走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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極東の1000マイル

20081011LaFestaMilleMiglia 059

もうすっかり日本で定着したクラッシックカーラリーであるLa Festa Mille Migliaですが、偶然遭遇することはあっても、ちゃんと見に行ったことはありませんでした。

ご承知のようにMille Migliaとはイタリア語で1000マイルという意味で、イタリア北部のブレシアをスタートしてローマを経由して、再びブレシアに戻るというイタリアの都市を結ぶ公道レースの名前でした。
このレースの始まりは1927年で、もともと都市国家であったイタリアの各都市の対抗レース的な意味合いもあり、たちまちメジャーレースとして人気を博します。当然、イタリア国内だけでなくヨーロッパ各国のメーカーやドライバーも参加するようになり、このMille Migliaに勝つことはその自動車メーカーの威信を高めるだけでなく、ドライバーは国民的英雄となり、果ては国家威信にまで発展するレースとなりました。

不幸にして第二次大戦で中断を余儀なくなれますが、戦後の復興もままならない1947年には再開され、観客を巻き込む大事故により1957年に中止されるまで、毎年ほぼ同じコースで開催され続けた最も有名な公道レースがこのMille Migliaなのです。
従って、中止になったものの再開を望む声は多く、1967年にタイムトライアル区間を設けたヒストリックカーイベントとして復活し、現在に至っています。

日本でのこの同名のイベントは思えばバブル経済の産物で、初回は1992年のことでした。そのイベントにかけられた資金は凄まじく、50台の車両をヨーロッパやアメリカから空輸して東京から鈴鹿まで走らせるという前代未聞のものだったのですが、1997年に国内の「真面目な」イベントとして再開され(苦笑)、現在は招待ドライバーは別として、基本的には国内にあるヒストリックカーとそのオーナーのイベントとして毎年開催されるようになり、日本の代表的なヒストリックカーイベントとして定着しました。
オーナーにとっては、国内に居ながらにして本国のMille Migliaに出場した気分が味わえるだけなく、私たちのような観客にとっても、「日本にもこんなお宝が・・・」とビックリするようなクルマが出場するために見逃せないイベントなのですが、この成功のポイントはマスコミの後援もさることながら、各自治体が積極的にサポートしていることで、こういったイベントがともすれば自分たちだけの楽しみを追求するあまり排他的になってしまうのに対して、クルマ趣味を文化事業として認知してもらえるように様々な仕掛けを考えてきた主催者とエントラントの努力の成果が、このLa Feata Mille Migliaではないかと思います。

今年は10月11日に神宮をスタートして14日に横浜元町にゴールするまでの4日間に亙り、例年通り初秋の裏磐梯を中心に各都市を回るのですが、その参加車両の中からイタリア車を中心にご紹介しましょう。
私たちはあえてスタートゲートには行かずに、そのスタートセレモニーに向かう各車両を参道で待ち構えていたのですが、おかげで間近にゆっくりと通り過ぎる車両を観察することができました。

まず最初に度肝を抜かれたのが、ALFA ROMEO 6C 1500 Super Sportでした。名前から分かるように1500cc6気筒エンジンを搭載したこのモデルは1928年製と今回の出場車の中でも最も旧い部類に属するクルマです。ちなみに一番旧いモデルは1923年のBUGATTIでしたが、こんなクルマが1000kmの道のりを走るのですから、オーナーも気が気ではないでしょう。

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1933年のFIAT 508S BALLILAです。小型大衆車であったFIAT 500のシャーシーにカロッツェリアBALLILAのボディを被せた2座スポーツカーです。この狭いコクピットに半身むき出して乗るのですから、開放感は抜群ではあるものの、長距離ドライブはさぞ疲れるだろうと思います。

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こちらも同じくFIAT 508S BALLILAですが、1935年のCOPPA D'OLOというモデルです。お揃いのヘルメットがなかなか決まっていました。

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珍しいFIAT 508C ALA D'OLOです。1939年のこのクルマは同じFIAT 500系のシャーシーでありながら、前の2台とは全く異なる前衛的なボディを身にまとっています。とても70年前のクルマとは思えないのですが、珍車中の珍車ではないでしょうか。

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こちらは1946年のSTANGUELLINI 508S ALA D'OLOです。エンジンは前車達と同様にFIAT 500系のものを搭載していますが、STANGUELLINIによって製造されたモデルです。それにしても戦後すぐにこんなクルマが製造されたのですから、同じ敗戦国の日本と比べると雲泥の差を感じます。
このSTANGUELLINI(スタンゲリーニ)は現在はフェラーリで有名なイタリアのモデナのメーカーで、その歴史は古く1900年にまで遡る「知るヒトぞ知る」メーカーです。今回は長くなるので省きますが、いつか機会があれば取り上げて見たいと思っています。

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こちらも同じく1947年のFIAT STANGUELIINI 1100 SPORT BARCHETTAです。ちなみにBARCHETTAとはイタリア語で「小舟」の意味で、主に小排気量の2座オープンに使われた名前です。最近ではFIAT BARCHETTAというクルマでそのネーミングが復活しましたが、旧いクルマが好きな方にはとても懐かしい名前です。

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これも珍車です。1947年のFIAT 500 ZAGATO PANORAMICAです。名前のとおりFIAT 500にZAGATOデザインのボディを被せたクルマでそのPANORAMICAというネーミングから分かるように、大きく広いガラスが特徴です。クルマを知らない女性からも「可愛い~」という声が聞こえるとてもチャーミングなクルマでした。

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1948年のCISITALIA 202 SMMです。スタンゲリーニと並ぶ今はなきイタリアの名車がこのCISITALIAで、流線型の前衛的なボディデザインが特徴あるメーカーです。

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同じく1948年のCISITALIA 1100B COLOMBO SPORTです。良く見ないと殆ど前車との違いが分かりませんが、同じ年のデザインですので当然と言えば当然かも知れません。

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これも「可愛い~」と歓声が上がったクルマです。1948年のCISITALIA 204です。シルバーのボディとマッチした特徴あるラジエーターグリルが愛嬌を誘います。

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こちらは1947年のFIAT FARRINA MMです。FARRINAは今はなきカロツェリアで、PININFARRINAとは別の会社です。傘を差しているのは洒落ではなく、低速での移動は雨がコクピットにどんどん振り込んでくるため傘が最も有効なのです。

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個人的には大好きなOSCAです。これは1949年のOSCA MT4で滑らかに下がったフロントノーズのデザインが特徴あるクルマです。

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純粋なイタリア車ではないのですが、サービスカットです(笑)。クルマは1951年のMG MOTTO SPECIALEなのですが、ナビゲーターはタレントの西田ひかるさんです。ご主人と共に毎年出走されているのですが、実はファンでした(苦笑) 

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紹介を元に戻しましょう(笑)。1949年のOSCA MT4 1100です。先ほどご紹介したOSCAと同じモデルですが、被せられているボディが全く異なります。フェンダーのないタイヤだと雨を跳ね上げてさぞ大変だろうと思います。

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これは本当にビックリしました。FERRARI 166 INTERです。1950年のこのクルマから現在のフェラーリは始まったと言って良いモデルです。それまでアルファ・ロメオのワークスであったフェラーリが独立して、独自のクルマを作り始めた初期のモデルがこの166なのですが、こんなクルマが日本で見られるとは思いませんでした。しかも目の前を走っているのです!

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まだまだ紹介して行きたいのでですが、続きは次回・・・ということでお楽しみに。

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テーマ:イベント - ジャンル:車・バイク

コメント

戦前と戦後でがらっとデザインが変わるんですね。やっぱり飛行機のデザインからの影響があるんでしょうか?

  • 2008/10/14(火) 18:43:58 |
  • URL |
  • レボ #COSg1Z5.
  • [ 編集]

一週間ずれていれば

寄り合い時に見られましたね。
実は忘れていまして、昨日の夕方のニュースで思い出しました(苦笑)
猫魔に行くつもりだったのに・・・

すっかり失念してました(苦笑)
何故か毎年TVで観てるんですけどね。
スタンゲリーニ、僕もツボです。ぜひ採り上げて下さい。

今年はマチャアキさん出場できたんですね。前回は出れなくてスターターでしたよね。
そしてスターリング・モス・・・(謎笑)

  • 2008/10/14(火) 22:29:18 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

こんにちは。

私もスタートの見物に行ってました。
会館前駐車場の出口前でカメラ構えていました(自分のサイトでも直近の記事で書いてます)。

すぐ近くにいらっしゃった様で、面識あればご挨拶出来たんですね。

  • 2008/10/14(火) 22:30:02 |
  • URL |
  • Ogapie #JYZI3XkA
  • [ 編集]

>レボさん
皮肉なもので日本を含む第二次大戦の敗戦国は連合国から航空機の製造を禁止されたために、航空機設計者が自動車産業に転進したのです。そのため空気力学や軽量化技術が航空機から自動車に応用された経緯がありますので、戦後のイタリア車のデザインが大きく変化したのはこの辺りに原因があったのかも知れませんね。

>こ~んずさん
確かにそうですね。でも遭遇してたらみんな追っかけて行ってツーリングにならなかったかも(笑)

>IKEAさん
スタンゲリーニやOSCAは大好きなメイクスですので、そのうち実車取材とともにご紹介できればと思ってます。
モスや堺さんは次回にご紹介しますね。

>Ogapieさん
そうだったんですか。結構知り合いも多く見物してたようなんですが・・・(苦笑)
でも、みんな(私も含め)クルマに夢中でヒトなんか見てませんからね(笑)

神戸にいた頃にPonte Pelteを見に行ってTipo33/2を見つけ衝撃が走ったのを思い出しました(笑) 来年はMille Miglia見に行きたいです。

  • 2008/10/15(水) 00:55:08 |
  • URL |
  • kobu #-
  • [ 編集]

見事に赤いクルマが揃っていますね。ナショナルカラーの赤を纏ってサーキットや公道を駆け抜けたんですね。今だったら彼らはこう言うでしょう「赤ヘル、大好き!」(←RCC中国放送のラジオでカープの野球中継を聴いていた人にしかわからないネタ…)

ところでスターリング・モスは運転免許証をもっているのでしょうか?イギリスでは70だったか70幾つかだったか、ある年齢に達すると免許証を取り上げられ、代わりにバスのパスか何かをもらうのですが。何年か前に『Autosport』誌の読者欄に「モスから免許証を取り上げるのは可哀想だー」みたいな投稿が出てましたが、その後どうなったのか?

みたよ!

12日には猪苗代にいたのですが、5103からの情報でLFMMのことを知りました。
朝、猪苗代を出て、五色沼、桧原湖、猫魔を抜けて喜多方に行ったのですが、そこで偶然車列に遭遇しました。ラーメン待ちの間ずっと眺めていましたよ。
赤い小さなイタリア車(虫?)もかわいいのですが、やっぱりゼッケン78のMercedes 300SL(スターリング・モス)は別格でしたねぇ。

LFMMはオフィシャルカーがAlfa159だったようで、一日でこんなに多くの159を見たのも初めてでした(笑)
ちなみに喜多方の町では応援用の小旗が配られていて、街道にたくさんの観客がいました。
私もラーメン屋を探して、たまたまその中を通ったのですが、イベント側と勘違いされたのか小旗を振られました(苦笑)

>ただすけさん
モス氏が免許を持ってるのかどうかは分かりませんが、国内免許が失効しても国際免許は生きてるのかも知れませんね。イギリスも結構いい加減ですから・・・(笑)
ちなみに私は阪神ファンです(苦笑)

>もりおかさん
なかなか良い場所で見られましたね。
偶然でも、裏磐梯周辺で見ることができた方は感激ではないかと思います。スタート地点では徐行ですから本当のエンジン音は聞こえませんからね(苦笑)

>kobuさん
見るんじゃなくて出走すれば・・・?(爆)

166

実は目が点になってしまいました(笑)
忘れてなければ見られたのにぃぃぃぃ!(苦笑)

>実はファンでした

私もです・・・(大汗)

>こ~んずさん
私も166の全開音を聞きたかったです(苦笑)
彼女はたまにテレビで見かけるのですが、アイドル時代よりもっと魅力的になったと思いますね。また、ギャラリーにもとても愛想が良く、好感が持てましたよ。

>好感が持てましたよ
それでまた更にファンになったと(爆)

  • 2008/10/15(水) 20:40:47 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

意外なカミングアウトが 笑
それはさておき、さすが本場公認イベントだけあり、本場に負けないくらいの
ラインナップですね!510サンはこれらすべてご存知なのですか。自分は
恥ずかしながらほとんどわかりませんでした、、

なかなか九州からは観に行けないのですが、九州でも小規模ながら似たような
イベントがありました。よくチェックしたいと思います。

  • 2008/10/15(水) 20:46:08 |
  • URL |
  • chifurinn #LxiH5TNE
  • [ 編集]

>ギャラリーにもとても愛想が良く

私にだけ愛想よくしてくれないかなぁ?(核爆)

>IKEAさん
そこは食いつくところじゃ・・・(苦笑)

>chifurinnさん
まさか(笑)
走ってくるクルマを見てメイクス位は分かりますが・・・さすがにモデル名まではアルファ・ロメオ以外は分かりませんね。
このブログは当日配布されたエントリーリストを見ながら書いているんですよ。
最近はヒストリックカーイベントが各所で開催されるようになりましたから、お近くのイベントに出かけてみてはいかがでしょうか?

>こ~んずさん
彼女は人妻ですよ(苦笑)
昔、追っかけでもやってたんですか?

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