走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFA ROMEO Sport Collection 79

アルファ・ロメオのBerlinaはSprintやSpiderといったスポーツモデルと異なり、おおよそ流麗とは言えない、どちらかと言うと無骨なデザインが特徴でした。
今回ご紹介するのはその無骨なデザインの1750Berlinaです。

1750Berlina.jpg

アルファ・ロメオのアッパーミドルクラスを担うBerlinaはその歴史が旧く、戦後に量産メーカーに転進したとは言え、アルファ・ロメオ=高級車というブランドイメージは根強く残っていました。
1900シリーズで量産メーカーとして再出発したアルファ・ロメオでしたが、その1900Berlinaはサイズが小さく、Berlinetta(小さなセダン)と呼んだほうが適当なモデルでした。

当初はアッパーミドルクラスの購買層が少ないと判断したアルファ・ロメオでしたが、イタリアの経済復興も軌道に乗り、いよいよアッパーミドルクラスの製造に乗り出します。1958年に発表された2000Berlinaがそれで、1900シリーズの足回りとエンジンをそのまま使用しながらモノコックを新設計した2000Berlinaはいかにもコンサバティブな高級車といった出で立ちで、戦前からのアルファ・ロメオユーザーに対してアピールすることに成功します。気を良くしたアルファ・ロメオはこの2000berlinaを更に発展させ、1962年に直列6気筒エンジンを搭載した2600Berlinaを発表し、更なる高級車路線にもマーケットを広げようとします。そしてこちらは1969年まで製造される長寿モデルとなったのですが、それは人気があったからではなく、思ったほど売れなかったためモデルチェンジができなかったからに他なりませんでした。

さて、2000Berlinaが2600Berlinaに発展したことに伴い、アルファ・ロメオはこのアッパーミドルレンジを何かで埋める必要が生じました。暫くの空白期間の後の1967年にようやく発表された1750Berlinaでしたが、その中身は既に発表されていたGiulia Superのメカニカルコンポーネンツをそのまま流用し、ボディサイズを大きくしたもので、販売が好調であったGiulia Superより大きなサイズを必要とする購買層にアピールし、1972年の販売終了までに1万台以上のセールスを記録することになります。
1750Berlinaは後にエンジンの排気量をUPし2000Berlinaへと発展して後継モデルであるALFETTAがデビューした後まで製造され、1977年の生産終了まで9万台近くのセールスを記録するロングセラーモデルとなりました。
日本にも当時の伊藤忠モータースにより輸入されましたが、その価格故に販売台数は少なく、日本では希少車となっています。

1750/2000Berlinaの最大の特徴はそのルーミーな室内と広大なトランクルームにあります。内装はお世辞にも豪華とは言えませんが、その路線はランチアの守備範囲で、アルファ・ロメオはBerlinaであったとしてもスポーティでなければなりませんでした。Giulia Sprint Veloceと同じ高性能バージョンのエンジンを搭載したのも、単にその重量増加に伴うパワー対策だけでなく、スポーツイメージを引き継ぐためのものでした。
アルファ・ロメオのBerlinaに乗ることは、単に「お金持ち」であるだけでなく、「ウデに憶えのあるドライバー」であることを要求したのです。

アルファ164を境にしてアルファ・ロメオのBerlinaはスタイリッシュになって行きます。それまでのBerlinaはお世辞にも美しいとは言えない代わりに、セダンとして真っ当なルーミーな室内と大きなトランクルームを備えていました。そしてその無骨なスタイルのセダンにアルファ・ロメオの盾が付けられ、アウトストラーダをかっ飛んで行くのが、たまらなく格好良かったのです。

以前のALFA ROMEO DAYで年配の方に突然話しかけられたことがあります。

「あなたはこのALFA164のオーナーですか?」

「そうですが・・・」

「アルファ・ロメオはセダンが本流ですな。私はオトナが4人乗ってその人数分の荷物が積めないセダンはアルファ・ロメオじゃないと思ってるんですよ」

「きっとイロイロ乗られたんでしょうね」

「ジュリア・スーパーからアルフェッタ、今は75ですが、それ以降のアルファ・ロメオには興味が沸かないんですよ・・・」

これがアルファ・ロメオの全てだとは思いませんが、紛れもなくアルファ・ロメオのひとつの哲学であったことは確かだと思います。

付属するミニチュアモデルは1968年のスパ24時間レースでクラス1位になったクルマですが、殆どストック状態で勝つことができた平和な時代の最後だったと思います。

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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

コメント

確かに

この頃のアルファって正直あまりかっこいいって思っていませんでした(笑)
4人乗れて荷物が積めないとってのは極端だと思いますが(笑)

さて、仕事しよ(苦笑)

僕は子供の頃、この手のAlfa Romeoには全く興味がありませんでしたが、高校生の時、妙にこの「醜いアルファ」と呼ばれるセダン達に興味を持つようになります。一見、速そうに見えない事も、琴線に触れたのかも知れません。

  • 2008/11/03(月) 20:00:03 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

>こ~んずさん
よくよく見てみれば、この時代のアルファ・ロメオのベルリーナな考え抜かれたデザインだと思いますよ。

>IKEAさん
”Ugly Giulia”(醜いジュリア)と呼んだのは無知な自動車評論家で、Giulia Superをはじめとするベルリーナのデザインは社内デザインでしたが、そのデザインコンセプトは優れたもので、実用性とスポーティさを高度にバランスしたデザインだったと思います。最近トシをとったせいか、75以前のベルリーナにも食指が動くんですよね・・・(苦笑)

まだまだ青いので・・・

まだまだこの頃のアルファロメオのよさが良くわからないのですが、ただのハコではないことはいろいろな紙面で書かれているし、一度間近で見たいです。アルファは奥が深い(笑)

  • 2008/11/04(火) 07:05:33 |
  • URL |
  • きゃつお #-
  • [ 編集]

>きゃつおさん
アルファ・ロメオのベルリーナはパッと見は本当にただのハコでデザインも何もあったもんじゃないように見えるのですが、良く観察して見ると複雑なプレスラインに繊細なデザインを感じることができますよ。イベントなどで見る機会があれば、是非じっくり観察してみてください。

年配の方のコメント
「今は75ですが、それ以降のアルファ・ロメオには興味が沸かないんですよ・・・」に対して、
「って言う事は164には興味はないんですね!」っていう突っ込みはしなかったんですか?(笑)

>もりおかさん
そのオジーサンによると164はデカいんだそうな(爆)

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