモディファイされてしまっているのに対して、1986年製のこれはオリジナルに忠実に製作されています。

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シープスキンのB-3は重いのが欠点ですが、一旦カラダに馴染むと着心地も良く、何より防寒に優れていますので冬場は重宝しているのですが、街中で見かけることが多くなってくると、差別化したい・・・という気持ちが湧き上がって来ました。
以前から気になっていたモディファイがエンブレムで、このB-3に限らず第二次世界大戦中のアメリカ陸軍航空隊のフライトジャケットにはエンブレムが片袖に付いているのが格好良いのです。

ところが、このエンブレムは刺繍やワッペンではなく、写真等で見るとまるで直接描いているのでは・・・と思うほど革に馴染んでいたので、一体どんなものだろうと調べて見ると、MASHというお店が扱っていることが分かりました。このお店はマニアックで(笑)、このエンブレムを復刻再生産したようなのですが、早速取り寄せてみてその内容にさらにビックリしてしまいました。

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購入した”貼り付け基本キット”なるものにはこれだけのお道具?がセットされており、詳細な説明書が添付されています。
そして、その説明を読むとこのMASHのコダワリがひしひしと伝わって来ましたので、その説明を引用してご紹介したいと思います。

「この"AAF Decal 革用・水転写式”は、US AAF(US ARMY AIR FORCE)において1943年に採用され、大戦を通じ、革製の飛行服、メカニックス衣料、グラブ、飛行帽、バッグと実に多くの革製品に使用された40s独特のデカールを忠実に再現、復刻した物であり、そのクラッシックな風合い、ヒビ割れ感等は現在一般に用いられている熱転写貼り付けタイプの物では到底表現し得ない味わい深さがあり、以前より多くの革飛行服好きの方々等より復刻の要望を頂いておりました。

21世紀の今日において、40年代時と同仕様のデカールを制作可能なメーカーは世界でも極めて少なく、その少ないメーカーの全面的な協力を得、完成したこのデカールの色調、描画線の正確な再現、プリント方式等、全てのディテールは必ずや皆様に満足頂ける極めて高いレベルにあると自負しております。

只、40年代 US AAFが使用した"AAF Decal 革用・水転写式”は本来、紙製品、金属製品、木工品等に使用されていた方式の物を戦時における緊急的な処置として、折り曲げ、曲げ伸ばしが繁多に生じる革衣料品の簡易マーキング目的に転用使用された物であり、その貼り付けに際しては、いささかの手間と時間を要し、加え貼り付け後の強度に関しては、残念ながら早期の剥離等の欠点があることは使用に先立ちご理解頂かねばなりません。」


このように敢えて当時のままの材質や使用方法にコダワった復刻版に敬意を表して?私もその「いささかの手間と時間」をかけてみることにしました(笑)

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まず最初に貼り付け位置を決めるのですが、袖上から1inch(約2.5cm)下が正式?だそうですので、そこに付属している型紙をテープで固定します。

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さらに貼り付け面を付属のスポンジに水を含ませてあらかじめ拭いておきます。

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そして貼り付け面に付属の接着剤を塗りこんで行くのですが、この接着剤はどうやら木工用ボンドと同質のものらしく、白い粘性のある接着剤で、乾くと透明になるタイプのものでしょう。

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デカールはプラスチックモデルに付属しているものと同様で、水に浸して剥離させるタイプのものです。しかし、フィルムの厚みが結構あるために、おそらく割れやすいのではと思いますが、この辺が当時の技術の限界だったのでしょう。

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貼り付けはプラスチックモデルと同様で、水に浸して台紙からスライドさせて貼り付けます。ただ、プラスチックと異なり、貼ってからの位置調整があまり出来ないため、慎重に型紙の中心に持っていかねばなりません。

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しばらく放置するとだんだん乾いて来ました。確かに白色の接着剤が乾燥すると透明になるために、乾燥の度合いが分かりやすかったです。説明書に書いてある通り、完全に乾燥するまでには結構な時間がかかりますが、私の場合は表面がデコボコなシープスキンでしたので、密着させるためには仕方ないでしょう。

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さらに、アイロンで密着させるのですが、ここでちょっと失敗してしまいました。

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説明書には付属のリケイ紙をデカールの上におき、さらにハンカチを当ててからアイロンを動かさずに上から押さえるように・・・と指示されていたのですが、リケイ紙からアイロンがはみ出るとその跡がついてしまう・・・という注意を読み忘れてしまったのです。

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アイロン処理の後には、付属のコーティング剤を塗り、ドライヤーで乾燥させるのですが、写真のようにアイロンの跡がついてしまいました。
それでも、最後に保湿クリームを塗ると目立たなくなりましたので、なんとか誤魔化せそうです。

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二度のコーティングの後にこのデカールはちゃんと革に密着しました。出来上がりも写真で見た当時のものと全く同じに仕上げることができたのではないかと思います。発色が少し鮮やかすぎるのが気になりますが、これは使用しているうちに褪せて来るのであれば、風合いが出て自然な感じになるのではと思います。
貼り付け方を含めて相当実験を繰り返したであろうこのデカールは、その努力に報いるためにも説明書を熟読してから作業することを強くオススメします。

それにしても戦時に膨大な量の軍服にこんな面倒な作業を行っていたとすると、やはり当時のアメリカの物量戦略には恐れ入ります(苦笑)

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テーマ:メンズファッション - ジャンル:ファッション・ブランド

コメント

相変わらずのオタクぶり恐れ入ります。個人的には大好きなネタですね。僕もALPHA社でなく、AVIREX派でB3ジャケットとN2Bジャケットを愛用してます。あと、オープンカー乗りには、イギリスのBarbour社のオイルジャケット(ビデイル)も最高ですよ。自分でオイルを染み込ませて風合を出す作業は楽しいです。元々は乗馬用ですけど、乗馬とオープンカーは通じると思っているのは僕だけ?

  • 2009/03/06(金) 01:30:19 |
  • URL |
  • スッド #-
  • [ 編集]

>スッドさん
お久しぶりですね。これはヲタクネタだな・・・と思いながら書きましたので(汗)、そう言われてもビクともしませんっ。
Barbour社のジャケットはその昔、NAVI誌で紹介されて危うく買いそうになりました。そのストイックなところがいかにもイギリスで、トライアンフとかには似合いそうなんですが、お気楽なイタ車にはどーかな?と思って思いとどまった記憶があります。
ただ乗馬用のトレイルグッズは小物も含めて結構オープンに使えるものがあると思いますね。

相変わらず

変態ですねぇ(爆)
その拘りがあってこその変態ドMの510さんですからねっ(逃走)

え?私ですか?昔も今もここぞという時は特攻服に決まってるじゃないですか(爆)

  • 2009/03/06(金) 18:50:02 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

>こ~んずさん
失礼なっ!ヲタクと言われることはあっても変態ではありませんから・・・
むしろこ~んずさんに特攻服の薀蓄を語ってもらいたいですね(笑)

興味深く読ませていただきました。
革にココまで密着させる事が難しいのはわかるんですよね。それが40年代に技術として確立していた方に驚きます。
熱をかけるところがミソなんだと思いましたが、プラモじゃ溶けるから使えないですね、この技術。

>特攻服の薀蓄
こ~んずさん、やってみますか(笑)

  • 2009/03/08(日) 10:17:43 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

ついでにぼくのもやってください!
で、ポケット内側のタグ横のファスナーはなんですか?ぼくには付いてない。1988~89年製だと思いますが・・・

ぼく的には、AlfaSpiderにはイタリア製の薄い皮のジャケット(ボアも毛皮もない)で寒いのヤセがまんで乗るってイメージです。 でも寒いのヤです。

  • 2009/03/08(日) 17:03:31 |
  • URL |
  • BUSSO #-
  • [ 編集]

>IKEAさん
私も興味深かったのがこのデカールなんですよね。プラモデルと同じデカールが戦前にあったとはビックリしました。
しかも、発色も良く印刷技術も優れていると思いますね。

>BUSSOさん
ファスナーは内ポケットです。あまり役には立ちませんが・・・
貼るのならデカールだけ買えばキットは貸しますよ。自分でやってください。プラモデルを作ったことがあれば問題ないはずです。

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