走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFA ROMEO Sport Collection 78

しばらく紹介が途切れていましたこのコレクションですが、そのご紹介も終わりに近づいています。
しかも、今回ご紹介するのは1956年のRomeo2と呼ばれる・・・バンです(苦笑)

Romeo2.jpg

確か、このコレクションはSport Collectionと題して、アルファ・ロメオのレーシングモデルをフューチャーしたシリーズだったはずです。全部で80種なのですがまだまだ取り上げるべきモデルはあるハズで、ネタが切れたとは思えないのですが、何故・・・バンなのか?という疑問はさておき、アルファ・ロメオがこういった商用車を製造していたことは意外に知られていないのではないでしょうか。

現代でこそ、アルファ・ロメオは乗用車のみの製造ですが、それはFIATグループに統合されたための「棲み分け」で、商用車のジャンルはFIAT本体が担っています。しかし独立メーカーであった時代のアルファ・ロメオは意外にも商用車のマーケットにも積極的でした。
自動車メーカーの企業規模としては中小に属するアルファ・ロメオにとって多くの製造車種を持つことは負担であったはずなのですが、こいうった商用車はスポーツモデルと異なり台数が捌けるために魅力的だったのでしょう。

本来ならばこうした商用車のエンジンはシンプルなOHVエンジンで低速トルクがあるものを搭載するのが常道なのですが、アルファ・ロメオにはDOHCエンジンしかありませんでした。ですので必然的にこのDOHCエンジンを搭載した世にも稀な高性能バン(笑)がこのRomeo2だったのですが、むしろこのDOHCエンジンの量産効果を高めるため商用車マーケットに進出したのかも知れません。

今でこそ、DOHCエンジンなぞ当たり前ですが、当時は最先端の高性能機構で、価格と耐久性を求められる商用車には全く向かないものでした。日本ではホンダがT360という軽トラックにDOHCエンジンを搭載しましたが、これは後のS500というスポーツモデルに搭載するための布石であったことに対して、アルファ・ロメオは既に1900Berlina(セダン)やスポーツモデルに搭載されたエンジンを持ってきたのですから、ホンダのような試験的な意味合いは全くありませんでした。

その動機はともあれ、DOHCエンジンを縦置きに搭載する高性能商用車?として発売されたRomeo2は、パネルバンからミニバス、そして平台のトラックなど様々なボディバリエーションがあったようです。それはもちろん現代のトラックと同様に、これらはアルファ・ロメオが直接手がけたものから、架装メーカーが改造したものまで多岐に亘っていました。

これは今年のALFA ROMEO DAYにやってきた日本でも有名な個体ですが、同じく特装ボディを持つキャリアカー?です。

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その基本的な構造は後のF11にも受け継がれます。これまた有名な箱根のカフェ・ジュリアのオーナーである戸舘さんの所有するクルマですが、この個体はイタリアの花屋さんが使っていたもので、極めてオリジナル度が高い個体です。こうした商用車は普通は使い倒されて朽ち果てるのが運命で、スポーツモデルに比べるとその残存率ははるかに低いのですが、あるところにはあるものです(苦笑)

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そして受け継いだ戸舘さんも、お店のクルマとしてちゃんとその目的どおり使い倒していらっしゃるのが嬉しいところなのですが、部品の欠品には悩まされているそうです。

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実際に乗せていただいたのですが、中は広々としており、厚いクッションのシートはその簡易な構造ながら乗り心地も良く、ヘタに分かれていないベンチシートは乗ろうと思えば何人でも乗れそうです(笑)

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運転席はアルファ・ロメオであるからといった特筆すべき構造ではなく、ごく当たり前のレイアウトであるのですが、最大の特徴はそのエンジンレイアウトです。フロントに縦置きされたエンジンのカバーが室内に迫り出しており、その発生する熱から夏は結構キツイそうです。

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そしてさらに、そのエンジンの後方にトランスミッションが置かれているためにシフトレバーはシートの後ろに位置してしまいます。そこで無理やりギアロッドを曲げて前に出すというレイアウトとなっています。慣れてしまえばなんてことはないのでしょうが、シフトパターンが見えないのは運転し辛いのではないでしょうか。

付属するミニチュアモデルはギリギリSport Collectionの面目を保つべく(笑)、アウトデルタで使われたサービスカーをミニチュア化しています。その出来は正直良いか悪いか全く分かりませんが、このジャンルのコレクションに手を出してはいけない分別は持ち合わせていますので、こうした機会がなければ手許には来なかったと思います(苦笑)

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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

コメント

どうせなら

アフファコレクション2にも入っていれば少しは救われたのに、ねぇ・・・(核爆)

>こ~んずさん
もし入っていれば確実にハズレでしょうね(笑)
でも、こういった商用車コレクターはまた確実にいるんですね。特に重機もののコレクターはヲタク度120%ですよ~。

実車が欲しいです・・・

これは足車として実車が欲しくなります(笑)
でもSport Collectionとしてはどう考えても(?)というか、もはやコレクターにとっては苦行としか思えませんが(苦笑)

  • 2008/10/24(金) 06:09:32 |
  • URL |
  • きゃつお #-
  • [ 編集]

>きゃつおさん
手強いですよ~(笑)
確かに、中は広々としており最近の装備満載のワンボックスと比べてもかえって使いやすいと思いますが、エアコン、パワステなしで、BGMはメカノイズとガタピシ音(笑)です。
でも、不思議と乗ってると笑みがこぼれてくるクルマでした。

>きゃつおさん

もしあっても絶対に買ってはダメですよ!
後悔しか残りませんから(苦笑)

乗った事があるっていうのが凄過ぎです。さ~すが、変態(核爆)
ホンダに関しては別の見解を持ってまして、やはり商用車のためにわざわざエンジンを作れない、つまり会社的事情があったのではないかと思っています。それができる体力があれば恐らくL700は登場しなかったと思いますし、当時の最終目的は中型セダンの販売ができる基礎作りだったのではないでしょうか。そう考える根拠はスーパーカブです。
それにしてもRomeo2のAピラーは太過ぎですっ(怒)削りたくなりませんでしたか(笑)

  • 2008/10/24(金) 19:52:11 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

>IKEAさん
HONDAのT360に関しては確かに諸説あるようですね。ただ当時の日本の状況を考えるとスポーツカーが売れる状況ではなかったですから、まずは商用車だったのでしょう。
Romeo2に関しては出来をどーこう言うモデルではありませんからね(苦笑)

T360・・
昔、うちの会社で2台T360の新車を買いました。なぜか1台はソレックスツィンでしたが、一緒に納車されたものはCV4連でした。(当時無免で走りました)しかし、ソレックスとかCV4連の軽トラなんか今ありませんよ。

>スポーツカーが売れる状況ではなかった
のに同じ年、S500を発売(笑)
ホンダって変わった企業ですよ。しかもホントだったらT360と同じエンジンを積んだS360も発売される予定だったのですからねぇ。同じバイク屋でもスズキの方が現実見てた気がします。

  • 2008/10/25(土) 07:06:14 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

これはRomeo2ってことはRomeo1って言うのもあったのですか?

  • 2008/10/25(土) 14:08:33 |
  • URL |
  • もりおか #-
  • [ 編集]

変態

の皆さんにかかれば商用車だってマニアックな方向に行きますねぇ(笑)

>kouichiさん
私は子供だったので分かりませんが、T360は高嶺の花だったんじゃないでしょうか?まだダイハツミゼットが全盛の頃では?

>IKEAさん
全く同感です。まだ日本はクルマで遊べる時代ではなかったと思います。クルマは荷物やヒトを運ぶもので、クルマを使ったレジャー(死語か?)はごく一部のものでしかなかったと思いますね。つくづくホンダはヘンな会社だったと思います。

>もりおかさん
商用車は知らないんですよ(泣)。
私は、乗用車ではないもうひとつのロメオという意味に理解してたんですが・・・。

>こ~んずさん
誰が変態じゃ?働くクルマは子供の憧れでしょ?

>私は子供だったので分かりませんが
私も子供でした。 6年生くらい・・・
ミゼットはまだ数年前が全盛ですね。でも数年でミゼットからあのメカのT360が出たということはスゴイことです。また、構造もちゃんとしたクルマでしたから。

ちょっとマジメに調べましたので追記しておきます。

戦後の商用車は1954年に発表され、Giuliettaに搭載された1290ccDOHCエンジンをデチューンして搭載していました。それはアルファ ロメオ初の前輪駆動車で、リヤはトーションバー・サスペンションで荷室は低床となっておりスペースユーティリティに優れたミニバンでした。その後発展して今回ご紹介したRomeo 2(1958)、Romeo 3 (1966)とモデルチェンジして行きます。
さらに1967年Giulia 1300のエンジンを積んだF12(ワゴン、バン)、A12(キャリアカー、ライトトラック)が発表されます。F11,A11は税制優遇される低出力タイプで1983年まで生産されたそうです。

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