走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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メンテナンスの掟

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前回のブログでアルファ164の維持にはそれなりの心構えと環境が必要だと書きました。
よく考えてみると、私たちのように日常的にメンテナンスガレージと呼ばれる整備工場とお付き合いしているユーザーは数少ないと思います。
国産車外車を問わず、普通の自動車ユーザーは新車でディーラーからクルマを購入し、その購入したディーラーで点検整備を行い、そして買い替えて行くのですから、私たちのようにメンテナンスガレージとの接点はないでしょう。

メンテナンスガレージはクルマの整備により経営が成り立っています。中古車や新車を販売している店もありますが、あくまで整備が中心のお店です。一方で整備工場を併設している販売店もありますが、こちらは自社が販売した車両の整備が中心で、それ以外のクルマを整備する場合でも一般的にはクルマを買ってくれた顧客が優先です。
メンテナンスガレージは大別すると2種類あり、スペシャルショップと呼ばれる特定のメイクスや車種を中心に整備する工場と、国産車外車を問わず何でも整備する工場です。
アルファ164を中心として整備するスペシャルショップは残念ながらありませんし、もしあったとしても経営は成り立たないでしょう(笑)。ですので、一般的にはアルファ・ロメオやイタリア車を中心としたスペシャルショップに整備をお願いする例が多いようです。

スペシャルショップはどうも苦手・・・という声を聞くことがあります。それはマニアの客ばかりで、シロートが行くとバカにされるのではないか?という不安や、それまではディーラーで手厚いサービス受けていた経験をベースに訪ねると、意外にぞんざいに扱われたり(苦笑)するために、どうも苦手に思う方もいるようです。
前者に関しては全くの誤解で、確かに常連と言われるマニアックな客(私もか・・・)もいることは確かですが、こういったお店は常に新しいお客様に来てもらいたいと思っていますので、むしろヘンに知ったかぶりをせずに、そのまま門を叩いたほうが親切にしてもらえるものです。
一方で後者の場合は、オーナー側の理解の問題ではないかと思います。ディーラーは販売責任がありますから、定期点検のお知らせに始まり、営業担当からサービスフロントに至るまで組織体制によりサポートしてくれます。その環境に慣れたオーナーがいきなりスペシャルショップを訪ね、それまでのディーラーで受けたサービスを要求すると、スペシャルショップ側からすると居丈高な客に見えてしまうようです。

大都市圏ならともかく、地方にお住まいの方であれば、おいそれとアルファ・ロメオ専門のスペシャルショップなぞはないと思いますが、それでも面倒を見てくれるメンテナンスガレージはあると思います。見分けるポイントは様々なクルマが入庫している工場で、それはすなわちメカニックの方に得意不得意がないことを意味していますので、一度相談してみてはいかがでしょうか。反対に先入観がない分、受け入れてくれるのではと思います(笑)

スペシャルショップであろうと市井の整備工場であろうと、アルファ164のサービスマニュアルを持っているところは少ないと思います。アルファ・ロメオから当時のディーラーに配布されたこのメカニック用のマニュアルはエンジンのOHから電気系統のカプラー形式まで、おおよそメンテナンスをするであろう箇所の全てについてその方法と調整データが記載されています。このサービスマニュアルがあるとないとでは、整備品質に天地の差があります。どんなに経験豊富なメカニックであったとしても、サービスマニュアルに記載されている全ての作業を経験した方はいないのです。また、専門知識があればこのサービスマニュアルを見る事により、作業手順が確認できるため遠回りをせずに済みます。
まれにオークションなどに出品されることがあります(私もそこで入手しました)ので、もし見かけたなら速攻で入手しておくべきです。
このサービスマニュアルとともにクルマを預けるだけで、メンテナンスガレージ側の反応は違うと思います。もし有難がらないメカニックでしたら、そこには預けないほうが良いでしょう。

前回のブログに書きましたように、アルファ164の部品は入手難です。それが理由で整備を断られたり渋られたりすることが多いと思います。そういう場合は部品持込で整備をお願いすることになります。こうすることにより整備工場の部品手配の手間を省くことができ、「部品待ち」にならずにすぐに整備に取り掛かることができるのですが、持込部品はお断り・・・という整備工場は結構多くあります。
それは決して不親切だからではなく、部品を持ち込む側にも問題があるのです。
正規のルートで入手できる部品を、安いから・・・という理由で海外やオークションで入手したり、OEM部品を持ち込むようなことは避けるべきでしょう。整備工場には整備責任がありますから、これらの部品が不良だった場合はトラブルの元になりますし、部品代と整備料の全体で利益を確保している場合は、整備工場の利益を薄くすることになってしまいます。
基本的に持込部品は自己責任です。明らかな整備ミスの場合はともかく、持ち込んだ部品が不良であったり、適合しないことによる整備の二度手間に対しては、工賃をきちんと払うという覚悟が必要です(もちろん相手との話し合いではありますが・・・)。

そして、できれば整備中に工場に足を運んで、実際に作業を見ておくべきだと思います。ディーラーで整備するのであれば、「あなた任せ」で全然構いませんが、メンテナンスガレージとの信頼関係は相手のシゴトに対する正当な評価と尊敬が基本だと思います。そしてその信頼関係を築くことができ、理不尽なクレームをつけない客だということが分かれば、持込部品の問題も自然と解決されると思います。

オーナーズクラブの新メンバーから良く聞かれる質問に、この整備工場の紹介がありますが、これが答えるのに難しい質問であることが、ここまで読むとお分かり頂けると思います。その方にどこまでの心構えがあるかどうか分かりませんし、信頼関係の築き方も各人各様です。また、メカニックの方との相性もあるでしょう。ですので、個人的には余程のことがない限り、メンテナンスガレージの紹介はしないようにしています。
そして困ってしまうのは、「紹介だと安くなりますか?」と言われることですが、これに至っては論外で、こんなヒトにはどこも紹介したくはありません(苦笑)

さて、肝心のアルファ164の部品ですが、よほどヘンなものでない限り、また潔癖なオリジナル嗜好でなければ、その交換部品の殆どを私の地下組織ルートで入手することができます。ただし、現在のところは・・・ですが(苦笑)
今回もアルファ164QVのカムシャフトやガスケット・シール類を手配しましたが、純正部品が全て欠品であるにも係らず全て揃えることが出来ました。これらの部品はアメリカ、カナダ、ヨーロッパで捜索するのですが、アルファ164は北米でも販売されていたために、アメリカでのOEM部品はまだまだ入手が可能です。また機能部品でなければ、解体車から予備パーツとして入手しておくことができますので、他の同年代のクルマに比べても、特段部品供給が悪いわけではないと思います。むしろ80年代の国産車の状況のほうが悲惨ではないでしょうか。

新車を乗り継いで来られた方やアルファ・ロメオが初めてといった方が、いきなりアルファ164を欲しいと思うと、心配や不安が数多くあると思います。そしてそれらの心配や不安はこの心構えと環境でかなりの部分が減るのではと思います。
国産車に乗っているときは、そんなふうに思いもしなかったのですが、アルファ・ロメオは自分が走らせているのではありません。走り続けてもらおうと様々な工夫をしてくれるメカニックの方や、お互いに助け合おうとする仲間に支えられて走り続けることができるのです。この環境がなければクルマの寿命はとっくに尽き果てていることでしょう。

クルマを移動の道具と考える方にとって、これらの心構えや環境はナンセンスで無意味なことだと思いますが、クルマを人生を楽しむための道具と考えれば、大好きなクルマに乗って、様々なヒトと出会えるオマケがついてくるのですから、かえってお得だと思いませんか?

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テーマ:アルファロメオ - ジャンル:車・バイク

コメント

なるほど~

510さんの記事にはいつも関心させられてしまいます、素晴らしい!
メンテナンスガレージにしたって、自分のクルマを診てもらうのですから自分で見極めて信用出来る店に預けるのが正解ですよね。

>80年代の国産車の状況のほうが悲惨

確かに悲惨ですよね、お金以外では164を整備するより苦労されているオーナーが多いと思います(笑)

>こ~んずさん
ついこの間までエロオヤジ呼ばわりしてたのに・・・(爆)
最後はヒトとの関係だと思うのですが、そこさえ分かっていれば地方でも出会いは必ずあると思います。事実、アルファ・ロメオのディーラーはおろかスペシャルショップなぞ全く無い地域でアルファ164をちゃんと維持しているメンバーもいますもんね。

>ついこの間までエロオヤジ呼ばわり

え?クルマを降りればエロオヤジそのものでハッスルしまくってるじゃないですか?(核爆)
『女の子のメンテだって得意だぜ』
と言っていたのを思い出します(逃)

>こ~んずさん
少なくとも私の守備範囲には23歳の女の子は入ってません(爆)
×「女の子のメンテだって得意だぜ」
○「女の子の心のメンテだって得意だぜ」
ですよ~。

 食道楽紀行から一転、読み応えのある内容で感服いたしました。
 思い返せば164QVを買った1週間後、まだ164OCを知らない時に街中でストップし心細い思いをしたのを思い出します。今も164QVを維持できているのは、164OCでの人との出会いがあったお陰です。あらためて感謝いたします。   

  • 2008/08/13(水) 19:08:35 |
  • URL |
  • kobu #-
  • [ 編集]

さすが師匠!

まさに自分が思っていた不安や、やってしまった過ちが凝縮されてます。
こういう初心者の不安を取り除き、諭すべきは諭し、知らないうちにアルファの天国・地獄ライフに引きずり込むような真摯で誠実で甘美で悩ましい記事を待ってました。
なかなかこういうことをまじめに教えてくれるところがないんですよね。
といいながら自分にとっては164はまだまだ先の話ですが(笑)

  • 2008/08/13(水) 21:11:04 |
  • URL |
  • きゃつお #-
  • [ 編集]

>kobuさん
残念ながら164を降りてしまった身としては1台でも元気に164が走っているのを見るのが喜びなんですよ。
それが164を愛しているオーナーであったなら尚更です。OCの先輩は皆、同じ気持ちだと思いますから、どうぞ安心してくださいね。

>きゃつおさん
師匠は止めてください(苦笑)
156でも充分なカルチャーショックはあると思いますよ。随分ユニバーサル基準になったアルファ・ロメオですが、それでもイタリアの文化やアルファ・ロメオの伝統をちゃんと感じることができるハズです。もちろん理不尽さも含めてですが・・・。

え~と

>23歳の女の子
ただの友達です(笑)

>○「女の子の体のメンテだって得意だぜ」

さすがぁ、よっ師匠!(爆)

何っ?無料(タダ)の友達です?
いいなぁ~(爆)
って折角マトモなこと書いてるんですから、ちゃんとコメントしてくださいっ!

そうか!

ココはエロブログだったんですねっ!(逃)

ちょっとマジメに

思うに、これからちょい旧イタ車を買おうと思っている人がいるとします。
でもメンテナンスショップはもちろん、そのコストやトラブルが怖くてなかなか踏み込めない。
その部分で躊躇してしまう人は多いですね。
個人的にはもったいないなぁと思ってしまいます、だってそれって乗り味じゃないんだもの(笑)
とてつもなく金がかかるならともかく、私ならとりあえず手に入れて、手に負えなければ手放します。
オーナーにならないと絶対に味わえない世界がありますからね。
まず自分にはその資質があるかどうかを見極めたらあとは野となれ山となれです、ビビッてたら旧車なんて乗れませんから(爆)

>こ~んずさん
やっとマジメなコメント(笑)をありがとうございます。
私も同感ですね。自分の感性に合うクルマで、自分にそれを維持する資質がなければ、「憧れのクルマ」になりますし、不幸にして(苦笑)資質があれば、愛する「地獄クルマ」になるのだと思いますね。でもそのどちらかは手に入れてみないと分からないんですね。

いつもながら

奥の深いお話です。
車をここまで深く思い 書き綴るかたは日本広しと言えど510さんの右に出る人はそうそういませんね。
わたしは916や156など 164に比してそう手の掛かる苦労はしていませんが それでもおっしゃられている意味は痛感します。
おそらくそれは 他の伊車さえもちえない蛇車特有の魅力なんでしょうね。
他のくるまを多く乗ることでその実感はより強いものになりました。
今 わたしも車以上に これを介してつくることができた さまざまな出会いを大切に思っています。

ところで・・・・・ 
次回の紀行ものはいつ頃(期待)・・・・・??(爆)

  • 2008/08/14(木) 15:35:15 |
  • URL |
  • fujiyama #-
  • [ 編集]

>fujiyamaさん
おだてても何も出ませんよ~(笑)
でも、そのクルマが好きで乗っている方は多かれ少なかれ同様のことを感じてらっしゃると思うんですよね。私はそれを代弁してるだけだと思っています。
で、次の紀行ものも・・・準備中です(爆)

ここは交換日記か・・・

あぁ、エログか(笑)

  • 2008/08/14(木) 23:34:16 |
  • URL |
  • もりおか #-
  • [ 編集]

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