走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ALFA ROMEO Sport Collection 76

本日ご紹介するのは前回のAlfetta Berlinaのクーペ版であるAlfetta GTの最終型であるAlfetta GTV6です。

GTV6.jpg

前回、レーシングテクノロジーであったトランスアクスルやド・ディオンアクスルをBerlinaとしてのパッケージングに応用した贅沢なモデルがこのAlfettaであったとご説明しましたが、1974年に発表されたそのクーペ版であるAlfetta GTは、同様にこの贅沢なレイアウトから、卓越した運動性と4座クーペとしてのキャビンスペースを確保していました。デザインしたのは当時Bertoneのチーフデザイナーであった巨匠ジゥジアーロで、そのスタイリングは色あせることなく今尚スタイリッシュだと思います。
Bertoneと言えば、残念なことに先日倒産のニュースが伝えられました。その後の情報によれば、確かに工場部門は閉鎖されてしまいましたが、デザイン部門は細々と仕事を続けているようです。願わくばZagatoのようにデザイン部門だけでも生き残って欲しいものです。
そのBertoneは伝統的に4座のクーペが得意なカロッツェリアで、Giulia Sprintの時代からアルファ・ロメオもそのクーペデザインをBertoneに託して来ました。最も新しいモデルはアルファGTですが、これもアルファ156をベースに、ちゃんと4座のクーペとして成立しているところに、イタリアのカロッツェリアの伝統を感じることができます。

Alfetta GTはBerlinaと同様にその搭載するエンジンの排気量はUPされて行くのですが、最大の転機がそのモデル末期とも言える1980年でした。クーペボディにのみ、その前年に発表された新しいアッパーミドルセダンであるアルファ6(セイ)に搭載された新型の2.5LV6エンジンを搭載したGTV6が発表されたのです。
このV6エンジンは当初は排気量2.5Lだったのですが、その後30年に亙り進化し続け、現在でも排気量3.2Lでヘッドは24V化されてアルファGTに搭載されている、アルファ・ロメオの歴代のエンジンの中でも名機との誉れ高いエンジンです。

GTV62.5silvereg.jpg

元来4気筒エンジンを搭載することを前提に設計されていたAlfettaでしたが、このV6エンジンは構造がコンパクトで、しかもトランスアクスルレイアウトであったために、ミッションケースの心配をしなくても良いことが幸いして、この想定外のエンジンを難なく搭載することができました。
唯一の問題はVバンクの中心におかれた燃料噴射装置で、そのままではボンネットを突き破ってしまうためにボンネット上にパワーバルジが付けられていることが、GTV6の外見上の特徴となっています。

GTV62.587silverfr.jpg

現在でこそこのV6エンジンは名機と呼ばれていますが、発売当初はアルファ6しか搭載するモデルがなく、しかもその頼みの新型車も販売の出だしは不調であったため、エンジンの「数を捌く」ために、モデル末期にも係らず急遽搭載が決定されたのですが、Alfettaはそのバランスの取れたシャーシー形式から、この重量増も難なく受け止めることができたのは幸運でした。
えてして、設計時の想定外のエンジンを積んだモデルはバランスが悪く、決して良いクルマにはならないものなのですが、このGTV6は違っていました。

GTV6発表から2年後の1982年、当時のETC(ヨーロッパ・ツーリングカー選手権)はそのチャンピオンシップがグループAと呼ばれる量産車ベースのカテゴリーにかけられることになります。
当時のアルファ・ロメオのレース部門であったアウトデルタは、それまでTipo33でスポーツプロトタイプ部門に専念していたのですが、この変更でアウトデルタはGTV6をベースにETCに参戦することとなります。
Giulia SprintGTAの時代からアルファ・ロメオのレース運営はこのアウトデルタに任されており、彼らがホンキになれば、もともと素性の良いレーシングカーのような凝ったレイアウトを持つGTV6はライバルの「フツーの量産車」とは別物で、排気量2.5L以下のクラス(Division2)でなんと4年連続でチャンピオンシップを獲得するのです。
これはGiulia SprintGTAに匹敵する戦績で、サーキットにおけるアルファ・ロメオの第二黄金期と言って良いのですが、悲しいかなアルファ・ロメオの経営そのものがかなり苦しかった時期でもあり、あまり宣伝もされなかったために意外と知られていません。ですが、モデル末期のクルマに付け焼刃で載せたエンジンであったことを考えると、GTAの活躍以上に素晴らしい戦績だと思います。

付属するミニチュアモデルは1982年のモンツァ500kmレースで優勝した車両ですが、このTotipカラーもなかなか格好良く、Alfetta GTV6に似合っていると思います。
モデルの出来は正直あまり良いとは言えませんが、それでもコレクションしておきたいモデルです。

DSC01606.jpg
DSC01607.jpg
DSC01608.jpg
DSC01609.jpg

そして、何を隠そう・・・私自身はこのGTV6が大好きです。密かに狙っているのですが、なかなか良い物件がないのが現状です。
どうでしょう?これならアルファ164Q4の後継として誰からも文句は言われないと思うのですが・・・(苦笑)

クリック↓お願いします!
b_01.gif

スポンサーサイト

テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

コメント

これで

通勤までするのですか?
して欲しいなぁ(笑)

>こ~んずさん
GTV6は意外にフツーですよ。ちゃんとクーラー(エアコンではない・・・)も効きますし。
ただし、上物が本当にないんですよね(泣)

>510190さん

 是非とも良い個体を見つけて逝ってください、僕もGTV6は大好きです!カッコイイ♪それに下手なエアコンよりクーラーの方が壊れても直しやすそうですしね。(笑)

  • 2008/08/16(土) 18:00:13 |
  • URL |
  • kobu #-
  • [ 編集]

Alfettaシリーズは当時あまり好きなクルマじゃなかったんですよ。所が何かの拍子で気になるようになったクルマです。
Alfa RomeoのV6はやはり名機だと思います。絶対性能は知れてるけど、音はどのV6も真似ができませんし、フィーリングもです。

  • 2008/08/17(日) 21:06:59 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

ALFAROMEOは

やっぱりあのV6が肝ですね。
性能はともかく、フィールや音であのエンジンに勝るV6なんていまだに存在しないと思いますから。

>kobuさん
それが本当に良い程度のものがないんですよ・・・(泣)
写真のような個体があればすぐに買いなんですがね。

>IKEAさん
アルフェッタって好き嫌いがはっきり分かれるようですね。嫌いなヒトは全くダメみたいですし・・・(笑)
でも、ネオヒストリックとして見れば、なかなか味があると思いませんか?

>こ~んずさん
自然に等長になる縦置きのV6は164QVの比ではなく絶品ですよ~(笑)
機会があればSZとか75のAmericaなんか乗ってみてください。目からウロコです。

アルフェッタのクーペは初期型(ドライバーの前にはタコメーターしかないやつ)の横に乗せてもらったことがあります。キャブがマニアなデロルトで、エアクリーナーを外したら吸気音がもうピーピーピーピーとウルサイくらいでヨカッタです。

で、クルマ選びなのですが、「2010年問題」について510さんはどうされますか?そう、アルファ創立100周年の年です。80周年、90周年と大掛かりなイベントがありましたが、100周年となると、まあフィアットの財務状態にもよると思いますが、かなり力の入った催しがいろいろ執り行われると思います。当然、オーナーズクラブ等を通じて、市井の我々にも「集合」が掛かるのではないかと思います。

その「いざ鎌倉」に向けて、510さんはどういったクルマに乗って行かれるのでしょう?こんなことも考え合わせると、楽しいクルマ選びがまた一段と悩ましくなるのでは?(笑)

アルファ地獄の奥深さに舌をまくばかりです・・・(苦笑)

  • 2008/08/18(月) 05:15:32 |
  • URL |
  • きゃつお #-
  • [ 編集]

>ただすけさん
初期のアルフェッタのメーターレイアウトは絶品でしたね。「タコだけ見てればOK」と言わんばかりのものでした。
アルファ100周年に向けてそれにふさわしいクルマに乗っていたいとは思っていますがどうなることやら・・・。
究極の夢は自分と同じ年のアルファ・ロメオに乗ることなんですが(苦笑)

>きゃつおさん
このクルマは全然地獄じゃないですよ。少なくともアルファ164Q4のよりも部品の消耗は遅いですし、何よりも構造が熟成されてますので理不尽な壊れた方はしません。ただ・・・クルマの寿命が尽きている個体が多いだけなんです(泣)

縦置V6トランスアクスル、素敵すぎます(笑)。
よくみるとリアサイドウインドウに不思議なピラーが入ってるんですね。

  • 2008/08/18(月) 12:26:41 |
  • URL |
  • pekepeke #-
  • [ 編集]

>pekepekeさん
そこは可動式のウインドウです。後席にレギュレーターがあって廻すと開閉できるようになってます。このテのクーペのリアウインドウははめ殺しが殆どですが、さすがBertoneですね。

この写真のGTV6はホントに佇まいがイイですね!
中はよくわからないけど外装がこの色なら内装はコゲ茶あたりのモケットがイイですね!
大人って感じがします。

  • 2008/08/18(月) 16:59:20 |
  • URL |
  • 笹本隆太郎 #-
  • [ 編集]

>笹本さん
この実車の内装はタン色のモケットなんですが、確かにコゲ茶とかワインレッドとかいいですね。
ボディカラーは断然濃色がいいと思います。このガンメタとか黒とかいいですね~。
ちなみに内装の写真は2006年12月31日のブログで紹介してます。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ig510190.blog83.fc2.com/tb.php/482-5c9d752f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。