走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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上がったり、下がったり・・・

115Spiderは壊れない・・・と言い続けていますし、現実に緑スパは道端で立ち往生したことはありません。では、手がかからないか?というとそんなことはなく、どこで妥協するかという問題はあるにせよ。初期化と適切なメンテナンスが必要なことは言うまでもありません。
特に緑スパの場合は、毎日通勤で使っていることもあり、単なる初期化ではなくメンテナンスも定期的に行わなければなりません。

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その緑スパは暫く前から「オイル上がり」「オイル下がり」と呼ばれる両方の現象が出てきました。
オイル上がりとは、ピストンリングやシリンダーの摩耗によってエンジンオイルが燃焼室に入り込み、混合気と一緒に燃焼されてしまう症状で、加速時にマフラーから薄青白い煙が出ることで分かります。こうなるとコンプレッション(圧縮圧力)が下がって加速が鈍くなって来るのでエンジンをオーバーホールしなければなりません。
一方で、オイル下がりとは、バルブステムシールの劣化などによってエンジンオイルが燃焼室に入り込み、混合気と一緒に燃焼されてしまう症状で、こちらは加速時ではなくアイドリング時にマフラーから薄青白い煙が出ます。
この両方の現象が出てきたのですから、いずれにせよエンジンを開けてみなければなりません。

とりあえず、エンジンのシールガスケットとバルブシールガスケット一式をアメリカから取り寄せ、主治医に入院させることとなりました。
エンジンをチェックするために入院する場合、クルマは「霊安室」と呼ばれる工場の一番奥に引き込まれます。それは暫くの間はクルマを動かせなくなることを意味しますので、作業効率を考えると部品を揃えて、整備方針を立てた上での作業となります。
行き当たりばったりでこの作業に入ってしまうと、何ヶ月もクルマがその場所を占拠してしまうことになるので、今回はセミオーバーホールという方針でエンジンを開けてもらうことにしました。

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実際に補機類とヘッドを外してエンジンブロックを見てみると、明らかにヘッドからオイルが滲んでいることが分かります。これはヘッドガスケットを交換すれば治るでしょう。
しかし、ヘッドを外したことによってこのエンジンは意外に重症なことが分かってきました。それはカーボンとスラッジがこびりついたピストンからも分かります。

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このエンジンは現在走行7万キロで、手許にやってきてからは定期的にオイル交換をしているのですが、余程以前はオイル管理をサボっていたのか、とてもそんな距離とは思えないほど汚れていました。

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バルブも同様で、右が外したままのバルブで左が洗浄後です。カーボンがこびりついて真っ黒になっているのがお分かりいただけるでしょうか。

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そしてヘッドは研磨するために外注に出されるのですが、外して調べてみるとそこで意外なことが発覚したのです。

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エンジンブロックは鋳物で出来ています。鋳物とは溶かした金属を砂などの鋳型に流し込んで冷やすことにより作るのですが、冷えて鋳型を壊して取り出して見ると、複雑な形状の場合は特に、余分なところに金属が流れ込んだ、バリと呼ばれるものができてしまいます。
最終的にはそのバリを削って鋳物を仕上げるのですが、ナンとこのエンジンはその作業を途中で止めてしまった形跡があり、削り残しのバリが残っていたのです。

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燃焼室のこの部分は非常に高速で混合気が流れるために、少しでも抵抗を減らすべく形状に工夫をしたり、さらにエンジンパワーを上げるために研磨を重ねて鏡面仕上げを行ったりするのですが、その部分にバリが残っていたのですから恐れ入ります。

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確かにパワー不足は感じてはいたのですが、ATだからこんなものだろう・・・と思っていました。しかし、もう一台の赤スパと乗り比べて見ると明らかにパワー不足だったのは、おそらくこの辺りも原因だったのではないでしょうか。これは明らかにアルファ・ロメオの作業員の手抜きです(苦笑)。

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ステムシールもゴムが硬化していましたので、ここからもオイルが漏れていたのでしょう。こういったシールはこの際ですので全部交換することにします。
今回は時間と予算に限りがあるためにオイルパンのガスケット交換はやらずに、次回に持ち越しとしましたが、その殆どのオイル漏れはヘッド周りからでしたので、この判断は正解ではないかと思います。
最終的にはヘッドを研磨してシールガスケットを交換し再度組み付けて圧縮圧力下がらないようにし、オイル漏れを止めることにより、エンジンも本来のパワーを取り戻すでしょう。

DSC02611.jpg

この作業で入院している間は、例の赤スパを召し上げて代車として使わせてもらっています。(苦笑)
持つべものは友人で、大変有難いことです。
しかし、この赤スパもいざ乗ってみると細かい点ではありますが、気になるところが出てきました。
オーナーの精神衛生上も良くないと思いますので、問題点を整理して返却時には指摘しておきたいと思っています。

さて、「病気は病院で見つかる」ものですが、今回のセミオーバーホールでこれ以上の問題が発見されないことを祈るばかりです。

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テーマ:アルファロメオ - ジャンル:車・バイク

コメント

そうそう・・

この緑スパは今年の朝箱で後ろ走ったんですが、停車時のアイドリングでけっこう白煙出てましたね。当方はこれ見て内気循環にしました。 オイル下がりですね。煙出てますよっ、と言いたかったんでが、もちろんご存知と思ってそのままにしてました。

>kouichiさん
ゴメイワクをおかけしました。後続のクルマはたまったものではないですよね(苦笑)

ヘッドOHだけでも劇的によくなりますよ! 気持ちイイになるといいですね!

  • 2008/12/11(木) 13:25:24 |
  • URL |
  • BUSSO #-
  • [ 編集]

ピストンの方は大事に至っていなかったんですか?
どうせヘッドを開けたのなら、ピストンのオイルリングは交換した方が結果安上がりだと思います。オイル上がりで、カーボン/スラッジの原因にもなりますしね。

  • 2008/12/11(木) 19:50:44 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

>BUSSOさん
そうなんですよ。出来上がりが楽しみです(笑)

>IKEAさん
そうなんですよ~。悩ましいところなんですがね、予算の都合もあるので相談しながら・・・ということにしてます。
でも、意外にピストンリングは磨耗していませんでしたね。

どうせなら

腰下までやりたくなっちゃうのがクルマ好きの性なんでしょうねぇ(笑)
でも始めちゃうと結局はフルOHになっちゃう(爆)

  • 2008/12/11(木) 22:27:03 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

確かにピストンリング交換は悩ましいですね、折角回転感が気持ちよくなってきてそうですし・・・んん(笑)

  • 2008/12/12(金) 00:23:14 |
  • URL |
  • kobu #-
  • [ 編集]

>こ~んずさん
どこまでで止めるかが本当に難しいんですよね。「どうせなら」は悪魔の言葉です(苦笑)

>kobuさん
パワーより快感重視なんで、主治医からはポート研磨とハイカム・・・とか悪魔の誘いがありましたが、あくまでOHという路線を貫きました(笑)

上からピストンリング交換できるんでしたっけ?
ぼくはDオートでヘッドだけやりました。で、煙は激減しましたよ!しかもとってもよく回る!
聞いた話ですが、もともとロメオのピストンはトヨタBMWから見れば楕円だと・・・!だからしっかりいいオイルを入れろと!
しかし、バルブのすり合わせとかシートの打ち換えとか(できないけど)自分でやってみたいですね?もしくは立ち会って見てみたいですね?楽しそう・・・

  • 2008/12/12(金) 21:09:02 |
  • URL |
  • BUSSO #-
  • [ 編集]

せっかくだから

ポート研磨くらいはやったら?
ブロック側との段とってやれば結構違いますよね、ハイカムはともかくちょこっとチューニング(調律)しましょうよ!(笑)

  • 2008/12/12(金) 21:24:06 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

>BUSSOさん
確かにエンジンOHは見てるだけでも楽しいですね。特にヘッド周りの構造はそのエンジン設計の意図が感じられるのではないでしょうか。
まぁ。興味のないヒトには早く組み立てろ・・・ってハナシなんでしょうがね(苦笑)

>こ~んずさん
たぶんこっそりと・・・(謎)

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