走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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遥かなるマゼラーティ

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不思議なものでどうしてもクルマが欲しくなるときがあるものです。
アルファ164に乗っているときはセカンドカーに食指が動くことはあっても、アルファ164を何かと取り替えたいなどとはついぞ一度も思ったことはありませんでした。それほどまでに気に入っていたクルマだったのですが、いざ別れてみると何に乗ってもピンと来るクルマには出会えませんでした。
現在乗っている916Spiderももちろん気に入ってはいるのですが(苦笑)、私の意識の中でこのクルマはあくまでもセカンドカーとして「気に入っている」ので、現在はファーストカー不在というのが正しい精神状態なのです。

正直、そんなに一生懸命探してはいませんでした。あれもアリだよなぁ・・・と思うクルマはファーストカーとしての実用性がなく、これもアリか・・・と思うクルマは地獄クルマという状態が続いていたのですが、以前から気になっていたクルマがありました。それは・・・マゼラーティ・ギブリです。もちろん初代ギブリであるワケはなく、ビトゥルボ系最後のモデルであるギブリⅡと呼ばれるボクシーなクーペのほうでした。

オークションサイトで何気なく見つけたこの物件は、見た途端にピンと来ました。これが普通のギブリであったならスルーしたであろうクルマなのですが、この個体は本国仕様の2Lエンジンにゲトラグ製の6速MTを装備する、私が考えるギブリの理想形だったのです。
ご存知のように、マゼラーティ ギブリは日本に輸入されたモデルは全て2.8Lの4ATモデルのみでした。唯一カップと呼ばれるギブリのワンメイクレース用のモデルが輸入され、これはMTモデルであったようですが、正式輸入であったのか並行であったのか定かではありません。
エンジンはV6のツインターボで、2Lエンジンも2.8Lエンジンも基本的には同じメカニズムです。
排気量の少ない分だけ鼻先も軽く、発生する熱量も小さいためオーバーヒートの心配も多少は減るのではないかと思いましたし、何より6速のゲトラグ製ミッションはアルファ164Q4と同じものですので、安心感もあります。
早速オーナーに連絡を取り、実車を見せていただきに群馬まで行くことにしました。

そのクルマは炎天下に日向を避けるべく木陰に駐車してありました。

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ボディカラーはアイアングレーと呼ばれるガンメタリック色で、ギブリには良く似合っています。今の基準で見ればそのサイズはむしろ小さいと思える印象です。ギブリに限らずマゼラーティのビトゥルボ系の良いところは、そのスタイリングに分かりやすいオーラがなく、一般のクルマをあまり知らない方から見ると、フツーのセダンに見えるところにあると思います。もちろんギブリは近づいて観察するとそのブリスターフェンダーなどから「タダ者ではない」のが分かってしまうのですが、それでもリアスポイラーなどがないそのボデイはシンプルで好感が持てます。

エンジンルームを見せてもらうと、そこには紛れもないビトゥルボ系のV6ツインターボが搭載されていました。縦置きのV6エンジンに2基のターボチャージャーを搭載しており、2Lから300hp以上を搾り出すハイチューンエンジンです。このビトゥルボ系の泣き所がこのエンジンで、各所のオイルシールからのオイル漏れに加えて、その発生する熱量が多いためにゴム類の早期劣化、電装ハーネス類へのダメージなど、とにかく「理不尽に壊れる」元凶なのですが、この個体は若干のオイル滲みがあるものの、それ以外のゴムなどもしっかりしており、容量不足のオルタネーターも国産品に交換してありました。そういった信頼性の問題を除けば、縦置きエンジンのFR駆動というレイアウトはクルマ好きにとっては理想です。

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試乗もさせてもらったのですが、まずボディがしっかりしています。そして今や懐かしい「ドッカンターボ」は4000rpm以降で、ドライバーを別世界に連れて行ってくれます。回転数を落とさずに走るためにはこの6速ミッションは必需品で、もし必要なら4000rpmの臨戦態勢で走り続けることも可能です。
この個体は貰い事故によりオフセットクラッシュをしていたとのことですが、そのダメージは全く感じられませんでした。むしろその事故のお陰で、オーナーはショックをアラゴスタに交換し、マフラーエンドをチタン製ワンオフに交換できたのですから、「不幸中の幸い」だったのかも知れません(苦笑)

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マゼラーティの最大の魅力であり、泣き所でもあるのが内装だと思います。ポルトローナフラウのレザーをふんだんに使ったインテリアと、本物のウッドを使用したパネルは、乗った途端に自分がマゼラーティに乗っていることを思い知らせてくれます。この内装だけでもマゼラーティを持つ価値があるというものですが、一方で日本のような高温多湿の国ではレザーとウッドの寿命は短く、それこそあっと言う間にヤレてしまうのです。一度ヤレた内装は元に戻すには膨大な費用がかかると同時に、機関も前述したように磐石とは言い難いために、マゼラーティは維持費のかかるクルマで、「新車で買って1年乗ったら、捨て値で手放す」のが当たり前のクルマだったのです。
ところが、この個体はその内装の状態が素晴らしいコンディションでした。聞けばフロントの運転席はレカロに交換し、オリジナルシートは保管してあったとのことですし、ボディカバーをかけて屋根付きの駐車場に駐めていたために、内装のヤレは見られませんでした。しかもホワイト系の内装は一見すると、汚れてすぐダメになってしまいそうですが、日光を反射するため「意外に保つ」そうです。
確かにバックスキンを貼られたダッシュボードなど、通常なら1年で剥がれるような部分もしっかりしています。

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試乗した私はすっかりこの個体が気に入ってしまいました。すでに硬化してしまってゴツゴツした乗り味のタイヤを交換してやれば、そのままアシとして使えるクルマだと思いましたが、既に試乗に来た方が2人もいるということで、即決交渉をすることは叶いませんでした。
かくなる上はオークションで落札するしかこのクルマを手に入れる方法はありません。

そして結果は・・・残念ながらダメでした。終了直前に新規に入札された業者らしき?方によって落札価格は遥か彼方へと行ってしまったのです。手放すオーナーの方にとっては良い結果だったとは思いますが、暫くはこのギブリの残像を引きずることになりそうです(泣)

さらに愛車が「浮気される」ことを察知したのか、ちょっとした反乱を起こしてくれました。正妻のアルファ・ロメオもさすがにマゼラーティには敵わないと思ったのでしょうか・・・(笑)

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テーマ:イタ車 - ジャンル:車・バイク

コメント

禁断の果実

マセラーティですか~(笑)
とても魅力的ですが、自分の中では高貴すぎて欲しいと思うことも許されない車で、その気高さはフェラーリ以上の存在です(苦笑)
地獄っぷりもうわさには聞いてましたし、そもそもなかなか現物にお目にかかれないことも独特の風格に拍車をかけてます。
センターの時計もまさにギブリ!こんなギブリを見てしまったら毎晩うなされそうです。
新たな禁断の世界が、そしてその天国と地獄が近々拝見できそうで今から楽しみです!

  • 2008/07/26(土) 06:03:20 |
  • URL |
  • きゃつお #-
  • [ 編集]

いいですねぇ

ギブリですかぁ。いいですね~。
私みたいな若造には似合わないだろうな。
それに、マセラティは右足に理性がないと乗れない車ですよね。昔、222の4Vを試乗したとき、右折待ちしてる交差点で、ちょっと強引に曲がろうとしたところ、その場で一回転しました。(^^;)
当時の自分は、雨の日に絶対乗れないと思いましたもの。。。
510さんのように理性のありそうなオトナな方で無いと、乗れない車なのかもしれませんね。
いいですね~、行っちゃいましょう!

  • 2008/07/26(土) 07:42:48 |
  • URL |
  • おてつ #-
  • [ 編集]

今このコンディションの個体はなかなか出てこないでしょうね。
以前世話になっていた店がマセ専門店みたいな感じだったんですが、お店の人曰く、「もりおかさんの164の方が普通のマセより壊れる」と言われていたので、ま、よっぽどの外れを引かなければ、5103ならトラブル大丈夫でしょう? その店はおてつさんも知っているあの店です。

  • 2008/07/26(土) 08:58:05 |
  • URL |
  • もりおか #-
  • [ 編集]

カッコイイですね!ギブリ
特にこのクルマみたいに外装が渋めで内装が華やかだと一際カッコイイ!
こりゃ若造が乗ってもクルマが勝っちゃう・・僕らもようやくこうゆうクルマに乗ってもおかしくない歳になりました。

190さん、普段は滅多に使うことがなくてもファーストカーにはやはりリヤシートって必要ですね!
そろそろ本気で物色はじめましょう

  • 2008/07/26(土) 09:32:29 |
  • URL |
  • 笹本隆太郎 #-
  • [ 編集]

自分も笹本さんの意見に同感で、地味なボディカラーに
華やかなインテリアがステキなコーディネートと思います。
それにしても、群馬にギブリの2リッターMTがあったとは!
落とせなくてさぞ残念でしょう…お察しいたします。

  • 2008/07/26(土) 10:30:18 |
  • URL |
  • chifurinn #hSWcRhrM
  • [ 編集]

この個体は僕も良さ気だな~とチェックしてました!510さんがゲット出来なくてホントに残念です・・・(悲)。でもやっぱり510さんは”地獄めぐり”が好きなんだと納得出来て安心しました(笑)。最近は”天国ネタと人様の地獄ネタ”が続いてたので・・・・(爆)

  • 2008/07/26(土) 10:36:34 |
  • URL |
  • kobu #-
  • [ 編集]

見ているのは皆さん同じ(笑)

  • 2008/07/26(土) 10:42:57 |
  • URL |
  • JOE #-
  • [ 編集]

いいですねぇ

ドMな510さんはマセしかないと思っていました(笑)
もうこうなったら本気でマセに逝ってください!
で、乗せて(爆)

壊れることが恋しくなる季節ですよね~(核爆)
記憶ではギブリカップは正式な輸入だったと思います。CGTVで鈴木亜久里が絶賛してましたっけ(笑)
実は前から気にはなっているんですよね(ボソっ)

  • 2008/07/27(日) 08:55:25 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

>残像を引きずる・・・
よーくわかります。その気持ち(笑)
私もまだ・・・

  • 2008/07/27(日) 08:57:49 |
  • URL |
  • oku #vqm8JHu.
  • [ 編集]

すいません。溜まっちゃったんで…(泣)
それにしても私がクルマを買う(買いそうになる)ことがこれほどまでの反響を呼ぶとは(苦笑)
マゼラーティの地獄も興味があるのですが、最大の理由は「ようやく肩肘はらずに乗れる年齢になった」ことです。勝手な感覚なのですが、マゼラーティやジャガーはガキが乗ってもちっとも格好良くないクルマだと思っているのです。元気なアルファ・ロメオのスポーツモデルとマゼラーティの組み合わせなんかちょっといいな・・・と思い始めています。
さてはてどーなることやら・・・。

ついにマセですか!白革内装、ステキすぎます(笑)。
ビトゥルボ系で育ちの良い個体に巡り会えることを期待しております。

  • 2008/07/28(月) 12:21:51 |
  • URL |
  • pekepeke #-
  • [ 編集]

>pekepekeさん
をはじめ、多くの皆さんに次期戦闘機としてご賛同いただいているギブリですが(笑)、私はとにかくギブリが欲しいなどという世迷言を言うほどオバカではありません。この手の年式のクルマは個体差が激しく、とにかく一期一会だと思ってますので、じっくり次の機会を待とうと思います。本当に出会う運命であればクルマは向こうからやってくるものですから・・・。

事故歴があるのでしたら、手に入らなくて良かったのではないですか?実は人身事故かもしれないし…

…と、稲川淳二の「中古車」という話を視聴して思いました。

>ただすけさん
この事故は詳細を聞く限りにおいては問題はなかったと思っています。
どうやら100対0で相手に非があったようですし、修理もほぼ完璧に成されていました・・・というかかなり「お釣り」が来たようです(苦笑)
事故車はとかく敬遠されがちですし、基本はスルーですが一方で修理内容を確認し、納得して買うのであればお買い得という考え方もあると思いますよ。
さすがに人身事故車はスルーですが(爆)

ごめんなさい

こんなに時間がたってからコメントしてしまってすみません。
私もGhibliに乗っていますが、このクルマを試乗しにいった1人です。。
Ghibliには意外とMTモデル多いのですが、この本国仕様2.0リッターは今でも多くのファンがいます。
こないだこのクルマがサーキットを走っていましたが、Ghibli Cupよりも速かったです。おそらく落札されたSHOPの関係者がサーキット走行しているのかも知れませんが、未だに売り物みたいですね。それも落札金額のバイ以上のお値段で・・・。オ~コワ
もう、こんな上物は出ないっていつも言われていますが、あるところにはあるもんです。
また機会があったら是非マセの世界にお越しくださいマセ!結構寛大ですヨ ^^

  • 2009/05/01(金) 22:46:51 |
  • URL |
  • eiji #CNcybFbg
  • [ 編集]

>eijiさま
このギブリは未だに夢に出てきますね(笑)
確かカーマガにも載ってたと思いますが、確かにお値段はびっくりしてしまいます。まぁ右から左・・・というクルマではないでしょうからそれも仕方ないのかも知れませんが(苦笑)
ギブリはMTに限ると思ってますので、もし機会があれば是非今度は手に入れたいと思ってます。

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