走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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未来の提示

大磯ロングビーチの駐車場は日常では見ることのできないクルマで溢れていました。
子供のためのチャリティイベントですので家族連れの来場者も多く、子供を対象としたアトラクションも数多く用意されていましたが、それが有難いのはむしろオトーサンの方で、同じ会場内で子供を遊ばせておいて、心置きなく堂々とクルマを見て廻れるというイベントはそうそうあるものではないでしょう(笑)

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次に目に飛び込んで来たのは、FIAT AUTOMOBILE GROUPのブースに展示されていたアルファ・ロメオ6C 1500 Super Sportです。ご存知の通り先日行われたLa Festa Mille Migliaに出場し、結果優勝したクルマなのですが、この個体はイタリア本国のMuseo Alfaromeo(アルファ・ロメオ博物館)が所蔵しているクルマで、特別に貸し出されて出走したものです。レース時には走り去る姿しか見ることができませんでしたが、今回はじっくりと観察することができました。

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ボディカラーはイタリアンレッドなのですが、実は現代のアルファ・ロメオに塗られているRosso Alfaとは色調が異なっています。現代のレッドがヴィヴィッドであることに対して、それはもっとくすんだ赤で、こちらがオリジナルのイタリアンレッドと言えます。

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コクピットは現代の軽自動車よりもはるかに狭く、特に横方向は殆ど余裕がありません。搭乗者は半分身を乗り出す格好で乗ることになるのですが、大柄なイタリア人が2名乗るのはさぞかし暑苦しかったでしょう(苦笑)
それにしても、アルファ159や147といった現行車の中にあって、最もアルファ・ロメオらしかったのがこの6Cだったのがちょっと悲しい現実でした。

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個人的にも大好きなのがこのアルピーヌA110です。ラリーカーとして有名なこのA110はゴルディーニチューンのルノーエンジンをリアに搭載したモデルで、1970年前半のラリーを席巻したクルマです。
このクルマもコクピットは狭く、よくこの中にドライバーとナビゲーターの2名が乗れたものだと感心します。過去に一度運転させてもらったことがあるのですが、カラダか硬い私は、乗り込むだけでも閉口してしまい、乗れば乗ったで天井にアタマがつかえ、殆ど前方が見えませんでした(苦笑)。それでもさすがフランス車でシートの座り心地はとても良かったです。

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展示されていたのは旧いクルマばかりではありません。こちらはブガッティEB110ですが、このクルマも発表は1991年ですからすでに17年前のクルマです(笑)
今でこそ、ヴェイロンの発表により注目を集めているブガッティですが、その起源は古く、1909年に当時ドイツ領アルザス(現在はフランス)で設立され、その高性能エンジンとバランスの取れたシャーシ設計により戦前のレース界で大活躍したメーカーです。
しかし、1963年にイスパノ・スイザ社に吸収されてその伝統ある社名は消えてしまいます。
それでもブガッティというブランドの復興を望む声は多く、1987年にイタリアのモデナで新たにブガッティ社が設立され、そこで設計製造されたのがこのEB110でした。そういう生い立ちから、本来のブガッティとは何の関係もないEB110ですが、ブランドとして引き継がれたその社名の神通力?は衰えておらず、日本ではバブルであったこともあり1億円以上という金額で取引されていたクルマです。
そして、ブガッティというブランドは落ちつかないのも宿命のようで、このブガッティ社も1995年に倒産し、EB110の系譜は一代で途切れてしまうことになります。

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現在のブガッティは1998年にその商標権を取得したVW社が設立した全く別物の会社で、話題のヴェイロンとこのEB110との間には技術的な関連性は全くありません。倒産しては復活した自動車メーカーのブランドは他にもありますが、これほどまで「名前だけ」が売り買いされたブランドは他にはありません。
ブガッティの流浪の旅が今度で終わることを願って止みません。

以前から見たいと思っていたのがこのEliicaです。ご存知の方も多いかと思いますが、このクルマは慶応大学の研究室から出た世界最速の電気自動車でその最高時速は370kmにもなるクルマです。しかもその加速はモーター特有のリニアなもので、最大Gは0.68とポルシェターボ並の加速を誇ります。馬力換算するとモーターの出力は800馬力を超えるというもので、電気自動車の可能性を具体的に提示した特筆すべきクルマです。

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しかも、その先端性能を持つ電気自動車が、自動車メーカーからではなく産学協同とはいえ、大学の研究チームによって為されたことはスゴイことだと思います。というか自動車メーカーが如何に目先の利益確保に固執し、こういった要素開発に目をつぶっていたかが良く分かります。
電気自動車の実用化に際しては、シャーシー、サスペンスションといった従来の自動車製造の技術は継承されるでしょうが、動力源である内燃機関(エンジン)技術はかつての蒸気機関のように不要となってしまうのです。

内燃機関がピストンの上下運動をクランクシャフトを介して円運動に変換し、それを更に駆動輪に伝達するという、どう考えても効率の悪い方法を連綿と採用しているのに対して、最初からモーターという円運動の動力源を使用しているだけでも、物理的に考えると革命的に効率が良いことに加えて、各ホイール内にインボードモーターという形で搭載すれば、スペース効率、エネルギーロスの最小化、全輪駆動による走行安定性と良いことずくめになり、自動車の可能性を画期的に拡大しているにも関わらず、自動車メーカーはハイブリッド車を含めて、内燃機関を搭載した自動車を造り続けてきました。

「自分で自分の首を絞める」開発をやりたくないのは良く分かりますが、では電気自動車は世の中に不必要か?と考えると、化石燃料の枯渇と環境問題からすれば絶対必要なのは自明の理で、最近になってようやく自動車メーカーから実用プロトモデルが出てきても、このEliicaを見るとそれは遅きに失した感があります。

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象徴的であったのが、このEliicaの隣に展示されていたHONDAの2008年のF-1(RA-108)でした。

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本来であれば、最先端の技術の結晶であるはずのF-1が、隣のEliicaと比べると何とも色あせて見えてしまったのです。もちろんこの2台のクルマは全く目的が違うのは言うまでもありませんが、子供たちにより未来を提示していたのは明らかにEliicaのほうでした。

そして意外?に人気があったのがDeLonghiの出店で、新しいトレピウーノのカラーリングもさることながら、そのトレーラーにハマってしまいました。

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イベントとしてはかつてのFISCOでやったような、走行中心のもののほうが楽しめるような気がしますが、大磯ロングビーチという立地は確かに参加しやすい場所なのかも知れません。
それにしても、戦前のクルマから電気自動車までこの100年でクルマはどれだけ進歩したのでしょうか。Eliicaを前にして、内燃機関を持つ自動車はそれほどの差はないと感じてしまった、ちょっと皮肉なイベントでした。

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テーマ:イベント - ジャンル:車・バイク

コメント

大磯、行きたかったです・・・v-16
ところで「どう考えても効率の悪い方法・・」
だからこそロータリーエンジンが生き残る道なんでしょうが、多難ですねぇ・・。

  • 2008/11/08(土) 00:40:01 |
  • URL |
  • もりおか #-
  • [ 編集]

僕もNanaoさんやKintaさん達と行っていたんだけどなぁ~ 会わなかったですね。イベントでは西風のサインと片山右京のサインをゲットしました。でも、駐車場の方が面白い車がたくさんいて楽しかったです。

  • 2008/11/08(土) 01:03:10 |
  • URL |
  • スッド #-
  • [ 編集]

自分もロータリーエンジンと水素燃料の組み合わせはいいと思うのですが、やはり難しいのでしょうか・・・。

  • 2008/11/08(土) 08:26:30 |
  • URL |
  • きゃつお #-
  • [ 編集]

>もりおかさん
お誘いすれば良かったですね。でもアトラクションはもっと小さい子供向けでしたよ(笑)
ロータリーエンジンは最初から円運動という画期的なものだったのですが、それ以外のロスが大きいためにメジャーにならないんですよね。でも、理論としては大正解だと思います。問題はヴァンケルロータリー→マツダの先がないことですね。各社がやればもっと技術の熟成ができたと思います。

>スッドさん
お久しぶりですねぇ。帰り間際にいらしていることを聞いたので失礼しました。
私が行ったときにはサイン会は終わった後でした(泣)

>きゃつおさん
水素燃料とロータリーは面白いですね。少なくとも今の自動車の基本技術が生き残るという意味では自動車メーカーも「前向き」なのでは?
ただ、技術的にどのようなハードルがあるのか私には良く分かりません(泣)

この6Cに乗ったことあります。
誰~もいない平日の昼間、本国のMUSEOで。そぉっと座ってみただけですが・・・ 他にも8Cとか・・・ Tipo158、159はさすがに触れませんでした。

  • 2008/11/08(土) 16:24:31 |
  • URL |
  • BUSSO #-
  • [ 編集]

>BUSSOさん
Museoはそのヘンが緩いそうですね(笑)
もちろん禁止されてることではありますが、特に誰かが見てるワケでもありませんし・・・。

ショック!

この6C完全に見逃してました(悲)510190さんと電話で”アルファ”といわれ???どれだろうと考えたんですが・・・コレでしたか・・・残念。でも帰りの道すがらジュリエッタSZを見たので良しとします。(笑)

  • 2008/11/08(土) 17:27:34 |
  • URL |
  • kobu #-
  • [ 編集]

>kobuさん
そーなんですか?勿体無いことをしましたね(笑)
あんな目立つ場所に鎮座してたのに・・・というかアルファ・ロメオの現行モデルに興味がないからFAGのブースを素通りしたんでしょ(爆)

6Cを始め他のクルマにも勿論興味があるのですが、Eliicaが一番かも(苦笑)
実は、いつか取り上げようとストックしていました。技術的な事も然ることながら、デザインがフランス的というか、いわゆるジェリー・アンダーソンのサンダーバードから続く未来的デザインの記号がそこかしこに見受けられソソるのだと思います。

  • 2008/11/09(日) 14:06:01 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

確かに

フラ車的なデザインを感じますね、シトロエンぽい(笑)
サンダーバード的要素もかなりありますが。
でもこういった実験車は510さんが仰るように本来は自動車メーカーから出て然るべきモノですよね。
未来への提案をしっかりやったのはメーカーじゃなかった事の証明でしょう(苦笑)

>IKEAさん
確かにDSにも通じるルーフラインですよね。イメージとしてはDS+ペネロープ号+「謎の円盤UFO」に出てくる追跡戦闘車といったところでしょうか・・・(笑)
それにしてもトシが・・・バレるぅ(爆)

>こ~んずさん
ここでは書けませんが、Eliicaは自動車メーカーからは妨害とも思えるようなこともあったようですよ。自動車メーカーを大広告主とするメディアも、結局は広告主の意に沿わないものはあまり取り上げられない・・・というのはあまりに狭量ですよね。

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