走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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Mille Migliaの残像(骸)

先日、ナニゲなく立ち寄ったセブンイレブンで見つけてしまったのが、このラ・フェスタ ミッレ ミリア プレミアムカー コレクションでした。

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"Mille Miglia"とは1000マイルの意味で、もともとはイタリアの公道レースの名前でした。1927年に始まったこの公道レースはイタリア北部のブレシアを出発し、フェラーラ、サンマリノを経由し、ローマを経てブレシアに戻る周回ルートで、その総距離が1000マイルであったことから名づけられた伝統あるレースです。参加した自動車メーカーはアルファ・ロメオ、フィアット、マゼラーティなどのイタリア勢だけでなく、ベントレー、アストンマーチンなどのイギリス。ブガッティに代表されるフランス。そしてメルセデス・ベンツ、アウトウニオンなどのドイツからも参戦し、国際レースとして定着しました。第二次大戦による中断の後、戦後復活したMille Migliaにはさらにジャガー、ポルシェ、フェラーリといった新興メーカーも参戦し、ル・マン24時間のようなクローズドコースの長距離レースではない、一般公道を用いた長距離レースとして親しまれたのですが、1957年にフェラーリが観客を巻き込む大事故を起こしてしまい、このレースは中止となってしまいました。

しかし、自分の街中を、軒先をかすめるようにして、信じられないスピードでレーシングカーか駆け抜けていくという非日常的イベントを懐かしんで、1967年にタイムトライアルレースとして復活します。これはあくまでイベントとして復活させたものであり、参加車両も現代のGTカーではなく当時のクルマで、それ以降は定期的に開催され、クラッシックカーオーナーにとって、いつかは出場してみたいレースNo.1として人気を博しています。

そして日本では、そのMille Migliaを模して、La Festa Mille Migliaと名づけられたイベントが開催されています。
今回のミニチュアはその日本版のMille Migliaに出場したクルマをモデル化したもので、箱を細かく見ていくと、その原型製作はなんと!あのYOW MODELLINIが出かけているようです。主宰する伊藤 洋氏はモデラーとして有名な方で、アルファ・ロメオのモデリングにかけては世界的にも有名です。これは期待が膨らむのも当然で、考えようによっては京商のマゼラーティコレクションなどよりも遥かにマニアックです。

とにかく店にある全ての箱をカゴに入れて買ってしまったのは言うまでもありません。(といっても3箱でしたが・・・)
箱の裏側を見ると、モデル化されているのは5種類でその中にはアルファ・ロメオのDISCO VOLANTEも含まれています。
勇んで箱を開けて見ると、京商よりもしっかりしたクリアケースがさらにビニール袋に包まれて出てきました。さらに期待は膨らみ、そのビニール袋からケースを取り出して見ると・・・

ん?????えっ?????う?????ええっ?????

正直、最初は声になりませんでした。これはミニチュアモデルとして失敗と言って良いでしょう。しかし、この感覚は個人的には嫌いではありません。むしろ懐かしい感覚でした。
私の年代が子供のころのプラモデルは箱に書かれた絵が全てでした。その箱絵が格好良いかどうかで購入の意思決定をしていた子供の頃の私は、何度も今回と同じような気分を味わったものです。
素晴らしい箱絵の零戦を買って、家に走って帰って開けて見ると、そこにはかろうじて飛行機と呼べる二つに割れた胴体と捩れた主翼、ボッテリとして曇った風防とバリに埋もれたプロペラが散乱しているだけのキットだったときのあの気持ちが蘇って来ました。

気を取り直して戦利品を見てみましょう。
まず出てきたのはベントレー6.5Lです。戦前のベントレーは現在と異なり、レーシングカー製作に定評のあるメーカーでした。そのレーシングカー製作の基本思想は大排気量大馬力エンジンで、スーパーチャージャーという過給器まで装備し、とにかく馬力で走る野蛮な?クルマでした。それでも戦前のル・マンやこのMille Migliaなどで戦績を残したメーカーです。

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次に出たのがACエースです。このカタチを見て?と思った方もいるかと思いますが、イギリスの弱小メーカーであったACカーズは後に、キャロル・シェルビーに見出され、チューンしたフォードのV8エンジンを搭載して、あの有名なコブラとなったのです。このモデルはブリストルのエンジンを搭載したもので、コブラの夜明け前?のモデルです。

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そして、実は今回の本命モデルがゲットできました。OSCA MT4 ベルリネッタ ヴィニヤーレというのが正式な名前ですが、こんなモデルが500円でお釣りが来る値段で手に入れられるだけでも、このシリーズの存在意義を認めても良いと思います。
イタリアにはこのOSCAやスタンゲリーニ、アバルトといった今は無き小さなメーカーが数多くありました。マニアは愛情を込めてこれらの小排気量レーシングカーを「虫」と呼ぶのですが、その中でもOSCAはレーシングカー作りには定評のあるメーカーでした。このヴィニヤーレはOSCA MT4をベースにクーペボディを架装したものですが、その特徴あるフロントグリルは現代でも通用する素晴らしいデザインだと思います。

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私自身はこのOSCAをゲットしたので満足していますが、買う買わないは皆さんの判断次第だと思いますので、敢えてオススメはしないことにしましょう(笑)

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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

コメント

今回は

リタイアします(爆)

この根性なしめぇ・・・(笑)

かなり玄人ウケするシブいコレクションですね(苦笑)
タルガフローリオのコレクションがあったりするといいですね(笑)
などといいつつ、自分はフェラーリとランチアのモデルカーしかもってないんです(汗)
やっぱりアルファ・ロメオコレクション地獄しかないんでしょうか・・・。

  • 2008/07/24(木) 06:45:32 |
  • URL |
  • きゃつお #-
  • [ 編集]

>箱絵
子供の頃はそうでしたね(笑)
タミヤの箱絵は特に好きでしたよ。一昨年だったか、市美で「プラモデルのボックスアート展」というのがあって、貴重な原画を観て来ましたが、Cカーなんか間近で見ても破綻がないんですよね。水彩画というのもチョット信じられませんでした。
随分箱絵に裏切られてガッカリさせれてきた口なので思わず笑ってしまいました(爆)

  • 2008/07/24(木) 07:42:22 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

>きゃつおさん
アルファ・ロメオのコレクションは相当の覚悟が必要です(笑)
ココロを鬼にして、156のみとか戦後のロードカーのみとかテーマを決めないと財政破綻しますよ。

>IKEAさん
過去のブログにも書きましたが、ボックスアートは文字通りアートですよね。
旧レベルのボックスアートは大好きでした。

>旧レベル
あれは格別です。特に飛行機モノは箱絵だけで買う価値がありますよ(笑)

  • 2008/07/24(木) 19:48:21 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

>IKEAさん
旧レベルの1/32の飛行機は憧れでした。こんなハナシが出来るとは・・・(苦笑)

>こんなハナシ
いや~、モデラ-ですから(笑)
旧レベルのボックスアートはハセガワやタミヤのヒコーキモノに多大な影響を与えていたと思います。
故小松崎茂氏や高荷義之氏といった素晴らしい画家のボックスアートに直に触れていた時代の僕達は幸せだったかもしれませんね(笑)

  • 2008/07/24(木) 23:37:48 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

昔の『Hobby Japan』誌で、改造は一切しない、工具は焼針だけ、塗装はもっぱらドライブラシ、そして参照資料はメーカーさんの箱絵のみ、というのがありましたねー。懐かしい。神保町の三省堂書店の上階にある模型屋さんを偶に覗くことがありますが、最近はエッチングパーツとか凄いですね。

>IKEAさん
模型談義はつきませんね。思えば美術館に行かなくても凄いアートに触れていたと思います。

>ただすけさん
模型作りの原点だと思いますよ。皆それで腕を磨いたものです。私もどうやって平筆で綺麗に塗るかに苦闘しました。その上でエアブラシに移行するから有り難味が分かったんですね。ナニゴトも基本が大事ということなんでしょう。

>ただすけさん
松本州平氏ですね(笑)
「改造しちゃアカン」や「キットは買った日に完成させる」などの名言があります。

  • 2008/07/25(金) 20:48:25 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

>510さん
1/32だったか、「雷電」を敢えて1センチ幅の平筆で仕上げた作例を『Hobby Japan』誌で見たことがあります。最初に縦だったか横だったか一方向に塗って、乾いたらティッシュで擦って塗料の「泣き」を押えて、今度は横方向に塗って、同じことやって、また縦方向に塗って、擦って、最後に目の細かい水ペーパーで研ぐという。エアブラシには無い風合いが出たとありました。

>IKEAさん
そうですそうです(笑)。で、梅本弘さんという、この人は後でフィンランド空軍に関する本を出したりするんですが、その人と誌上対決してましたね。梅本さんは「改造せにゃアカン」派で、例えば1つの1/72「パンテル」を作るのに、日東、ハセガワ、エッシー、マッチボックス等のパンテルを3つも4つも潰して仕上げ、工具はドレメルのモーターツールを駆使し、資料はモーターブーフ社刊の高価な洋書だったという。あの記事のお陰で、今でも実家の押入れにはミニ・スケールAFVのキット(未開封未組立のまま…)が幾つかありますよ(笑)。

だんだん

超マニアックになってきましたね(笑)

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