5月のALFA DAYの際に突然切れてしまい、折角持って行った食材が取り出せなくなるところだったのですが、結局内張りを剥がしてワイヤーを切断し、ペンチでワイヤーを引っ張るという荒業?で、なんとかトランクを開けることに成功しました。
その後は、常にペンチを車内に常備し、部品の到着を待つ日々でした。どうしてこんなに時間がかかったのか?と言うと、オーダーしたAlfissimo InternationalのJason Minosが単に「忘れていた」から(笑)なのですが、ようやく到着したケーブルの交換作業は結構大変なものでした。

115Spiderのトランクオープナーは運転席側のサイドパネルに燃料キャップのオープナーとともにそのレバーが付いています。構造は原始的でそのレバーを引くことによりワイヤーが伸び、ラッチが外れるという構造なのですが、最近のクルマのようにソレノイドスイッチではありませんので、バッテリーが上がろうが問題なく作動するのはありがたいことです。

しかしこの115Spiderには大きな問題があり、フェイルセーフ機構がないのです。
通常は室内のオープナーとは別に、外側からも開けられるように鍵穴が付いているものです。アルファ・ロメオの場合はリアのエンブレムが可動式になっており、そのエンブレムをずらすと鍵穴が現れるようになっています。
しかし、このSpiderにはその機構がないため、今回のようにオープナーのケーブルが切れてしまうと、トランクを開けることができなくなってしまうのです。ソレノイドスイッチの場合はちゃんと非常用のリングケーブルが用意されているのですが、次の手段がない・・・というのは考えもので、今回のように荒業に出なければなりません。
ケーブルの交換は、トランク側からさながら胃カメラのように(笑)ボディ内側にケーブルを通して行かなければなりません。

最大の難関は燃料タンクの位置で、ケーブルが柔らかいと問題ないのですが、金属製のワイヤーにスプリングが巻いてあり、それがゴムチューブの中を通っているという構造から簡単には曲がってくれません。


やっとの思いで、サイドシルまでたどり着いたら、レバーに結び付けて作業は完了です。芯のワイヤーが新しいからか、部品が古いためか従来のものに比べると操作が硬く、レバーを引くのに力が必要ですが、それでもペンチでワイヤーを引っ張るよりははるかにマシというものです。

それにしても、やはり旧いクルマのため樹脂パーツが劣化しており、留めていたネジ類を一度外すと、ネジ穴が割れたりしてしまい、再びネジを閉めようとするとクルクル回ってしまい、ネジ留ができなくなってしまいます。結局一回り大きなネジに取り替えて無理やり留めてしまいましたが、DIYで作業される方はあらかじめ準備をしておいた方が良いと思います。
さて、他にも細々とした作業をお願いしたのですが、ようやく通常の手順でトランクも開けられるようになりました。夏本番に向けて準備はバッチリと思ったのですが、どうやらまたDIYのバンパー修理をやらなければならないようです・・・(泣)
クリック↓お願いします!
