走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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チューニングの方向性

チューニングと聞けば、殆どの方がクルマの性能をアップさせることを想像するのではないでしょうか。
ところが言葉通りの意味からすると、「整える」という意味ですので、必ずしも性能アップだけではなく、バランスを整えることも正しいチューニングではないかと思います。

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しばらく前のことですが、友人の赤スパ(以前は「奈良スパ」と呼んでいましたが、彼女の緑スパと区別するためにこれからは「赤スパ」と呼ぶことにします)用に海外から部品を調達しましたが、それは足回りのリフレッシュを目的としたものでした。
私も彼も同じ意見なのですが、115Spiderのチューニングの方向性は決して走行性能をアップさせるのではなく、たとえ速くはなくとも、しなやかでむしろ柔らかい足回りを追求することだと思っています。何故なら115系のSpiderが設計された当時は、現代のような扁平ハイグリップタイヤなぞ存在せず、タイヤグリップに依存するような足回りの設計はなされていなかったからです。
そしてボディ剛性も同様で、当時のアルファ・ロメオはタイヤに頼らず、サスペンスションのトラベルとタイヤショルダーの捻れでタイヤの接地面を確保しながら、最後はボディを捻らせコーナーを抜けるというセッティングが施されており、それが最もアルファ・ロメオらしいスタイルではないかと思うからです。

それを追求するには、硬いショックアブソーバーとウレタンブッシュに交換し、ホイールサイズを上げ、扁平タイヤを履かせるという現代車のチューニング方向とは正反対の方向に向かったチューニングが必要となります。
彼が選んだショックアブソーバーは緑スパと同じ、赤KONIと呼ばれる最も柔らかなショックアブソーバーでした。同じではつまらないから・・・と他の銘柄をそれとなく薦めてみたのですが、緑スパに試乗した彼は、そのしなやかな足回りを余程気に入ったのか、絶対赤KONIと言って譲りません(苦笑)。

同時に主治医でチェックしてもらったスイングアーム、フロントのAアームブッシュ、スタビライザーリンクとブッシュを交換するために、部品を調達し入庫させることとなりました。

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聞けば115系の足回りの交換は結構大変で、スプリングのトラベルが長いために、それを縮めて装着するのがヒト苦労だそうです。

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毎度のことですが、硬化したブッシュ抜きは難行で、主治医にはいつもメイワクをかけてしまっています。

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それでもツボを得た部品交換によりリフレッシュされた足回りは絶妙で、特に段差を越える際の突き上げが柔らかくなり、下りの緩いカーブでのノーズの沈み込みが随分と気持ちよくなりました。
しかし、この劇的とも言える変化は決して、足回りのリフレッシュのみによるものではなかったのです。彼はその乗り味を追求するために、さらにタイヤを往年のサイズに戻してしまいました。

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日本で販売された115Spider Sr.4は本国ではオプションであった15インチホイールに185-60サイズのタイヤを装着していました。これがこのクルマには限界とも言えるサイズで、正直言って乗り味を随分スポイルしてしまっていたのですが、彼が購入したクルマはノーマルの14インチホイールを履いていました。これだけでも充分良かったのですが、彼はさらにタイヤサイズをダウンさせてしまいました。

装着したタイヤは165-80サイズで、タイヤ外径が変わってしまうのも厭わず、このサイズをチョイスしたのは偏に柔らかい足回りを追求したためだったのです。
スピードメーターが甘く表示されるようになったという弊害はあるものの、足回りのリフレッシュとの相乗効果でこの乗り味を手に入れたのですから、その弊害は許せる範囲では・・・と思います。

ここまで手を入れると、もう一箇所気になるところがありました。それはシートの破れで、運転席の座面のサイド部分が切れてしまいました。この箇所は最も弱い部分で、乗降の際にテンションがかかることに加えて、ジーンズなどの金属ホックなどが当たると切れてしまうのです。

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何とか補修をと言われ紹介したのが、GOOD REPAIRSというシートや内装をリペアする工場でした。従来のやり方ですとこういったシートの破れは張り替えるしか方法がなく、それはコストが高いためにアキラメるしかなかったのですが、このシステムは部分的に補修をしたり、シートを染め替えたりすることにより内装をリフレッシュする技術で、作業時間も短く、コストも安く済むのが特徴です。
結果は、単に破れた箇所を補修するだけでなく痛んだアンコ(クッション)も取り替えてくれ、完璧とも言える仕上がりとなりました。

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購入してすぐの初期化に加えて足回りをリフレッシュし、さらに内装をリフレッシュし…と彼の赤スパはどんどん良くなって行きます。ひょっとしたらすでに新車以上?かも知れません(苦笑)

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テーマ:アルファロメオ - ジャンル:車・バイク

コメント

乗り味

こういったクルマではその乗り味が最も重要なんですね。
”調律”ではこの方向性がきっと正解なんだと思います。
赤スパ、カッコいいよね!

>こ~んずさん
旧い・・・しかもオープンですから絶対性能を追求するのはバカげてますよね。一番の楽しみは現代の道路事情に適合させるモディファイと当時の乗り味の再現だと思います。

>リアのスプリング
 164もそうですが、スパイダーのを見てもアルファの考え方が見えて来ますね!今時の159はどうなってんでしょうね?

  • 2008/09/23(火) 09:38:50 |
  • URL |
  • kobu #-
  • [ 編集]

>kobuさん
現代のアルファ・ロメオは随分とユニバーサルになってしまいましたね。すなわち、ドイツ車のスタンダードたるボディ剛性とタイヤを前提としたサス・セッティングにより、限りなくオン・ザ・レールに近い乗り味であると言えるでしょう。その中にあってもイタリア車、特にアルファ・ロメオはその独自性を必死に守ろうとしているように思えます。それは、今だに開発ドライバーにアルファ・ロメオのDNAが刷り込まれているからではないでしょうか。

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