走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFA ROMEO Sport Collection77

本日ご紹介するのは8気筒エンジンを搭載したTipo33のある種の完成形とも言えるTT3です。
ヨーロッパでは戦前から公道レースが数多く開催されていました。と言うより、もともとレースの原点が公道レースであり、後にクローズドサーキットで開催されるようになったレース専用のGPカーによるものとは別に、もっと身近であり、しかも非日常のスピードで目の前を駆け抜けるのがこの公道レースの醍醐味であると言えるでしょう。

33TT

特にイタリアでは伝統ある公道レースが数多く開催されていました。ブレシアをスタートする1000マイルに及ぶ周回コースで争われるミッレ・ミリアが有名ですが、クローズドコースと公道の両方で争われるジーロ・デ・イタリアやシチリア島の周回コースで争われるタルガ・フローリオも公道レースとしては伝統と格式あるレースでした。
前述しましたが、この公道レース最大の魅力は、日常自分達が走っている道を、これまた日常自分達が乗っているクルマで出場できることで、事実、数多くのプライベートエントラントが自らのマイカーで出走していました。もちろんこれらのエントラントは優勝争いに加わることはできず、優勝争いはワークスや準ワークスにより特別にチューニングされたレーシングカーにプロドライバーが乗って争われたのは言うまでもありません。
それは、あたかも現代の市民マラソン大会のようなもので、例え同じコースを走るとは言え、トップグループはプロのアスリートによって占められているのと同じです。

公道レースでは自分達が日常生活で走っている道であるが故に、トップクラスのレーシングカーの常軌を逸した速さと、それを駆るドライバーの神業が実感できます。私自身も自分で茂木や富士を走ってみて初めて、F-1の速さとF-1パイロットの凄さが実感できたのです。

そしてその公道レースの中で最も過激だったのがタルガ・フローリオです。

1965年に排気量1.6LでスタートしたTipo33は新開発のV82Lエンジンを得て実践に投入されます。スポーツプロトタイプというカテゴリーに投入されたTipo33はクラス優勝を重ねて行くのですが、総合優勝はポルシェやフェラーリの大排気量モデルに及ばず、悔しい思いをしていたアウトデルタは排気量を3Lに拡大したTipo33/3を1969年に投入します。しかしライバルは5Lもの排気量を持ち、CANAMレースとかけもちで参戦していたのに対し、エンジンの信頼性と軽量故のブレーキング能力に優れたTipo33/3は善戦しますが、排気量に基づくパワーの差はなかなか埋めることができませんでした。それでも、1971年タルガ・フローリオ、ブランズ・ハッチ、ワトキンス・グレンで優勝し、年間メイクスランキング2位を獲得したのは、ライバルを考えると素晴らしい成績で、Tipo33がいかに優れていたかを物語っています。

ハナシをタルガ・フローリオに戻しましょう。このレースは、シチリア島北西部の山岳路の一周72キロのコースで開催されたレースで、その第一回は1906年と伝統ある公道レースです。
そのコースは295ヶ所にも及ぶコーナーがあり、路肩にはセーフティスペースなぞ全くなく石壁で囲まれていました。路面も特別な舗装ではなく滑りやすくバンピーで、コースアウト即クラッシュというおおよそレースができるような道ではありませんでした。それでもル・マン24時間、モンテカルロ・ラリーと並ぶ格式あるビッグイベントとして単にイタリアだけでなく、世界中のエントラントがこのシチリア島に集まって来たのですから、そのレースがいかに魅力的であったかが分かります。
死と隣り合わせであるからこそ、それは一種の麻薬のように観客もエントラントをも魅了したのでしょう。
そして、このレースはなんと1977年まで続けられます。終了のきっかけはもちろん事故で、クルマの性能がどんどん向上し、さすがにこのような公道をホンキでレースすることはできなくなってしまったのです。
それでもこの公道レース復活望む声は絶えず、ヒストリックイベントとして復活し、現在に至っています。その出場車は当時のクルマと限定されてはいますが、それでも画像で見るとそのスピードは常軌を逸しており、細かい事故は絶えないそうですので、やはりエントラントをホンキにさせる何かがあるのでしょう。

付属するミニチュアモデルは1972年のタルガ・フローリオを2位でフィニシュしたTipo33TT3のモデルです。タルガ・スペシャルとも呼べるショートホイールベースに加えて、路面の状態に合わせて僅かに車高を上げた姿をうまく再現していると思います。

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いつか機会があれば、私もこのコースを走ってみたいものです。そうすれば当時のドライバーが如何に凄かったかを実感できるに違いありません。

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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

コメント

>私もこのコースを走ってみたい

その前にスカイバレーを走ってください、そして私が如何に凄いか実感してください(核爆)

>こ~んずさん
はいはい・・・(苦笑)

>現代の市民マラソン大会

極めて分かり易い引喩と思いました。
それにしてもTipo33に対する想いは強いと睨みました(笑)
文章の思い入れが違うんですよね
僕にとっても醜いジュリアとTipo33は両極端の様でいて、今の僕に多大な影響を与えたクルマなのですよ。

  • 2008/09/02(火) 19:19:19 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

>IKEAさん
お褒めに預かり恐縮です(笑)
でも、イベントならともかくトップドライバーと同じコースを走れるチャンスなんて現代ではありませんものね。それでもプライベーターは一生懸命トッポリーノなんぞをチューニングして出場し、ちょっと裕福なプライベーターはアバルトを買い込み・・・というのを想像するだけでも楽しいじゃないですか。

こらこら

>510さん、IKEAさん
二人してまともなコメントしないでくださいっ、私が馬鹿みたいじゃないですかっ(苦笑)

>こ~んずさん
大丈夫ですからその路線で突っ走ってくださいね。マニアックなネタには息抜きも必要ですから・・・(笑)

こ~んずさん

>スカイバレー
日本のタルガ・フローリオですね(笑)

  • 2008/09/03(水) 21:30:45 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

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