走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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住宅街に潜むお宝

新しく管理車?としてやってきたGiulia Sprintの前オーナーのお母様がタダ者ではなかったハナシは前回のブログでご紹介しましたが、そのご自宅の駐車場で2台のクルマに丁寧にかけられたカバーを無理にお願いして剥がしてもらいました。

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まず最初に出てきたのはお母様のクルマだと言うMG-GTでした!MGと言えばMGB Roadstarと呼ばれるオープンモデルが一般的ですが、これはそのRoadstarボディにファストバックルーフを加えたクローズドモデルです。日本ではさらにローバー製のV8エンジンを搭載した最もスパルタンなモデルが一般的(それでも大希少車ですが・・・)なのですが、このMG-GTはRoadstarと同じ4気筒エンジンを搭載したモデルです。そしてさらに・・・このモデルは何と!ボルクワーナ製のATトランスミッションを搭載しているのです。

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ボディカラーは微妙な色合いのグレーメタリックでその程度は抜群でした。最近でこそ日産マーチなどでこういった微妙なボディカラーを目にしますが、英国車に塗られていたBMCカラーにはビビッドな色以外にこういった微妙な色調のものが多く、オーナーのセンスが問われる部分です。
そして内装はそのカーペットまでが赤!で、ボディカラーとの組み合わせが素晴らしい個体です。
内装の造りはMGB Roadstarと一線を隔しており、そこはバンデンプラにも通じる素晴らしいウッドパネルが貼り込まれていました。

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無理を言って4人乗車で車検を取得したとのことですが、リアシートはさすがに狭く、このクルマが2座のRoadstarベースであることが覗えます。しかしそこはコーチワークの本場であるイギリス製で、そのリアシートやリアハッチの造りはとても後付設計とは思えません。
素晴らしい内装と相まって、このMG-GTが文字通りGrand Tourerとして、そのベースであるMGB Roadstarとは別格であることが分かります。

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ボルクワーナー製のATトランスミッションはその造りがしっかりしており、Giulia SprintのZF製よりも好感が持てました。もちろん試乗していませんのでそのフィーリングは何とも言えませんが・・・(苦笑)

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実は真っ先に目が行ってしまい失笑を買ったのですが、フロントライトはLucas製の3ポイントレンズが装着されていました。旧車にとってこのフロントのレンズはその佇まいに重要な役割を果たしています。イタリア車ではCarrero製のライトがオリジナルで、残念なことに日本で車検を取得する際に、右側通行のための光軸変更でKoito製に交換されてしまいます。このLucas製のライトはオリジナルでこのパーツを探し求めているオーナーも多いのです。

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ホイールはノックオフスピンナーのワイヤースポークです。何を言ってるか分からない方もいらっしゃると思うのですが(苦笑)、ノックオフスピンナーとはホイールの車軸への取り付け方のことです。
現代のクルマのホイールはスタッドボルトで取り付けられていますが、昔のワイヤースポークのホイールですと、その構造からボルト穴を開ける場所がホイール側に作れないために、センターロックという所謂車軸に直接大きなネジで締め込む方式が主流でした。現代は危険なために無くなってしまったこの方式は、走行中にこのスピンナーが緩んでくるために、定期的に締め込まなければなりません。そのやり方はハンマーでスピンナーの爪の部分をひっぱたくという方法で、ホイールをはずすときも同様です。

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エンジンはオリジナルを保ちながら、現代の道路事情に併せて近代化がされていました。英国車の泣き所である電気系はフルトラ化され、オーバーヒート対策もバッチリでした。ちょっとオーバースペックかとも思いましたが、オイルクーラーまでもが装備されており、その雰囲気を壊さずにツボを押さえた近代化には好感が持てました。

そして、驚愕はこれ一台では終わりませんでした。「ミニですよ~」と仰るオーナーにお願いしてさらにもう一台のカバーを剥がしてもらうと、そこにあったのはフルチューンのMk.1クーパーSでした!

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Mk.1という初期のミニは希少で、さらにそのチューン版であるクーパーSとなると更にレアなのですが、この個体はオーバーフェンダーを装備していました。一部のマニアからは邪道だと言われるそうですが、私自身はミニのマニアではないためにこのヤル気満々の外観は当時のツーリングカーレースを思い出させてくれるなかなか良いモディファイだと思いました。

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美しくペイントされたホワイトのボディにルーフのチェッカー塗装がアクセントになっています。聞けば、昔のMG5という整髪料のコマーシャルに使用されたとのことで、確かにMG5はチェッカー模様がトレードマークだったことを思い出しました。

MG-GTが街乗り用として仕立てられていることに対して、このミニはレーシングモディファイが施されていました。

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エンジンは通常のSU製のツインキャブレターに代えてWEBER製が装着されています。そして内装を見てビックリしてしまいました。

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そこには、ノーマルのシンプルなセンターメーターに代えてラリー用のメーター類が装備されていました。しかも使われているのはハルダ製のラリーウォッチなど、雰囲気を壊さない当時の装備そのままだったのです。
このままでヒストリックラリーに出場できる状態です。

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ホイールも定番のMINILITE製のマグネシウムホイールで、しかも履いているタイヤはAVON製というコダワリです。
このミニはあの有名なGPライダーであるワイン・ガードナー氏のご家族が所有されていたクルマだったそうですが、待乗りのMG-GTにレーシングユースのミニという組み合わせがとても素敵でした。
しかもお母様がこれらのクルマの面倒を見ていらっしゃるとお伺いして、これらのクルマが幸せに暮らしていることが良く分かりました。

住宅街の細い路地の奥にひっそりと隠れているこれらのお宝と、それを愛しているお母様との組み合わせがとてもホノボノしており、いつまでも眺めていたいと思わせてくれる光景でした。

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テーマ:旧車 - ジャンル:車・バイク

コメント

偶然とはいえすごいお宝発見でしたね! 英国車もあまり詳しく
ないですが、パーツの一つ一つまで本格的なコダワリがよく伝わって
きて、本物のエンスーとはこういうことを指すのだなと感服いたしました。

  • 2008/09/27(土) 20:28:17 |
  • URL |
  • chifurinn #-
  • [ 編集]

確かに

お宝ですねぇ、奥様が持っているなんてのもポイント高いですね(笑)
相当なクルマ好きですね!

いや~、またも凄いモノを見せられてしまいした。
MGBはどちらかと言えば廉価版スポーツですがGTともなれば立派なGTカーです。ATのセレクトは外れてはいないでしょう。内装の出来はやはり家具という感じがします。
ワイヤーホイールのスピナーですが昔は車検で「危険物」と見做されて爪が削り落とされることがあったくらいですから、無傷でオリジナルが残っている事が奇跡かも知れません。
そしてMk-Ⅰクーパーは驚愕です。
できればオリジナルのSUキャブで居て欲しい思いはありますが、いかんせんこの時期のミニはノーマルでさえ現存する個体が少ないですからね。
つぅ~か、久々に「MG5」っていう単語を見ました(笑)

  • 2008/09/27(土) 22:32:57 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

>chifurinnさん
またこの親子が本当にさりげないんですよね(苦笑)
青筋立ててエンスーやってないのが本当に素敵でした。

>こ~んずさん
私たちと同年代の息子さんのお母様ですから年齢は想像できると思います。本当にビックリしましたよ(笑)

>IKEAさん
スピンナーに食いつくあたり、流石ですね(苦笑)
アストンやジャガーなどの英国車はこのワイヤースポークが本当に似合いますね。センターに爪のついたスピンナーがないとどうも締まりません(笑)
そう言えば、昔はバイタリスとかMG5など男性化粧品の広告はクルマが良く出てましたね。

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